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モブ少女-3-


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1創る名無しに見る名無し2010/08/21(土) 21:50:34ID:K+opM8ob
※新ジャンルじゃなくて、単発オナニー台詞系ssです、期待して開いた方はすんません
※移転騒動があった為3スレ目立てました、前スレはこちら↓
「モブ少女」
 http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1252765752/
「モブ少女-2-」
 http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1256653829/
※一応最後まで構想は練ってありますが、反応見ながら書きたかったので書き溜めてません
※投下予告はなるべくしたいと思っていますが、リアルの都合で更新が停滞する場合があります
※それでも付き合ってやるよって方は楊枝加えながらまったり見ていってやってください

2創る名無しに見る名無し2010/08/21(土) 21:51:44ID:K+opM8ob
長い事離れてたら・・・移転やら何やらで落ちてたんですね
絶賛規制中で以前書き込めないままです、情報板見てきたら3ヶ月とか書いてありました・・・
スレ立てなど、代行さんにやって頂いております、ありがとうございます!
本編は修学旅行初日ぐらいまでは書き溜まりました、レス数にして約30ちょいでしょうか
流石にそんな数を頼むわけにはいかないので、もう少し様子を見ます
あと、キャラ投票が凄い事になっててびっくりしました・・・!
投票してくださっている方、ありがとうございます!

そんなことで、何ヶ月もお待たせしていて本当に申し訳ない限りではありますが、もう少々だけお待ちを・・・

3創る名無しに見る名無し2010/08/21(土) 21:52:47ID:K+opM8ob
以上、レス代行はここでおk その2
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1265379030/593-594より
レス代行させていただきました

4創る名無しに見る名無し2010/08/21(土) 22:13:21ID:STHOnZwr
この作品すごい好きだから、スレが復活して嬉しいぜ
規制で投下できないようだったら、量が多くても遠慮せず依頼所使っちゃってくれ

5創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 18:48:21ID:v4WKlviA
>>1です、休日のうちに投下したいと思います
ただ、長い事空けてしまったので、おさらいと修正を兼ねて前回の分から投下します
修学旅行本編はまた次回投下の予定です

6創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 18:50:26ID:v4WKlviA
学校

友人「おはよう!」
少女「おはよう、友人ちゃん」
友人「久し振りねぇ〜!」
少女「そう・・・でもないよ?」
友人「ばか、こういうのは気分よ気分」
少女「あはは、確かに、夏休み明けの学校って、何だか新鮮な気がするよね」
友人「でしょ〜・・・って、そういえば少年君は?」
少女「今朝はまだ見てないけど・・・」
友人「・・ってか少年君どころか、男Aも男Bも女Aも来てないじゃない」
少女「みたいだね」
友人「珍しいわね・・・あいつらいっつも早く来ちゃ騒いでるのに」
少女「まぁ、そんな日もあるよ」
友人「ん〜・・・あいつらが居ないと、なんかしっくりこないわねぇ」
少女「そうだね、なんか、寂しい感じがする」
友人「・・・」
友人(『寂しい』か・・・)
少女「・・・友人ちゃん?」
友人「ん?」
少女「いや、なんかボッとしてたから・・・」
友人「あぁ、いや、なんでもないさ」
少女「そう?」

ガラッ

少年「・・・」ヌボー
少女「あ、少年君、おはよう」
友人「オッス少年!」
少年「・・・ああ、おはよう」
友人「おやぁ?元気がないなぁ」
少年「まぁな・・・」
少女「どこか体調が悪かったりとか・・・」
少年「いや、単なる寝不足だ」
友人「わかった、さては夏休みぼけだな」
少年「・・・まぁ、そんなところだ」
友人「まったく、意外と自己管理がなってないなぁwww」
少年「・・・」

少女(・・・?)
少女(なんか、どこかいつもと違う気が・・・)

ガラッ

男A「おーっす!!みなのもの、おはよう!!」
友人「おや、こりゃ騒がしいのがおいでなすったぜぇ」

7創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 18:52:07ID:v4WKlviA
男A「よっす、3人とも」
友人「よっす!」
少女「おはよう」
少年「・・・おう」
男A「あり?他のやつは?」
少女「まだ来てないみたい」
男A「へぇ、珍しいな」
友人「そう言うあんたこそ、今日はいつもよりも遅めの登校だったみたいだけど?」
男A「いやぁ、はは、宿題が終わんなくてさ」
友人「宿題・・・ははぁ〜ん、さては徹夜でやってたな?」
男A「な、何故分かるっ!?」
友人「いや、あんたのキャラを考えれば、想像に難くないね」
男A「お、おいおい!これでも一応成績は優秀なんだぜ!」
少年「それで、宿題の方は終わったのか?」
男A「ああ、もうばっちしさ!!」
友人「本当は?」
男A「ごめんなさい終わってません」
友人「だと思った・・・」
男A「い、いや、あとは数学だけなんだ!こいつさえ片付けば!!」
少女「また一番厄介なのが・・・」
男A「だってめんどいんだもん」
友人「どうしようもない奴だねこいつは」
少女「でも、気持ちは分かるかも」
男A「だろ〜?もしかして、少女ちゃんもまだ宿題残ってたり?」
少女「え?う、ううん、私は頑張って全部終わらせたけど・・・」
男A「ですよねー・・・」
友人「ふ、自分を律する事ができないとは、哀れね男A・・・」
男A「くそっ、お前に言われると何か凄い屈辱感が・・・!」

女A「・・・なにやってるのかしらあいつら」
男B「朝から元気な奴らだな」

8創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 18:54:06ID:v4WKlviA
少女「あ、二人とも、おはよう」
女A「おはよう少女」
男B「おはようさん!」
男A「おぉ、男B・・・俺はもう駄目だ・・・」
男B「どうしたんだ?」
友人「数学の宿題をやり忘れたんだってさ」
女A「あんた・・・あたしがあれだけ早いうちからやっとけって言ったのに・・・!」
男A「ひ、ひぃぃぃ・・・」
男B「何だ、そんな事か・・・」
男A「・・・え?」
男B「怯える事は無い、立ち上がれ、同士よ・・・」
男A「お、男B・・・まさかお前・・・」
男B「ふ・・・たった一人、お前を置いて逃げ出す俺じゃないぜ」
男A「男B・・・!!」
男B「さぁ、いこうぜ・・・ピリオドの向こうへ・・・!!」
男A「あぁ!!」

ダダッ!

友人「・・・なんだあいつら」
女A「おおかた、先生に期限延長の土下座でもしにいったんでしょ」
友人「つまり、奴も終わってなかったと言う事か・・・まぁ、あの二人らしいわ」
少年「あ、はは・・・」

9創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 18:56:03ID:v4WKlviA
友人「あ、そう言えば少女、従兄さん来てるんだって?」
少女「へ?あぁ、お兄ちゃんはもう一週間前ぐらいに帰ったよ」
友人「あ、さいですか・・・」
少年「部屋は見つかったのか」
少女「うん、『高津にあるアパートでいい所があった』って言ってて、早々にそこに決めて契約してたよ」
女A「あら、少女あんたお兄さんなんていたの?」
少女「えっと、お兄ちゃんって言っても、従兄だけど」
女A「あぁ、なるほど」
友人「いや、私としてはそこより、何故少年君が従兄さんの事を知っているかが気になるね?」
少年「?」
少女「あ、いや、それは・・・」
友人「いま『部屋は見つかったのか』って言ってたわね」
少年「ああ」
友人「ってことは従兄さんが来ていると言う事を、事情も含めて知っていると言う事」
少年「ああ」
友人「なんでそんな身内情報を、君が知ってるのかな〜?」
少年「直接会ったからな」
友人「・・・ほう?」
少年「こいつの家に行った時に直接話しを」
少女「わーっ!わーっ!わーっ!!///」
女A「・・・それは、聞き捨てなら無いわね」
友人「ま、まさかもうすでに外堀を埋めにかかっていると言う事・・・!?」
少年「・・・?」ムッ
少女「あ、あのねっ、少年君が家にきたのは、勉強を教えにきたからであって、けっして変な意味じゃ!」
友人「ほほぅ!?二人っきりで勉強会を!?」
女A「またもや、聞き捨てなら無いわね」
少女「い、いや、あの、えと、その・・・///」
少年「・・・何か迷惑だったか?」
少女「まさかっ!」
友人「即答かいっ!」
女A「新学期早々、お熱い事ね」
少女「だ、だからそういうのじゃ・・・///」

ガラガラッ

担任「はーいおはよう、出席とるから席付けー」
少女「あっ!せ、先生来ちゃったね!!ほら、みんなせき座らなきゃ!」
友人「ちっ、これから面白くなる所を・・・」
女A「・・・あら?」

男A「・・・」ズーン
男B「・・・」ズーン

少年「・・・どうやら、交渉は失敗に終わったようだな」
女A「まぁ、お約束ね・・・」

10創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 18:58:27ID:v4WKlviA
担任「・・・っと、よし、全員いるな、感心、感心」

少女「そういえば、今日は少年君、朝来なかったね?」
少年「・・・すまん」
少女「え?あ、いや、責めてるわけじゃなくって!」
少年「少し、家の方でばたばたしてた」
少女「そ、そうなんだ?」
少年「あぁ」
少女「そっか・・・」
少年「・・・もしかして、待たせたか」
少女「あ、ううん、大丈夫!」
少年「やはり伝えに行った方が良かったか」
少女「ほ、ほんとうに、大丈夫だよ、私も今日は中庭行きたかったし、あまり待ってなかったから・・・」
少年「そうか」
少女「むしろ、勝手に待ってたのは私なんだから、少年君が気に病む必要は無いよ」
少年「・・・」ムッ
少女「あ、えっと、だからといって一緒に行きたくなかったわけじゃなくて!何となくと言うか///」
少年「声がでかいぞ」
少女「う、ご、ごめん・・・・」
少年「明日からは、いつもの時間に行ける」
少女「あ、う、うんっ、分かった・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・」

少女(うぅ、何か最近、自爆癖がついているような・・・)
少女(それにしても、家の用事って、なんだったのかな?)
少女(流石にそこまでは聞けないし・・・)

担任「それじゃあ、この後は始業式だから、9時までに体育館に集合な」
全員「うぃー」
担任「お、お前らなぁ、若いんだからもうちっと元気な返事を・・・まぁいいか、それじゃあホームルーム終わりっ」

キリーツ

レーイ

アザシター

11創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:00:44ID:v4WKlviA
体育館

校長『えー、諸君、長いお休みは十分満喫できたじゃろうか』

ザワザワ

校長『うんうん、どうやら思い思いに楽しんだようじゃの』
校長『諸君らが日のもとで元気に遊んでいるか、それだけがこの夏の間の心配事じゃったが』
校長『どうやら、黒く日焼けした諸君を見る限り、それは杞憂だったようじゃの』
校長『この2ヶ月の間、諸君はそれぞれの思い出をさぞ沢山作った事じゃろう』
校長『それは人生の上でかけがえの無い宝物となる、大切にする事じゃ』
校長『さて、そんな前振りをしつつ・・・今日は諸君に伝えておきたい事がある』
校長『もう登校した時に気付いた者もいるかもしれんが、前から掲示してあった旧校舎の改装工事がめでたく終了した』
校長『まぁ改装工事と入っても、ほとんど見た目は変わっておらんがの、老朽化した部分の修繕と言った方が正しいかもしれん』
校長『一時は立て壊しも考えたんじゃが、古くからある物を大切にして欲しいという意味を込めて、あえて木造のままで修繕してある』
校長『そのために本職の大工さんに来て頂いたりしての、このようなものに触れることができるのは大変に貴重な事じゃ、どうか大切にの』
校長『そしてその肝心の使い道じゃが、以前から要望のあった部活動の為の部屋を確保する目的として、使わせてもらおうと思う』
校長『ま、要するに部室棟じゃな、今ある部活動全てに割り当てられる予定じゃ』

ザワザワ

友人「とうとう完成したのね」
少女「うん、凄いんだよっ!」
少年「もう見てきたのか」
少女「今日の朝、中庭の手入れをしている時に見たんだ」
男A「ほほう、どんな感じだった?」
少女「なんかもう・・・ででーんっ、って感じ」
男B「ででーん・・・」
友人「ででーん・・・」
少女「あ、あれ?分かりにくかったかな・・・じゃあ、ばばーん、かなぁ・・・?」
男A「ばばーん・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「え、えっと・・・とにかく、凄いんだよ!うん!」
女A「・・・まぁ、とりあえず、あんたが喜んでるってのは理解したわ」

12創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:02:39ID:v4WKlviA
校長『この部室棟は、名前こそ部室棟となっておるが、全ての生徒に平等に扱われるようにと、様々な設備が入っておる』
校長『普段部活動にいそしむ者は勿論、自分の趣味に時間をあてる者も、是非利用してくれたまえ』
校長『それでは、私からの話しは以上じゃ、今回はちっと長くなってしまってすまないの』

ドッ ワハハ

男B「それにしても部室棟ねぇ・・・」
女A「余った教室は、何になるのかしら?」
少女「余った所は、簡易図書室やパソコンルームになったりするみたい」
少年「詳しいな」
少女「用務員さんから話を聞いているうちに、いつの間にか・・・」
男A「しかし、そりゃいいもんができたってもんだ」
男B「少女ちゃんの中庭はどうなるんだ?」
少女「それも変わらず、私が好きに弄っていい、って言ってくれたんだ」
友人「良かったじゃない!」
少女「うんっ」

教頭『それではこれで、平成21年度、2学期始業式を終了します、一同、礼』
教頭『・・・では、3年生から順番に教室へと戻ってください』

男A「・・・お、教室戻れってさ」
男B「よし、んじゃ行きますか」
友人「一番最初についた人は一番最後についた人からジュース一杯!」
男A「のった!」ダダッ
男B「同じく!」ダダッ
友人「あーっ!!フライングはずるいぞーっ!!」ダダッ
女A「・・・どうしてあいつらは、隙さえあれば騒ぐのかしら」
少女「げ、元気があって、いい事だと思う・・・たぶん・・・」

13創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:04:59ID:v4WKlviA
女A「でも、いよいよあんたは大変になってきたわね」
少女「へ?」
女A「今までと違って人目に付くわけだから、手が抜けない、ってことよ」
少女「う、そ、そう言われるとプレッシャーが・・・」
女A「はは、ごめんごめん、まぁ、中庭は校舎から少し離れてるし、そんな気負う必要は無いわよ」
少女「う、うん、そうだね、それに・・・」
女A「それに?」
少女「最近、ちょっと思うんだ、お花の咲いた中庭を、少しだけで良いから見てくれる人が増えると言いな、って」
女A「へぇ、それはまた、あんたらしからぬ発言ね」
少女「はは、そうかもしれない、前だったら絶対こんな事言わないのにね」
女A「そうね、きっと赤い顔して『なるべく気付かないでほしいなぁ・・・』なんて事、言ってそうだわ」
少女「うっ、反論出来ません・・・」
女A「ま、良い傾向よ」
少女「うん・・・ありがとう」
女A「礼を言われる事じゃないわ」
少女「あ、そうじゃなくて」
女A「?」
少女「心配、してくれたんだよね?」
女A「・・・まぁ人目が気になったら言いなさい、手伝える事なら手伝うわ」
少女「ふふっ、うん、でも大丈夫」
女A「そう?」
少女「ちょっと、本当にちょっとだけど、自信ついてきたから」
女A「・・・ほんと、最初に会った頃とは大違いね」
少女「そう、かな?」
女A「ええ、前よりずっと、社交的になったと思うわ」
少女「そ、そっかな・・・///」
女A「そんな照れる事無いじゃない」
少女「あ、いや、なんていうか、あんまりそういう風に言われた事無いから・・・」
女A「ま、そうでしょうね」
少女「でも、もしそうだとしたら、私がこうなれたのは、女Aちゃん達の御陰だよ」
女A「そうかしら」
少女「うんっ、沢山、色んな事を貰ってる、と思う」
女A「・・・それを言うなら、お互い様よ」
少女「え?」
女A「私だって、あなたから色々貰ってるってこと」
少女「そ、そんな、私なんかが・・・」
女A「本当よ、本当・・・あなたの御陰で、色々と・・・」
少女「・・・?」
女A「・・・」
少女「女Aちゃん?」
女A「・・・え?あ、ごめんなさい」
担任「おーい、そこー、ささっと戻れー」
女A「話しすぎたわね、教室、もどりましょうか」タスタス
少女「あ、ま、まってよー」テトテト

14創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:06:45ID:v4WKlviA
HR

担任「えー、今日は始業式なのでこれまでだが・・・お前ら宿題はちゃんとやってあるだろうな?」
男A「ギクリ!」
男B「同じくギクリ!」
担任「ぎくりじゃねぇよこの野郎・・・お前らが不真面目だと俺まで不真面目に見えるだろ!?」
男A「はい先生、実際不真面目だと思います」
担任「まぁな」
男B「認めるんかい・・・」
担任「まぁしかし、そうか・・・、よし、お前ら二人は特別に夏休みの宿題を免除してやってもいいぞ」
男A「え、マジっすか!?」
担任「まじまじ」
男B「うぉぉぉぉぉ!!どんな奇跡が起こった!?まぁいいやとりあえず喜んどこう、やったー!!」
担任「ただ、来年も同じ“高校二年生の”修学旅行に行きたかったらの話だが」
二人「「はっ、全力でやらせて頂きます」」
担任「よろしい、って、この馬鹿二人はほっといて、真面目にやった奴らは各授業中にしっかりと提出するように」
全員「あーい」
担任「と、もう一つ話が、その修学旅行の件なんだが、夏休み中に親御さんの方に書類が届いていると思う」
友人「あー、なんか来てたなぁ、そんなん」
担任「そんなんで片付けないで、重要な書類だから心当たりがないやつは俺の所まで来ること、いいな?」
全員「ぇーい」
担任「じゃ、今日はこれまで、解散っ!」

キリーツ

レーイ

アザシター

15創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:08:41ID:v4WKlviA
友人「終わったぁ〜!少女、女A、帰りましょー」
少女「うん」
女A「・・・ごめん、私ちょっと先生と話があるから」
友人「ん?そうなん?」
女A「ええ、長くなると思うから先に帰ってて」
友人「そ、そうかい、分かったけど・・・」
担任「女A〜、ちょっと」
女A「はい・・・じゃあ、また明日」
友人「あいさ、また明日・・・?」
少女「ばいばい・・・?」

少女「・・・お話って、なんだろうね?」
友人「さぁ?まぁ、どうせ修学旅行のことじゃないの?」
少女「え?修学旅行の事って?」
友人「だってあの子うちのクラスの実行委員じゃん」
少女「え?そうだったの?」
友人「知らんかったんかい!まぁ、夏休み直前に募集してたから、知らなくても不思議じゃないけどさ」
少女「そんなのやってたんだ・・・知らなかったよ」
友人「実は私も立候補したんだけどね」
少女「へぇ?」
友人「ただ、1クラス1人しか出せなくって、あの子に席を譲る事になった訳だけど」
少女「そっかぁ・・・」
友人「その事についての集まりじゃないの?よくわかんないけど」
少女「そっか、そうかもね」
男B「それより、お前が立候補してた事に驚きだぜ・・・」
友人「うおっ!どっから湧いてきたっ!?」
男B「地獄の底から・・・ってそんな事は置いといて、なんでまたそんなもんに出たんだお前は?」
男A「あぁ、一番無縁そうなやつなのに」
友人「あんたらひどいなぁ・・・私はこのクラスに楽しい修学旅行を送ってもらいたいなと言う純真な想いからだね・・・」
男A「そ、そうなのか・・・知らなかったぜ、お前がそんなにクラス想いのやつだったとは・・・」
男B「あぁ・・・俺らどうやらお前の事、勘違いしてたみたいだな・・・」
友人「なに気にするな、分かれば良いのよ、分かれば・・・」
男A「で、本当の所は?」
友人「そんなん内申書よくなるからに決まってるじゃない!!」
男B「やっぱりですよねーっ!!」
少女「でも、友人ちゃん、りーだーしっぷあるから適任だと思うけど」
友人「あぁん!やっぱり少女は私の事を一番に理解してくれるのね〜!」グリグリ
少女「うぅぅぅ!あ、暑いよ友人ちゃん!」
男A「あ、何かこの光景凄く久しぶりに見るな」
男B「忘れてたけどこいつ変態だったな、そういえば」

16創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:10:31ID:v4WKlviA
友人「で、あんたの愛しの少年君はどこ行ったの?」
少女「いとっ・・・だから、そういうのじゃ・・・///」
男A「そう言えば見かけねぇな」
男B「俺さっき見たぜ、なんか用事あるとか言ってそうそうに帰っちまったけど?」
友人「ありゃそうなんか、せっかく午後まるまる空いてるから、遊びに行こうかと思ったのに」
少女「・・・」
男A「お、いいね!どこ行く?カラオケ?ボーリング?」
男B「とりあえず腹減ったから俺は飯が食いてぇなぁ〜」
友人「あほっ、あんたらは帰って宿題でしょ」
男A「え〜!?なにそれ!?」
男B「お前達だけで楽しもうたって、そうはいかねぇからな!」
友人「あんたらねぇ・・・はぁ、こういう時女Aがいれば一発ぶん殴って黙らせてくれるのに・・・」
男B「お、おいおい、もうちょっと穏便な解決法をだな」
少女「でも、なるべく早く終わらせた方がいいと思うけど・・・」
男A「ふふ、少女ちゃん、俺たちは気付いちまったのよ」
男B「夏休みの宿題を提出するのは初回授業・・・つまり数学の場合は、来週の水曜日!」
男A「と言う事はだ!俺たちにはまだ一週間弱の猶予期間が残されているってことさ!」
男B「今日一日ぐらい遊びほうけたって、余裕綽々、屁の河童!ってわけよ!」
友人「あんたら、どうせ夏休み終わる直前もそんな事言って、結局やってなかったんでしょ・・・」
男A「まぁそうだが」
男B「否定はしない」
友人「・・・あえて二の舞を演じるその度胸には、乾杯させてもらうよ」
少女「あれ?でも数学は直接提出だよ?」
男A「・・・え?」
少女「職員室前にある提出ぼっくすに、直接入れにいく形になってるけど・・・」
男B「・・・え?」
友人「ちなみに!担任情報だと一日遅れるごとに一点減点になるとかならないとか」

ガタッ

男A「じゃあな二人とも!また明日!!」
男B「今日は一日ゆっくり楽しんでこいよ!」

バタバタバタ…

友人「・・・あいつらのああいう底なしの明るさは、見習う必要があるかもね」
少女「そ、そうだね・・・」

17創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:12:24ID:v4WKlviA
廊下

男A「はぁ・・・帰って宿題か・・・」
男B「ま、当たり前なんだけどな・・・なんだけど・・・だるいよな・・・」
男A「それにしてもそうか、直接提出は盲点だった・・・」
男B「やっぱ人の話しはよく聞いてないと駄目だな」
男A「どうする?一緒に片付けちまうか?」
男B「いーや!俺らの場合、勉強会が懇談会になっちまうから、やめといた方が良いな」
男A「それもそうか・・・」
男B「お前どれぐらい残ってる?」
男A「まんま」
男B「だよなー・・・高校2年になって計算ドリル50ページは勘弁してほしいぜ・・・」
男A「考えるだけで頭が痛くなる・・・」
男B「ああ、俺なんて考え過ぎて尿意を催しちまったぜ」
男A「それ単に小便したいだけだろw早く行ってこいよ」
男B「えー、連れションしようぜー」
男A「きしょい!近寄るな!」
男B「ちぇっ・・・いってくらぁ」

ダッダッダ・・・

男A「ここらで適当に待つか・・・」

??「・・・で、・・・・・・考えて、どうだった?」
??「はい、やっぱり・・・・・・・・と思います」

男A「ん?どっからか声が・・・って、この光景なんかデジャブ・・・」
男A「この教室からか?」

18創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:13:40ID:v4WKlviA
担任「親・・・・・・は?」
女A「承諾して・・・・・した」
担任「そうか・・・本気な・・・・・な」
女A「冗談でこ・・・事・・・・・・ません」

男A(ありゃ、担任と女Aじゃんか、あんな真剣なツラして何を話してんだ・・・?)
男A(くそっ、よく聞き取れねぇ・・・)

担任「・・・卒業してからじゃ・・・・・・か?」
女A「もちろんです・・・・・・から・・・・・・す」
担任「・・・・・った、お前がそこまで・・・なら・・・・・るよ」
女A「・・・・・ます」
担任「・・・」

男A(なんか、マジ話っぽいな・・・どうしたんだ・・・?)

