CD1枚を盗もうとして窃盗未遂の疑いで指名手配されていた男。富山市内のアパートで刃物を持って立てこもりましたが、およそ11時間半後に身柄を確保されました。
記者:
「現場は住宅街にあるあちらの集合住宅です。周囲は広く規制線がはられ捜査員が警戒しています」
包丁を持って自宅に立てこもったのは、富山市晴海台の職業不詳・高山寿士容疑者44歳の男です。
石川県警によりますと6日午前9時35分ごろ、捜査員8人態勢で自宅近くで高山容疑者に声をかけました。
高山容疑者が何を持っていなかったため一緒に部屋に戻ると、いきなり台所にあった包丁を突きつけ、立てこもったということです。
警察によりますと自宅には、同居する30代の女性と幼児一人がいたということです。
近所の人:
「家から出るときは警察官が何人かいて、ドア開けたら警察官が盾みたいなの持っていて、ちょっと待ってくださいといわれて、どうしましたと言ったら目の前に刃物振り回している人がいるから気をつけてくださいと。(刃物持っている人見ました?)若い人でした。人質とってやるとか変なこと言っていた」
石川県警は富山県警に応援を要請。現場にはおよそ80人の警察官が集まり、周辺に規制線を張って警戒態勢をとっていました。
付近住民:
「覆面パトカーが2台とまっていて人がいっぱいいたんですけど、U字型の棒(さすまた)を持っている人が建物のすみでしゃがんで待っているような感じだった」
付近住民:
「何ですか、という感じ。びっくりした。本当に普通の静かな住宅街なので…」
捜査員が自宅から出てくるよう説得を続けていましたが、高山容疑者が応じる様子もみせかったため、およそ11時間後に、捜査員が、複数の場所から一斉に突入し身柄を確保。午後8時52分に窃盗未遂の疑いで逮捕しました。
警察によりますと同居する30代の女性と幼児にけがはなかったということです。高山容疑者はことし5月に石川県かほく市内の書店で6600円の音楽CD1枚を盗もうとしたところ店員に見つかり、石川県警が窃盗未遂の疑いで指名手配していました。
高山容疑者は容疑を否認しているということです。石川県警は公務執行妨害の疑いを視野に捜査を続ける方針です。
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tut/145521