https://www.travelvoice.jp/20170529-89775
刑務所の独房を「文化財ホテル」に、奈良に2020年に新規開業、重要文化財の保存と活用へ ーソラーレ
ソラーレホテルズ・アンド・リゾーツグループは、2017年3月をもって閉鎖された奈良少年刑務所(旧・奈良監獄)
の保存と活用を目的とする事業にて、このほど優先交渉権を獲得した。今後、宿泊・レストラン事業などを含むプロジェクト全体の管理を担っていく。
同刑務所は、1908年(明治41年)に完成したレンガ造りの建物。奈良市内の10万6000平方メートルの敷地に位置しており、監獄の近代化を象徴する文化施設として、国の重要文化財に指定されている。
今回のプロジェクトでは、建物のすべての外観を維持しながら、当初から使用されている部材を最大限保持して工事を進める計画。2019年秋に史料館を開館、2020年度にホテルを含む全施設の開業を予定する。
最大の特徴は、中央の監視台から5つの居室棟を見渡す放射状に延びたレイアウトも活用し、独房を改修して「文化財ホテル」として開業する点。また、新たなホテル棟(仮称「そらみつ奈良」)の増設や、病監をリノベーションしたドミトリーなど、
合計3つの宿泊施設を展開。ドミトリーは、良品計画が初めて国内で手掛ける「(仮称)MUJI HOSTEL」として、世界中の若年層による長期宿泊にも対応。アート活動や伝統工芸体験にもつながる体験拠点として開業予定だ。