2日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反落し、終値は前日比843円21銭(2.18%)安の3万7808円76銭だった。中東情勢の緊迫化を受けた米株安の流れを引き継ぎ、東京市場でもリスク回避目的の売りが優勢だった。東エレクなど値がさの半導体関連や電子部品を中心に売られ、指数は大引けにかけて下げ幅を拡大した。
イスラエル軍が1日、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したと発表したことで、投資家のリスク回避目的の売りが幅広い銘柄に出て、前日の米株式市場ではダウ工業株30種平均など主要指数が下落した。東京市場でもリスク回避姿勢が強まり、プライム市場の値下がり銘柄数は全体の8割にのぼった。半導体関連のほか、1日の米市場でアップル株が前の日に比べ大きく下げたことから、TDKや村田製など電子部品の下落も目立った。
イランからミサイル攻撃を受けたと発表したイスラエルが「数日内にイラン攻撃への対応を計画している」と午後に伝わると売りが一段と強まり、日経平均の下げ幅は1000円を超える場面があった。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は38.82ポイント(1.44%)安の2651.96だった。JPXプライム150指数も反落し、19.71ポイント(1.62%)安の1193.37で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4兆3895億円、売買高は20億5194万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1370。値上がりは248、横ばいは26だった。
アドテストやディスコ、レーザーテクが下げた。一方、米原油先物相場の上昇を受けてINPEXや出光興産、ENEOSなどの関連株が買われた。三井物や三菱商など商社株も高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
2024年10月2日 9:05 (2024年10月2日 15:24更新)
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL020SF0S4A001C2000000/