初音ミク「次の10年へ」 歌い続ける電子の歌姫
日本のネット文化の象徴であり、世界的にも人気の高いバーチャルシンガー初音ミクをめぐるさまざまな創作を展示・実演する
イベント「マジカルミライ 2017」が1〜3日、千葉・幕張メッセで開かれ、過去最高の3万人超が訪れた。
8月31日は初音ミクの誕生10周年、マジカルミライも5回目ということもあり、ライブでは過去の人気曲も多数演奏された。
会場では今後の技術開発の方向なども披露され、「次の10年」に向けての展望や課題も垣間見えた。
初音ミクは、ヤマハの音声合成技術「ボーカロイド」を基にしたパソコンソフト。言葉とメロディーを入力すると、歌わせることができる。
産業技術総合研究所首席研究員の後藤真孝さんによれば、主な発表の舞台である動画サイト「ニコニコ動画」には現在、ボーカロイドの
オリジナル作品が14万曲以上あり、動画などの派生作品は63万に上る。この爆発的な創作を支えたのが初音ミクだ。
その10年間の軌跡は、後藤さんらが開発した「Songrium 超歴史プレーヤ 初音ミク10周年記念版」で一望できる。楽曲が日を追って
次々と投稿され、支持を集めていくさまを自動解析し、ダイナミックな動きを伴うデザインで表現した。ボーカロイドファンは必見のサイトだ。
以下ソース動画あり
http://www.asahi.com/articles/ASK9B543LK9BUEHF002.html
「マジカルミライ 2017」のキービジュアルをフィギュア化した初音ミク。華やかさと上品さを併せ持ったデザインになっている
企画展会場は盛況。特に物販コーナーは長蛇の列ができた