高橋さん 衛藤さん
「東大の文系の学生でコンサルを検討しない人はほとんどいないと思います。
官僚になるのがかっこいいという価値観は通じなくなって東大生の就職活動では、とりあえずコンサル=『とりコン』という言葉もあります」
「コンサルは東大生にとって一応、進路として確認しておくべき選択肢になっていて、身近にも就職先に選んだ人がいる。
終身雇用や年功序列など従来型の日本の企業文化が良いという価値観はもう無いと思います」
(中略)
■なぜ今、コンサル業界?
学生たちはコンサル業界の何に魅力を感じているのか?
業界の転職事情に詳しい人材紹介会社の代表は、仕事の内容や報酬の高さなどが高学歴の若者を引きつける要因になっていると解説する。
渡辺社長
「コンサル会社は経営者の視点で事業戦略やマーケット戦略を立て、問題を解決しますが、通常の事業会社ではこうした業務に若い頃からは携われません。
新卒で外資系の戦略系ファームに入り、マネージャーになれば30歳前後で年収も2000万くらいになります。
コンサル業界で働いた後、さまざまな企業の経営幹部に抜擢される可能性が開かれていることも大きな魅力になっています」
私たちは、東大の大学院を卒業し、キャリア官僚を検討したものの、「コンサル業界」に就職した30代の男性から話を聞くことができた。
東大院を卒業し「コンサル業界」に就職した男性
「官公庁は法律や制度を作り政策を実行するのが役割ですが政策提案のための調査・研究はコンサルに外注することも多い。
官僚は国会に出席し、国レベルの意思決定のダイナミズムを感じることができるが、若手のうちは雑用が多い。
50代で局長になれば違う景色が見えるかもしれませんがそこまでが長い。
コンサルは人材がすべてなので普通の会社よりは人材育成に投資していて、成長の機会を提供してもらえます」
人材紹介会社の代表は、企業の側がコンサル会社の人材とノウハウを求めていることも業界の急拡大を後押ししていると指摘する。
(全文はソースにて)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210611/k10013078681000.html