前日計量は800グラムアンダーの72・2キロでクリアした南キャン・しずちゃんの弟・山崎晴信。プロ初勝利に向け気合を入れた
◆プロボクシング スーパーミドル級(契約体重73キロ以下)4回戦 山崎晴信―三橋直也(2月3日、東京・後楽園ホール)
お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと元アマチュアボクサー・山崎静代(40)の弟・晴信(36)=エディタウンゼント=が2日、東京・文京区の日本ボクシングコミッションでの前日計量に臨み、契約体重より800グラム軽い72・2キロで一発パスした。対戦相手の三橋直也(21)=スパイダー根本=も72・7キロでクリアした。
山崎の大きな目がギラギラと輝いた。「コンディションは問題ない。僕にはアウトボクシングをするとか、テクニックなどもない。前に出るボクシングをするだけ。相手の情報はオーソドックスということと戦績(1戦1敗)だけ。年の差はあります(15歳)が、勝ちたい、勝ちにいきたいです」とプロ3戦目での初勝利に闘志を燃やした。
試合翌日の2月4日で37歳になる。原則として、日本ランカー以外、37歳で定年となるため、山崎はこの試合を最後に引退する。そのため「聖地といわれる後楽園ホールで一度やりたかった。(村田英次郎)会長にお願いして組んでもらいました」という。
2018年10月のプロデビュー戦で1回26秒でTKO負け。昨年4月の2戦目も敗れた。「お前が納得するように、ボクシングに取り組んで」と五輪代表選手を争った姉からは常にそう言われる。週5日、介護の仕事を終えると、懸命にジムワークに励んできた。
「今まで以上に勝つんだという気持ちを持って臨む」と、「勝つ」という言葉を繰り返した山崎。「ボクシングは楽しいので、今後もトレーニングは続けていく。うまくなりたい」。選手としてのラストマッチに全力を尽くす決意を見せた。元東洋太平洋バンタム級王座を12度防衛し、井岡弘樹がWBA世界ライトフライ級王座獲得での2階級制覇にトレーナーとして貢献するなど名選手、名伯楽の村田会長は「明日はしずちゃんも応援に来るそうです。実は4日はしずちゃんの誕生日でもある。2人の誕生会を初勝利の祝勝会にしてほしい」と期待を寄せていた。
◆山崎 晴信(やまざき・はるのぶ)1983年2月4日、京都・福知山市生まれ。36歳。大阪・茨木市で育ち、北陽高ではサッカー部でDF。追手門学院大卒。2017年春、エディタウンゼントジム(大阪・高槻市)入門。身長181センチの右ファイター。家族は両親と姉2人。
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2020年2月2日 16時15分スポーツ報知