
プログラミングに親しんで 青翔中でプログラミングの出前授業
渡辺元史2021年12月28日 10時00分
プログラミングに親しんでもらおうと、奈良県立青翔中学校で27日、民間企業から講師を招いての「出前授業」があった。生徒らはあらかじめ登録した画像をもとに商品を認識して精算できるレジの仕組みを、AIを使って作成していった。
プログラミングを含む情報教育は、2020年度に小学校、21年度に中学校で必修科目となった。22年度からは高校で「情報T」の履修が義務づけられる。現在の中3が高3になる24年度以降は大学入学共通テストでも出題される。
授業は、1〜3年の計約230人が参加。京都市で小中高校生向けのプログラミング教室を営む吉田光広さんが講師を務めた。今回挑んだのはレジの効率化。商品をカメラにかざせば、AIが登録済みの画像と比較しながらどの商品かを判断し、精算ができる仕組みという。
生徒らは、プログラミングを学んだ後、持っていた消しゴムなどをパソコンのカメラで撮影。画像を登録し、AIが認識できるようにした。プログラミング後、改めて消しゴムをカメラにかざして精算が終わると、「反応した。感動した」と声を上げた。
参加した3年の女子生徒は「興味がある分野だったが、AIやカメラを使ったのは初めてで楽しかった」と話した。
講師を務めた吉田さんは「大切なのはプログラミングをつくることではなく、どう使うか。社会の課題をどう解決するか活用方法を学んで欲しい」と話した。(渡辺元史)
https://www.asahi.com/articles/ASPDW76Y1PDWPOMB004.html