かすみ「わーい!やっとかすみんの寝そべりさんゲットできましたー!ありがとう!りな子!」
璃奈「ううん。これくらい朝飯前」
しずく「かすみさんこないだ来たとき、たくさんお金飲まれてたもんね」
かすみ「うぐぅ…。嫌な思い出がよみがえる…」
かすみ「でも今日はりな子がいてくれてほんと良かった!持つべきものは友達だね!」
璃奈「そんな風に言われると、恥ずかしい。璃奈ちゃんボード『テレテレ』」
かすみ「はあ〜。かすみんは寝そべりさんになっても可愛いな〜」
しずく「本当によくできてるよね」
しずく「言ってしまえば表情は白目なのに、不思議と私たちらしいって思えるデザインになってる」
かすみ「りな子のはやっぱりボードがついてるんだね」
璃奈「まだボードを外してステージに立ったことないから」
璃奈「私の素顔を知ってるの、学園に居るファンくらいだから」
璃奈「でもいつか、璃奈ちゃんボードを使わないライブもやってみたい」
かすみ「もしそれが成功したら、ボード無しりな子の寝そべりさん商品化間違い無しだよ!」
しずく「見てみたいなあ。その日が来るのを楽しみにしてるね」
璃奈「うん。璃奈ちゃんボード『やったるでー!』」
────────────
──ニジガク同好会部室──
歩夢「あ、かすみちゃん!それって寝そべりぬいぐるみ?」
かすみ「ふっふっふ、見てください歩夢先輩!」
かすみ『昨日しず子とりな子とジョイポリで手に入れたんですよ〜」
歩夢「わあ、可愛いなあ!」
かすみ「当然です!かすみんの寝そべりさんですから!同好会のみんなの寝そべりさんもありましたよ!」
歩夢「私たちもこうやってグッズが作られるようになったんだね」
かすみ「果林先輩のライブとスクールアイドルフェスティバルで同好会の名が一気に広まりましたからね〜」
かすみ「もちろんかすみんの可愛さのおかげでもありますけど!」
ガチャ
エマ「歩夢ちゃん、かすみちゃん、こんにちは!」
歩夢「エマさんこんにちは!あれ?エマさんの鞄に付いてるそれ、寝そべりキーチェーン?」
エマ「うん、これは果林ちゃんだよ。見てみてー!可愛いでしょう?」
かすみ「くふふ、普段クールな果林先輩も寝そべりさんになるとこんなに可愛いくなっちゃうんですねえ。まあかすみんには敵いませんけど!」
ガチャ
果林「ちょっとエマ!恥ずかしいから学校には付けていかないでって言ったじゃない!」
エマ「えー、こんなに可愛いんだもん!皆にも見てもらいたいよ」
果林「ダメよ。同好会の皆にはともかく、校内や外での私はまだクールな朝香果林でいたいの」
果林「それでいろんなとこを歩き回られたら、私のイメージが崩れちゃうわ」
エマ「うーん、果林ちゃんがそう言うなら、もう止めておくね…」
果林「あっ…。そんなにしょんぼりしないでよ。別に部室の中でまで遠慮しろとは言ってないわ」
エマ「…本当?」
果林「ええ」
エマ「ふふ、ありがとう果林ちゃん」
──
かすみ「かすみんたちは何を見せられてるんでしょう…。夫婦漫才は寮でだけにしてもらいたいです」
歩夢「あはは…。寝そべりより二人の仲を見せつけられちゃったね」
───────────
エマ「かすみちゃんも寝そべりさん持ってきてたんだね〜」
かすみ「どうですかー?エマ先輩もメロメロになっちゃいますかー?」
エマ「うん、かすみちゃんの代わりに妹にしたいくらいエモエモだよー」
エマ「あっ、エモエモといえばね。今朝とっても果林ちゃんが可愛かったの」
果林(!)
