テレビ番組やSNSなどで、よく話題になる関西弁。
関西のみならず日本全国に広まりつつあり、関西以外の地域の出身でも関西弁っぽい言葉を使う方をちらほら見かけるようになりました。
2022年の新語・流行語大賞トップテンに「知らんけど」が選ばれた際、「関西弁が広まって嬉しい」とする一方、「関西以外で使われる”知らんけど”はニュアンスが少し違う」という意見もありました。
「ノリがよく聞こえるから」「言いにくいことも関西弁なら明るく伝えられそう」といった理由で関西弁を喋る方もいますが、生まれも育ちも関西の方が聞くと違和感を覚える言葉も。
そこで今回は、気づかずに使っているかもしれない関西弁を5つ紹介します!
自分が普段話したり聞いたりしている関西弁を思い出しながら読んでみてください。
関西弁1. 一人称の「ワイ」「ワテ」
一人称の「ワイ」「ワテ」は、本場の関西ではあまり使われていません。
若い人はほとんど自分のことを「ワイ」「ワテ」とは言いませんし、年配の方のなかに使う方がちらほらいる程度です。
もちろん関西でも意味は通じますが、「その靴ワイも欲しいな」「ワテはこの歌手が好き!」のような会話に登場すると、少しおかしな言い回しに聞こえることがあります。
「ワイ」や「ワテ」といった一人称は、現在ではネット用語のような形で頻繁に目にするため、本場の関西人も使っているのではと勘違いされているのかもしれませんね。
関西弁の一人称は「俺」「私」「あたし」「うち」などが主に使われており、標準語とあまり差がないことを覚えておきましょう。
関西弁2. 「でんがな」「まんがな」「おまんがな」
言葉の語尾に付ける「でんがな」「まんがな」「おまんがな」も、本場の関西人(特に若い人)はあまり言いません。
いずれも関西出身のお笑いタレントが使っていたり、25年以上連載が続いている推理漫画に登場したため有名になったりして、関西弁だと認識されるようになったと考えられます。
ただし中年以降になると、「そうでんがな」「ちゃいまんがな」といった言い回しを使う関西人もちらほら見かけます。
地元の人がよく行く居酒屋や商店街だと耳にすることができるかもしれないので、気になる方はローカルなスポットに立ち寄ってみてください。
関西弁3. 「○○だったやで」
「○○だったよ」というニュアンスで使われる「○○だったやで」。
SNSを見ていると「年末は大掃除で忙しかったやで」「この前行ったお店の料理おいしかったやで」のような、「○○だったやで」を使った投稿がよく目に入りますよね。
先ほどの「ワイ」「ワテ」と同様、インターネットやSNS上の言い回しとして定着しているのではとも考えられますが、関西人が目にすると違和感を覚えることがあります。
関西弁で「○○だったよ」と伝えたいときは、「○○やったで」を使うと自然に聞こえます。
関西弁4. 「○○ねん」
「○○ねん」は、「せやねん」「ちゃうねん」など、本場の関西人もよく使うフレーズです。
しかし「○○」に当てはめる言葉によっては、エセ関西弁のように聞こえることがあります。
関西で生まれ育った人の前で「楽しかったねん」「今日何してたねん」のように、何でも語尾に「ねん」をつけていると、「それはおかしい」と指摘されてしまうかもしれません。
また、使い方は合っていてもイントネーションが少し変に感じるとの声もちらほら。
自然な形で「○○ねん」を使いこなすのは少し難しいかもしれないので、本場の関西人の会話をじっくり観察することから始めるのがおすすめですよ。
つづき
https://limo.media/articles/-/36277