県競馬組合(管理者・達増知事)は15日、奥州市の水沢競馬場で10日に行ったレースに出走した競走馬から禁止薬物の筋肉増強剤を検出したと発表した。
同組合はこの馬を事後失格とし、競馬法違反の疑いで奥州署に届け出た。
岩手競馬は7月のレースでも別の馬から同じ薬物を検出しており、ファンからは公平性への疑念と同組合の管理体制への失望が相次いだ。
同組合によると、今回禁止薬物を検出したのは、10日の第10レースに出走したウバトーバン号(牝4歳、水沢・高橋純厩舎(きゅうしゃ)所属)。
10頭中9番人気で2着に入ったが、宇都宮市の競走馬理化学研究所の薬物検査で陽性反応が出た。
ウ号は10日10日まで出走停止処分とし、支払い済みの賞金約17万2千円などは返還を求める。3着馬を2着とする手続きも進める。
同厩舎は水沢競馬場の敷地内にあり、調教師のほか厩務(きゅうむ)員2人がいる。
所属馬はウ号含め10頭で、他の馬の薬物検査を進める。同厩舎の所属馬2頭は17日の盛岡でのレースに出場予定だったが、競走除外となる。
7月には水沢競馬場の別の厩舎に所属するスターズレディ号(牝5歳)から同薬物を検出しており、盛岡東署が競馬法違反の疑いで捜査中。同組合によると原因は分かっていない。
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