“16年前の出来事”「FRIDAY」に批判の声も 過去の問題はいかに扱うべきか
https://news.yahoo.co.jp/list?t=wide_show&p=2
21日発売の「FRIDAY」が報じた、バナナマン日村勇紀による16年前の淫行疑惑。
同誌によると、相手は愛知県在住の女性(32)、日村とは16年前ファンレターを通じて知り合い、親密な交際が始まった。しかし女性は当初、自身の年齢を21歳と詐称、その後、実年齢が16歳であると告白したという。
日村は報道を受け「16年前とはいえ自覚が足りない行動で相手方の年齢に関してはよく覚えていないが深く傷つけてしまったことは申し訳なく思っている」と所属事務所を通じコメントを発表。
ツイッターやウェブ上には「公訴時効案件でしょ」「16年前の出来事を今掘り起こすに至った経緯は」「これ…事実確認できなくない?」
「プライバシーの時効は?」「振られた腹いせで結婚のタイミングを狙ったか」「芸能人相手なら何してもいいわけじゃない」など疑問の声が寄せられている。
仮に問題行為があったとして、愛知県青少年保護育成条例違反の時効は3年。当事者の記憶も曖昧で、ファクトの確認が困難な話を報道することに意味はあったのだろうか。
スマートニュースの瀬尾傑氏は「女性の告発があり、相手がメディアに上がる有名人ということで社会責任を問う記事だろう。
事実であれば当時は責任を問われても仕方がないが、16年経った今では2人の間で解決すべき問題だと思う。社会的に問うべき問題かというと非常に難しい。
海外のMeTooには10年、20年前の話でも責任を問われるケースがある。日本でモラルを問うというのは、個々人の中で消化していくしかない」とコメント。
MeTooをめぐっては、告発した側の主張のみをベースに、事実認定より前に社会的制裁を受けてしまうという問題もある。
元アナウンサーの菊間千乃弁護士は、「記憶が長い時間の中で変化し、それを事実と思い込んで発信していることがあり、当事者間で話をした時に事実関係がずれているケースは多い」とした上で
「思いを16年間抱えてきたのかもしれないが、それをなぜ今、写真週刊誌を媒介に公然と発信したのか、というのが世の中の受け止め方。否定的な反応が多く出たのもそのせいではないか」との考えを示した。