8月の米消費者物価、市場予想上回る3・7%の上昇…食品・エネルギー除いた指数は鈍化
2023/09/13 21:41 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230913-OYT1T50197/
【ワシントン=田中宏幸】米労働省が13日発表した8月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比3・7%となり、2か月連続で伸びが加速した。市場予想(3・6%程度)も上回った。
ガソリン価格は7か月連続下落のマイナス3・3%だったが、マイナス幅は大きく縮小した。食品は12か月連続で伸びが鈍化し、4・3%上昇だった。米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する変動が大きい食品とエネルギーを除いた指数は4・3%上昇で、5か月連続で鈍化した。
一時の高インフレは収まってきているものの、企業の人手不足に伴う賃金の上昇や家賃の高止まりなどを背景に、サービス価格は高水準が続いている。
FRBのパウエル議長は8月に開かれた経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で経済指標を慎重に見極めて政策を判断する姿勢を改めて示していた。市場では、19~20日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置くとの見方が大勢となっており、CPIの結果がどのように作用するかが注目される。