自民党がまた負けた…静岡県知事選「惨敗」で「しこり」が残りそうなワケ
現代2021/06/23
自民党、静岡でも手痛い敗北
●静岡県知事
6月20日に投開票された静岡県知事選で、95万7239票を獲得して4度目の知事選を勝ち抜いた川勝平太知事が強かったのは間違いない。
川勝知事の選挙活動を支えたのは、県議会会派ふじのくに県民クラブを中心とした選対だった。
これに加えて立憲民主党と国民民主党の県連組織が支援し、共産党も応援。連合静岡は内部で異論も出たが、最終的に推薦した。
今年に入って負けまくりの自民党
ひとつは今年に入っての選挙で、自民党が苦戦している流れがあることだ。
●沖縄県宮古島市長
まずは1月17日に投開票された沖縄県宮古島市長選で、
社民・社大・共産・立民が推薦した前県議の座喜味一幸氏が、4選を目指した
自民・公明が推薦する下地敏彦氏を破っている。下地氏はその4か月後の5月12日、宮古島への陸上自衛隊の配備を巡り、
業者に便宜を図った見返りに650万円を受け取ったとして、沖縄県警に収賄容疑で逮捕された。
●北九州市議選
1月31日に投開票された北九州市議選は次期衆議院選の前哨戦として注目されたが、
自民党の現職6名が落選した。とりわけ目立ったのは、当選10回で党福岡県連副会長だった
片山尹氏や当選8回の佐々木健五氏などベテラン勢の落選だ。
●千葉県知事
3月21日に行われた千葉県知事選で自民党県連は分裂し、元千葉市長の熊谷俊人氏が過去最多の140万9496票を獲得して、
自民党県議だった関政幸氏にトリプル以上に差を付けて圧勝。そして4月25日に行われた3つの国政選挙では、自民党は全敗した。
●衆議院北海道2区補選
吉川貴盛元農水大臣の不祥事がきっかけの衆議院北海道2区補選では、自民党は公認候補すら立てられずに不戦敗した。
●参議院長野選挙区補選
立憲民主党の羽田雄一郎氏の急死によって「弔い合戦」となった参議院長野選挙区補選は言うに及ばずだが、
●参議院広島選挙区再選挙
当初の下馬評では「リードしている」と言われた参議院広島選挙区再選挙でも、自民党は負けたのだ。
参議院広島選挙区再選挙は、2019年の参議院選挙を巡る大規模買収問題で河井案里氏の当選無効によるものだが、
問題となったのは党本部から支給された1億5000万円。この資金が特別に支給されたのは、
安倍普三前首相と折り合いの悪かった溝手顕正元参議院自民党幹事長を落とすためだったと言われている。
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