歩夢「へえ、どんなふうにですか?」
エマ「今日ね、果林ちゃんを起こ───」
果林「ちょっと待ちなさいエマ」
ぽむかす『?』
果林「あなたが何を言おうとしてるかだいたい察しが付くわ。ダメよ。絶対ダメ」
エマ「えーと、それは所謂ジャパニーズジョークでいうところのフリ?」
果林「○チョウ倶楽部じゃないわよ!」
エマ「でも果林ちゃん、さっき同好会のみんなの前ではクールじゃなくても良いって」
果林「言葉足らずだったわね…。それはスクールアイドルの仲間やライバルとしてって意味」
果林「オフの一面はまだダメ」
エマ「えー、果林ちゃんが毎朝私に起こしてもらってて寝起きがとっても可愛いって話は合宿でもう皆、なんとなく察してると思うしそういうの今更だよ」
エマ「ねー?」
歩夢「はい。意外だったけど、親しみやすくて良いと思います」
かすみ「毎朝起こしてもらうってのは初耳ですけどね」
果林(なんかかすみちゃんが言った気がするけど、そっちの話か)
果林(それもそうね。今さら隠すことでもないわ)
果林「ごめんなさい。私の勘違いだったみたい」
エマ「ううん、良いんだよ。勘違いは誰にでもあるよ」
エマ「大丈夫!今朝、果林ちゃんが私の寝そべりさん抱きながら寝てたのはちゃんと秘密にしておくから!」
果林「って、エマぁぁ!それ、言っちゃってるからあ!///」
エマ「はっ!ごめんね!二人とも、これまだ来てない皆には秘密ね!」
かすみ「ええ…。別に言いませんけども…(エマ先輩って可愛い顔して天然鬼畜ですね…)」
歩夢「大丈夫ですよ果林さん!私、そんな果林さんも素敵だと思います!」
果林「もう…。まあ私もこないだエマが私の寝そべりとお話してるの見てしまったからそれでおあいこにしておくわ」
エマ「ちょ、ちょっと果林ちゃん!///」
かすみ「なんでまたこの二人は夫婦漫才してるんですかね…」
歩夢「あはは…。良いんじゃないかな?」
───────────
───後日、部室───
彼方「すやあ…」
愛「あれ?カナちゃん今日はいつもの枕してないじゃん」
彼方「えへへ〜、さっき璃奈ちゃんから遥ちゃんの寝そべりさんをもらったのだよ〜」
彼方「これがあると学校でも遥ちゃんと一緒にいるみたいで、抱っこしてると幸せな気分になるんだ〜」
愛「へえそっかー。りなりークレーンゲーム上手いもんね!」
璃奈「うん。愛さんのもあるよ」
愛「うわすっごい。初めて見たけどよくできてるねえ。愛さんそっくりだ」
愛「…………」
愛「よっ!」チラッ
愛「あっ///やっぱりスカートの中はぱんつなんだ///」
彼方「愛ちゃん、私服やライブのMVでブラをチラ見せしてるときあるのに何を赤くなってらっしゃる〜」
愛「あれはなんか違うんだよー!ファッションで見せようと思ってるものと見えちゃうのは違うの!///」
彼方「大丈夫だよ〜。これで彼方ちゃんたちが本当に白の下着を履いてると想像する人はおるまい」
彼方「それにこれはどこまで行ってもぬいぐるみだもの〜」
彼方「見ていてもえっちだなーってより、可愛いって気持ちのが大きくなるし気にすることないよ〜」
愛「う〜、そういうもんかー」
愛(ん?アタシの寝そべりが履いてるってことはりなりーのも…)
愛「───」
愛「ねえ、りなりー。りなりーの寝そべりもちょっと貸してよ」
璃奈「愛さん、なんか目がやらしい。璃奈ちゃんボード『(¬_¬)』」
──さらにまた後日、部室──
侑「わあ、可愛い!みんなの寝そべりがいっぱい!」
かすみ「かすみんたちの部室もだいぶ賑やかになってきましたねー」
しずく「一年生で練習後、毎日ジョイポリスに通いつめたもんね」
璃奈「みんなが喜んでくれるから、はりきっちゃった」
せつ菜「賑やかなのは結構ですが、ちょっと私物を持ち込みすぎです。他の同好会の目もありますので、ほどほどにお願いしますね」
一年生『は、はーい。『璃奈ちゃんボード『反省』』
侑「まあまあ。でも、これも皆が有名になった証だよ」
せつ菜「そうですね。それは純粋に嬉しいです」
せつ菜「私たちのグッズがまだ無かった頃が、もう遠い昔のようですね」
かすみ「うーん、けどこうやって眺めると…」
かすみ「侑先輩の寝そべりさんが無いのは寂しいですねえ。同じ同好会の仲間なのに」
侑「あはは…。私はスクールアイドルじゃないからね。それは仕方ないよ」