担任「でも、どうし・・・・・・・に?」
男A(うーん、『でもどうして俺に?』か?)

女A「・・・・・・なんです」
男A(わからんなぁ、『いぼ痔なんです』とか、まさかな)

担任「・・・つらいぞ」
女A「覚悟はできてます」

男A(お、なんか急に聞こえるように)


女A「先生・・・私、退学します」


男A(・・・!)

19創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:15:16ID:v4WKlviA
翌週

担任「えー、というわけで、今回の修学旅行は5泊6日の京都・奈良、高校最後の修学旅行だ」
担任「それについて、実行委員から話がある、女A、よろしく」
女A「はい」

女A「えー・・・たいしたこと無いんですが、実行委員からいくつか注意事項です」
女A「本来なら、今年はロンドンに行く予定だったんだけど、あっちの方は現在テロの危険性を孕んでいるため計画はおじゃん」
女A「その代わりに、急遽京都・奈良になったのは、皆知ってると思います」
女A「ただし、こっちもこっちで、修学旅行生のマナーの悪さから引き起こされる事件が多発してて、今とても警戒されてます」
女A「せっかくの修学旅行なんだから、羽目を外すのもしょうがないとは思うけど・・・」
女A「まぁ、くれぐれも調子に乗りすぎないよう、節度を持って観光しましょう」
女A「と・く・に!先生の話はよく聞いて、く・れ・ぐ・れ・も!聞きそびれてどうすれば良いか分からないなんて事がないように!」
担任「分かったな男A、男B」
男B「え、ちょ、俺ら限定かよ!」
女A「あんたらが一番信用出来ないのよ」
男B「ホワァイ!?」
女A「日頃の行いかしら」
男B「ああ、なるほどね」
友人「そこで納得する辺り、不安を感じるねぇ・・・」
女A「男Aも、わかったわね?」
男A「ああ」

少年「・・・」ムッ

20創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:17:09ID:v4WKlviA
-放課後の教室-

『最終下校時間まで、あと10分です、まだ残っている生徒は速やかに下校して下さい、繰り返します・・・』

女A(先生・・・私、退学します)

男A「・・・」

男A(ダメだ、どうしても、気になる)
男A(だって退学だぞ?学校やめるってことだぞ?なんでまた・・・)

ガラガラ

女A「・・・あら?まだいたの、あんた」
男A「・・・ああ」
女A「てっきり男Bと一緒に帰ったのかと思ったわ」
男A「あいつは部活だ」
女A「あ、そ」

スタスタ

キシィ…

男A「・・・」
女A「・・・なによ?そんな人の事見て」
男A「・・・おm・・・いや・・・」
女A「?」
男A「こんな時間まで、何してたんだ?」
女A「実行委員の話し合い、あんたこそ、なにしてんのよ」
男A「いや、特に」

女A「・・・クスッ、変な奴ね」

男A「・・・!」
女A「そろそろ下校時間よ、あんたも早く支度しなさいね」
男A「・・・」
女A「・・・ちょっと、聞いてる?」
男A「え?あ、あぁ・・・」
女A「どうしたのよ、さっきからぼーっとして」
男A「いや・・・わり、俺先帰るわ」
女A「え?う、うん?」
男A「また明日な、んじゃっ」ダダッ

ガラガラッ

バタンッ

女A「・・・??」

21創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:19:18ID:v4WKlviA
男A「・・・」
少女「あ、男A君」
男A「!」
少女「今帰り?」
男A「あ、あぁ・・・」
少女「そっか」
男A「・・・少女ちゃんは?」
少女「私は中庭と花壇の手入れ」
男A「ああ、例の」
少女「うん、修学旅行中は用務員さんに任せちゃうから、せめてそれまではしっかり手入れして上げたいんだ」
男A「そうか、偉いな」
少女「そんなことないよ」
男A「はは、謙遜しなくて良いぜ」
少女「え、えっと、そういうわけじゃ・・・///」
男A「・・・」
少女「・・・男A君?」
男A「・・・ン?」
少女「あ、ううん、なんでもない」
男A「なんだそりゃwww」
少女「あ、はは」

『最終下校時間になりました、まだ残っている生徒は速やかに帰宅して下さい、繰り返します・・・』

男A「おっと、門が閉まっちまう、んじゃ先行くぜ、少女ちゃんも急ぎな!」
少女「うんっ、また明日〜」
男A「おうっ!」ダダッ

少女「・・・なんか、元気ない、かな?」
少女「なんとなく、いつもより覇気がなかった気が・・・」
守衛「お〜い、少女ちゃん、門閉めるよ〜」
少女「あ、はーい!今帰りまーす!」
少女「う〜ん、まぁ、気のせいだよね」

22創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:22:06ID:v4WKlviA

ー修学旅行前夜ー

少女「ハンカチよし、ティッシュよし、しおりよし、・・・うん、準備ばっちり!」
少女「明日はいよいよ修学旅行か〜・・・楽しみだなぁ」
少女「・・・あ、そうだ、少年君に電話して、家を出る時間を決めなきゃ」
少女「明日もいつも通り6時で良いのかな?」
少女「集合時間からしたら早すぎるぐらいだけど・・・」
少女「まぁ、暇な時間はお喋りしてれば、いいかな」
少女「えっと、少年君の電話番号は・・・」
少女「・・・」
少女「・・・」
少女「・・・な、なんか、少年君と一緒に家を出る事が当たり前のようになっている気が・・・」
少女「明日も特に約束とかしてるわけじゃないし・・・め、迷惑かな・・・」
少女「い、いや、でも、いつも一緒に出てるんだし、明日もきっと・・・」
少女「あ、でも、この間みたいに用事があるかもしれないし・・・」
少女「うぅ・・・なんか凄く電話かけづらくなって k」

テュルルル

少女「っうぇあっ!!は、は、は、はいっ、もしもしっ!!///」
少女「あ、しょ、少年君・・・こ、こんばんわ・・・///」
少女「・・・う、ううん!全然平気っ!な、なにかな?」
少女「・・・あ、明日?う、うん、特には・・・」
少女「・・・・・・へ?」
少女「・・・あ、いやっ、なんでもないっ!大丈夫っ!うんっ、うん・・・///」
少女「・・・分かった、6時だね、うん、うん・・・」
少女「・・・・・・・・・うん、待ってるね」
少女「・・・うん、おやすみなさい」
少女「・・・」
少女「・・・」
少女「・・・・・・・き、切るね?///」
少女「うん、おやすみなさい・・・また明日・・・」

ピッ

少女「び、びっくりしたぁ〜・・・///」
少女「心臓が破裂するかと思った・・・うぅ〜・・・」
少女「きょ、今日はもう寝よう・・・」
少女「・・・」
少女「・・・明日、楽しみだなぁ・・・」
少女「・・・」
少女「・・・///」モゾッ

23創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:25:22ID:v4WKlviA

翌朝

少女「・・・」そわそわ

少女(五時半かぁ、流石に早すぎたかな・・・)
少女(でも、なんか眠れなかったし、お花の水やりも終わっちゃったし・・・)
少女(集合時間って、たしか九時半だよね、どうしよう、まだ四時間もあるや)
少女(行きの新幹線で寝ちゃいそうだなぁ)

トットットッ…

少女「あ・・・!」
少年「・・・もういたのか、早いな」
少女「う、うん、なんだか眠れなくって・・・おはよう少年君」
少年「ああ、おはよう」
少女「ど、どうしよっか?まだまだ時間あるけど・・・」
少年「・・・なんだ、水やりにいかないのか?」
少女「え?家のお花なら、もうやってあるけど・・・」
少年「そうじゃない、学校のだ」
少女「・・・学校の?」
少年「あぁ、てっきりそうするもんだと思ってたんだが」
少女「・・・そ、そっか、学校のお花・・・そうだったね・・・」
少年「珍しいな、お前が忘れるなんて」
少女「あ、あはは・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「じゃ、じゃあ、行こっか、学校」
少年「・・・あぁ」

少年「・・・」ムッ

24創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:27:16ID:v4WKlviA
-中庭-

少女「あとは、ここだけだね」
少年「そうか」
少女「ありがとう、やっぱり誰かと一緒にやると早く片付くや」
少年「それは良かった」
少女「うんっ!・・・あ、これもう咲いてる、今年は暖かかったからかなぁ」
少年「・・・なぁ」
少女「へ?」
少年「ひとつ、聞いておきたい事があるんだが」
少女「う、うん、なにかな・・・?」
少年「・・・」
少女「・・・」
少年「・・・」
少女「・・・?」
少年「・・・いや、やっぱりなんでもない」
少女「・・・えぇ〜・・・」
少年「いや、あまり、聞いてはいけない事のような、気がする」
少女「な、なんか、余計気になってきちゃったんだけど・・・」
少年「・・・しかし・・・いや・・・すまん、やっぱ言う」
少女「う、ぇ、う、うん・・・?」

少女(そ、そこまで言いよどむ事って、どんな事だろう・・・)

少年「もしかしたら、俺の勘違いかもしれない」
少女「うん・・・?」
少年「ただの、お節介かもしれん」
少女「うん・・・」
少年「それを踏まえた上で、聞いて欲しいんだが」
少女「・・・」

少年「お前、最近無理してないか?」

少女「・・・え?」

25創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:29:00ID:v4WKlviA
少女(無理・・・?無理って、何に・・・?)

少年「・・・」
少女「・・・」
少年「・・・どうなんだ」
少女「い、いや、その・・・急にそんな事言われても、何の事だか・・・」
少年「・・・そうか」
少女「・・・」
少年「・・・」
少女「・・・えっと・・・少年君がどうしてそう言ったかは、分からないんだけど・・・」
少年「・・・」
少女「大丈夫だよ、無理なんてしてない」
少女「ずっと前に、友人ちゃんと約束したから・・・」
少年「・・・いや、そう言う事ではないんだが」
少女「え?」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・え、えっと」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・ぅ」

26創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:32:02ID:v4WKlviA
少女(な、なんだろう、少年君・・・怒ってる?)
少女(なんとなくだけど、そんな感じが・・・)

少女「あ、あの、少年君・・・」
少年「・・・まぁ、それならそれでいい」
少女「え?う、うん・・・?」
少年「行こう、そろそろいい時間になった」
少女「・・・あ、あのっ、少n」
少年「今言った事は忘れてくれ、やっぱり、俺の勘違いだったみたいだ」
少女「ぅ・・・」
少年「ここから東京までは遠い、余裕を持って、もう行こう」
少女「う、うん・・・」

少女(や、やっぱり、怒ってる・・・よね?)
少女(分からないけど・・・少なくとも、何か言いたそうなのは確かだし・・・)

少年「       」
少女「あ、ご、ごめん、考え事してた・・・」
少年「       ?」
少女「え?何か良く聞こえな」
『いわゆるモブってやつです』
少女(!!)
少女(あ、あれ・・・この言葉・・・)
少年「     !」

『顔も名前も無いキャラクター』

『つまりですね、あなたは本来描かれる事の無い役割なんですよ』

『描かれる事の無い役割なんですよ』

『なんですよ』

『』

少女「ぁ」

ドサッ…

27創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:34:09ID:v4WKlviA
??『  ちゃんはお花が大好きなのねー』
??『う・・・』
??『そんなに怖がらなくて良いんだよー、ほら、先生だよー』
??『・・・うん』
??『大きくなったらお花屋さんかな?』
??『・・・うん』
??『そっかぁ!よーし、じゃあお花屋さん、それ一つ下さいな』
??『・・・はい』
??『わっ、ありがと〜、綺麗だな〜』
??『・・・///』
??『ねぇ、  ちゃん』
??『・・・?』
??『  ちゃんは、皆とお外で遊ぶの、嫌い?』
??『・・・』フルフル
??『じゃあ、今日は皆とボール遊びしてみない?』
??『・・・』フルフル
??『嫌?』
??『・・・』
??『・・・よし、分かった!じゃあ今日は先生と遊ぼ!』
??『・・・』
??『それなら、恥ずかしくないよね?』
??『・・・』
??『さ、行こっか!』
??『・・・ぁ』
??『ほら、おいでっ!』

『少女ちゃん!』

少女「!」

28創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:36:33ID:v4WKlviA

ガバッ

少年「・・・」むっ
少女「あ、あれ?・・・私・・・」
少年「大丈夫か」
少女「あ、えっと・・・うん、あれ?」
少年「落ち着け」
少女「う、うん・・・」
少年「深呼吸だ」
少女「う、うん・・・すー・・・はー・・・」
少年「・・・」
少女「・・・すー・・・はー・・・」
少年「・・・」
少女「・・・」
少年「・・・落ち着いたか?」
少女「う、うん、ありがとう・・・」
少年「また、急に倒れたんだ」
少女「え?」
少年「下が土で良かった、怪我は無いな」
少女「うん、それは大丈夫だけど・・・」
少年「あと1分で目が覚めなかったら、家に送ってる所だ」
少女「私、どれぐらい、倒れてた?んだろ?」
少年「いや、そんな長い間じゃない、5分程度だ」
少女「そ、そっか」
少年「しかし、無理はしない方が良い、今日は帰って」
少女「そ、それはだめっ!」
少年「・・・」ムッ
少女「あ、ご、ごめん・・・でも、せっかくの修学旅行だから・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・ぅ・・・」
少年「・・・分かった」
少女「あ・・・」
少年「ただし、保険先生には伝える」
少女「う、うん」
少年「付き添いで来るから、どちらにしろ集合場所まで行かないと行けないが」
少女「うん、大丈夫」
少年「・・・無理はするな」
少女「う、うん、ありがとう・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・あ」
少年「・・・?」
少女「もしかして、怒ってるのって、これのせい、かな・・・?」
少年「・・・」ムッ

29創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:39:40ID:v4WKlviA
少年「・・・怒ってる?」
少女「う、うん・・・あれ?違うの?」
少年「俺がか?」
少女「うん、そう、見えたから・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「だって、なんか、いつもと感じが違うと言うか、雰囲気が・・・」
少年「・・・はぁ」
少女「あ、ご、ごめんなさい・・・」
少年「何故謝る」
少女「だ、だって・・・」
少年「・・・そんな顔するな、こっちが困る」
少女「う、うん・・・」
少年「別に、怒ってなどいない」
少女「・・・ほんとに?」
少年「あぁ、それより」
少女「?」
少年「本当に、なんでもないんだな?」
少女「あ、うん、大丈夫・・・だと思う」
少年「・・・なら、いい」
少女「・・・」
少年「・・・もう少し休んだら、行こう」
少女「そうだね・・・ごめんね?」
少年「だか・・・いや、もういい、今は休め」
少女「う、うん・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・」

少女(また、迷惑かけちゃったな・・・)
少女(怒ってないって言ってくれたけど、こういう事の積み重ねが良くないのかも)
少女(今度から気をつけないと・・・)
少女(・・・)
少女(・・・でも、これってなんなんだろう)
少女(まえからたまに起こってた事だけど・・・)
少女(なんか、凄く今更になって・・・怖くなってきた・・・)

少年「・・・顔色が」
少女「あ、だ、大丈夫!へいきへいき・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「そ、そろそろ行こうか、もう落ち着いたから」
少年「・・・あぁ」

少女(どうかこれから、何も起こりませんように・・・)

30創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:40:16ID:v4WKlviA
とりあえずここまでです
元々10レスだったものが、気付いたらかなり増えちゃいましたね、精進精進・・・
投下予告したい所ですが、諸々あってちょっと未定です、すみません
あと、感想とかその他のレスも一字一句感謝しながら呼んでます、いつも無限のありがとうを!

31創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 19:41:31ID:v4WKlviA
>>5-30
代理投下

32創る名無しに見る名無し2010/08/22(日) 21:59:55ID:qusTplwD
投下乙ー、代理の人も乙ー
うおー女Aも少女ちゃんもどうなるんだろ
どっちにも幸せになってほしいなぁ

33創る名無しに見る名無し2010/08/29(日) 20:05:36ID:yWcvnAmD
遅くなってしまったけど、>>1さん再開&投下乙です!
>>4さんと同じく自分もこの作品好きです
マターリ続きを待ちますよー
代行の方も乙です!

34創る名無しに見る名無し2010/09/01(水) 02:15:21ID:uU+u/oM4
創発キャラ人気投票で第一位、少女ちゃんおめでとう!

35創る名無しに見る名無し2010/09/02(木) 19:24:13ID:zko02BEr
やっぱりほのぼのしてていいなあ
女Aも少女ちゃんも大きな動きがありそうで気になるところ

あと、人気投票一位おめでとう!

36レス代行2010/09/12(日) 15:57:10ID:9kKT7yho
>>1です
久しぶりに次回投下の予告をしておきます
9/19(日)の20:00〜開始です
しかし、まだまだ規制中の身、このレスも代行の方にやって頂いています
その日までに解除されなかった場合、また避難所の代行スレを利用することになるかと・・・
レス数はおよそ20の予定です
ご迷惑おかけしますが、宜しくお願い致します

>>34-35
ありがとう!そして俺からもおめでとう少女!

37創る名無しに見る名無し2010/09/12(日) 20:18:41ID:jcPPORK7
wktk

38創る名無しに見る名無し2010/09/19(日) 20:40:07ID:6yesbAS6
>>1です
時間を過ぎてしまい申し訳ない
予定をずらし21:00から投下開始します
投下場所は避難所にある「個人スレ」を利用したいと思います↓

スレッド名「個人スレ」
URL:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1283415836/

およそ10分間隔で投下していきます

39創る名無しに見る名無し2010/09/19(日) 20:40:28ID:6yesbAS6
以上代理レス

40創る名無しに見る名無し2010/09/19(日) 22:30:23ID:GmjDMMpT
>>1ですが、書き込める?もしかして書き込める!?

41創る名無しに見る名無し2010/09/19(日) 22:32:55ID:U4HnEMwE
解除おめ!

