千歌「やだっ!やああああ!!」ジタバタ!!
曜「千歌ちゃん!落ち着いて!ね!?ほら、大丈夫だから!絶対大丈夫だから!」
千歌「大丈夫じゃ、ないよぅ…」グスン
曜「そ、そんなことない!絶対…絶対、私が…!」
千歌「ねぇ曜ちゃん……お願いだから手、離して…?」
曜「い、や、だ!絶対諦めないから!」
千歌「でもこのままじゃ、二人とも落ちちゃうよ…!」
曜「諦めない…!」グググ…
千歌「曜、ちゃん…」
善子「プールのダイビング台でなにやってるのよ…」
花丸「二人でタイタニックの物真似してたら千歌ちゃんが足を滑らせたずら」
ルビィ「えぇ…(呆れ)」
血迷ったヨーソローに無理矢理脱がされそうになってるのかと
曜「千歌ちゃん…善子ちゃんを蹴落として!」
ちかよし「!?」
曜「早く!このままじゃ3人とも落ちちゃう!」
千歌「で、出来ないよぉ!!」
善子「アンタ…何言ってんの!?」
曜「善子ちゃんを落とせば2人は助かる!」
千歌「だっダメ!!」
善子「…っ」ゾクッ
曜「千歌ちゃん…!」
千歌「…」
千歌「…」ポロポロ
千歌「…ごめんね」ガシッ
善子「いっ!やめっ!おねがっ!いやっ!」
千歌「ごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんねごめんね!!!」ガシッガシッ
善子「やだっ!やめでぇ!!いやぁ!!!あらま」
曜「はぁはぁ…助かった…」
千歌「私が殺した…私が…」ガタガタガタガタ
曜「千歌ちゃん…」
花丸「あれ?善子ちゃんは?」
ようちか「…っ!」
花丸ちゃんが金田一少年の犯人役みたいになっちゃいそう
善子は持ち前の運の悪さで全身を複雑骨折しながらも崖の下で生きててそのうち餓死して死にそう
曜「大変だ!ロッククライミング中に足を滑らせて4人が宙ぶらりんに!」
曜
千歌
果南
善子
千歌「どうしよう!」
果南「…」
善子「ひぃぃぃ!!」
曜「ロープが切れそう…!」
果南「だめだ…このままじゃみんな落ちる…」
果南「…」ナイフサッ
曜「っ…!果南ちゃん!?」
果南「私がロープを切って落ちるよ」
曜「…!?」
果南「私が落ちれば二人は助かるはず」キリキリ
曜「だ、だめぇ!」
果南「…じゃあね」キリキリ
果南(鞠莉…愛してる)
ブチン
曜「やめろぉおおおおお!!!」
事実を知った花丸が発狂して曜を突き飛ばそうとするも、曜華麗に回避
花丸あの世まで転落
善子ちゃんが笑い取ってくれれば全員生存できるからね
これが矢澤だったらギャグ補正で生存率が上がるんだけどなぁ
曜「大変だ!ロッククライミング中に足を滑らせて4人が宙ぶらりんに!」
曜
千歌
果南
善子
千歌「どうしよう!」
果南「…」
善子「ひぃぃぃ!!」
曜「ロープが切れそう…!」
果南「曜、やるよ!」
曜「オーケー果南ちゃん!」
果南「ファイトォーー!!」ブォン
善子「ひぃぃぃ!!」ヒューン シュタッ
曜「いっぱぁーーつ!!」グィィ
千歌「すごいすごーい!」ヨジヨジ
果南・曜「元気ハツラツ!オロナミンC!」ガシッ
ギャラクシーエンジェル的な感じになるかと思った
果南はポニテをプロペラにして浮かびそう
曜「大変だ!ロッククライミング中に足を滑らせて4人が宙ぶらりんに!」
曜
千歌
果南
善子
千歌「どうしよう!」
果南「…」
善子「ひぃぃぃ!!」
曜「ロープが切れそう…!」
ババババ
果南「あれは……小原家のヘリ! おーい!!」ブンブン
千歌「揺らさないでぇ!」
ババババ
鞠莉「あら果南じゃない。こんなところでどうしたの?」
果南「見ての通りだよ。そのヘリで助けてくれない?」
鞠莉「! もしかして果南たちもスカイダイビング?」
曜「うん、まぁいいやそこは。早く乗せて!」
鞠莉「残念だけど、このヘリ五人までしか乗れないの。パイロットとマリーでもう二人だから、あと乗れるのは三人……」
ようちかなん「……」ジー
善子「えっ」
鞠莉「パラシュートがここにあるわ」サッ
善子「嫌よ! こんな崖で開いたら絶対ひっかかるじゃない!」
曜「そんなこと言ってる場合!? 今はこの状況を何とかしなきゃ!」
千歌「冗談は善子ちゃん!」
善子(絶対に嫌だ……!)
パイロット「仕方ありません、私がパラシュートで降ります」
鞠莉「what!? あなたが飛んだら誰が操縦するの!?」
パイロット「お嬢様、あとは頼みましたよ」
鞠莉「待って! 私が飛ばせるのは平地だけ! こんなところでできるわけない!」
千歌「ヘリ飛ばせるの!? 鞠莉ちゃんすごい!!」
果南「千歌は黙ってて」
パイロット「さあ、パラシュートを渡してください」
鞠莉「嫌よ! 絶対に渡さない!」
善子「わかったわよ。私が飛ぶわ」
鞠莉「はい」サッ
善子「ちょっと!! 少しは止めなさいよ!」
曜「地上で会おうね。必ずだよ!」
善子「変なフラグ立てないで!」
鞠莉「ほら、三人も早く乗って」
ようちかなん「うん」スタスタ
ババババ
善子「行っちゃった……」
善子(パラシュートなんて使ったこともないのにどうやって降りればいいの!?)
善子(あーもう無理無理! 鞠莉さんがみんなを降ろしてもう一度来てくれるのを待つしか……)
善子(来なかったらどうしよう)
善子(とりあえずリュックみたいに背負って……)ゴソゴソ
善子(よし、あとはジャンプしてこの紐を引っ張ればいいのかしら?)
善子(……)
……
曜「善子ちゃんスカイダイビングやりたいって言ってたからちょうどよかったよね」
果南「うーん、まああの高さなら死ぬことはないはずだよ」
千歌「っていうか善子ちゃん一人ならロープを登ればいいんじゃないかな?」
ようかな「!!」
鞠莉「一件落着ね☆」
完