e]:2017/01/08(日) 15:08:52.53 ID:ahsQRFbh0
『君の名は。』新海誠監督が語る 「2011年以前とは、みんなが求めるものが変わってきた」
http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/20/makoto-shinkai_n_13739354.html 2017年01月01日
――新海監督の作品では『ほしのこえ』『秒速5センチメートル』など、
離ればなれになった男女はそのままであるパターンが多かったと思います。
『君の名は。』では、なぜハッピーエンドにしたんですか?
もちろん僕自身が年を取って変わった部分もあるとは思います。
でも、やはり大震災が起きた2011年が、大きなきっかけだった気がします。
2011年以前、僕たちは何となく「日本社会は、このまま続いていく」と思って
いました。もちろん、人口が減って経済規模も縮小していくなど、少しずつ
社会が衰退していく予感はあったとは思います。でも、さほど起伏のない
「変わらない日常」がこの先ずっと続くんだという感覚がありました。
そういう世界で生きるためには、変わらない日常から意味を引き出すことが
必要でした。コンビニでもいいし、遅れてしまう電車でもいい。些細なところから、
生きていくために必要な慈しみや、豊かな意味を引き出していくことが
重要だったように思います。
そういった空気感の中では「初恋の相手を再び獲得して幸せになった」という
起伏のある物語よりは「初恋の相手を失っても生きていく」という、喪失から
意味を引き出す生き様を、映画で描くことが必要だと僕は感じていました。
でも2011年以降、その前提が崩れてしまったように思います。
町は、いつまでも町のままではない。いつかは無くなってしまう。
劇中で瀧が入社面接で言った「東京だって、いつ消えてしまうか分からない」
という台詞の通りです。そういう感覚の中で僕たちは生きるようになった。
そこで描く物語は、今回のように決して諦めずに走っていき、最後に生を
獲得する物語にしなければいけない気がしたんです。
やっぱり2011年以前とは、みんなが求めるものが変わってきたような気がします。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/20/makoto-shinkai_n_13739354.html BBR-MD5:CoPiPe-d79f754e278382d5bf87e75ffe75368d(NEW)
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