42創る名無しに見る名無し2010/09/19(日) 22:34:40ID:GmjDMMpT
いつの間にか規制解除・・・!
なんと言う間抜け、代理人さんに会わせる顔がねぇ・・・!
何はともあれ、規制解除されているのでこちらで進めます
避難所の転載分からスタートです

43創る名無しに見る名無し2010/09/19(日) 22:35:42ID:GmjDMMpT
-東京駅- AM 8:30

男B「うーっす」
担任「ん?おお、お前かお早う」
男B「まだ少ないっすねー」
担任「まぁここまで遠いからな」
友人「はよーっす!」
男B「お、とか言ってたら騒がしいのがきた」
担任「よう、おはようさん、しかしお前ら以外と早かったな」
友人「まぁねー!本当はもうちょい早く来るつもりだったんだけど」
担任「なんだってそんな早くに来たかったんだお前は」
友人「ふふふー、よくぞ聞いてくれました!これよこれ!じゃじゃーん!」ガバッ
男B「ん?カメラ?」
友人「えっと録画は・・・ここか」

ピッ

友人「はーい!皆さんグッモーニン!今日から待ちに待った修学旅行でーす!」
担任「なるほど、物好きな奴だなぁ」
友人「本当は一番乗りで来て、皆が到着する様子を映したかったんだけど・・・」クルッ
男B「お、これ回ってるの?いえーい!母ちゃん見てるー?」
友人「御覧の通り、すでに馬鹿が一匹到着してまーす」
男B「“匹”じゃねぇ“匹”じゃ!」
担任「いや、そこじゃねぇだろ」
友人「そしてこちら!今年でめでたく30になる担任先生でーす」
担任「ほっとけ!」
友人「そしてこの私!プリティでキュートな学園のマドンナこと友人が」
男B「お、あれ少年達じゃないか?」
友人「うぅ、反応が冷たい・・・って、本当だ、少女もいるねぇ」

少年「集合場所はあそこか」
少女「友人ちゃんと男B君はもう既に来ているみたい」
少年「具合はどうだ」
少女「大丈夫だよ、今は何ともない」
少年「そうか」
少女「ありがとう、それじゃあ私、保健先生の所言ってくるから、先に行ってて」
少年「いや、付き添う」
少女「本当に大丈夫だよ?」
少年「心配なだけだ」
少女「そ、そっか・・・わかった」

友人「って、あら?こっち来ないでどっか行っちゃったよ?」
男B「もしかして集合場所分かってないんじゃないか?」
友人「んー、かもしれないねぇ、私ちょっと行ってくるよ」

44創る名無しに見る名無し2010/09/19(日) 22:46:09ID:GmjDMMpT
ピピピ…ピピピ…

保険「んー、熱も無いし、顔色もいいし、ただの貧血だと思うよ」
少女「そうですよね」
保険「でも、倒れた事は事実なんだから、あまり無理はしちゃ駄目だよ?」
少女「はい」
保険「せっかくの修学旅行だし、体調管理には気をつけてね」
少女「はい、ありがとうございました」
少年「・・・」ムッ
保険「そういえば、前にもこんな事あったね」
少女「え?」
保険「ほら、朝倒れて少年君が飛び込んできたとき」
少年「・・・」ムッ
保険「もしかしたら低血圧なのかも、一度きちんとお医者さんに行って計ってみてね」
少女「で、でも、そんなに大したものではないと思うんですけど・・・」
保険「何言ってるの!そう言っている人が一番危険なんだよ?」
少女「う・・・」
保険「あまり行きたくない気持ちは分かるけど、また同じ事があるかもしれないでしょ?」
少女「は、はい」
保険「その時は少年君がいない時かもしれないし、とにかく自分の体は大事にしてね」
少女「はい・・・」

友人「しょーうじょっ!」ダキッ

少女「ひゃうっ!」ビクッ
友人「あーもう可愛いなぁ〜」グリグリ
少女「ゆ、友人ちゃん、お早う」
友人「どしたの保険先生なんかと話してー、どこか具合でも悪いのかい?」
少女「う、ううん、なんでもない、大丈夫だよ」
友人「嘘付け〜、あんたが手をもじもじさせる時は気まずい時か嘘ついてる時だからね」
少女「えっ!そ、そんな癖あったかな・・・///」
友人「少年君もおはようさん!」
少年「・・・」ムッ
友人「朝から難しい顔してるねー、そんなんじゃ皺が固まって狛犬みたいになっちゃうぞ!」
少年「・・・いや、その手に持っているものは?」
友人「ああこれ?ふふーん、よくぞ聞いてくれました!」
少女「かめら、だよね?」
友人「ちっちっち、ただのカメラじゃあないんだなぁ!」
少女「?」
友人「少女、修学旅行への意気込みを一言!」
少女「え、え?えっと・・・た、楽しみです・・・って、なにこれ?」
友人「ほら、もっと他にあるでしょ、例えば『この修学旅行で気になるあの人ともっと接近したいと思います!』とか」
少女「そ、そんな人いないよ///」
少年「ムービーか」
少女「へ?」
友人「ばれちゃあしかたない!ほら少女、もっと可愛らしいポーズとかエロエロな声とかやって!」
少女「こ、これ録画されてるの!?///」
友人「ほらー、うっふーん、あっはーん」
少女「ゆ、友人ちゃん、恥ずかしいよ・・・///」
友人「お、いいねぇー!その羞恥に満ちた表情!かわいいー!」
少女「も、もぉー!///」

少年「・・・先が思いやられるな」

45創る名無しに見る名無し2010/09/19(日) 23:04:45ID:GmjDMMpT
男B「おっす、少年」
少年「ああ」
男B「あり?友人とかは?」
少年「あっち」

友人「逃げるな少女〜!」ドテドテ
少女「わ、私かめらとか苦手なんだってばー!///」

男B「あー・・・先が思いやられるぜ」
少年「・・・」ムッ
男B「そういえば、あいつらまだ来てないな」
少年「男A達か」
男B「ああ、多分一緒に来るだろうけど」
少年「・・・どうだろうか」
男B「ん?」
少年「気付いてないのか」
男B「何の事だ?」
少年「・・・はぐらかすのか」
男B「いや、だから何の事だよ?」
少年「・・・」ムッ
男B「・・・」
少年「・・・」ムッ
男B「・・・」
少年「・・・」ムッ
男B「わ、わかった、すまん、降参だ」
少年「・・・」
男B「でも『なんとなく』ってのには変わりねぇよ、長年の付き合いで、『なんとなく』な」
少年「あまり放置すると危険じゃないのか」
男B「んー、まぁ、今までもなかったわけじゃねぇし、大丈夫だとは思うが」
少年「そうか」
男B「しかし・・・おまえ、意外と見てんのな」
少年「それしかできんからな」
男B「どういう意味だ?」
少年「俺は奴らの事を少ししか知らない」
男B「・・・よく知ってる俺が仲を取り持てって?」
少年「そうではない」
男B「ん?」
少年「自分で言っただろう、長い付き合いがあると」
男B「あぁ、まぁその通りだし」
少年「つまり、間に割って入れるのは、お前しかいない」
男B「・・・」
少年「何も無ければそれでいい、ただ、何かあった時はお前しかいない、そう言う事だ」
男B「そう、かもな・・・」
少年「・・・すまん」
男B「いや、確かにその通りだ、幼なじみの俺がきばらんといかん」
少年「・・・」ムッ
男B「これ以上ギスギスしてるのは見たくねぇしな、まぁとりあえずは様子見だが」
少年「・・・」
男B「今日も一緒に来るっていってたし、なんもねぇよ、きっと」
少年「・・・だと、いいんだが」
男B「そうだ、何もねぇ、何もおきねぇ、大丈夫だ・・・」グッ

46創る名無しに見る名無し2010/09/19(日) 23:21:21ID:GmjDMMpT
男A「っと、集合場所は・・・」
女A「あっちじゃない?」
男A「そうか?こっちじゃねぇのか?」
女A「こっちは出口でしょ」
男A「ん、あぁ、そうか」
女A「もぅ、しっかりしなさい」
男A「うるせー」
女A「しかし、結構時間かかったわね、全く、新幹線なら横浜でもいいじゃないの」
男A「今更それを言ってもな、色々都合があんだろうよ」
女A「まぁ、そうかもしれないけど・・・」
男A「・・・」

男A(大丈夫、いつも通りに話せる)
男A(なんだ、どっちにしろ変わんねぇじゃねぇか)
男A(気にせず、いつも通りにしてればいいんだ)

女A「もう他の人は来てるかしら」
男A「そうだろうな、なにせもう5分過ぎてるからな」
女A「え?」
男A「いやだから、集合時間5分過ぎてるって」
女A「・・・それ、冗談?」
男A「だと良かったな」
女A「・・・」
男A「・・・」
女A「ば、ばかっ!そう言う事は早く言いなさい!」ガシッ
男A「ちょ!お、おい!」
女A「走るわよ!」ダダッ
男A「わかった!分かったから手を・・・!」
女A「はぐれたら困るでしょ!いいから走る!」
男A「・・・ったく!」ダダッ

男A(いつも通り・・・だよな?)

47創る名無しに見る名無し2010/09/19(日) 23:34:03ID:6yesbAS6
規制解除おめ!

48創る名無しに見る名無し2010/09/19(日) 23:40:46ID:GmjDMMpT
-のぞみ221号車内- AM 9:15

男B「お、やっときた」
男A「お、おっす・・・はぁ・・・はぁ・・・」
友人「重役出勤とは、流石リーダーは格が違うねぇ」
男A「う、うるせー・・・はぁ・・・はぁ・・・」
女A「あら?友人、私たちの席ってここだったかしら?」
友人「うんにゃ、あたしらは号車が違うよ」
女A「じゃあなんでここにいるのよ」
友人「そりゃ、あんたらの必死な姿をカメラに収める為さ」
女A「・・・趣味悪いわね」
友人「へへっ、よく言われるぜ!」
女A「誉めてないっつうの」
男A「って、てか、なんでおまえは、息切れして、ないんだよ・・・」
女A「普段から鍛えてるからよ」
男B「お前は少年みたいなことを言うなー」
少年「・・・いや、言った覚えは無いが」
女A「ともかく、席はあっちね」
友人「ああ、行くなら私も一緒に行くー」
男A「お、おう、また後でな・・・」
女A「あんまり新幹線の中で騒がないのよ」
男A「わ、わかってらぁ」
女A「どうだか・・・それじゃあね」タスタス
友人「また京都でー」タスタス
男A「ったく、まるで姑みたいな奴だ・・・」

49創る名無しに見る名無し2010/09/19(日) 23:56:44ID:GmjDMMpT
すみません、1時間ほど退席します


少女「あ、友人ちゃんお帰り」
友人「たっだいまー」
女A「おはよう少女」
少女「あっ!間に合ったんだね、よかった〜・・・」
友人「さっきから『もし乗り遅れちゃったらどうしよう・・・!』とか、さんざん言っててさ」
女A「まったく、心配性ね」
少女「だ、だって・・・」
友人「で、今何分?」
少女「いまは、えっと・・・」カパッ
女A「あら、それが少女の携帯?」
少女「へ?あ、うん、そうだよ」
友人「そっか、見た事無いっけ」
女A「だって学校に持ってきてないし」
少女「あはは、なんか、恥ずかしくって・・・あ、今は9時17分だね」
友人「恥ずかしいの意味が分からん!だがそこがいい!」
女A「にしても、なんか寂しい携帯ね」
友人「あれ、スルーですか?なんだか最近私の扱いひどいなぁ・・・」
少女「友人ちゃんと一緒に選んで、難しい奴じゃなくて分かりやすいのを選んだから」
女A「そうじゃなくて、いや、それもそうなんだけど、ストラップも何もついて無いじゃない」
少女「すとらっぷ?」
友人「ほら、こういうの」ジャラ
少女「あ、かわいい」
女A「これ位付けてもいいのよ」ジャラジャラ
少女「う、うわ、なんか凄い、滝みたい・・・」
友人「まぁこんな滝みたいに付ける必要は無いけど」
女A「い、いいじゃない!つい色々付けたくなっちゃうのよ!」
少女「それが、ストラップ?」
友人「そ、あとはプリ貼ったりとか、デコったりとか」
少女「ぷ、ぷり・・・でこ?」プスプス
女A「本当にこの手の事には疎いわねあんた」
少女「ご、ごめんなさい・・・」
女A「いや怒ってないけど」
友人「まぁ、なんか可愛いの見つけたらつけてみな、盗難や忘れ物防止にもなるしね」
少女「う、うん、頑張るよ!」
女A「・・・その努力のベクトルは、どこがおかしいわね」

50創る名無しに見る名無し2010/09/20(月) 01:11:29ID:W5kXYQ0H

キュィィィィィ…

ガタン…

ゴトン…

女A「ようやく動き出したわね」
友人「こっからおよそ2時間半って言ってたねー」
少女「長いなぁ・・・」
女A「なんか暇つぶし持ってきた?」
少女「私は雑誌を持ってきたよ」
女A「本?」
少女「うん、これ」パラッ
友人「何々・・・『NHK趣味の園芸10月号』?」
女A「『今から始める、秋植え球根大特集』・・・」
友人「『クリスマスローズの上手な育て方』『あの人が勧める一押しの便利グッズ』・・・」
少女「今月号は薔薇の特集がのっててね、復習として買ったんだけど結構ためになったよ」
女A「・・・」
友人「・・・」
少女「?」
女A「・・・そりゃ、ストラップに全力を出さざるを得ないか」
友人「なんだろう、凄く女性らしい雑誌なのに、とても違和感を覚える・・・」
少女「あ、あれ?変かな・・・?」
女A「いえ、趣味に情熱を注ぐのは、素晴らしいと思うわ」
友人「そうそう!それに少女らしいと言うか、なんと言うか・・・うん・・・」
少女「??」
女A「それで、友人は何もってきたの?」
友人「私はパソコン持ってきたよ」ゴソゴソ
女A「・・・え?」
友人「いやだから、パソコン、正確に言えばMacBook」カパッ

ボオォ~ン…

女A「あんた何もって来てんのよ・・・」
少女「せ、先生に見つかったら・・・」
友人「大丈夫、許可とってるから」
女A「とれたんかい!」
少女「なんか、友人ちゃん色々もってるんだね」
友人「私の唯一の趣味だからねー」
女A「そうなの?」
友人「おうさ!なんていうか、凄く意味の無い事を全力でするのが面白い!」
女A「あぁ・・・なんか今凄く納得したわ」
友人「ま、でもこれはビデオの保存用で持ってきただけだから、あんまり使わないと思うけど」
女A「なんというか、物好きね」
少女「女Aちゃんは何か持ってきた?」
女A「いいえ、私は何も」
友人「なんだい、人に聞くだけ聞いといて、自分は何にも持ってきてないのかい」
女A「必要ないと思ったからよ、このメンバーなら暇しそうにないしね」
友人「・・・ま、それもそうか」
少女「お話ししてれば、京都なんかあっという間だね」
女A「そういうこと」
友人「きっと男子はトランプでもやってるんだろうなぁ」

男A「フルハウス!」
男B「ちっ、ワンペア」
少年「・・・ぶた」
球A「俺ストレートー!」
球B「くっそー!またツーペアか!」
担任「楽しそうだなお前ら・・・」

51創る名無しに見る名無し2010/09/20(月) 01:31:09ID:W5kXYQ0H
少女「えっと、トイレトイレ・・・あった」
保険「おーい、少女ちゃん」
少女「あ、保険先生」
保険「どう?体の具合は」
少女「はい、御陰さまで何ともありません」
保険「そっか、この調子なら大丈夫かなぁ」
少女「だと、思います」
保険「ま、何にせよ無理はしないでね」
少女「はい」
保険「・・・ところで」
少女「はい?」
保険「トイレ、入りたい?」
少女「え、えっと、まぁ、はい///」
保険「・・・どうしても?」
少女「え?」
保険「我慢、できない?」
少女「い、いえ、そんなことはないですけど・・・」
保険「じゃあ私先はいるね!!」ガチャ

バタンッ

少女「・・・い、急いでたのかな」
社会「お、少女ちゃんじゃん」
少女「あ、社会先生」
社会「体調崩してるんだって?大丈夫?」
少女「あれ?保険先生から聞きました?」
社会「そ、無理しないでねー、つらかったら遠慮なく言ってくれよ!」
少女「あはは、はい、ありがとうございます」
社会「・・・ところで」
少女「はい?」
社会「その保険先生見かけなかった?」
少女「あ、今トイレに入ってますよ」
社会「・・・なるほど」
少女「どうしたんですか?」
社会「いやいや、なんでもない、じゃあ体に気をつけてね〜」スタスタ
少女「は、はい・・・?」

52創る名無しに見る名無し2010/09/20(月) 01:34:02ID:2Kold4Yz
社会だと、保険の行方を聞いたり少女の体調を聞いただけでも変態に見える不思議

53創る名無しに見る名無し2010/09/20(月) 01:39:31ID:W5kXYQ0H
申し遅れましたが>>1です
うーん、駄目だ、まったく会話しない・・・
せっかく解除されたので、明日(9/20)の22:00から続きをやります
あと、改めて>>47さんありがとう!助かりました

54創る名無しに見る名無し2010/09/20(月) 01:46:41ID:2Kold4Yz
投下乙!
焦らず自分のペースでいいんだぜ

55創る名無しに見る名無し2010/09/20(月) 21:32:38ID:W5kXYQ0H
>>1です
またしても時間がずれてしまいますが、今日の投下は0:00からにします
あと、「保険」ではなく「保健」でしたwww
訂正をば

56創る名無しに見る名無し2010/09/20(月) 23:56:37ID:W5kXYQ0H
どうやら完全にスランプっぽいです、面目ない・・・
昨日投下分も修正が多々あるので、その分のレスを再度投稿します

57創る名無しに見る名無し2010/09/20(月) 23:57:48ID:W5kXYQ0H
>>45

男B「おっす、少年」
少年「ああ」
男B「あり?友人とかは?」
少年「あっち」

友人「逃げるな少女〜!」ドテドテ
少女「わ、私かめらとか苦手なんだってばー!///」

男B「あー・・・先が思いやられるぜ」
少年「・・・」ムッ
男B「そういえば、あいつらまだ来てないな」
少年「男A達か」
男B「ああ、多分一緒に来るだろうけど」
少年「・・・どうだろうか」
男B「ん?」
少年「気付いてないのか」
男B「何の事だ?」
少年「・・・はぐらかすのか」
男B「いや、だから何の事だよ?」
少年「・・・」ムッ
男B「・・・」
少年「・・・」ムッ
男B「・・・」
少年「・・・」ムッ
男B「わ、わかった、すまん、降参だ」
少年「・・・」
男B「でも『なんとなく』ってのには変わりねぇよ、長年の付き合いで、『なんとなく』な」
少年「あまり放置すると危険じゃないのか」
男B「んー、まぁ、今までもなかったわけじゃねぇし、大丈夫だとは思うが」
少年「そうか」
男B「しかし・・・おまえ、意外と見てんのな」
少年「それしかできんからな」
男B「どういう意味だ?」
少年「俺は奴らの事を少ししか知らない」
男B「・・・よく知ってる俺が仲を取り持てって?」
少年「端的に言うとそうなる」
男B「またそんな簡単に・・・」
少年「自分で言っただろう、長い付き合いがあると」
男B「あぁ、まぁな」
少年「つまり、おまえが一番二人の間に割って入りやすいんではないか、ということだ」
男B「・・・」
少年「何も無ければそれでいい、ただ、何かあった時はお前に頼らざるを得ない」
男B「・・・」
少年「・・・」ムッ
男B「・・・まぁ、その通りか」
少年「・・・」ムッ
男B「俺としてもこれ以上ギスギスしてるのは見たくねぇしな」
少年「協力は惜しまん」
男B「あんがとよ、まぁとりあえずは様子見だろ」
少年「・・・」
男B「今日も一緒に来るっていってたし、なんもねぇよ、きっと」
少年「・・・だと、いいんだが」

58創る名無しに見る名無し2010/09/21(火) 00:02:13ID:Yp2U41rF
>>48

-のぞみ221号車内- AM 9:15 

男B「お、やっときた」
男A「お、おっす・・・はぁ・・・はぁ・・・」
友人「重役出勤とは、流石リーダーは格が違うねぇ」
男A「う、うるせー・・・はぁ・・・はぁ・・・」
女A「あら?友人、私たちの席ってここだったかしら?」
友人「うんにゃ、あたしらは号車が違うよ」
女A「じゃあなんでここにいるのよ」
友人「そりゃ、あんたらの必死な姿をカメラに収める為さ」
女A「・・・趣味悪いわね」
友人「へへっ、よく言われるぜ!」
女A「誉めてないっつうの」
男A「って、てか、なんでおまえは、息切れして、ないんだよ・・・」
女A「普段から鍛えてるからよ」
男B「お前は少年みたいなことを言うなー」
少年「・・・いや、言った覚えは無いが」
女A「ともかく、席はあっちね」
友人「ああ、行くなら私も一緒に行くー」
男A「お、おう、また後でな・・・」
女A「あんまり新幹線の中で騒がないのよ」
男A「わ、わかってらぁ」
女A「どうだか・・・それじゃあね」タスタス
友人「また京都でー」タスタス
男A「ったく、まるで姑みたいな奴だ・・・」
男B「いいじゃねぇか、それだけ心配なんだよ、お前の事が」
男A「俺は子供かっつうの!」
少年(実際そう思われているんだろう、とは言わない方が良いな)

59創る名無しに見る名無し2010/09/21(火) 00:02:59ID:W5kXYQ0H
>>50

キュィィィィィ…

ガタン…

ゴトン…

女A「ようやく動き出したわね」
友人「こっからおよそ2時間半って言ってたねー」
少女「長いなぁ・・・」
女A「なんか暇つぶし持ってきた?」
少女「私は雑誌を持ってきたよ」
女A「本?」
少女「うん、これ」パラッ
友人「何々・・・『NHK趣味の園芸10月号』?」
女A「『今から始める、秋植え球根大特集』・・・」
友人「『クリスマスローズの上手な育て方』『あの人が勧める一押しの便利グッズ』・・・」
少女「今月号は薔薇の特集がのっててね、復習として買ったんだけど結構ためになったよ」
女A「・・・」
友人「・・・」
少女「?」
女A「・・・そりゃ、ストラップに全力を出さざるを得ないか」
友人「なんだろう、凄く女性らしい雑誌なのに、とても違和感を覚える・・・」
少女「あ、あれ?変かな・・・?」
女A「いえ、趣味に情熱を注ぐのは、素晴らしいと思うわ」
友人「そうそう!それに少女らしいと言うか、なんと言うか・・・うん・・・」
少女「??」
女A「それで、友人は何もってきたの?」
友人「私はパソコン持ってきたよ」ゴソゴソ
女A「・・・え?」
友人「いやだから、パソコン、正確に言えばMacBook」カパッ

ボオォ~ン…

女A「あんた何もって来てんのよ・・・」
少女「せ、先生に見つかったら・・・」
友人「大丈夫、許可とってるから」
女A「とれたんかい!」
少女「なんか、友人ちゃん色々もってるんだね」
友人「私の唯一の趣味だからねー」
女A「そうなの?」
友人「おうさ!なんていうか、凄く意味の無い事を全力でするのが面白い!」
女A「あぁ・・・なんか今凄く納得したわ」
友人「ま、でもこれはビデオの保存用で持ってきただけだから、あんまり使わないと思うけど」
女A「なんというか、あんたも大概物好きな奴ね」
友人「それは褒め言葉として受け取っておこう!」
少女「女Aちゃんは何か持ってきた?」
女A「いいえ、私は何も、だって暇しそうにないと思ったからね」
友人「ま、それもそうか、うるさい面子ばっか集まってるからねー、うちの班は」
女A「きっと今頃、トランプでもやって騒いでるんじゃない?」
友人「はは、容易に想像できるねっ!」

男A「フルハウス!」
男B「ちっ、ワンペア」
少年「・・・ぶた」
球A「俺ストレートー!」
担任「ったく、どこ行っても何しててもうるせぇ奴らだ・・・」

60創る名無しに見る名無し2010/09/21(火) 00:14:34ID:L2FrEGj0
ここから新しい分です


-京都駅- AM12:30

担任「ほーい、じゃあこっからバス乗って市内行くぞー」

友人「とうとうやってきました、古都京都!」
女A「他の学校の生徒も結構いるわね」
男A「そりゃそうだ、なにしろ修学旅行のメッカだからな」
少女「東京駅も大きかったけど、京都駅も凄く大きいね」
男B「つかよ、まずどこ行くって言ってたっけ?」
少年「まずは昼飯だ」
男B「あー、そういやそうだった」
男A「待ってました!朝飯抜いてきたから、さっきから腹鳴りっぱなしでよ・・・」
女A「自業自得ね、ぎりぎりまで寝てたあんたが悪い」
男A「いや、昨日の夜は色々やる事あったんだって!」
女A「ほほぅ?じゃあ聞かせてもらおうかしらね?何がそんなに重要な事だったのかしら?」
男A「おう!例えばだな・・・」
女A「ちなみに、ゲームしてたり漫画読んでたり、音楽聞いて暴れ回る事は重要な事に入らないからね」
男A「・・・」
女A「図星じゃない!」
男A「い、いや、それでも間に合うようには起きたって!」
女A「でも準備が全く済んでいなくて、慌てて衣類を詰め込んでたら、結局時間が過ぎたんでしょ」
男A「う・・・そんな事言ってもよ、朝のあの短い時間で準備するってのは、タイムショックもびっくりな」
女A「前日までに準備しとけば良かったでしょ!」
男A「ま、まぁ、その通りなんだけどよ・・・」
女A「まったく、あんたは夏休みの宿題といい、どうしてそんな後回しにする癖があるのかしら・・・」
男A「後回しにしてるんじゃねぇよ、ただ、自分がベストの時に実行したいだけだ」
女A「要するにやる気が起きなかったんでしょ!まったく、いいわけばっかり言って・・・」

