「女性寿司職人は劣る」発言が物議を醸す
ただ、この高級寿司屋のミシュラン漏れが、
今回世界にも注目されて報じられた理由は、
国外の著名人を魅了してきたからだけではないようだ。
もうひとつの理由は、
2011年のドキュメンタリー『Jiro Dreams of Sushi』
(邦題、『二郎は鮨の夢を見る』)にある。
このドキュメンタリーのなかでの発言が、
一部で物議になっているからだ。
英紙「テレグラフ」は、今回のミシュランのニュースを受け、
「(次郎の店主である)小野氏は以前、
女性に対するコメントで批判を浴びている。
女性の味覚は月経周期に影響を受けるから、
女性寿司職人は劣ると語ったのだ」
と報じている。
また、ほかの新聞でも言及されている。
英紙「インディペンデント」も、
「次郎の息子である小野禎一氏は2011年に、
月経周期が女性の味覚を変えるため、
『アンバランス』さを出してしまう。
だから女性は寿司職人として劣る、
と発言して物議を醸した。
女性の寿司職人たちはこの主張に強く反論している」
と書く。
英紙「ガーディアン」も、
「小野禎一氏はかつて、
生理周期により味覚に影響を受けているから
女性寿司職人は劣ると語り、
多くの日本人女性寿司職人に否定されている」
と報じている。
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