財務省が発表した法人企業統計調査によりますと、ことし7月から9月までの企業の経常利益は、自動車や医薬品の販売が好調だったことなどから、この時期としては過去最高となりました。
法人企業統計調査は、財務省が3か月ごとに資本金1000万円以上の企業、およそ3万社を対象に業績や設備投資の金額を調べるものです。
それによりますと、ことし7月から9月までの企業の経常利益は、前の年の同じ時期に比べ5.5%増えて17兆8928億円となり、この時期としては比較ができる昭和29年以降で最も多くなりました。
これは、新型車や医薬品の販売が好調だったほか、原油など資源価格が値上がりし、関連する企業の業績が改善したことなどによるものです。また企業の設備投資は、自動車の部品の生産を増やす動きや、訪日外国人の増加を背景にホテルの建設や改装が進んでいることなどから10兆7920億円と前の年の同じ時期を4.2%上回りました。
財務省は「経常利益は5期連続で、設備投資も4期連続でそれぞれプラスとなっており、日本経済は緩やかな回復基調が続いているという傾向を反映している」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171201/k10011242721000.html