友人「かかあ天下だなぁ、あの二人は」
男B「ははっ、間違いねぇ」
少年「・・・」ムッ
少女「みんな〜、先生達が待ってるよ〜」
友人「おっとまずいまずい、ほら、そこの夫婦漫才!行くよ〜!」
女A「め、夫婦漫才言うな!」
男A「我がまま勝手な事ばかり申し上げて」
女A「あんたも乗るな阿呆!」

61創る名無しに見る名無し2010/09/21(火) 00:32:44ID:L2FrEGj0
-定食屋「二重」- PM 1:00

社会「あー、全員集まったかー?集まったなー?よし・・・」
社会「えー、ここまでの長旅ご苦労さん、いよいよ俺たちは京都に着いた、やったね!」
社会「んで、これから市内の名所をバスで回っていくわけだが、その前にまずは腹ごしらえだな」
社会「1時間位時間とるからゆっくり食えよ、ほいじゃ、いただきまーす」

イタダキマース

友人「うっひゃー!うまそー!」
少女「こういうお弁当って、なんて言うんだっけ?」
少年「幕の内弁当」
少女「あ、そうだ、まくのうちべんとー」
女A「どうしてそう言うのかしらね」
少年「諸説様々だが、江戸時代の芝居小屋で出されていた所から始まったとされる説が有力だ」
男B「お、始まったな」
少女「芝居小屋で出されていたら、どうして『幕の内』になるの?」
少年「芝居小屋は芝居と芝居の間に幕が閉じる、その幕が下りている間、つまり『幕の(降りている)内』に食べることからそう呼ばれたらしい」
友人「毎度の事だけど、一体どこでそう言う知識を身につけるんだか・・・」
男A「幕の内だか宮田だかなんだかわからんが、俺は先に食うぜ!腹へって倒れそうだ・・・」
女A「そうね、じゃあいただきます」
男B「いっただきまーす!」

62創る名無しに見る名無し2010/09/21(火) 00:55:12ID:L2FrEGj0
男A「ん〜!うまい!!」
男B「弁当は弁当でも、質がちげぇなやっぱ!」
女A「なにを分かったように・・・」

少女「・・・」ソ~…
少年「・・・」ムッ
少女「あとすこし・・・」ソ~…
少年「・・・どうした」
少女「へ?あ、はは、えっと、いやなんでもないよ〜・・・」ソ~…
友人「おっと少女、その手は食わないぜ」パシッ
少女「う・・・」
少年「・・・」ムッ
友人「そう言えばそうだったね〜、あんた、これ苦手なんだっけ」
少女「う、うぅ〜・・・どうしても・・・」
男B「お、なんだなんだ?どうしたん?」
友人「いや、少女が苦手なものを私の所に移そうとしてたからさ」
男A「少女ちゃんが好き嫌いとは、珍しいな」
少女「は、恥ずかしながら・・・///」
男B「何が駄目なんだ?」
友人「ふっふっふ、それがさぁ・・・」ヒョイッ
少女「わ、わ、近づけないでよ〜!」
女A「それは・・・梅干し?」
友人「そ、これだけは口の中に入れる事ができないんだってさ」
少女「うぅ、友人ちゃんお箸どけて〜、臭いよ〜・・・」
男A「俺は好きだけどなぁ、梅干し」
女A「私も割と」
少女「なんでみんなそんなに平気なの〜・・・」
男B「逆に聞くが、どこがそんなに駄目なんだ?」
少女「もう全部だよ・・・匂いといい食感といい・・・そして何よりあの味・・・!」
男A「酸っぱいのが苦手ってことか?」
少女「ただ酸っぱいだけならいいんだけど、この匂いが混ざると・・・」
男A「まぁ人間誰しも苦手もんの一つや二つあるってもんだ」
少女「そ、そうだよね・・・」
男B「おう、無理に食う必要なんて無いぜ」
友人「そうそう、ところで少女こっち向いて?」
少女「え?うん?何?」
友人「いや、さっき虫歯みたいのが見えたからさ・・・」
少女「え、本当に!?」
友人「うん、口開けて」
少女「あ〜・・・」
友人「はい」ポイッ
少女「ん!?」パクリ
少女「・・・」

少女「・・・・・・・・・・・!!!///」パタパタ

友人「うっは、かわえ〜ww」パシャッ、パシャッ
女A「鬼かあんたは・・・」

63創る名無しに見る名無し2010/09/21(火) 01:02:19ID:L2FrEGj0
切りがいいのでここで終了にします
20レス予定がまさかの10レス以下・・・
ちょっと練り直してからまた書きます、お待たせしてる人には申し訳ない!
次回はだいぶ間があいてしまいますが、10/3の22:00〜始めます

64創る名無しに見る名無し2010/09/21(火) 01:02:48ID:SfkpoqS0
少女ちゃんがかわいすぎてヤバい

65創る名無しに見る名無し2010/09/21(火) 20:48:34ID:5bAegtQW
乙でっす!

友人の鬼畜っぷりがヤバいww
デンプシーロールをお見舞いしてやらう

66創る名無しに見る名無し2010/09/21(火) 21:33:32ID:Y7isfODE
|_    ./ノ     ノ三ミ
| ヽ  ノ  ,,ノ三ミィ彡'⌒
| ̄ ̄|  .ィ彡`        ノ彡
|    | ノ     -=ニィ三彡⌒
|    | ┌─┬─┬─┐ 
|::: ・ | │  |  |  | _.ィ彡
|::   |<|  |  |  |' 
|_ノ  | │  |  |  |
|    | └─┴─┴─┘ヽ
|    |     ィ三ミヽ   ヾミ
|__| -=ニ彡'⌒ヾミヽ、
|            ヾ、ミヽ
|  みちびきさんがこのスレッドに興味を持ったようです

67創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 04:56:33ID:KxapUYPT
に、二週間以上も間をあけてしまった・・・>>1です
待っていてくださった方に会わせる顔がありません・・・!
やっぱり出来もしない投下予告はやめた方がいいですね、深く反省します
今日は仕事休みなので、一日書いて夜に投下します
今から寝るんすけどね・・・21時目標で頑張ります

>>66
そんなAAあったのかw
みちびきさんめっちゃ応援してる!!

68創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 11:46:18ID:mpFuq0ZI
wktk

69創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 20:58:08ID:KxapUYPT
投下します
ペースはおよそ10〜20分間隔で

70創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 21:00:54ID:KxapUYPT
担任「ほーい、じゃあ最初の所行くぞー」

少年「大丈夫か」
少女「うぅ、まだ梅干しの匂いが・・・」
友人「いやぁ、ごめんごめん」
男A「そういえば、食い物の好き嫌いの話しなんて、一度もしたこと無かったな」
男B「そりゃ、そんなありきたりな話、話題に上がら無い限りは話さんだろうよ」
友人「まぁどうでもい言っちゃどうでもいい話しだしねー」
女A「そんなこと無いわよ、アレルギーを持ってる場合は周りが知っておいてあげないと」
少女「この中にアレルギー持ちの人っているの?」
男A「俺は無いな、好き嫌いも無い」
男B「同じく、腹が満たせればそれでいい」
少年「・・・」コクリ
友人「流石はお年頃の男子、こういう事には節操がないね」
少女「友人ちゃんは結構好き嫌いあったよね?」
女A「あら、そうなの?」
男B「そりゃ意外だな」
友人「どういう意味さそれは・・・まぁどうしても無理ってものは無いかな」
少女「なんだかんだでちゃんと食べるから偉いよ」
友人「あぁ〜ん!少女に誉められたー!!」ギュゥゥゥ
少女「あ、あぅ・・・お、女Aちゃんは苦手な食べ物とかあるの?」
女A「私はパイナップルが駄目」
友人「ほほぅ、パイナップルかぁ、話しにはよく聞くけどね〜」
女A「あの鼻を突く臭い!見ているだけでも痛くなる外見!そしてアクの強い味・・・!」
男A「理由が少女とほぼ一緒だな」
女A「アレを最初に食べようとした人とは、一生分かりあえる気がしないわ」
男B「きっともういないから、安心しろ」
友人「まぁこれでアレルギー持ちはいない、ってことが分かったわけだ!」
男A「変に気を使わなくて良いな」
少女「こ、個人的に梅干しだけは遠慮したいんだけど・・・」
友人「安心して!少女に危害を加えるものは、私が片っ端から投げ飛ばすから!」
女A「じゃあ今すぐ自分の肩をつかんで前転する事ね」
男B「言えてらwww」
男A「・・・とか話している内に着いたみたいだな」
友人「お!待ってましたオードブル!・・・で、どこ?」
女A「・・・そういえば、あんたも人の話し聞かない奴だったわね」
少年「広隆寺だそうだ」
友人「おぉう!名前聞いた事ある!これはいきなりメインディッシュか!?」
女A「いちいちテンション高いわねあんたは」
男A「しゃー!!広隆寺ぃぃぃ!!」
男B「かかってこいやぁぁぁぁ!!」
女A「しまった!この班半分が馬鹿だった!!」

71創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 21:22:07ID:KxapUYPT
担任「それじゃあ今から境内を拝観させて頂くわけだが―――」

男B「坊さんがわざわざ案内してくれるのか」
男A「あー、おれこういうお固い説明って苦手なんだよなぁ・・・」
女A「馬鹿、失礼でしょ、もっと敬いなさい!」
少年「・・・さしずめ二児の母だな」
少女「しょ、少年君、それは聴こえてはいけない言葉だと思うよ・・・」
友人「ん〜・・・あ〜・・・あれぇ〜・・・?」
少女「・・・友人ちゃん?どうしたの?」
友人「いやぁ、何か見覚えあるっていうか、デジャブっていうか」
少女「広隆寺?」
友人「んー、前にここ来たっけなぁ?そんな気がするんだけど・・・」
少女「それって、家族旅行とかで?」
友人「いや、確か・・・少女もいた、ような・・・」
少女「えっ?」
女A「ほらそこ、行くわよ」
友人「はいよー!んー、まぁ気のせいかも知んないし、とりあえずいいや!」タスタス
少女「う、うん・・・」テトテト

少女(友人ちゃんと一緒に京都・・・?)
少女(そんなことあったかな・・・)
少女(そもそも、生まれてこのかた旅行なんて一度もしてなかったはずだけど)
少女(あるとすれば・・・小学校の時の修学旅k)


\[ ]_/ : @ ^-p ; .] :@ ;[p^-][

];:@ _/[ -\ ][_\ [ p @: @


少女「っ・・・」
少女(ま、またこれ・・・!)
少女(な、なんで、どうして・・・!)

72創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 21:43:46ID:KxapUYPT
??『           !』

少女(この声は・・・友人ちゃん・・・?)

??『           !』

少女(夕日・・・ブランコ・・・目、目の前が急に・・・)

??『 ゃ 、 日  あ   親  !』

少女(駄目だ、頭の中がぐちゃぐちゃで、整理できない・・・!)

??『 ろ)_ね、《ぐ/!』

少女(こわい、こわいよ・・・)

じょ・・・

しょうじょ・・・

友人「少女ってば!!」
少女「ぅ・・ぁ・・・・・・」
友人「なにぼーっとしてんの、ほらいこ」
少女「あ、あれ・・・友人ちゃん・・・」
友人「なにさ?」
少女「あ・・・う、ううん・・・なんでも・・・」
友人「しかし思ってたよりも地味だったねぇ、もっとこう色々あるかと思ったけど」
少女「え?」
友人「聖徳太子だか何だかってお坊さんは言ってたけど、私にゃさっぱりだわ」
少女「しょ、しょーとくたいし?」
友人「ほらお坊さんが説明してたじゃない・・・もしかして、聞いてなかった?」
少女「え、あ・・・」
友人「ちょっと本当に大丈夫?顔色悪いけど、また気分悪くなった?」
少女「だ、大丈夫、ちょっと考え事してただけだから・・・」
友人「ほんとに?」
少女「ほ、ほんとほんと」
友人「んーならいいけど・・・」
少女「あ、はは・・・」

少年「・・・」ムッ

73創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 22:06:03ID:KxapUYPT
男A「しかし、ガイドも無いバスなんてしけてるなぁ」
男B「普通こういうのって旅行会社がつけるもんなんじゃねぇの?」
友人「まぁまぁ、これはこれで楽だしいいじゃないか」
女A「少し残念ではあるけどね」
少女「・・・」
少年「・・・」ムッ
男A「確か次は、六波羅なんとかだったな」
男B「ああ、六波羅なんとかだ」
女A「ろ く は ら み つ じ!もぉー!案の定先生の話し聞いてないんだから・・・」

保健「少女ちゃん」
少女「あ、はい・・・?」
保健「さっきから顔色悪いけど、大丈夫?」
少女「あ、だ、大丈夫です」
保健「本当に?嘘は駄目だよ?」
少女「少し酔っちゃっただけで、大した事は無いですから・・・」
保健「酔い止めあるけど、飲む?」
少女「本当にそこまでではないので、平気です」
保健「そう・・・体調悪い時は色々気をつけて、無理はしないでね?」
少女「はい、ありがとうございます・・・」
球A「ほっけんっちゃーん!!」
保健「ひゃうっ!?」
球B「ふふー、自らこのデンジャラス地帯にくるとは、先生も物好きだなぁwww」
保健「え、ちょ、私は少女ちゃんの」
女C「ねー保健ちゃーん、後どれくらいで着くのー?」
保健「え?あ、あと10分ぐらいjy」
女D「保健ちゃんなんかやってー」
保健「え、えぇぇ!そんな急に言わr」
球B「うはー、やっぱちっちぇー、俺の胸辺りまでしかねぇよ」
保健「もーみんな落ち着いて・・・そしてそこっ!聞こえたよ!余計なお世話ですっ!」
担任「おーい後ろのほー、もうちっと静かになー」
保健「あ、あぅ、すいません・・・」

男B「すげぇ、教師が教師を注意してるぞ」
友人「保健ちゃん可愛いからなー、いじりがいあるし」
男A「・・・あぁ、何かおまえが言うとすっげぇ説得力あるぜ」
女A「はぁ・・・初日からこんなんで、うちのクラス大丈夫かしら・・・」
少女「あ、はは・・・」
少年「・・・」ムツ

74創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 22:31:20ID:KxapUYPT
保健「うぅ、ひどい目にあった・・・」
担任「なにやってんすかwww」
保健「め、面目ないです・・・」
担任「はは、なんか学生時代を思い出しましたよ」
保健「毎年毎年ほんともぅ・・・」
担任「まぁそれだけ愛されてるってことでは?」
保健「・・・そういえば、担任君も学生時代は、さんっっっっざん弄ってくれてましたね?」
担任「時効っすよ時効」
保健「そんな都合のいい時効はありませんっ!」
担任「しかし、ロンドンの件は残念でしたね」
保健「またそーやってすぐ話題転換しようとするんだから・・・」
担任「ははっ、でもほんと、ちょっと期待してたんですけどね」
保健「そうですね、でも実はちょっとホッとしていたり」
担任「あれ、そうなんですか」
保健「あっちの方は飲酒が16歳から可能ですから」
担任「可能と言ったって、バーで飲めるってだけで購入は無理でしょう」
保健「まぁそうなんですけど、実際生徒を遠ざけるのは難しいと思いますし」
担任「そうでしょうかね?大人同伴じゃなきゃ飲めないんですから、僕たちが付いていかない限りは・・・」
保健「それを一番やりそうな人がいるじゃないですか」
担任「・・・あー、主任ですか?」
保健「社会先生はああいう人ですから、それぐらいすぐやってしまいそうです」
担任「いやぁ、いくら何でもそれは・・・」
保健「・・・」
担任「・・・あるかもですね」
保健「でしょ?」
担任「まぁ、僕も学生の頃は意味も無く飲みたいとか思ってましたし、舐めさせるぐらいなら」
保健「そ・れ・が!いけないんですっ!」
担任「は、はい・・・」
保健「恐れているのは飲酒の危険性ではなく、それが帰国した後に常習化する事なんです!それをあなた達は・・・」ブツブツ
担任「は、はは、そうですね」
担任(うーん、確かに保健先生がうるさそうだから、京都・奈良で良かったかもしれんなぁ)
担任「あ、でも、ホッとした本当の理由は英語が苦手だから〜、とかだったりしてwww」
保健「・・・」ビクッ
担任「・・・図星ですか?」
保健「そ、そんなまさか!教師たるもの、英語ぐらいはできないと!」
担任「そうですよねーwww」
保健「そ、そうですよ!そうです、別に会話が苦手とか外国の人が怖いとかそう言うのでは・・・」
担任「・・・」
保健「・・・も、もぉー!結局京都・奈良になったんだからいいんです!私はドイツ語だけできればいいんです!」
担任「あ、着いたみたいですよ」
保健「む、無視しないでくださいっ!もぉー学生の頃と全然変わってないんだから!!」プンスカ

男A「前の方、楽しそうだな」
友人「ああ、可愛いなぁ・・・流石は『私が頭をなでなでしてあげたい人ランキング』第二位・・・///」
少年「・・・いざとなったら逃げろ」
少女「う、うん、無理だと思うけど頑張る・・・」

75創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 22:50:38ID:KxapUYPT
-六波羅蜜寺- PM 15:02

担任「そいじゃあここは自由行動だから、各自好きなように見学してこい、集合は30分後の15時30分な」
担任「くれぐれも他の参拝客の方には迷惑かけないように、んじゃ、解散っ!」

友人「30分もあるのかー」
女A「いや、意外と少ないと思うわよ」
男A「つってもなぁ、なんか広隆寺よりだいぶ小さいし・・・」
男B「おう、これぐらいのだったら家の近くにもありそうだぜ」
女A「またそんな罰当たりな事を・・・」
友人「・・・ってあれ?少女は?」
女A「少年君もいないわね」
男B「二人ならあっちで社会に捕まってるぜ」
女A「え?」

社会「だー!せっかくクラスの奴らとおさらばできたのに、何でおまえがいるんじゃ!」
少年「・・・同じ班だからだ」
社会「なら他の奴はどうしたんだよ!」
少年「あっちだ」
社会「あ、ほんとだー、それなら安心だね!・・・ってそう言う事じゃなくてだな!!」
少女「あ、あの、社会先生・・・」

男A「おー、いい感じにカオスってるな〜!」
男B「俺らも混ざろうぜ!」ダダッ
友人「おうともよっ!」ダダッ
男A「あ、まてよ!」ダダッ
女A「なんか、すでに最終日並みの疲れを感じ始めてきた・・・」
校長「ほほっ、しっかり者は気苦労が絶えないのぅ」
女A「ええ本当に・・・って校長!?」
校長「楽しんどるかね?」
女A「あ、え、えぇ、まぁ・・・」
校長「そうかそうか、せっかく来たんだから存分に楽しむとええよ」
女A「はぁ・・・」
校長「存分に楽しみ、そして沢山思い出を作るとええ」
女A「・・・はい」

友人「女A〜!早くおいで〜!」
男A「今から面白いもんが見れるぞ〜!」
社会「こ、こいつら、どこまでも馬鹿にしやがって・・・!!」

校長「ほら、呼んどるぞ」
女A「あ、はいっ、それでは・・・」タスタス
校長「おぉ、いってらっしゃい」
校長「・・・本当に、楽しい思い出が、沢山できると良いな」

76創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 23:13:35ID:KxapUYPT
女A「で、一体なんなの?」
友人「いまから社会先生がこのお寺を説明してくれるんだってさ」
女A「なんでまた・・・」
社会「だ、だってこいつらが『社会先生って本当に社会科の先生なんですかー?』とかいうから!!」
男B「要するに、からかわれてムキになってんだよ」
社会「こ、このぅ・・・いいだろう!!そこまで言うなら説明してやる!!」
女A(あーあ、いいように使われちゃって・・・)

社会「この寺のメインは、なんと言っても空也像だろう、これを見ずしては帰れない!」
男B「空也・・・あー・・・何か聞いた事があるような・・・」
社会「お、おまえな・・・俺が教えてないみたいに聞こえるから覚えといてくれよ・・・」
男A「で、どれがそのクーヤゾーなんだ?」
社会「あれだあれ、あの空を見上げてるやつ」
友人「んー・・・あった!」
女A「広隆寺のものとは随分違うのね」
社会「そこがみそだ、空也ってのは民間における浄土教の先駆者でな、この像は京の町を歩く姿を表している」
少女「座ってないお坊さんの像って、新鮮だね」
社会「当時の京の町は疫病が蔓延していてな、見かねた空也は車に観音像を乗せて歩き、念仏を唱えつつ、病人に茶を振る舞って多くの人を救ったという」
社会「その時の姿かどうかは分からんが、素朴な空也の人柄が浮かんできそうで、俺はこの像が京にある像の中では最も美しいと思っているよ」
男B「ここまでまともだな」
男A「ああ、社会教師っぽいぞ」
社会「そもそも六波羅蜜ってのは悟りの境地に達する為に修行している者が修めなくてはならない6つの実践徳目の事で・・・」ベラベラ
友人「あ、とうとうスルーし始めた」
女A「熱が入り始めたわね、こうなると長いわよ・・・」
少女「・・・」
少年「・・・熱心に聞いてるな」
少女「へ?あ、うん、こういうお話は結構好きだから」
少年「そうなのか」
少女「勉強になると別なんだけどね、実際にここにきて説明してもらったら実感沸いて面白いと言うか、なんと言うか・・・」
少年「知的好奇心だな」
少女「そ、そんな大層なものじゃないと思うけど・・・///」

社会「・・・っつうわけで!!この寺はお前らが勉強する教科書に載ってるほど有名なわけだ!!分かったか!!」
男A「おー、なんかよくわからんが凄いってのは分かった」
男B「同じく、とりあえず凄いんだってのは分かった」
社会「お、お前ら・・・人にここまで説明させときながら・・・」
友人「本当に社会教師だったんだね」
社会「・・・はぁ、もういい、疲れた・・・ほら、あっちにも見るとこあるから、行ってこい・・・」
友人「はーい!せんせーありがとー!」
男A「おぅ!割と楽しかった!」
社会「ったく・・・まぁ、今はそれでいっか・・・」
女A「あ、なんだかんだでもうすぐ時間みたい」
少女「ほんとだ、ちょっと急ぐ?」
男B「そうだな、んじゃまたな先生!」
少年「・・・」タスタス
社会「おーぅ、集合遅れんなよー・・・」

