米国で黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官の暴行によって亡くなったことをきっかけに、
世界中で反人種差別運動「Black Lives Matter(黒人の命も重要だ=BLM)」が広がっている。
英国でもBLM運動が高まりを見せ、人種差別的な言動、銅像、標識、通りの名称などを見直す動きが出ている。
こうした中、チューダー朝の政治についての著作やドキュメンタリーで人気を博した、
保守系学者のデービッド・スターキー教授が問題発言によって勤務先のケンブリッジ大学を辞任することになった。
問題発言があったのは、ユーチューブの番組「リーゾンド」(キャスター、ダレン・グライムズ氏)のやり取りの中だった。
スターキー氏は「奴隷制度はジェノサイド(集団虐殺)ではない」、
もしそうだったら「これほど多くのいまいましい黒人がアフリカや英国にいるわけがない。相当の大人数が生き残ったんだ」。
BLMの抗議デモについては「暴力的」で、「被害者意識がある」。
文化をないものとしたり、銅像を倒壊したりするのは「頭がおかしい」。
「奴隷制度がその名を語ることをはばかるようなひどい病気とする考えについては」、
「その名を語ることをはばかるのは、英国では200年近く前に奴隷制を廃止してしまったからだ」。
(以下略)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kobayashiginko/20200704-00186562/