コメの価格が値上がりしていることを受けて、大手外食チェーンなどでは、店舗で提供するライスを値上げしたり、ごはんの量を減らしたりする動きが出ています。
コメの価格は、外国人観光客による需要が伸びたほか、地震や台風に備えた買いだめの動きが広がったことなどから、新米が出回るようになったあとも例年より高い状態が続いています。
こうした中、外食大手の「すかいらーくホールディングス」は、ガストなど5つのレストランチェーンで提供するライスの価格を9月26日から引き上げました。
新米の調達価格が上昇していることが主な要因で、単品のライスやごはんとセットの商品などを30円から55円値上げしたということです。
会社では「産地と直接契約を結ぶなどしてコストを抑える努力をしてきたが、今後も安定した提供を続けるために価格の改定を決めた」と話しています。
また、オリジン弁当などを展開する「オリジン東秀」は、10月1日から関東と近畿地方にある473店舗のうち124店舗で、おにぎりやおにぎりと総菜のセット商品の合わせて18種類について、使用するごはんの量を減らすということです。
農林水産省では新米の供給が進めば価格の高騰は落ち着くとしていますが、ほかの外食チェーンなどにもコメに関連した商品の値上げの動きが広がるかどうか注目されます。
2024年9月30日 7時49分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240930/k10014595641000.html