社会「まぁ、あいつらが楽しめるのはもう少し先か・・・」
社会「・・・だーっ!?つうか俺少女ちゃんとろくに話してねーっ!!」
社会「せ、せっかくのタイミングが・・・くそっ、もういい・・・バス戻る・・・」グスン
社会「・・・って、あぁ?バス前に誰か居るな・・・」

77創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 23:14:49ID:Qd7RsG5j
支援

78創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 23:30:37ID:KxapUYPT
女C「うはー!ねー見てー!めっちゃハゲ面!すごーい!」
女D「あー、ちょー暇・・・」
女B「確かに、寺なんてきたって何も面白くないし」
女D「つかなんでロンドンじゃねぇの?わけわかんなーい」
女B「それはほら、テロがうんぬんかんぬん」
女D「知るかよwww」
女B「ねー自由行動とかどうする?京都って何があったっけ?」
女D「寺」
女B「いや、今来てるしwww分かってるしwww」
女D「寺しかないんじゃーん?」
女C「ねーひまー!」
女D「あーあーあーっるさいっるさい」
女B「つか女Aは?」
女D「また男Aに尻尾でも振ってるんでしょ」
女B「何か最近、あっちいってばっかだよね」
女D「ってかなんなの?意味分かんなくない?」
女B「そりゃ一番可愛がってくれるとこに行くに決まってんじゃんwww」
女C「女A、可愛いもんねー」
女D「はぁ!?どこが!?なんかいっつも皺よってるし、おばんみたい」
女B「おwwwばwwwんwww」
女D「だってそうじゃない?『いい!!わかったわね!!』ってwww」
女B「『あんたが一番心配なんだからねっ!!』とかwww」
女D「うっわ、きっもぉ〜!!www」
女B「あれだ、ツンデレってやつ!」
女D「やばいやばいやばい、きもいきもいきも〜い!!www」
女B「やっば!私オタクだしwww」
女D「まぁ〜じでっ!勘弁してマジ!!www」

社会「おーいお前ら、もう回ってきたのかー?」

女D「うわっ、社会だ」
女B「最悪・・・」
女C「相変わらずぼさぼさだなー」

社会「こんなとこで何してんだ?」
女D「一通り見て回ってきたので、遅れたらいけないと思って早めにきちゃいましたwww」
女B「すごかったー!」
女C「うん、なんか変な像いっぱいあった!」
社会「変な像って・・・まぁいいや、そろそろバス出るし、中に入っとけ」
三人「はーい」

79創る名無しに見る名無し2010/10/19(火) 23:52:46ID:KxapUYPT
-永観寺- PM 16:09

少女「うわぁ〜・・・」
友人「ひゃー、こりゃまたおっきいねー!」
男A「なんかのテーマパークみたいだな」
女A「まさかテーマパークと呼ばれる日が来るとは、この寺も思ってなかったでしょうね・・・」
男B「おー!こういうとこ来たかったんだよ!」ダダッ
女A「やっぱり走りやがった!」
男A「俺もいくぜー!!」ダダッ
友人「私もー!!」ダダッ
女A「はっ!しまった!連鎖したか!!」
少女「あははっw」
少年「・・・」ムッ
女A「はぁ〜・・・ったく、仕方ないから私たちも行きましょ」
少女「あ、私その前に・・・」モジモジ
女A「え?」
少女「え、えっと・・・///」モジモジ
少年「すまん、トイレ行ってきていいか」
女A「あ、ええ、確かあっちにあるって書いてあったわ」
少年「先に行っててくれ」
女A「でも、これだけ広いと迷うわよ?」
少年「こいつ借りてく」ポンッ
少女「へ?」
女A「・・・あー、分かった、じゃあ宜しくね」スタスタ
少女「あ、ちょ・・・」
少年「すまんな、付き合ってもらえるか」
少女「う、うん・・・」
少年「行くぞ」タスタス
少女「あ、ま、待って」テトテト

80創る名無しに見る名無し2010/10/20(水) 00:15:26ID:SC0GZSXP
少年「ここらで待っててくれ、すぐ戻る」
少女「うん、分かった」
少年「・・・」スタスタ
少女「・・・」
少女「・・・い、今のうちに私も・・・」テトテト

ズラァァァ…

女D「・・・ちっ」
女D(なにこれ込み過ぎ・・・)
女D(まいっか、どうせ見て回るとこないし、適当に時間つぶせば・・・)

少女「うーん、やっぱり観光地は込んでるなぁ・・・」

女D(ん?私の前の奴、少女じゃない?)
女D(・・・ん、多分そうだ)
女D(調理実習位しか一緒になってないから、思い出すの時間かかっちゃった)
女D(・・・確か、この子も同じ班だったな)
女D(・・・)

女D「ねぇ」
少女「ひゃっ!?」ビクッ
女D「・・・」キョトン
少女「あ、ご、ごめんなさい・・・って、あれ?女Dちゃん?」
女D「う、うん・・・wwごめん、驚かせる気はなかったんだ」
少女「こ、こちらこそ、ごめんなさい」
女D「あいつらは?」
少女「女Aちゃん達は先に行ったよ」
女D「一緒じゃないんだ?」
少女「わ、私はトイレに・・・///」
女D「ふーん」
少女「女Dちゃんは、確か3班だっけ?」
女D「そっ、球A達と一緒」
少女「そっか、そしたら楽しそうだね」
女D「・・・まぁねー」
女D(たのしかねぇっつうの)
少女「あ、一つ空いたみたいだよ」
女D「そうだね、早く行って来なよ」
少女「お先にどうぞ?」
女D「え?」
少女「私急いでないし、すぐ空くと思うから」
女D「・・・そう?」
少女「うんっ」
女D「・・・わるいね、ありがとっ!」タッタッ
少女「ううん」ニコッ

女D(・・・意味わかんね)
女D(阿呆じゃないの?まぁどうでもいいけど)
女D(・・・そういえば)
女D(確かあの子少年君と仲良かったな・・・)
女D(・・・ふふっ、いい事思いついた)

81創る名無しに見る名無し2010/10/20(水) 00:37:57ID:SC0GZSXP
チャララチャラ~♪

ガチャ

少女「ふぅ・・・」テトテト

キュッジャー

パシャパシャ

キュッ

フキフキ

少女(・・・前髪ちょっと変かな)サラッ
女D「変じゃないと思うよ」
少女「わぅっ!?」ビクッ
女D「ぷっ・・・いっつもそんな驚いてたら疲れるでしょwww」
少女「お、女Dちゃん・・・」
女D「さっきはありがとね、優しいなぁ」
少女「う、ううん、そんな、大した事じゃないから・・・」
女D(ほんとにな)
女D「・・・ところでさ、少女ちゃんって少年君と仲いいよね?」
少女「えっ、ど、どうしたの急に・・・?」
女D「いやぁ、ちょっと気になってさ」
少女「な、なにを?」
女D「少女ちゃんと少年君って、付き合ってるの?」
少女「・・・へ?」
女D「いや、だって朝も一緒に来てるって聞くし」
少女「あ、いや、あれはたまたま家が近所で・・・///」
女D「そうなんだ?でも放課後によく二人でどっか行くよね?」
少女「あ、あれも中庭の手入れをたまに手伝ってもらってるだけで、別にどこかに出かけてるとかじゃ・・・///」
女D「ふーん・・・そうなんだ?」
少女「う、うんっ・・・///」
女D「じゃあ、少女ちゃんは少年君の事好きじゃないの?」
少女「え、え?」
女D「いや、だから付き合ってないならさ、多少そう言う気持ちは持ってないの?ってこと」
少女「そ、そんなっ!わ、私なんかじゃ・・・///」
女D「恋愛対象としては、見てないってことだよね?」
少女「・・・う」
女D「・・・」
少女「・・・うん・・・」モジモジ
女D「・・・」
少女「・・・///」モジモジ
女D「・・・そっかー!」
少女「あ、え?」
女D「そっかそっか、そうなんだー・・・よかった」
少女「あ、あの、何が何やら・・・」

女D「じゃあ私が好きになってもいいってことだよね?」

少女「・・・え?」

82創る名無しに見る名無し2010/10/20(水) 00:57:42ID:SC0GZSXP
女D「いやー、実は割と転校してきた時から気になっててさー」
女D「ほら、運動もできるし、テストの点もそれなりにいいじゃん?あとよく見ると美形」
女D「いいなーとは思ってたんだけど、少女ちゃんと仲いい事、女Aから聞いて知ってたからさ」
女D「何か悪いなーって思ってて、何もしなかったんだよねー」
少女「ぁ・・・」
女D「でもそっかー、別にそう言う気持ちは無いのかー」
女D「ならあたし、頑張っちゃおうかな!」
少女「・・・ぅ」
女D「少女ちゃんもさ、応援してよっ!」
少女「・・・ぇ」
女D「少年君と仲のいい少女ちゃんが応援してくれたら、私頑張れると思うんだっ!」
少女「・・・」
女D「・・・それとも、私は駄目?」
少女「ぁ、その・・・」
女D「それもそうだよね、あんまり話した事無いし」
少女「ぁ、いや・・・そういうわけでは・・・」
女D「じゃあ応援してくれるよねっ!」
少女「・・・ぅ」
女D「・・・」
少女「・・・ぅん・・・」
女D「ほんとっ!?嬉しいっ!」
少女「あ、はは・・・」
女D「決めたっ!私頑張ってこの旅行中に告白する!」
少女「・・・!」
女D「だって、もしかしたら、もしかしたらだけど付き合ってくれるかもしれないしさー」
少女「・・・」
女D「行動あるのみ!どうなるか分からないっ!」
少女「・・・」ギュッ
女D「・・・ふふっ、じゃあ私、班に戻るね」
少女「あ、う、うん」
女D「『譲ってくれて』ありがとう!じゃあねっ!」タッタッタ
少女「ま、また・・・」ヒラヒラ
少女「・・・」

83創る名無しに見る名無し2010/10/20(水) 01:06:27ID:SC0GZSXP
少年「・・・」ムッ
少年(遅い・・・)

タッタッタッ

少年(・・・ん?)
女D「あ」
少年「・・・」
女D「・・・ふふっ、じゃあね、少年君」タッタッタッ
少年「・・・」ムッ

テトテト…

少年「・・・」ムッ
少女「ご、ごめん、結構込んでて・・・」
少年「・・・いや、大丈夫だ」
少女「・・・」
少年「・・・どうした」
少女「う、ううん、なんでもない・・・皆と合流しよっか」
少年「・・・ああ」ムッ


社会「それでその時その阿弥陀が動き出してな!立ち尽くす永観に『永観、おそし』というわけよ!」
男A「なぁ、なんでまたこいつ熱弁してんの?」
女A「あんたが不用意に焚き付けるからよ」
男B「『きっとここの寺も完璧に案内できるんですよね』・・・どう考えても墓穴だろ」
友人「・・・あ!二人戻ってきた!」
男A「お、ほんとだ」
男B「おかえりさん」
少年「・・・ああ」
少女「ただいま」
友人「もー、さっきから社会先生が止まんなくてさー」
社会「そう言った所から見返り阿弥陀は『思いやり深く周囲を見つめる姿勢』を表したものと言われていてだな!」ベラベラ
少女「す、すごいね・・・」
男B「そういえば、今時間は?」
女A「・・・あら、もう集合時間になりそうだわ」
男A「まじか、少年は永観寺の思い出がトイレしか無くなっちまったな」
少女「ご、ごめんなさい・・・」
男A「へ?何で少女ちゃんが謝るん?」
女A「・・・察しなさいバカ!」ボカッ
男A「ったぁ〜!?」
友人「んじゃ、戻りますかね」
少年「・・・これはどうするんだ?」
男B「ほっときゃ気付くだろ」タスタス
女A「そうね、いきましょ」スタスタ
友人「ああ、とうとう女Aまで扱いがぞんざいに・・・先生、強く生きて・・・」タッタッタッ

社会「どうだ凄いだろう!なに?もう一度聞きたい?仕方ねぇなぁ〜!いいかよく聞け?この阿弥陀如来像はな・・・」

84創る名無しに見る名無し2010/10/20(水) 01:20:49ID:SC0GZSXP
担任「上の段、もうちっと中央に寄ってー」

女A「そういえば記念撮影するって言ってたわね」
男B「おい実行委員」
女A「う、うるさいわねっ、ちょっと忘れてただけよ!」
男A「・・・なぁ」
友人「どうしたウサギちゃんw」
男A「何で俺は京都の寺まで来て、ウサミミなんか被ってんですかね?」
女A「あら、似合ってるわよ」
球C「ああ、まるでクラスのマスコットだぜwww」
男A「誰だこんなの持ってきたのは!しかも最下段センターだし!!何のいじめだこりゃ!?」
担任「おい、そこのウサギうるさいぞ」
男A「あんた真っ先に止めるべき人間だろうがぁぁ!!」
男B「発言するなら語尾にぴょん付けろ、ぴょんwww」
男A「おまえ後で覚えてろだぴょん!!」
男B「ほんとにつけた」
球A「お似合いでちゅよーwww」
球B「かわいいでちゅよーwww」
男A「くそーっ!!こうなったら完璧なウサギを演じてやるぴょぉぉぉん!!」

少年「・・・なぁ」ムッ
女D「んー?」
少年「もう少しそっちへよってくれないか?」
女D「えー、だって真ん中詰めろって言われたしー?」
少年「だからといって、抱きつく必要は無いだろう」
女D「えー?もしかして私に抱きつかれるのはいや?」
少年「そう言う事ではなくだな」
女D「じゃあいいじゃーん?」
少年「・・・」ムッ

少女「・・・」フイッ
友人「しょーうじょっ!」ガバッ
少女「あ、あぅ」
友人「もー、そんなに少年君の隣が良かったかい?」
少女「・・・」
友人「あれ?ほんとに?」
少女「あ、いや・・・」

担任「ほーい!じゃあとるぞー・・・っと」ポチッ

ジー…

友人「あ、ほら少女、笑って笑って!」
少女「う、うん・・・」ニコ…
担任「お、おい、俺のスペースどこだよ!」
男A「残念ながら俺の隣しか無いぴょん」
男B「はい先生!」カポッ
担任「ウサミミッ!?なんだこれっ!話しが違ぇぞ!」
女A「早くしないとタイマー切れますよ」
担任「く、くそー!!」
男A「先生、駄目ぴょん、語尾にぴょんつけるぴょん」
担任「は、はめられたぴょぉんっ!!」
女D「・・・えいっ!w」
少年「!」ムッ


カシャッ


85創る名無しに見る名無し2010/10/20(水) 01:40:04ID:SC0GZSXP
-バス車内- PM 16:41

友人「いやー、楽しかった!」
女A「まぁ、なんだかんだでね」
男A「くそ・・・卒アルに乗るんだぞ・・・」
男B「最高だったぜwww」
友人「隠し持ってた甲斐があったねwww」
男A「主犯はお前らかこのやろっ!」グイグイ
男B「あーたたたた!www」
友人「あ、あばれちゃいかんよー!www」

少女「・・・」
少年「・・・大丈夫か」
少女「え?」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・あ、体調は、大丈夫だよ?」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・」
少年「・・・なぁ」
少女「え?」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・な、なに、かな?」
少年「・・・さっき」

女D「ごめん、ちょっといい?」
少女「!」
少年「・・・」ムッ
女D「なんか酔っちゃったみたいでさ、悪いんだけど、できたら席交換して欲しいんだ・・・」
少年「・・・」スクッ
女D「あ、窓際がいいから、できれば少女ちゃんに・・・」
少女「・・・うん」
女D「ありがとー!保健ちゃんの後ろの席だよ」
少女「うん、わかった・・・」
少年「・・・」ムッ

男A「このっ!このっ!」
男B「だーっ!だんだん本気になってんぞ!」
男A「俺はいつでも全力だこんにゃろう!」
男B「あたたたたた!!!」
友人「あっはっはっはwww」

スタスタ

少女「・・・」
友人「はっは・・・ん、少女?」
少女「え?」
友人「・・・どしたの?」
少女「あ、ちょっと、気分の悪い子と席交換して・・・」
友人「そう・・・?」チラッ

女D「少年君、何か飲みもの持ってる?」
少年「・・・ああ」
女D「ごめん一口くれないかな?」
少年「・・・かまわないが」
女D「ありがとっ!」

少女「・・・前の方だから、いくね」
友人「・・・ん、あいよ」

86創る名無しに見る名無し2010/10/20(水) 01:54:51ID:SC0GZSXP
-旅館『庵乃』- PM 17:04

男B「おー!なんか豪華なとこだな!」
男A「ああ、こんなとこ、俺らみたいな学生が泊まっていいのか?」
女A「なんでも修学旅行生に人気の旅館なんですって、お高いけど」
友人「どっからそんな金が出てきたんだい?」
女A「ロンドン旅行のつもりで集金してたから、予算に余裕ができたのよ」
男A「あれ?でも余った分は返金するって・・・」
女A「勿論、充分にあてた上で残ったものは返金されてるわ」
友人「なるほどねー・・・じゃあ存分に堪能させてもらいますか!」
女A「それがいいわね」


社会「あー、とりあえず初日お疲れさん」

オツカレッシター

社会「まぁ何事も無く終わって御の字だな」
社会「これからのことだが、フロントで鍵を貰って、荷物を置いてこい」
社会「すぐ飯になるから、置いたら下の食事会場に直行だぞ、一部屋しかないから迷わないはずだ」
社会「その後の事は食事の後に話す、まぁとりあえずは部屋見てきな、いい部屋だぞー」

ザワザワ

社会「んじゃ、決められた班ごとに分かれて鍵貰ってこーい」

友人「にしても3人部屋とは、豪勢な使い方だねぇ」
女A「いいじゃない、人数は少ない方が面倒じゃなくていいわ」
少女「・・・」
友人「・・・」チラッ
女A「鍵はもう私が貰ってるから、とりあえず部屋行きましょ」
友人「・・・そだね、よし少女いこーっ!」グイッ
少女「あ、わわっ!」

87創る名無しに見る名無し2010/10/20(水) 01:56:07ID:SC0GZSXP
とりあえず、ここまでにします
明日(もう今日)の同じ位の時間にまた投下します、初日終わりそう・・・!

88創る名無しに見る名無し2010/10/20(水) 03:49:29ID:CWqDy8h+
女Dめ、俺の少女ちゃんになんてことを!

89創る名無しに見る名無し2010/10/20(水) 21:21:58ID:SC0GZSXP
>>1です
23:00から投下します

90創る名無しに見る名無し2010/10/20(水) 23:01:38ID:SC0GZSXP
今日の投下間隔はかなり不安定になりそうです
10分〜30分、場合によっては1時間程空けてしまうかも・・・と断っておきつつ投下開始




-202号室-

友人「おぉ〜!これまたいい部屋ですな〜!」
女A「ほんと、テレビで取り上げられていそうな部屋ね」
少女「・・・」
友人「さて、とりあえず荷物置いて・・・すぐ下だっけ?」
女A「ちょっとは余裕あるわよ、10分位」
友人「じゃあ荷物出しとく位はできるね、実はパソコンの充電切れちゃってさー」ゴソゴソ
女A「私は先に行くわね」
友人「あり、なんで?」
女A「実行委員は大変なの、鍵の管理任せたわよ」
友人「あいよー」
少女「いってらっしゃい」
女A「ん、じゃああとで」ガチャ

バタン

友人「・・・少女」
少女「なに?」
友人「さっきから、なに悩んでるの?」
少女「え?」
友人「私が気付かないとでも思った?あんまり親友舐めないで欲しいわね」
少女「友人ちゃん・・・」
友人「らしくないよ、いつもの笑顔はどこいった?」
少女「・・・」シュン
友人「・・・その悩みは、私が聞いていい話?」
少女「・・・」
友人「・・・」
少女「・・・分からない」
友人「え?」
少女「悩んでる、とは違うような気がするし、困ってる、とも言えないような・・・」
少女「そもそも、どうしてこんなに心が重いのかも分からないし・・・」
友人「・・・そっか」
少女「ごめんね、なんか、気を使わせちゃって・・・」
友人「・・・ん」
少女「・・・」
友人「・・・まぁ、じっくり考えな」
少女「うん・・・」
友人「でも、とりあえずそれは後回しにして・・・今は修学旅行を楽しみましょ」
友人「考えるのは後からだってできるけど、修学旅行は一生に一度しかないんだから」
少女「・・・うん」
友人「焦ってもいい結論なんて出やしないし、そういうことは自分の時間ができた時にゆっくり考えればいいわ」
少女「・・・そうだよね」
友人「そうよ、だから今は笑顔笑顔!ねっ?」
少女「・・・うんっ、ありがとう、元気でたよ」ニコッ
友人「ん、その顔が一番似合ってるわ」ニコッ
少女「そ、そうかな・・・///」
友人「・・・よしっ、それじゃあ、あたしらも下に行きますか!」
少女「うんっ」

91創る名無しに見る名無し2010/10/20(水) 23:36:14ID:SC0GZSXP
-菫の間- PM17:30

男A「お、来たな」
友人「よっすー、もう来てたんだね」
男B「もう10分前からスタンバってるぜ」
友人「早く来たとこで早く食べられるわけじゃなかろうにwww」
少女「わ、なんか凄い準備してある」
男A「だろー?なんか餌を前に待てをされてる犬の気分だぜ」
少年「・・・」ムッ
男B「あれ?女Aは?」
友人「何か実行委員があるとかで先に出てったんだけど・・・いないね?」
男A「まぁどっかで打ち合わせでもしてんだろ」
友人「だろうね」

少女「・・・あの、少年君」
少年「・・・?」ムッ
少女「さっきは、ごめんなさい!」
少年「・・・なんのことだ」
少女「あの、バスの中で・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「ほら、話しかけてくれてたのに、聞いてなくて・・・」
少年「・・・」
少女「ごめんなさいっ!」
少年「・・・謝る事じゃない」
少女「でも・・・」
少年「大した話しではない、気にするな」
少女「う、うん、ごめんね?」
少年「・・・」フッ
少女「?」
少年「いや、なんでもない」
少女「う、うん・・・?」
少年「・・・」スクッ
少女「あれ?どこか行くの?」
少年「・・・トイレだ」
少女「あ、ご、ごめんっ、いってらっしゃい///」
少年「・・・」スタスタ

少年(そういえば、謝るなと言っても謝り続ける奴だったな)
少年(あいつらしいといえば、あいつらしいか)
少年(・・・それにしても、今日のあいつは妙だ)
少年(心ここにあらずと言うか、なんというか・・・)

社会「あっれー?なんで?」

少年(・・・ん?)

