
プーチン大統領 選挙前に北方領土開発の姿勢強調か
ロシアのプーチン大統領は、ロシア本土と北方領土をことし中にインターネットで結ぶ計画について報告を受け、3月の大統領選挙を前に、北方領土を自国の領土として開発に力を入れる姿勢を改めて強調したと見られます。
ロシアのプーチン大統領は、15日、政府系の大手通信会社ロステレコムのオセエフスキー社長と面会しました。
この中でオセエフスキー社長は、極東のサハリンを通じてロシア本土と北方領土を結ぶインターネットのケーブルの敷設を早ければ5月から始め、ことし中に完了させる計画をプーチン大統領に報告しました。
北方領土に住む人たちは、これまで衛星回線などのインターネットしか利用できませんでしたが、オセエフスキー社長は、「これで近代的な通信インフラが整うことになる」などと意義を強調し、プーチン大統領との面会の様子は国営テレビを通じて放送されました。
ロシアでは、ことし3月に大統領選挙が行われる予定で、プーチン大統領としては、北方領土を自国の領土として開発に力を入れる姿勢を改めて強調したと見られます。
プーチン大統領は、大統領選挙が終わったあとのことし5月に、安倍総理大臣をロシアに招いて日ロ首脳会談を行い、北方領土問題を含む政治対話を再開させるものと見られます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180116/k10011290301000.html