風俗店への捜査情報漏洩容疑 加重収賄容疑などで現職警察官2人逮捕 大阪府警
https://www.sankei.com/smp/west/news/180720/wst1807200116-s1.html
風俗店に関する捜査情報を漏洩(ろうえい)する見返りに、キャバクラなどで飲食の接待を受けたとして、大阪府警は20日、加重収賄と地方公務員法違反(秘密漏示)の疑いで、
曽根崎署生活安全課巡査長、篠原渉(わたる)(35)=大阪市北区中津=と府警生活安全特捜隊巡査長、小野勇気(34)=大阪府東大阪市東石切町=の両容疑者を逮捕した。
また情報提供を唆して接待したとして、府警は同日、贈賄などの疑いで行政書士の雨堤(あまづつみ)孝一容疑者(40)=神戸市須磨区妙法寺ぬめり石=と、同容疑者の事務所職員で元府警巡査長、阿田(あだ)裕俊(ひろとし)容疑者(33)=同府和泉市弥生町=もあわせて逮捕した。
篠原、小野両容疑者の逮捕容疑は昨年9月〜今年1月、内偵捜査の対象となっている風俗店名や本格捜査の着手時期、逮捕予定人数などを阿田容疑者らに漏らし、見返りとしてキャバクラなどで計4回の接待を受けたとしている。
府警監察室によると、4人いずれも容疑を認めている。
現金や物品のやりとりは確認できなかった。府警が1月に摘発した風俗店関係者が「元警察官から捜査情報を得ていた」と供述し発覚した。
阿田容疑者は平成26年に曽根崎署の生活安全課で篠原、小野両容疑者と勤務し、27年に退職した。
雨堤容疑者は風俗店の許認可を代行。顧客から捜査情報の提供を要請され、阿田容疑者に入手するよう指示していた。
捜査情報は最終的に風俗店側に伝わっていたが、府警は「捜査情報が漏れたすべての事件を検挙しており捜査に支障は出ていない」としている。
山田吉之監察室長は「警察に対する信頼を損なう事案であり、府民の皆様に深くおわびする」とコメントした。