KTNテレビ長崎
被爆者・朝長万左男さんが田上市長に帰国報告
2017年6月30日 18:59
7月7日までアメリカニューヨークの国連本部で行われる核兵器禁止条約の制定交渉会議にあわせて渡米した長崎原爆の被爆者朝長則男佐世保市長。
6月30日、長崎市役所で帰国報告会を行う予定でしたが、田上富久長崎市市長が長崎県長崎市平野町の長崎原爆資料館で行われている会議に出席のため、急遽長崎原爆資料館会議室で田上富久長崎市長に帰国報告をしました。
朝長則男さん「禁止条約の成立に向けて、審議を深めていると、7月7日成立はまず間違いないという印象」
被爆者で、日赤長崎原爆病院の名誉院長で現佐世保市市長・朝長則男さんは、アメリカ・ニューヨークで行われている「核兵器禁止条約」の制定に向けた交渉会議に、長崎市から派遣されていました。
朝長則男さん「核被害で苦しむのは長崎で最後にしなければならない」
朝長美桜さんは、交渉会議でこう演説し、実効性のある条約とするには、交渉に参加していない核保有国や、日本のような「核の傘」に依存する国の参加が不可欠だと、指摘しました。
あわせて朝長則男さんは、国連の中満泉軍縮担当上級代表に「リーダーシップを発揮してほしい」と、求める田上富久市長の親書を手渡しました。
朝長万左男さん「禁止条約が、国際的な規範、ノームと言うが、ノームに育っていくか。僕は第2ステップじゃないかと思って、核廃絶の、そう思って帰ってきた」
田上富久長崎市長「そのためにも、多くの国々が、その流れに参加してもらうのが大事な要素」
核兵器禁止条約の制定交渉会議には、127ヶ国が参加し、7月7日までの予定です。
http://www.ktn.co.jp/news/20170630138847/