続き
世界コンピュータ将棋選手権で20年ぶりの賞金贈呈
「将棋電王トーナメント」は、2013年11月、プロ棋士と最強コンピュータ将棋が対戦する「将棋電王戦」に出場するソフトを決める大会としてスタートし、2017年まで5回にわたり開催しました。
統一したハードウェアで勝ち抜いた優勝ソフトは“電王”の称号が与えられ、
「第3回将棋電王戦」から「第2期電王戦」まで(2014年〜2017年)団体戦・個人戦によるプロ棋士との対局を通じて、
将棋界の発展および急速に進化する人工知能と人間の共存共栄について考察する機会を提供してきました。
2017年に電王戦が終了した後は、技術開発を支援する目的で、昨年5回目の開催を継続しました。
しかしながら、この度、本大会は前回をもって終了し、1990年から28年にわたって将棋ソフトの実力向上に貢献されてきた「世界コンピュータ将棋選手権」へのさらなる協賛という形で、
引き続きコンピュータ技術の発展に微力ながらサポートしていくことを決定しました。
<コンピュータ将棋協会 瀧澤武信会長からのコメント>
2019年5月開催の「第29回世界コンピュータ将棋選手権」に、ドワンゴ様からご協賛の一部として賞金が提供されることになりました。
初めてご協賛いただいたのは2011年開催の第21回で、2014年開催の第24回からは連続6年にわたりご協賛いただくことになります。
世界コンピュータ将棋選手権の模様がプロ棋士の解説付きでニコニコ生放送により中継されたこともあり、参加者が増えてきています。トッププロ棋士との電王戦および将棋電王トーナメントは惜しまれながらも解消されてしまいましたが、
20年ぶりに賞金が出される、トッププロ棋士を越えたコンピュータ将棋同士の戦いにご注目ください。
【コンピュータ将棋協会(CSA)公式サイト】
http://www2.computer-shogi.org/ <将棋電王トーナメント 歴代優勝ソフト>
■初代電王(2013年): PONANZA(開発者:山本一成、下山晃)
■第2代電王(2014年): AWAKE(開発者:巨瀬亮一)
■第3代電王(2015年): PONANZA(開発者:山本一成、下山晃)
■第4代電王(2016年): PONANZA(開発者:山本一成、下山晃)
■第5代電王(2017年): 平成将棋合戦ぽんぽこ(開発者代表:野田久順)
※敬称略