自民は未だに東京選挙区の2人目を立てられず危機感を募らせる
民進は小川が組織票、蓮舫が無党派層と住み分け2人当選確実な情勢
山形選挙区も結局自民はJAの推薦を得られなくて面白い戦いになりそうだ
2016参院選 東京選挙区 自民都連、募る危機感 2人目候補発表できず
産経新聞 5月31日(火)7時55分配信
自民党都連は30日、千代田区永田町の党本部で「支部長・常任総務合同会議」を開き、
石原伸晃都連会長が参院選の東京選挙区(改選数6)で2人目の公認候補が発表できないことを報告した。
予定される公示日の6月22日まで約3週間。都連の危機感は高まっている。
石原会長は国会議員、都議ら約200人を前に、「今日の段階では、2番目の候補の名前を明らかにできるような状態ではないことを謝らせていただきたい」と陳謝した。
自民は東京選挙区に現職の中川雅治氏を含め2人擁立を決定。中川氏に都連の組織票を結集させ、
知名度のある新人を擁立して、無党派層を取り込む戦術を描いている。
ゴールデンウイーク明けには2人目の候補者発表をめざして調整していたが、
有名作家や元五輪選手らの名前が浮上しては消え、擁立は難航している。
自民の2人目候補をめぐっては今年1月、著書「五体不満足」で知られる作家の乙武洋匡氏が浮上。
しかし、乙武氏の不倫騒動が発覚して出馬が見送られ、振り出しに戻った経緯がある。
その後、元バレーボール五輪選手の女性の名前が浮上。アスリートとしての実績に加え、
スポーツ界で要職をこなす女性のキャリアは、選挙戦で「東京五輪」を前面に押し出したい自民にとって好条件で「本命」とみられた。
だが、女性の事務所は30日までに産経新聞の取材に「そんな話はない」と出馬を否定した。
一方で、民進は小川敏夫、蓮舫の両氏が組織票、無党派層とすみ分け、着々と準備を進めている。
ある自民関係者は「中川氏に、都連の組織票を全て結集しても、せいぜい3位当選がいいところ」と分析。
「ここまで遅れ、短期決戦を強いられる2人目候補は、よほど知名度が高くないと、蓮舫氏と対等に戦えない」と危機感を募らせている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160531-00000002-san-l13 参院選・農業界の混迷浮き彫り 県農政連、自主投票を決定
山形新聞 5月31日(火)7時56分配信
夏の参院選で県農協政治連盟(農政連)は自主投票とする決断をした。
県選挙区から立候補を予定する2氏から推薦願を受け取り、選択を迫られていたが、一方を選ぶとの結論を避けた。
環太平洋連携協定(TPP)や農協改革に関する政府対応への懸念、不安という本県農業界にうずまく混迷を浮き彫りにした形。
JAの苦悩は、農業を基盤産業とする本県にとって農業政策が参院選の主な争点となることを表している。
県農政連にとって、県選挙区に自民新人で出馬予定の月野薫氏(60)=公明推薦=はJA全農山形副本部長などを務めた「かつてのJAの一員」(JA幹部)。
だが月野氏を推薦すべきだとする組合長らは「与党候補」を理由に挙げ、“身内”の応援という趣旨ではないという。
JA側は、意見集約や内部調整が不十分なまま与党候補として擁立されたと受け止めている。
今回、野党統一候補として出馬を予定している無所属元職の舟山康江氏(50)=民進、社民推薦=は、3年前の参院選でも自民対立候補として出馬。
その際、県農政連は舟山氏を推薦したことから自民との関係が一時冷え込み、修復するまでに時間を要した。
こうした経緯から今回、自民には推薦を得られるとの考えがあった。
前回参院選と同様の推薦を望んだ舟山陣営だったが、今回は「自主投票やむなし」との見方が広がっていた。
県農政連はいわば相手候補の“お膝元”。舟山氏が現職だった3年前と状況は異なり、推薦を得るのは困難との考えがあった。
ある陣営関係者は「(前回の)推薦以上に重みのある決定」と受け止める。
自主投票で舟山氏の支援に前向きな農協関係者に対し「今後は積極的に支援を求められる」と捉えている。
今後、両陣営は激しい農業票の争奪戦に突入。この結果が勝敗に大きく影響するのは間違いない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160531-00000693-yamagata-l06