![【業績】スカイマーク最終赤字67億円 22年3月期、需要低迷続く【航空】 [エリオット★]->画像>3枚](https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZQO2097507027062022000000-1.jpg)
スカイマークは3期連続の最終赤字となった
スカイマークが27日発表した2022年3月期の単独決算は、最終損益が67億円の赤字(前の期は163億円の赤字)だった。赤字額は縮小したが3期連続の最終赤字となった。新型コロナウイルス禍による旅客需要の低迷が続いた。
売上高にあたる事業収益は前の期比38%増の471億円で、コロナ禍が本格化する前の20年3月期比では5割の水準にとどまる。前期の旅客数は約417万人と前の期から4割増えたが、20年3月期比では45%減となった。営業損益は166億円の赤字(前の期は316億円の赤字)だった。
今後の業績回復を見込んで実質的な税金の前払いにあたる繰り延べ税金資産を積み増し、22年3月末で167億円と1年前から47億円増えた。これに伴うマイナスの法人税等調整額を計上したことも赤字縮小に寄与した。
3月末の純資産は92億円で総資産に占める比率は9.9%となり、21年3月期末から約2ポイント低下した。前期に株主割当増資で20億円を調達したことや、燃料や為替のヘッジ取引に関する評価益が増えたことなどで下落は小幅となったが、なお低水準だ。
23年3月期の業績予想は公表していない。国内線の需要は行動制限の緩和を受けて回復傾向にあり、黒字転換を目指すとみられる。
2022年6月27日 15:24
日本経済新聞
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