東日本大震災の被災地でスマートフォン向けの人気ゲーム「ポケモンGO」のレアキャラクターが
出現しやすくなっているのを受け、石巻市には週末の19日、県内外から多くのファンが訪れ、
街中に人があふれた。路上駐車や混雑で市民生活に影響が出るケースもあり、
県観光課などは市内でちらしを配ってマナー順守を呼び掛けた。
JR石巻駅前は同日朝から、電車を降り立った愛好者らで混雑した。
駅周辺の駐車場は「満車」の表示。車のナンバープレートは静岡、富山、成田、宇都宮、
袖ケ浦、多摩、足立など県外からとみられる車両が目立った。
東京都葛飾区の女性会社員(25)は新幹線、仙石線を乗り継いで来た。
「先週末に続いての訪問。被災地に足を運ぶきっかけになった」と言う。
県が12日、石巻市を拠点に開催したイベントには1万人以上が来場。
ゲーム運営会社は23日まで、めったに現れないポケモン「ラプラス」を被災地で出現しやすくしている。
石巻市では12日以降、多くの来訪客が街中を巡る一方で、市民から「一方通行の道路を逆走する車がいる」
「私有地に無断で入っている」などの苦情が出ている。狭い道路に一気に集まった愛好者らで、
車の通行に支障が出るケースも生じている。
県観光課は19日、職員らが石巻駅前で、歩きながらのスマホ操作、信号無視、路上駐車などを
しないよう記したちらしを配布。注意を喚起する宣伝カーも市内で走らせた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161120-00000005-khks-soci