だから近畿として伸ばしたい思うたら大阪が中心地ではアカん言うことやで
滋賀でも学研都市でも三田や三木などでエエから体質を変えんとダメやわ
ちょっと儲けると楽してサボりよるし質を落として利幅を上乗せしようとしてくるのは病気やと思うわ
(味噌兄様・都内在住)
元同級生が皆子育てや仕事に追われる一方、ネット掲示板荒らしに勤しんでいるのは関東地方郊外在住のジパングさん(51)。
取材陣が訪れた今日も実家の子供部屋のパソコンから匿名掲示板「5ch」のスレッドを荒らす。毎日の日課だ。
ジパングさんは語る。「原動力はコンプレックスですね。」
中学校在学時から引きこもりとなり、以来38年間自宅から出ていないジパングさんの人生は空洞だ。
だが、ジパングさんには一つだけ誇りがある。関東に実家があることだ。
「大阪を叩いている時は嫌な事を忘れられるんです。関東に貢献できている、社会と繋がってるんだって感じられるから。」ジパングさんは歯垢が堆積して薄茶色になった歯を少し見せながら笑った。
ジパングさんの母親、ジパオバさん(77)にも話を聞いた。
「昔は私や(ジパングさんの)お父さんによく暴力を振るっていましたから…。パソコンを買ってあげてから暴力もだいぶ減りましたから私どもはそれでいいんです。もう社会復帰は厳しいでしょうし…」
そんなジパオバさんにジパングさんの書き込みの一部を見せると…
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」 涙を流して取材陣に頭を下げることしか出来ないジパオバさんなのであった。
調査を進めていくと、取材に応じてくれたジパングさんのように歪んだ郷土愛を抱く引きこもり状態の中年男性が増加傾向にあることが明らかになった。
圧維大学の矢野満教授は次のように分析する。
「国や地域という土地を基準とした単位は、会社や学校など社会的コミュニティから隔絶した引きこもり状態にある者が唯一抱くことが出来るアイデンティティ。愛国心はならず者の最後の逃げ場、という18世紀イギリスの文学者、サミュエル・ジョンソンの言葉があるが、劣等感に苛まれた彼らにとって郷土愛が最後の逃げ場となっている。」
掲示板荒らしが関東への貢献と語っていたジパングさん。最後には少しだけ本心を明かしてくれた。
「荒らしたら大阪人さんが相手してくれるから、それが嬉しくて…。普段は誰からも生きている事を認識されない私もここでは輝けるんですよ。」
孤独と劣等感に苛まれた男の姿がそこにあった。