92創る名無しに見る名無し2010/10/21(木) 00:05:08ID:Qp+iNIo6
※旅館の従業員=「従業」で

保健「でませんかー?」
社会「んー、駄目だな」コンコン
担任「どこか断線してるとかじゃないですかね?」
従業「いや、そんなはずは無いと思うんですが・・・」

少年「・・・」ムッ
少年(マイク握ってなにやってるんだ?)

少年「先生」
担任「ん?おぉ、少年、どうした?」
少年「トイレってどこですか」
担任「あぁ、トイレならあっちだ」
少年「有り難う御座います」
社会「ん?あ!てめぇ少年!何しに来やがった!」
少年「・・・親の敵か俺は」
社会「関係者以外は立ち入り禁止だ、あっちいけあっち、しっし!」
少年「・・・言われんでも行く」スタスタ
社会「ったく、トイレ位自分で探しやがれ・・・」
保健「んー、駄目ですねー?」
従業「も、申し訳ありません・・・」
社会「いえいえ、最悪声を張り上げればいいだけですから・・・」
担任「でも、マイク無しってきつくないっすかね?」
社会「頑張れ」
担任「え!?僕っすか!?」
社会「ああ、主任の代役だ、光栄だろ?」
担任「い、いやいやいや・・・誰か他に分かる人って?」
従業「そ、それが本日休みを頂いておりまして・・・」
保健「あちゃ、タイミング悪いですね」
従業「申し訳ございません・・・!」
社会「いえいえ、こいつ若いから大丈夫ですよ」
担任「も、もうちょっと頑張りましょうよ!」
社会「おまえ分かるのか?」
担任「いや、僕もこういうのはからっきしですけど・・・」
社会「じゃあ諦めろ」
担任「そ、そんな〜・・・」
保健「誰か生徒の中に詳しい子とかいませんかね?」
社会「いるわけないだろ、放送部とはわけが違うんだから」
保健「ですよね〜・・・」
担任「・・・あ!」
社会「うおっ!び、びびった・・・いきなり大声出すんじゃねぇよ!」
担任「もしかしたら・・・」

93創る名無しに見る名無し2010/10/21(木) 00:42:41ID:Qp+iNIo6
少年「・・・」スタスタ
担任「あ、帰って来た、おーい、少年!」
少年「・・・?」ムッ
担任「いや、実はさ、さっきからマイクの調子がおかしくってさ」
担任「おまえ確か親父さんそう言う仕事だったよな?」
少年「・・・まぁ、そうですね」
担任「そう言う事、詳しくないかな?」
少年「・・・多少なら」
担任「お、まじで!良かったー!」
少年「・・・」

社会「こいつがぁ〜?」
少年「・・・迷惑ならやめるが」
社会「はっ、やるやらない以前に、そもそもお前に分かるのかぁ?」
少年「・・・多少だが」チラッ
社会「いうじゃねぇか・・・じゃあ俺の手に持ってるマイクが出ないのは何故か、即決に述べてもらおうじゃないか!」
保健「いやいや、まだろくに見てもいないのに・・・」
少年「・・・ちょっとマイクを貸してくれ」
社会「お、おぅ・・・」

ポチッ、ポチっ

少年「・・・従業員さん」
従業「あ、はい?」
少年「スピーカーはAux送りやC/ROutで出してるものもありますか」
従業「え?あ、え、えっと・・・」
少年「・・・ここにスピーカは、いくつありますか」
従業「あ、た、確か舞台の前に二つと、会場の横に二つ・・・」
少年「・・・有り難う御座います」
担任「分かりそうか?」
少年「多分」
担任「まじか!」
社会「ほんとか〜?」
少年「・・・音出しますよ」
担任「おぉ、頼む」

クイッ

少年《へいっ、はっ、ツー》

保健「でましたっ!」
少年「・・・マイクどうぞ」
社会「お、おぅ・・・」

94創る名無しに見る名無し2010/10/21(木) 00:56:00ID:Qp+iNIo6
担任「凄いなおまえ!」
少年「いえ、スイッチ押しただけなので」
社会「スイッチ?」
少年「あとはここのフェーダーで音量調節してください」
保健「わかりましたー」
従業「あ、ありがとうございます!」
少年「・・・いえ」
担任「結局、何が原因だったんだ?」
少年「このタイプはONでChannelの音をMasterFaderに送る必要がある」
担任「ん?」
少年「それとGainが全く上がっていなかったのと、Line入力になっていた」
保健「分かります?」
社会「悔しいがさっぱり」
少年「・・・簡単に言うと、ただマイクを刺しただけでは音がならないようになっていた」
従業「あれ、おかしいな・・・先輩はこれでいいって・・・」
少年「・・・マイクを一度、ミキサーから外しませんでしたか?」
従業「あ、はい、昼間ここを掃除する時に・・・」
少年「恐らくその時、元に戻す所が違ったのかと」
従業「え?」
少年「ここのチャンネルがそれらしい回し方になってます、外す前は一つ隣の所に刺さっていたのでは」
従業「あ!そ、そうかもしれません・・・」
担任「ほー、少し見ただけでよくそこまでわかるな」
少年「・・・それでは、俺はこれで」スタスタ
担任「お、おぉ!ありがとな!!」
社会「くっ、何か凄く負けた気分だ・・・!!」
保健「生徒の方が教師より詳しいって、どうなんでしょうね・・・」

95創る名無しに見る名無し2010/10/21(木) 00:58:44ID:Qp+iNIo6
やはり駄目だ、昨日あれだけ書けたのに今日はさっぱり・・・
とりあえずここで区切ります、目標達成ならず・・・
これからも合間縫ってぼちぼち更新していきます

96創る名無しに見る名無し2010/10/21(木) 02:54:55ID:BGm7/5ky
投下乙
社会ざまあw

97創る名無しに見る名無し2010/10/27(水) 10:23:05ID:8NG8i/Lx
>>1です、物凄い今更なんだけど、トリップって付けた方がいいのかな?
何となく自己主張激しい感じがして今までずっと付けてなかったんだけど・・・
雑談かどっかであった方がいいと言う流れを見たので、あった方がいいのか?とも思ったり
ずっと無しでやって来たし、特に必要ないならこれからも付けずに投下するつもりです

次回、土曜日21時〜始めます
流石に今回もすっぽかすとマイナスの信用が突き抜けてブラジルまで行きそうなんで、今回は時間通りで!

98創る名無しに見る名無し2010/10/27(水) 11:41:32ID:EOChHwR7
荒れたときのことが心配なら念のためつけた方がいいんじゃね?
このスレなら心配しなくても大丈夫だろうけど

投下wktk

99創る名無しに見る名無し2010/10/29(金) 12:24:18ID:ZgWcTUoL
>>1です
それでは今まで通り、付けずに投下する事にします
万が一必要な状況に成ったら、そのとき考える方向で

あと、つい先日「キャラクターなんとか機」を知ったんですが、あれ凄いですね
明日投下する内容で、ちょうどキャラクターのビジュアルに突っ込む場面があるので、参考程度にupしときます
ただ、会話系って読み手のイメージに任せる部分があると(勝手に)思ってるので、そこを考慮してZipで
作者の頭ではこんなのが蠢いてると思ってもらえればw
http://u6.getuploader.com/sousaku/download/324/%E3%83%A2%E3%83%96%E5%B0%91%E5%A5%B3_%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%81%AA%E3%82%93%E7%B5%B5.zip
にしても配布改変フリーって、制作者は天使か・・・創発では有名なんだろうなぁ

100創る名無しに見る名無し2010/10/29(金) 21:34:48ID:onnvbPF4
俺の嫁が絵になるとな!?
さすがなんとか機!

各画像の名前が文字化けしてたけど、どれが誰かは何となく分かったぜ
やっぱり少女ちゃんは俺の嫁

101創る名無しに見る名無し2010/10/30(土) 19:12:30ID:BOtcxG9G
>>1です
あ、あれ〜?ダウンロードして確認したけど、こっちでは何ともない・・・
やはりMacは英数字じゃないと駄目なんかなぁ
一応言っておくと、赤が女A、クリーム色が少女、黒が友人です
なんとなく友人はリボンじゃなく、ゴムで纏めてるイメージ

予定通り21:00〜投下します、初日終わるといいなぁ

102創る名無しに見る名無し2010/10/30(土) 21:00:02ID:BOtcxG9G
-食事会場 2-D 3班の席-

女C「えーっ!?少年君を!?」
女B「また急じゃん、どしたの?」
女D「別に急じゃないよぉ?前から良いなと思ってたの本当だし」
女C「確かに〜、背〜高いし、運動神経いいし、カッコいいよね!」
女B「そうだけど、あんた男A狙ってたんじゃなかったっけ?」
女D「勿論、そっちも狙うし」
女B「おいおい二股かよwww」
女C「いけないんだー!裁判だサイバン!」
女D「うっさいなぁ、それに、本気じゃないし?」
女B「男A?」
女D「少年よ」
女B「そりゃまたどうして」
女D「女Aが気に入らないから」
女B「理由になってねーwww」
女C「私は好きだけどなー」
女D「じゃああっちいけば?」
女C「ひどいよーwww」
女B「で、好きじゃないから?」
女D「そ、好きじゃないから・・・イジメてみよっかなーってwww」
女C「ワルだワル〜www」
女B「それでどうして少年君を狙うことになるのさ?」
女D「だって、ただイジメるだけじゃつまんないじゃん?てかあいつにそーゆー事しても無駄そーだし」
女B「確かに、タフだからね彼女」
女D「でしょ?あたしも小学生じゃないし、直接的に攻撃しても芸が無いと思ったわけ」
女C「お〜、かっこいい〜」
女D「それで、あいつが最近ご執心のグループ、あれを崩してみよっかなってwww」
女B「うわ、えぐっwww」
女C「こーめーだね!」
女D「まずは一番やりやすそうな少女から落とす」
女B「気弱そうだもんね」
女D「どうせ頭の中、万年お花畑なんだから、楽勝でしょwww」
女B「言うね〜www」
女D「次に少年、そいつは少女がいなくなればこっちになびくはず」
女C「凄い自信だね〜」
女D「だって見るからに童貞そうじゃん?脳筋だし、ちょっと引っ掛ければ釣れるってwww」
女B「まぁ、あんたルックスだけはいいからな〜」
女D「“だけ”は余計だっつうの!んで、友人と男Bは自滅を待つ」
女B「自滅?」
女D「友人は少女を過保護気味だし、男Bは多分友人に気がある、少女を落とせばボロボロ崩れるって」
女B「あんたよく見てるねー」
女D「ふふん、視野が広いのよ視野がwww」
女C「じゃあ、男A君はどうするの〜?」
女D「んなの決まってんじゃん、男Aは・・・」
女B「自分が貰う?www」
女D「そゆことwww」
女B「あんた絶対死んだら地獄行きだねwww」
女D「じょーとーだし!」
女C「あ!少年君だ!」
女B「ん?ほんとだ、トイレかなにか?」
女D「丁度いいや」スクッ
女B「程々にしときなよー」
女D「分かってるって、彼を本気で落とすのはもうちょい先www」スタスタ
女B「そう言う意味じゃないんだけどなぁ・・・まいっか、私にゃ関係ないし」

103創る名無しに見る名無し2010/10/30(土) 21:23:17ID:BOtcxG9G
少年「・・・」スタスタ
少年(ホテルにしちゃ充分な設備だったな)
少年(モニターも無駄にJBLのロードホーンだし、回線もしっかりしてる)
少年(普段は何かの会場として開放しているのかもしれん)
少年(そう言う所に就職するのも、悪くはないな)

女D「あ、少年くーん!」
少年「・・・」ムッ
女D「どうしたの?こんなところで」
少年「・・・」ムッ
女D「トイレとかかな?こっからだと結構遠かったよね」ニコニコ
少年「・・・」ムッ
女D「しょ、少年君?」ニコニコ

女D(うっ、やっぱりこいつ話しづれぇ)
女D(バスの中でも殆ど口開かなかったしなぁ)
女D(なら、ここはカワイコぶって・・・)

女D「ね、ねぇ、少年君の席ってどこ?」
少年「・・・」ムッ
女D「もしよかったら、その、私もそっちに行っていいかな?///」
少年「・・・」ムッ
女D「バスの中からずっと気分が悪くて、うっ」
少年「・・・」ムッ
女D「でも、優しい少年君と一緒なら、我慢できると思うんだ」
少年「・・・」ムッ
女D「だめ、かな?///」ギュッ
少年「・・・なぁ」
女D「あ、なに!?」
少年「そろそろ始まるみたいだぞ」
女D「え?」
少年「食事」
女D「あ、え?ま、まだ大丈夫でしょー」
少年「・・・」スタスタ
女D「あ、ちょっと、待ってよー!」
少年「・・・」スタスタ
女D「行っちゃった、なにあれ」

女D(・・・上目遣いで袖掴んだのに、びくともしなかった)
女D(今まではアレで掴みはオッケーだったのに)
女D(あそこまでガン無視されたのは初めてだわ)

女D「っふふ、ちょっと本気になりそう」

104創る名無しに見る名無し2010/10/30(土) 21:42:57ID:BOtcxG9G
社会『あ、あ、テステス・・・ちっ、出るじゃねぇか・・・』
社会『あー、すまん、ちょっと機材のトラブルで遅れてしまった』
球A「せんせー腹減ったぜー!」チンチンチン
球B「早く食いくてーよー!」チンチンチン

ザワザワ

社会『わーったわーった、すぐ食わせてやるから、少し待ってろ』
社会『えー、食事の前に、今日と明日の事について実行委員から話がある』
社会『んじゃ、よろしく』
女A「はい」

少女「あ、女Aちゃんだ」
男B「なんだってあいつがあんなとこにいるんだ?」
男A「さぁ?」
友人「あり?知らないの?実行委員長だからでしょ」
少女「えっ!?そうだったの・・・?」
男A「おいおい、初耳だぜ」
友人「いや、本当はBクラスの眼鏡君がやるはずだったんだけど」
男B「眼鏡・・・?あぁ〜、試験でいっつも一位のやつか」
友人「そ、だけど直前になって眼鏡君が辞退してね、代わりに彼直々の推薦で、女Aがやる事になったんだってさ」
男A「ほー、そうだったのか」
男B「毎度の事ながら、おまえはどっからそう言う情報を得てくるんだ?」
友人「んふふ〜、秘密ですwww」
少年「・・・」スタスタ
少女「あ、少年君お帰り」
少年「あぁ」ドサッ
少女「?」ジーッ
少年「・・・なんだ」ムッ
少女「あ、ううん、なんでもない・・・」
少年「・・・」ムッ

少女(ちょっと、不機嫌?何かあったのかな?)

105創る名無しに見る名無し2010/10/30(土) 22:04:38ID:BOtcxG9G
女A『皆さん、初日お疲れ様でした』

オツカレシター

女A『時間押してるので巻きでいくわね』
女A『まずは今日の事だけど、市内観光中はほぼ時間通りに行動できたのは、皆さん自身も強く感じていると思います』
女A『その事について、先程お坊さん達がわざわざ電話をして下さって、私達へお誉めの言葉を頂きました』

オォ~
ザワザワ…

女A『口頭だったので覚えきれてない部分もあるけど、一部をお伝えするわ、えっとメモメモ・・・』パラパラ
女A『えーこほんっ、非常に礼儀正しく、節度のある御生徒さん達で感心しきりでした』
女A『皆様の学業成就に僅かながらでも貢献できればと、喜んでお引き受けしましたが、逆にこちらの方が色々と学ばせて頂きました』
女A『京の町、奈良の町には他にも多くの仏閣があります、せっかくの機会なので存分にご堪能下さい』
女A『また、皆様にとっては最後の修学旅行とお聞き致しました』
女A『歴史探訪もほどほどに、何よりもご友人との楽しい思い出を沢山作っていって下さい』
女A『皆様が成人された後、またお会いできる事を心よりお待ちしております』
女A『・・・以上です、私たちには勿体ないわね』

ワハハ、パチパチパチ

女A『この調子で、明日も時間厳守、でも羽目を外す時は外して、京都の町を思いっきり楽しみましょう!』

イェーイ!
     ヒューヒュー!

パチパチパチパチ

女A『で、その明日の事だけど、ちょっとメモして欲しい事があるわ』
女A『えっと、とりあえず起床は六時半って事だけは、絶対に覚えておいてね』

エー…

女A『露骨に嫌そうな声ださないの!朝食は七時に今いるここ、バイキングだから着いた人から食べ始めて大丈夫よ』
女A『それでバスに乗るのは九時、これも絶対覚えておいてね』
女A『その後京都の市内を観光するわ、明日は二条城や金閣寺、清水寺に行くからきっと楽しいと思う』

ザワザワ

女A『明日の事はそんな感じ、次に今日の事ね』

106創る名無しに見る名無し2010/10/30(土) 22:25:28ID:BOtcxG9G
女A『お風呂はこの食事が終わってから22時の消灯時間まで、好きなタイミングで入っていいわ』
女A『部屋に浴衣があると思うから、それを使ってもらって構わないそうよ』
女A『あと、具合が悪くなったら先生達の部屋か私の部屋まで来てちょうだい』
女A『あ・・・ごめん、確認とってなかった、いいわよね、二人とも』

ナンクルナイサー!!
ユウジンチャン、ソレオキナワダヨ…

ドッワハハ

女A『ありがと、ちなみに言っとくけど『なんくるないさ』は『なんとかなるさ』って意味であって、『問題ない』ではないからね』

ソウダッタノカー!?
モーオマエダマレッ!!

ドッワハハ

女A『えっと、何の話しだったかしら・・・あ、そうそう、部屋の位置はしおりに載ってるわ』
女A『まぁでも一応言っておくわね、社会先生達の部屋は3階の301号室、保健先生達の部屋は2階の201号室』
女A『私たちの部屋はその隣の202号室よ、なるべく保健先生の部屋に行くようにしてね』
女A『あとは、えっと・・・何か他にありましたっけ?』

ダイジョーブ

女A『大丈夫ですか、分かりました、それじゃあそんな感じです』
女A『お坊さん達に言われた事を覚えておきつつ、明日も楽しみましょ』

ハーイ

女A『よしっ!お待たせしました、食事を頂きましょう!』

ヤッター!

女A『それじゃあ、頂きますっ!』

イタダキマース!!

107創る名無しに見る名無し2010/10/30(土) 22:40:38ID:BOtcxG9G
男A「よっしゃ!食おうぜ!」
男B「おう!もーはらぺこだぜ!」
少女「こういうのなんて言うんだっけ、えっと・・・」
友人「懐石料理、かな?」
少女「あ、そうだ、かいせきりょーり」
少年「・・・厳密に言えば違う」
友人「あり、そうなの?」
少年「ああ」
少女「少年君って、本当何でも知ってるね」
少年「・・・暇なだけだ」
男A「暇を利用して色々な知識を身につけるのは、いい事だと思うぜ」
女A「そうね、私も同意するわ」
男B「お!実行委員長のお帰りだ」
女A「うっさい!」
少女「お帰り」
女A「うん、ただいま」
男B「何すかね、この違い!?」
男A「ふぉふぁふぇはふぉえいふぁふぉふぉ」モグモグ
友人「ふぉーふぉー、もっふぉふふあおい」モグモグ
男B「何言ってるかわからねぇよ!」
少女「それにしても、流石だったね女Aちゃん」
女A「なにが?」
少女「あんなに堂々とお話しできるなんて、私には無理だもん・・・あむっ」パクッ
女A「慣れよ慣れ、何回か経験すればあなたでもできるわよ」
少女「ん〜・・・ゴクッ、そうかなぁ・・・」
友人「まぁ女Aの言う事は一理あるけど、それにしても素晴らしかったね!」
女A「そうかしら」
男A「まーこいつは昔っからこんな事ばかりやってるからな」ガツガツ
男B「委員長なんて今更珍しがるもんでもねぇな」ガツガツ
女A「・・・何かあんたらに言われると納得いかないわね」
男A「それよりおまえもさっさと食えよ、うめぇぞこれ!」
女A「そうね、いただくわ、これは懐石料理ってやつかしら」
友人「厳密に言うと違いますなぁ」
女A「そうなの?よく知ってるわね」
友人「ふふ〜ん!まぁ常識ですよ常識!」
男A「こいつ、自分の事のように語りやがる・・・」
女A「で、何が違うの?」
友人「へ?」
女A「だから、本当の懐石料理ってどういうものなの?」
友人「いや、えとぉ、それは・・・なんで?」
少年「・・・」ガツガツ
男B「自分で考えろってさwww」
友人「そ、そんなぁ〜!」
少女「くすっ」
友人「しょ、少女までっ!」
少女「あ、ごめん」
男A「あっはははwww」

108創る名無しに見る名無し2010/10/30(土) 23:12:00ID:BOtcxG9G
-40分後-

ゴチソウサマデシター

友人「いや〜、食った食った!」
男B「も、もう食えん・・・」
男A「そりゃ何回もお代わり行ってりゃ、そうだろうな」
男B「い、いや、少年のペースに付き合ってたら・・・」
少年「・・・」ガツガツ
女A「まだ食べてるし・・・」
少女「もう8回目だね」
友人「カウントしてたんかい!」
少女「あ、はは、よく食べるなぁと思って・・・///」
男B「食事は自由解散だっけか?」
女A「えぇ、そのあとはさっき話した通りよ」
男A「じゃあ、少年が食い終わったら風呂行こうぜ」
少年「・・・ごちそう様」
男A「あ、いや、まだ食ってていいぜ」
少年「いや、普通に食い終わっただけだ」カラッ
男B「ほんとだ、大食い選手権に出れそうなペースだな・・・」
女A「じゃあ、私たちもお風呂行きましょうか」
友人「おー!まってましたー!!」
少女「楽しみだねっ!」
男A「上がったら俺らの部屋まで来いよ、トランプしようぜwww」
男B「雀牌もあるから、三麻もできるぜwww」
女A「麻雀はまた今度ね」
友人「お、あんたら麻雀打てるの?」
男A「俺は多少な、こいつは結構強い」
男B「ふふふ、麻雀格闘倶楽部では黄龍の腕前だぜ・・・」
女A「私はルールを知ってる位よ」
友人「充分充分!じゃあ少女も混ぜてやってよ」
少女「え!?」

109創る名無しに見る名無し2010/10/30(土) 23:12:57ID:BOtcxG9G
男A「おおいいぜ!ルールは知ってる?」
少女「あ、えっと・・・」
友人「ルール知ってるも何も、この子はそこらじゃ有名な雀師よ!」
男B「なん・・・だと・・・」
女A「あんたは、またそんな煽っちゃって・・・」
友人「いやいやこれは本当、つっても聞いた話だから強さは分からないけどさ」
少女「ゆ、友人ちゃん、それは・・・」
男A「まじで!?じゃあ、トランプやめて麻雀やろう!」
女A「本当なの?」
少女「いや、そんな雀師とか言うレベルではないけど・・・///」
女A「打てる?」
少女「い、一応は・・・///」
女A「なら興味ある、いいわ、久しぶりにやりましょう」
男A「あ、でも二人があぶれちまうな、お前らは麻雀打てるのか?」
友人「あたしは無理、つか打てたらとっくに少女とやってるよwww」
少年「・・・ルールは分かる」
友人「あ、あれ?あたしだけ?」
少女「じゃあやっぱりトランプを!」
友人「まぁ見てればいいよ、何となく分かるし」
少女「えー・・・」
男B「決まりだな!俺らの部屋は階段左の307だから、すぐ分かるぜ」
女A「了解、じゃあお風呂行きましょうか」スクッスタスタ
友人「おー!」スクッスタスタ
少女「あ、ま、まって〜!」ワタワタテトテト
男A「ははっ、あいつらもいいトリオになってきたなwww」
男B「そうだなwww」
少年「・・・」ムッ
男A「ん?どうした少年?」
少年「・・・いや、なんでもない」
男B「んじゃ、俺らも行くか!」スクッ
男A「ん、お、おぅ、そうだな」スクッ
少年「・・・」ムクッ

男A(何か言いたそうだったが・・・気のせいか?)