侑「私はこの9人揃った寝そべりが見られるだけで十分。そんなに気にしないで」
かすみ「そうですか…」ショボン
侑「もう、なんでかすみちゃんが落ち込んでるの。ほら、今日も練習頑張ろう!」
──────────
──また別の日、練習後──
侑「それじゃあ、私、音楽科の課題と活動日誌提出してくるから!皆は先に帰ってて」
タッタッタ──………
かすみ「うー、やっぱりかすみんこの部室に侑先輩の寝そべりさん欲しいですぅ!」
エマ「私、今日部室入ろうとする時見ちゃった。侑ちゃんが寝そべりさん眺めてたんだけど、ちょっとだけ寂しそうな顔してたの」
歩夢「音楽科で忙しいはずのに、今でも同好会を頑張ってくれてるもんね」
愛「愛さんにサイコーに裁縫の才能があればつくってあげられたんだけどなー。『サイ』だけに」
奈「私も…機械は作れるけど、ぬいぐるみは作れない…」
果林「服飾同好会にツテがあるけど、衣装とぬいぐるみじゃ勝手が違うし難しいわよね…」
9人『うーん───』
せつ菜「あっ!!!確かこの学校には手芸同好会があったはずです!!!そこにお願いしてはどうでしょう!!??」
9人『!』
彼方「せつ菜ちゃん、それグッドアイデアだよ〜」
しずく「私、演劇部の小道具作りでできたツテがあります!行ってきます!」
───────────
───そしてまたある日の練習前の部室────
侑「おはようございます!あれ、今日は一番乗りか」
侑「歩夢が日直で遅れるって言ってたから先に部室来たけど、他のみんなもいないなんて珍しいな」
侑「うーん、音楽科の課題しながら待ってようかな───ん?」
👠🐏🍞📶💧
👏👑🎹🎀🎙
侑「──!」
侑「この真ん中の…もしかして私の寝そべり…?」
侑「黒髪でツインテールの先が緑のグラデーションになってる。うん、すごく私に似てる」
侑「──あれ?寝そべりの脇になんか挟まってる。手紙?」
手芸同好会に頼んで作ってもらいました。
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侑ちゃんの寝そべりぬいぐるみです。
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いつも私たちを支えてくれてありがとう。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
頑張ってる侑ちゃんがみんな大好きです。
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これからもよろしくね。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のみんなより。
侑「─────」
ポロ…ポロ…
侑「皆……ズルいよこんなの──」
侑「ありがとう───私もみんなが大好きだよ」
─────────
──────
──部室入り口前──
エマ「わわわ、侑ちゃん泣いちゃったよ?」
せつ菜「私たちの勝ちですね!!!」
かすみ「せつ菜先輩声が大きいですよ!侑先輩にバレちゃいます!ていうかこれ提案したのかすみんですから」
しずく「かすみさんは侑さんの寝そべり欲しいって言っただけでしょ?手芸同好会にお願いしに行ったのは私だよ」
彼方「まあまあ、二人とも落ち着きなされ」
果林「これだけ感動してくれるんだから、プレゼントした甲斐があったわね」
愛「こんなんマジで無理だよお。愛さん泣きそう…」
璃奈「私も。璃奈ちゃんボード『ウルウル』」
歩夢「ふふっ、ずっと大切してね、侑ちゃん」
おわり
璃奈ちゃんのボード無し寝そべりと侑ちゃんの寝そべり
有ってもいいと思います
もちろん璃奈ちゃんボードも好きです
こういうのでいいんだよおじさん「こういうのでいいんだよ」
スクールアイドルって無許可でグッズ販売されるのか......
>>36
せっつーは🎙じゃね?
11個あるのは遥ちゃん寝そべりも含めて? ごめんなさい
>22の絵文字下段右端は文字化けしたもので特に意味ありません
混乱させて申し訳ない
>>38
こちらこそ水を差して申し訳ないです
ssとってもよかったです にこの寝そべりの髪の先をみどりに塗ればいいのでは?