110創る名無しに見る名無し2010/10/30(土) 23:25:37ID:BOtcxG9G
-女性用大浴場- PM18:40

チャプチャプ…

少女「うわぁ!広い!」
友人「おぉ〜、本当だ、これは中々だねぇ!」
女A「つくづくいい旅館ね」
友人「少女流しっこしよーぜー!!」ガバッ
少女「うゆぅ!そ、それはいいけどっ、裸で抱きつかれると流石に照れるよぉ!///」
友人「ここか?ここがええのんか?」コチョコチョ
少女「え?ちょ、わ、わははっwwwく、くすぐったいってばwww」
女A「ほらほら、他の客に迷惑かかるからあまり騒がないの」
友人「ん〜?つっても誰もいないように見えるけど?」
女A「そんなこと・・・」

チャプチャプ…

女A「・・・本当だわ」
友人「まるで貸し切りだねっ!」
女A「ん?・・・あっ!そうか、貸し切りだ!」
友人「へ?」
女A「この旅館、私たち以外に誰もいないんだった」
少女「えっ!?そ、そうなの?」
女A「えぇ、単なる偶然だって先生は言ってたけど・・・」
友人「おぉ〜!じゃあ存分に騒げるじゃないか!!」コチョコチョ
少女「わっ、わっ!ちょ、あはははwwwも、もぉあはははwww」
女A「皆に伝えるの忘れたわ・・・まぁいいか、言わない方が懸命かもしれないし」
友人「そうだね、調子に乗る奴が出てくるかもしれないしね」コチョコチョ
女A「あんたの反応を見て言ってんのよ!」ガスッ
友人「あったぁ〜!?」ヒリヒリ
女A「さぁ、いきましょ少女」ピタピタ
少女「はぁ、はぁ・・・う、うん///」ピトピト
友人「あ〜ん!待っとくれ〜!」ピタピタピタ

111創る名無しに見る名無し2010/10/30(土) 23:38:22ID:BOtcxG9G

ジャー…

少女「こ、こんどはくすぐらないでよ?」
友人「分かってるってwww」ゴシゴシ
少女「・・・」ジーッ
友人「ふんふんふ〜ん」ゴシゴシ
少女「・・・」ジーッ
友人「ん?どうした少女?やっぱりくすぐって欲しいのかい?」ワキワキ
少女「あ、いやっ、そうじゃなくて///」
少女「やっぱり、髪の毛長いなぁと思って」
友人「ん?あぁ、これ?」
女A「そうね、あんた普段ポニーだから気付かなかったけど、結構あるのね」
友人「んー、まぁ子供の頃からずっと伸ばしてるからね〜」
少女「さらさらだし、綺麗な黒だし、羨ましいなぁ・・・」
友人「なーにいってんの!あんただってさらさら度じゃまけちゃいないわよ」ワシャワシャ
少女「あぅ、そ、そうかなぁ」
女A「でも、テニスやってるのにそれじゃ、不便じゃないの?」
友人「ふふ、だからこそだよ、ちみ」
女A「?」
友人「私の尊敬する選手にパトリック・ラフターって人がいてね、その人のまねごと」
女A「あら、意外とまともな理由が」
友人「意外は余計だい!」
少女「友人ちゃんが尊敬するって、きっと凄く強い人なんだね」
友人「勿論!あたしは未だに最高のボレーを打つ選手だと思ってるよ、もう引退しちゃったけど」
女A「あぁ、あんたもちゃんとそう言う事に興味があるのね、なんか安心した」
友人「ど、どういう意味さ、それは・・・まぁ、惹かれたのは強さだけじゃないんだ」
少女「そうなんだ?」
友人「うん、私が初めて見たのは93年のオーストラリア国内での試合でね」
友人「父親が学生時代に知り合ったオーストラリア人のおっちゃんがいるんだけど、その人が持ってきたビデオにラフターさんがいてさ」
友人「なんてことはない、普通の試合だったんだけど、試合する時に髪を纏めるのが格好良くてさーwww」
友人「それに憧れて髪の毛伸ばし始めて、テニスも始めて・・・」
友人「そしたらラフターさんもだんだん活躍し始めて、自分の事のように嬉しかったなぁ」
友人「凄く謙虚な性格で、甘いマスクだし、すぐにファンが多くなって騒ぎだしたけど」
女A「あら、男の人なの?」
友人「そだよー、だからポニーテールと言うよりは、ちょんまげみたいな感じwww」
少女「はははwwwでも、その人がきっかけでテニス始めたんだね」
友人「うん、彼のするテニスに凄い惹かれてさ、ファンがキャーキャー言うのがちぃっと気に入らなかったなぁ」
女A「あんたは違ったの?」
友人「いや、当時はそう思ってただけで、結局自分もキャーキャー言ってたんだけどwww」
友人「でも、サーブとボレーで壮快に勝ち進んでいくスタイルが気持ち良くてね、私のプレイスタイルも彼をまねてるんだ」
女A「確か今年は県大会まで行ったんでしょ?」
友人「うん、あともうちょいで全国だったんだけど・・・苦手な選手にあたっちゃってね」
少女「それでも、県って凄いよ!」
友人「はは、ありがとさんwww」
女A「じゃあ次は目指せ全国!か・・・」
友人「おう!まずは来年の冬にあるクラブ大会に勝つ!そしたらまた地区出て県出て、全国じゃ!」
少女「頑張ってね!!」
女A「そうね、私も素直に応援させてもらうわ」
友人「へへっ、おうっ!///」

112創る名無しに見る名無し2010/10/30(土) 23:46:52ID:BOtcxG9G

チャプ…

女A「ふ〜、気持ちいいわね」
少女「うん、でも結構熱いね〜」
友人「おぉ、『熱い』で思い出した、少女」
少女「ん?」
友人「さっきの食事の時、やたらと熱い視線を少年君に送ってたよね」ニヤニヤ
少女「え!?」
女A「あ、それは私も思った」
少女「べ、別に送ってなんか・・・///」
友人「そうかなぁ〜www」ニヤニヤ
女A「その割にはちらちら見てた様な気がするけど?」ニヤニヤ
少女「き、気のせいだよ・・・///」
友人「ほんとに〜?」ニヤニヤ
女A「ほんとかしら〜?」ニヤニヤ
少女「うっ、いやっ、もしかしたら、見てた、かもしれないけど・・・///」モジモジ
友人「ほほぅ、それはまたなんででしょうねぇ〜」ニヤニヤ
少女「へ、変な意味は無いよっ!た、ただ・・・///」
女A「ただ?」ニヤニヤ
少女「た、ただ、ちょっと怒ってそうだなと思って・・・」
友人「怒ってる?少年君が?」
少女「うん・・・」
友人「ん〜?」
女A「・・・」

ポワポワポワ…

男A「わりぃ少年、醤油とってくれ」
少年「・・・」ヒョイッ
男A「サンキュー」
男B「少年!お代わり行こうぜ!」スクッ
少年「・・・」ムクッ

ポワポワポワ…

友人「駄目だ分からん」
女A「そんな感じには見えなかったけど・・・」
少女「そ、そう?」
友人「少女はあのしかめっ面から、些細な感情の機微まで読み取れるようになったかwww」ニヤニヤ
少女「そ、そんな大層なものじゃないよ///」
友人「またまた謙遜をwww」
少女「もぉ・・・!///」

113創る名無しに見る名無し2010/10/31(日) 00:00:32ID:BOtcxG9G
友人「しかしあんたの言う事が本当なら、どうしてだろうね?」
女A「さぁ、私には気のせいにしか思えないけど」
少女「もしかして・・・」
友人「お、心当たりあるのかい?」
少女「私に怒ってる、のかな・・・」
友人「・・・は?」
女A「・・・は?」
少女「朝からね、なんだか不機嫌そうな、おーら?を出してて・・・」
友人「んー、それはないわ」
女A「そうね」
少女「そ、そうかな?」
友人「当たり前でしょ!何言ってんだかこの子は!」
少女「うっ、何か良く分からないけど怒られた・・・」シュン
友人「あのねぇ、過去に一度だって少年君があんたに対して怒った事ある?」
少女「・・・ない、けど、だからと言って・・・」
女A「あなただけじゃないわよ、今まで私達にだって怒ったようなそぶり見せてないじゃない」
少女「う、うん、確かに・・・」
女A「彼はきっとそう言う人なのよ、友達には絶対に牙を剥いたりしないわ」
少女「そう、だけど・・・」
友人「もし仮に万が一!あんたが何か失礼な事をしてたとしても、あんたにだけは絶対怒らないって!」
女A「私もそう思うわ」
少女「そ、そんな事は無いと思うけど・・・」
友人「ほほぅ、心優しき親友達の言う事が信じられないと?」
女A(・・・!)
少女「そ、そんな事はっ」
友人「なら大丈夫!あるとすればあんた以外の原因だって」
少女「う、うん・・・」
友人「それに、私は何となく分かったから」
少女「え?」
友人「少年君が怒ってる理由」
少女「ほ、本当?」
友人「うん、憶測の域を出ないから、言わないけどね」
少女「そ、そっか・・・」
友人「大丈夫だって!風呂上がればきっといつも通りだって」
少女「うん・・・」
女A「・・・」
友人「で、なんであんたまで意気消沈してるのさ」
女A「え?あ、いや、なんでもないわ」
友人「おいおいしっかりしとくれよ!修学旅行はまだまだ長いんだからさ!」
女A「え、えぇ・・・」

女A(・・・親友“達”、か・・・)

114創る名無しに見る名無し2010/10/31(日) 00:04:14ID:kxTqHCJq
今日はここで区切ります、1日って長いなぁ
次回は同じく来週の土曜21:00〜投下します

115創る名無しに見る名無し2010/11/04(木) 01:00:06ID:lD9pavc4
温泉サービス回ktkr!
本当に毎回クオリティ高いな
次も楽しみにしてるぜ

116創る名無しに見る名無し2010/11/06(土) 21:04:57ID:5Zl3h3lV
>>1です
今日は煮詰まってしまい、1レス分しか書けませんでした・・・
ちょっと整理してから、近日中にまた投下します

117創る名無しに見る名無し2010/11/06(土) 21:05:55ID:5Zl3h3lV
-旅館ロビー-

友人「は〜っ、さっぱりした!」
女A「いい湯だったわね」
少女「私はちょっとのぼせちゃったかも・・・」
友人「おや、大丈夫かい?」
少女「大丈夫だけど、少し涼んでこうかな」
友人「じゃあ私らも付き合うよ」
女A「そうね、飲み物買いに行きましょ」
少女「うん」
担任「お、いたいた、おーい女A」
女A「ん?」
友人「あれ担任じゃん」
担任「よかった、捕まったか」
女A「なんですか?」
担任「いや実は・・・」

女A「卒アル用の写真?」
担任「あぁ、ちょっと廻って撮って来て欲しいんだ」
友人「先生が行けばいいじゃんかー」
担任「それがちょっと外せない用事ができちまってな・・・」
女A「まぁ、私は構いませんけど」
担任「まじか!助かるよー!」
友人「あ、そしたら鍵ちょーだい、先に部屋戻ってるから」
女A「分かった、私はそのまま男A達の所行くから、出る時鍵閉めちゃっていいわよ」
友人「りょーかーい」
担任「これカメラ、すまんなぁ」
女A「いえ、これぐらいしますよ、実行委員なんですから」
担任「ありがとな、それじゃあ、宜しく頼む!」タッタッタッ…

女A「・・・てなわけで、行ってくるわ」
友人「あいよー」
女A「あ、確かうちわをフロントで貰えたはずだから、行ってみるといいかも」
少女「分かった、ありがとう」
女A「ん、じゃあね」スタスタ

118創る名無しに見る名無し2010/11/06(土) 21:44:32ID:2LO5oPt5

そういう日もあるさ

119創る名無しに見る名無し2010/11/30(火) 01:51:06ID:015Ney2G
ぐ、ぐわー、全然先が思いつかない・・・と、のたまってばかりいる>>1です
今週の土曜日、21:00から投下します、量は少ないかも・・・

120創る名無しに見る名無し2010/11/30(火) 01:57:57ID:Od3Cdkim
wktk
頑張れ

121創る名無しに見る名無し2010/12/04(土) 18:43:13ID:0ao0oUdB
>>1です
予定通り投下しますが・・・いくつか変更点を

>>108-109の麻雀の流れですが、あれはなかった事にして話を進めていきます
実は設定として、少女が打つと必ず天和、地和になるという、なんともまぁ反則的なものがありまして
その運の良さにはある事が絡んでいて・・・という流れにするつもりでしたが
ここでやってしまうと他の伏線やら何やらがごっちゃになってしまい矛盾が生まれそうなので、取りやめます
他にもそう言う所は沢山あるんですが・・・あまりに先が思いつかないので今回はやむなくです
右往左往してしまい申し訳ない・・・
それの訂正文(>>108-109)から投下していきます

122創る名無しに見る名無し2010/12/04(土) 21:06:34ID:0ao0oUdB
>>108訂正


-40分後-

ゴチソウサマデシター

友人「いや〜、食った食った!」
男B「も、もう食えん・・・」
男A「そりゃ何回もお代わり行ってりゃ、そうだろうな」
男B「い、いや、少年のペースに付き合ってたら・・・」
少年「・・・」ガツガツ
女A「まだ食べてるし・・・」
少女「もう8回目だね」
友人「カウントしてたんかい!」
少女「あ、はは、よく食べるなぁと思って・・・///」
男B「食事は自由解散だっけか?」
女A「えぇ、そのあとはさっき話した通りよ」
男A「じゃあ、少年が食い終わったら風呂行こうぜ」
少年「・・・ごちそう様」
男A「あ、いや、まだ食ってていいぜ」
少年「いや、普通に食い終わっただけだ」カラッ
男B「ほんとだ、大食い選手権に出れそうなペースだな・・・」
女A「じゃあ、私たちもお風呂行きましょうか」
友人「おー!まってましたー!!」
少女「楽しみだねっ!」
男A「上がったら俺らの部屋まで来いよ、トランプしようぜwww」
男B「いいね〜!やっぱ旅行と言えばトランプだよな!」
女A「あー・・・ごめん、私はパス」
男A「えー、なんでだよ」
女A「この後、各部屋の写真を撮りに行かなくちゃいけないから」
友人「それも実行委員の仕事かい?」
女A「そ」
男B「なんか、本当に大変だな・・・」
女A「まぁ自分で言った事だし、自分でやらなきゃね」
友人「あ、それなら私も一緒に行っていいかい?」
女A「え?・・・別に面白い事は何もないわよ?」
友人「分かってるって、ふふふ〜、私にちょっと考えがあってね」
女A「?」

123創る名無しに見る名無し2010/12/04(土) 21:33:29ID:0ao0oUdB
>>109訂正


友人説明中・・・

男A「ビデオ?」
友人「そ、せっかく持って来たんだから、沢山録りたいじゃん?」
女A「録ってどうするのよ」
友人「そりゃ、録ったら編集するでしょ」
男B「編集してどうすんだよ」
友人「にやにやする」
男A「へ、変態だーっ!!」
友人「失敬なっ!」
女A「・・・まぁいいわ」
友人「お、本当っ!?」
女A「ただしっ、後で私にも見せる事、一人で楽しもうたってそうはいかないわよ?」
男B「俺も見たい!」
男A「俺も俺も!!」
友人「おーおー、もちろんさっ!」
少女「・・・」クスッ
友人「な、なにさ少女、その笑みは・・・」
少女「え?あ、ご、ごめんっ///」
友人「?」
少女「いや、なんか、懐かしいなって・・・」
友人「懐かしい?」
少女「う、うん、あはは、変だね、なんでだろう・・・」
女A「さて、時間もあまりないし、そろそろお風呂行きましょうか」スクッスタスタ
友人「ん?おー!レッツラゴー!」スクッスタスタ
少女「え、あ、ま、まって〜!」ワタワタテトテト

男A「ははっ、あいつらもいいトリオになってきたなwww」
男B「そうだなwww」
少年「・・・」ムッ
男A「ん?どうした少年?」
少年「・・・いや、なんでもない」
男B「んじゃ、俺らも行くか!」スクッ
男A「ん、お、おぅ、そうだな」スクッ
少年「・・・」ムクッ

男A(何か言いたそうだったが・・・気のせいか?)

124創る名無しに見る名無し2010/12/04(土) 21:47:32ID:0ao0oUdB
続けて>>113訂正


友人「まぁ、気のせいじゃないかい?」
女A「仮に本当だったとしても、心当たりでもない限り気にしたって仕方ないわよ」
少女「うん、でも、もしかして・・・」
友人「ん?」
少女「私に怒ってる、のかな・・・」
友人「・・・は?」
女A「・・・は?」
少女「朝からね、なんだか不機嫌そうな、おーら?を出してて・・・」
友人「おーら、ねぇ」
女A「また抽象的な」
少女「もしかしたら、いつも私が色々迷惑かけてるからかも、って・・・」
友人「いや、それはないと思うけど」
少女「そ、そうかな?」
友人「当たり前でしょっ!何言ってんだかこの子は」
少女「うっ、何か良く分からないけど怒られた・・・」シュン
友人「あのねぇ、過去に一度だって少年君があんたに対して怒った事ある?」
少女「ない、けど、だからと言って・・・」
女A「別にあなただけじゃないわよ、少年君が真剣に怒ってる所なんて、見た事ないし」
少女「それは、そうなんだけど・・・」
友人「じゃあ問題ないじゃないか」
少女「う、うん・・・」
友人「それにもし仮に万が一!あんたが何か失礼な事をしてたとしても、絶対怒らないって!」
女A「私もそう思うわ」
少女「そ、そんな事は無いと思うけど・・・」
友人「ほほぅ、心優しき親友達の言う事が信じられないと?」
女A(・・・!)
少女「そ、そんな事はっ」
友人「なら大丈夫!あるとすればあんた以外の原因だって」
少女「う、うん・・・」
友人「それに、私は何となく分かったから」
少女「え?」
友人「少年君が怒ってる理由」
少女「ほ、本当?」
友人「うん、憶測の域を出ないから、言わないけどね」
少女「そ、そっか・・・」
友人「大丈夫だって!風呂上がればきっといつも通りだって」
少女「うん・・・」
女A「・・・」
友人「で、なんであんたまで意気消沈してるのさ」
女A「え?あ、いや、なんでもないわ」
友人「おいおいしっかりしとくれよ!修学旅行はまだまだ長いんだからさ!」
女A「え、えぇ・・・」

女A(・・・親友“達”、か・・・)

125創る名無しに見る名無し2010/12/04(土) 21:55:19ID:0ao0oUdB
>>117訂正、ここから続きです


-旅館ロビー-

友人「は〜っ、さっぱりした!」
女A「いい湯だったわね」
少女「私はちょっとのぼせちゃったかも・・・」
友人「おや、大丈夫かい?」
少女「大丈夫だけど、少し涼んでこうかな」
友人「そっか、じゃあ私らは部屋を廻るとしますか?」
女A「そうね、鍵はあなたに預けておくわ」
少女「うん」
女A「あ、確かうちわをフロントで貰えたはずだから、行ってみるといいかも」
少女「分かった、ありがとう」
友人「そいじゃ、行ってくるわ」スタスタ
少女「うん、いってらっしゃい」
女A「ん、じゃああとでね」スタスタ

少女「・・・さてと、どうしよう」
少女(そういえば、まだ旅館の中見てなかったな)
少女(綺麗な所だし、確か、外には庭園みたいな所もあったよね?)
少女(ちょっと、散歩でもしようかな)
少女「・・・うちわ貰ってこよ」テトテト

ヌッ

少女「わっ!?」トテッ
少年「・・・」ムッ
少女「あ、しょ、少年君・・・」
少年「・・・すまん、大丈夫か」
少女「う、うん、大丈夫・・・」

少女(う、さっきの話しの後だから、なんだか気まずいなぁ・・・)

126創る名無しに見る名無し2010/12/04(土) 22:17:08ID:0ao0oUdB
少女「お、お風呂上がり?」
少年「・・・あぁ、だが少しのぼせてしまって、涼もうかと」
少年「え?」
少年「・・・?」ムッ
少女「あ、えっと、私もちょっとのぼせちゃったから、涼もうかなって」
少年「・・・そうか」
少女「う、うん」
少年「・・・」
少女「・・・」
少年「・・・うちわ使うか」スツ
少女「へっ!?あ、う、うん、ありがとう///」
少年「・・・」
少女「・・・」
少年「・・・浴衣」
少女「へっ!?あ、ゆ、浴衣?」
少年「似合うな」
少女「あ・・・///」
少年「・・・」
少女「う、あ、ありがとう・・・///」
少年「・・・」
少女「しょ、少年君もっ!」
少年「・・・」ムッ
少女「あの、その、浴衣・・・似合ってる、よ・・・」
少年「・・・そうか」
少女「う、うん・・・///」
少年「・・・」
少女「・・・///」

少女(な、なんか、いつもと違う場所とか雰囲気だからか・・・)
少女(妙に、緊張しちゃうよ・・・!)

少女「・・・あ、あついね///」パタパタ
少年「・・・そうだな」
少女「・・・///」パタパタ
少年「・・・」
少女「・・・///」パタパタ
少年「・・・少し、外に出るか」
少女「あ、う、うん///」

127創る名無しに見る名無し2010/12/04(土) 22:36:48ID:0ao0oUdB
-旅館 中庭-

少年「・・・」スタスタ
少女「・・・」テトテト

少女(今は、そんなに不機嫌そうではない、かな・・・)
少女(でも、やっぱり気になるかも・・・)
少女(きいて、みようかな・・・いや、でも・・・)

少年「・・・なぁ」
少女「・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・」
少年「・・・おい」
少女「あ、ふぇ!?な、何かな?」
少年「・・・さっきから、何を考えているんだ」
少女「え?」
少年「ずっと、難しい顔をしている」
少女「あ・・・」

少女(き、気付かれちゃった!)
少女(私って、顔に出やすいんだな・・・)
少女(どうしよう、言ってしまおうか・・・)

少年「・・・無理に話さなくてもいい」
少女「!」
少年「ただ、そんな顔をされると、嫌でも気にかかる」
少女「あ、ご、ごめん・・・」
少年「・・・体調は大丈夫なのか」
少女「う、うん、それはもう、大丈夫」
少年「・・・そうか」
少女「・・・あの」
少年「・・・」ムッ
少女「お、怒らないで、聞いて欲しいんだけど」
少年「・・・」
少女「わ、私、少年君に、何か失礼な事、してた、かな・・・?」
少年「・・・」ムッ

128創る名無しに見る名無し2010/12/04(土) 22:41:19ID:0ao0oUdB
少女「ご、ごめん、変な事言って・・・」
少年「・・・」
少女「なんか、今日朝からずっと、お、怒ってそうだなって、思って・・・」
少年「・・・」
少女「あの時は怒ってない、って言ってくれたけど、本当は・・・」
少年「・・・何かお前は、勘違いをしている」
少女「へ?」
少年「確かに、朝から不機嫌ではある」
少女「・・・」
少年「だがそれは、お前のせいではない」
少女「・・・そう、なの?」
少年「あぁ」
少女「そ、そっか・・・」

少女(私が原因じゃ、ないのか)
少女(よかった・・・)
少女(い、いや、良くないよ!不機嫌な事に、変わりはないんだから)
少女(何か、悩み事なのかな・・・?)

少年「・・・この際だから、逆に聞くが」
少女「あ、うん、なにかな?」
少年「お前は、自分が倒れた時の事を、覚えているか」
少女「え?」

129創る名無しに見る名無し2010/12/04(土) 23:00:32ID:0ao0oUdB
少女「倒れた、ときの事?」
少年「あぁ」
少女「い、いや、あまり鮮明には、覚えてないけど・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「なんだか、急に頭がクラッとなって、力が抜けていって・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・」
少年「・・・もう一つ質問だ」
少女「う、うん」
少年「前にも、朝の教室で似た様な事があった」
少女「そ、そうだね・・・あの時はありがとう」
少年「それ以外にも、似た経験はあるのか」
少女「え・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「あ、え、えっと、あった、ような気も・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「で、でも、その時だって何ともなかったし、今だって・・・」
少年「・・・そうか」
少女「うん・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・」

少女(な、何を聞きたいんだろう・・・)
少女(もしかして私、倒れてる時に何か呟いてたのかな・・・)

少年「・・・正直に言おう」
少女「う、うん?」
少年「俺は、お前の事が心配だ」
少女「・・・へ?」

130創る名無しに見る名無し2010/12/04(土) 23:10:34ID:0ao0oUdB
少年「前回も、今回も、おまえが倒れるときはいつも急だ」
少年「何の前触れもなく、突然動かなくなる」
少年「もしこれが他の所でも起きているとすれば・・・それは、非常に危険な事だ」
少女「・・・うん」
少年「保健は貧血だと言っていたが、俺にはそう見えなかった」
少年「もっと何か違うものが、ある様な気がする」
少年「それが何かは、分からないが」
少女「・・・」
少年「・・・だから」
少女「・・・?」
少年「お前はもっと、人に甘えるべきだ」
少女「・・・人に?」
少年「お前は気を使いすぎて、辛さを押し込める所があると思う」
少年「それはこの状況では、誰の為にもならない」
少年「だから、もっと人に甘えるべきだと思う」
少女「・・・」
少年「それでも気を使うと言うのならば、俺を呼べばいい」
少女「え?」
少年「これは我が侭になるから、ずっと黙っていた事だが」

少年「俺をもっと、頼って欲しい」

ドクンッ

少年「俺にできる範囲で、お前を支えたい」

ドクンッ

少女「あ・・・」


ザァァァァァッ…


131創る名無しに見る名無し2010/12/04(土) 23:15:45ID:0ao0oUdB
ここまでです、投下と言える量じゃねぇ・・・
なんとか調子取り戻さなければ
次回は未定ですが、ある程度溜まってから投下予告します

132創る名無しに見る名無し2010/12/05(日) 10:14:49ID:OYVuoNAF
やべえ少年格好いい

133創る名無しに見る名無し2011/01/10(月) 03:45:57ID:FfESOJD5
いまさらですが明けましておめでとうございます、>>1です
来週の日曜日、21時から投下を予定してます
仕事の都合で変更ありかもしれませんが、今の所10レスは確定です
その先も書けるといいなぁ・・・

134創る名無しに見る名無し2011/01/11(火) 01:25:35ID:iP+ocKQB
あけおめ
投下楽しみ

135創る名無しに見る名無し2011/01/16(日) 21:08:15ID:hLEPO27d
>>1です、ちょい遅刻
今から投下していきますが間隔は20〜30分で
今日は書ける!・・・気がする

136創る名無しに見る名無し2011/01/16(日) 21:09:44ID:hLEPO27d
少年「・・・」
少女「・・・」

ドクンッ

ドクンッ

少女(・・・嬉しい)
少女(誰かが、私の事を、こんなに考えてくれている)
少女(それだけのことが、こんなに嬉しいなんて・・・)

ドクンッ

ドクンッ

少女(どうしてだろう、嬉しいはずなのに、何でこんなに焦っちゃうんだろう)
少女(何かしなきゃ、何か言わなきゃ、何か、何かを・・・)

       じゃあ私が

        好き

  になってもいいってことだよね?

少女「・・・!」

ドクンッ

少女「・・・」
少年「・・・」
少女「・・・」
少年「・・・おい」
少女「・・・へ?」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・あっ!」
少年「・・・」
少女「あ、え、えっと、その・・・」
少年「・・・」
少女「・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「・・・ぅ」
少年「・・・」
少女「・・・」
少年「・・・冷えてきた、戻ろう」
少女「え、あ・・・」
少年「とにかく、俺が言いたかったのは、それだけだ」
少女「う、うん・・・」
少年「・・・行こう」スタスタ
少女「・・・」テトテト

137創る名無しに見る名無し2011/01/16(日) 21:33:02ID:hLEPO27d
-1F廊下- PM 20:10

友人「はーっ、一通り廻ったね〜」
女A「後は私たちの部屋だけね」
友人「えっと・・・げ、もう1時間以上も経ってるよ」
女A「ほんとに?まぁ仕方ないわ、どの部屋もあんなに騒がれちゃね・・・」
友人「あー野球部の所はひどかったねーwww」
女A「あそこもそうだったけど、一番盛り上がってたのは先生達でしょ」
友人「ははwww社会なんて『俺の酒が飲めねぇのかー!!』っつって、担任に絡んでたねwww」
女A「あの人、本当に30代なのかしら・・・」
友人「いいじゃん、あの子供っぽさ、嫌いじゃないな」
女A「そうかしらね・・・さて、私たちも部屋に戻りましょうか」
友人「あ、ごめん、その前に!」
女A「ん?」
友人「ちょいと、話したい事があるんだけど」
女A「な、何よ急に、そんな改まって・・・」
友人「少年君が不機嫌な理由について、ちょっとね」
女A「少年君?・・・あぁ、風呂場で言ってた」
友人「ん、少女にはあまりこういう話したくないから」
女A「・・・そう、分かった、じゃあロビーに行きましょうか」
友人「おうともさ!」

138創る名無しに見る名無し2011/01/16(日) 21:46:53ID:hLEPO27d
-1Fロビー-

女A「で、なんなわけ?」
友人「うん、いや、あくまで私の憶測でしか無いんだけどさ・・・」
女A「歯切れ悪いわね、らしくない」
友人「あんまり、こういう風に陰で人の事言うの好きじゃないのさ」
女A「じゃあ言わなければいいじゃない」
友人「・・・あんたも意地悪だねー」
女A「冗談よ、で、なに?」
友人「うん、まずは聞きたい事があるんだけど、あんたって女Dと仲良かったよね?」
女A「女D?いや、別にそこまでは・・・」
友人「そうなの?」
女A「悪いわけじゃないわよ、実際よく一緒に遊びにいくし」
友人「じゃあ、仲いいんじゃないの?」
女A「うーん、あっちがどう思ってるかは知らないけど、多分そう言うのとは違う」
友人「ほう?」
女A「私の女子の中での評価って、『男子に運動で勝てる女子』だと思うの」
友人「うん、確かに」
女A「皆、口では色々言うけど、結局どこか男子と一線置いてるでしょ?それが、私にはない」
友人「ふむ」
女A「だから、男子ともっと仲良くなりたいとか、脅かされたくないとか、そう思ってる子は、私の近くに来る」
友人「・・・」
女A「言ってみれば、私は『傘』の様なもので、仲良くしておけば男子に変な事で馬鹿にされず、対等に付き合える・・・」
女A「本当はそんな事ないんだけど、そう考える子も中に入るわ、その筆頭が、女D」
友人「・・・ふむ」
女A「だから、話しかけられれば話すし、誘われれば遊びにいくけど、私からどうこうって言うのは無いわね」
友人「なるほどね」
女A「・・・で、その女Dが、どうしたって?」
友人「もう分かってるでしょ、多分その子が原因」
女A「少年君が不機嫌な理由の?」
友人「そ」
女A「・・・何でそう思ったの?」
友人「今日、少女に対してちょっと嫌がらせしてた」
女A「は!?」

139創る名無しに見る名無し2011/01/16(日) 22:24:11ID:hLEPO27d
友人「狙ってかはどうか分からない、でも、少年君と少女の間を引き離す様な感じで、接してたのさ」
女A「・・・例えば?」
友人「集合写真の時に少年君にべったりくっついたり、バスの中で理由付けて少女と席変わってもらったり」
女A「そ、そんなことやってたの!?全然気付かなかった・・・」
友人「そこがみそさ、上手いよあの子、頭いい」
女A「それに、少年君は嫌悪感を抱いたと?」
友人「それもある」
女A「・・・も?」
友人「少女が言ってたでしょ、不機嫌なのは朝からだったって」
女A「あぁ、そう言えば・・・」
友人「ただ、そのことは表に出さなかった、少なくとも私たちに気付かれない程度には」
女A「・・・つまり、元から悪かった虫の居所が、女Dのことでさらに拍車がかかった、ってこと?」
友人「そ、だから少女が不安に思うほど、イライラしてた」
女A「なるほどね・・・」
友人「別にそれだけだったら、私も何も言わないさ、人には人の事情があるし」
女A「まぁ、ここまで聞いただけじゃ、だからなんだって話しね」
友人「問題は、どうして女Dがそんなことをしてるのかって言うところにある」
女A「・・・」
友人「さっきも言ったように、別に嫌がらせとかではなく、単純に話したい気持ちから来るものかもしれない」
友人「修学旅行っていうのでテンションが上がって、気になってた男子に話しかけただけ、それだけのことかもしれない」
友人「でも、私にはまるで・・・少女を困らせたいから、少年君にべたべたしてたように思えた」
友人「少女が気に入らない、むかつく、だから嫌がらせで、いつも一緒に居る少年君を引き離してしまえ・・・なんとなく、そう見えたのさ」
女A「・・・」
友人「どうして少女が気に入らないのか、その理由は分からない、そこまでは知り得る由も無いし」
友人「だけど、私の考え通りだとしたら、きっと明日もやってくる、明後日もあるかもしれない、明々後日も、旅行が終わった後も・・・」
女A「・・・それは、穏やかではないわね」
友人「でしょ?だから、ちょっと注意してて欲しいのさ」
女A「女Dを?」
友人「うん、用心するにこした事は無いし、杞憂で終わるなら、私を笑ってすむ話しだしさ」
女A「・・・分かったわ」
友人「宜しく頼むよ」
女A「あんたは凄いわね、よく見てるわ」
友人「そんなことないさ、たまたま気付いただけだよ」
女A「ううん、普段おちゃらけてるけど、私はあんたがしっかり者だって事、知ってるから」
友人「・・・買いかぶり過ぎさ」
女A「いつもこうならいいのに」
友人「そ、それはどういう意味だい?」
女A「・・・さぁね」クスリ
友人「・・・ははっwww」
女A「ま、あんたの頼みは承知したわ、何か変な事あったらメールする」
友人「おうっ!」
女A「そろそろ戻りましょ、あんまり少女を待たせるのも可愛そうよ」
友人「そだね、もどろーもどろー!」
女A「・・・」

女A(女D・・・か)
女A(確かにあの子は、ちょっと直情的な所はある)
女A(何が気に入らないかは分からないけど、もし友人の言う通りだったとしたら・・・)
女A(彼女と付き合いのある、私が言わなければならない)

女A「・・・そんな役ね」
友人「へ?」
女A「なんでもないわ、いきましょ」スタスタ
友人「・・・おうっ!」

140創る名無しに見る名無し2011/01/16(日) 22:51:39ID:hLEPO27d
女A「少女、退屈してないかしら」
友人「うーん、あの子ならもう寝ちゃってるかも」
女A「まさか!いくら早いと言ったって、まだ九時よ?」
友人「あまーい!あんたはあの子の生活を甘く見てるねっ!普段ならとっくに歯磨きの時間だよ」
女A「・・・何であんたがそんな事を知っているのよ」
友人「ふっふっふ〜、それは秘密さ〜」
女A「あの子も大変ね・・・っと、ここだここ」


ガチャ

友人「少女ー!たっだいまー!」

シーン

友人「・・・ってあれ?少女〜?」
女A「ただいま・・・って暗っ!まさか本当に寝てるの?」

パチッ

少女「・・・」
友人「おー、いたいた、少女ー」
少女「・・・」
友人「う〜ん、反応無し、やはりか」
女A「し、信じられない・・・おばあちゃんのようだわ・・・」
友人「まぁ布団も敷いてあるし、やる事なかったら寝るだろうね、この子なら」
女A「肌が綺麗なのはそのせいかしら・・・私も見習お」バサッ
友人「あれ?あんたももう寝るのかい?」
女A「そうしようかな、朝早いし」
友人「そんな〜!私と一緒に遊ぼーよー!!」
女A「いーや、あんたももう寝ちゃいなさい」
友人「ぶーぶー!」
女A「まだあと五日もあるんだから、初日ぐらい大人しくしなさい」
友人「仕方ないなぁ・・・はぁ、私眠りにつくの時間かかるんだよなぁ・・・」バサッ
女A「羊でも数えたら」
友人「羊ねぇ・・・それじゃつまんないし、少女でも数えようかな」
女A「・・・勝手にしなさい」
友人「少女が一人、少女が二人・・・はっ、これはいい、いいぞ!ゆくゆくは無数の少女が私の前に!!」
女A(これさえなければ、いい奴なのに・・・)

少女「・・・」

『・・・俺をもっと、頼って欲しい』

少女(何も、言えなかった・・・)
少女(どうして、ありがとうの一言が言えなかったんだろう)
少女(どうして、嬉しいのに口に出せなかったんだろう)
少女(どうして・・・)

『じゃあ私が好きになってもいいってことだよね』

『好きになっても』

『好きになっても』

少女「・・・」

141創る名無しに見る名無し2011/01/16(日) 23:08:47ID:hLEPO27d
-翌朝 朝食会場- AM 7:00

ワイワイ

ガヤガヤ

男B「う〜っす・・・」
男A「お、来たな寝坊助」
球A「待ちきれないから先食ってたぜ」
男B「お前らなんでそんな元気なの・・・」
男A「若いから」
男B「同い年!俺同い年ですから!!」
球B「いや、お前は何かおっさんのオーラが出てる」
球C「ああ、“できれば体動かしたくないです”的な」
男B「バスケ部員にひどい言い草だな・・・」
男A「それより、おまえ少年見なかったか?」
男B「ん?さぁ?一緒じゃないのか?」
球A「それが、こいつが起きた時、布団は既にもぬけの殻だったそうだ」
男A「おう」
男B「そっか、ま、ランニングでもしてるんじゃね?」
球A「あー、かもな、あいついつも朝早く来てグラウンド走ってるし」
球C「謎だよなアレ、陸上部ってわけでもないのに」
球B「体鍛えてるのかって聞いたことあるが、違うって言ってたな、理由までは言わなかったが」

少年「・・・ただの習慣だ」ヌッ

球C「うおっ!?び、びびったぁ〜・・・」
少年「・・・すまん」
球A「少年、どこ行ってたんだよ」
少年「近所を走ってた」
男A「やはりか・・・」
球C「ただの習慣?」
少年「・・・あぁ」
球A「深い理由は?」
少年「ない」
球B「物好きな奴だな・・・」
少年「・・・気持ちがいいぞ」
球A「あぁ、まぁ、そうかもしれんけど・・・」
男B「つか丁度いいや、少年、飯取りに行こうぜ」
少年「・・・あぁ」
球B「あ、俺も行く」

スタスタ

男A「・・・なんていうか、少年って唯我独尊を地でいくタイプだよな」
球C「あぁ、ぶれないっていうか、一本筋が通ってる感じだ」
球A「少女ちゃんはそう言うのがタイプなんかなぁ」
男A「え?」
球C「え?」
球A「え?」

142創る名無しに見る名無し2011/01/16(日) 23:16:24ID:V2dxi8ro
え?

143創る名無しに見る名無し2011/01/16(日) 23:38:50ID:hLEPO27d
男A「え、なに、お前少女ちゃん狙ってるの?」
球A「いやそう言うわけじゃねぇけど、少年と一緒に居る事多いじゃん」
球C「あぁ、多い」
球A「だから、そう言う関係なのかと」
男A「・・・それが、違うんだなぁ」
球C「そうなのか?」
男A「あぁ、少年に聞いたら違うって」
球A「直接聞いたんかよ」
球C「でも美女と野獣、いや、ロリと巨人だもんなぁ・・・」
男A「俺も最初はてっきりそうかと思ったけどさ、なんていうか、そう言うのじゃねぇんじゃね?」
球A「ふーん、そっか」
球C「まぁ、それいったら男Aだって人の事言えねぇけどな」
男A「あ?」
球C「とぼけるなよ、女Aとはどうなってんだお前」
球A「あぁ、俺も前から思ってた」
男A「いや、なんもねぇよ?」
球C「ほんとかよ!?」
球A「かぁっー!これだからイケメンはよぉ!」
男A「な、何だお前ら急に・・・」
球A「だってお前、顔良し、頭良し、体良し、三拍子そろってる美少女と幼なじみで、なんもないって・・・」
球C「本当に付いてるのかどうかすら、疑わしいレベルだ・・・」
男A「朝の食事時に下ネタ言うんじゃねぇよ!それに、そんなの俺の勝手だろ」
球C「狙ってる男子も多いんだぜ?だけど、男Aが幼なじみってことで、諦めてる奴も多い」
男A「おいおいなんだそりゃ、関係ねぇじゃねぇか」
球A「いやいや、お前、幼なじみ属性は強いぜ!?」
男A「そんなカードゲームみたいに言われてもな・・・」
球C「お前がはっきりしないから、静観している奴だっているのさ」
男A「くだらねぇ、好きにすればいいじゃねぇか」
球A「じゃあ、もしおれが女Aと付き合う事になってもいいのか?」
男A「それはないな」
球A「もしだよ、もし」
男A「もしでもねぇよ」
球A「ひどい・・・」
男A「まぁ、あいつが誰と付き合おうが、俺は知ったこっちゃねぇよ」
球C「ほんとか?」
男A「あぁ」
球A「くっ、これがイケメンの余裕ってやつか・・・」
球C「顔がいい奴はちげぇな、おい・・・」
男A「あ、あのなぁ、俺は別に」
球A「あぁっ!いいですっ!!そんな謙遜とかいいですからっ!!」
球C「惨めになるだけですからっ!!所詮モテない男のひがみですからぁっ!!」
男B「ただいまー・・・ってお前ら何やってんの?」
男A「・・・モテない男のひがみだそうだ」
男B「はぁ?」
男A「・・・」

男A(今となっちゃ、関係ねぇよ、あんな奴知るかってんだ)
男A(幼なじみに相談もせず、理由も話さず、退学する様な奴にはな・・・)

144創る名無しに見る名無し2011/01/16(日) 23:48:52ID:hLEPO27d
-旅館ロビー- AM 9:01

社会「あー、全員いるかー、いるなー、いない奴は返事しろよー」

シーン…

社会「・・・よし、大丈夫だな、」
保健「社会先生、もうちょっと真面目にですね・・・」
社会「さて、まず最初に二条城に行くわけだが」
保健「は、話し聞いて下さい!」
社会「ん?あ、すまん、耳まで届かなかった」
保健「どんだけ私小さいんですか!?」

ドッワハハッ

社会「まぁ漫才はこれ位にしてだな、昨日と同じくバスに乗って移動する」
社会「ここからはバスの号車ごとに行動するからな、俺らの言う事聞いて、たまに無視しつつ楽しんでくれ」
保健「だから真面目にやってくださいってば!」
社会「ん?なんか羽音が・・・」
保健「虫!?虫サイズなんですか私!?」
社会「はは、虫と無視か、うまいな」
保健「うまくないですっ!」

ドッワハハッ

女A「ここの生徒は笑いの沸点が低いわね・・・」
男A「はははwww無視と虫www虫と無視www」
女A「・・・こいつを筆頭に」
男B「二条城かぁ、どんなとこだろうな」
少年「・・・」
友人「お?少年ペディアが発動しないぞ?」
少年「・・・なんだそれは」
友人「いつもなら『・・・二条城はうんぬんかんぬんだ』って言う所じゃん」
少年「・・・言って欲しいのか」
友人「遠慮しておきます」
少年「・・・」ムッ
友人「あぁっ!分かった、私にも分かった!今少年君は怒ってるね!」
少年「・・・いや、可哀想な奴だなと」
友人「哀れみっ!?ひどいっ!しょうじょー、しょうねんくんがいじめるよー」ギュウゥゥゥ
少女「え?あ・・・うん・・・」
友人「・・・少女?」
少女「・・・」
少年「・・・」

友人(お、およよ?なんですかこの空気)
友人(昨日より悪化してない?なんか、距離があるって言うか・・・)
友人(・・・まさか、すでに女Dが何かを?)チラッ

女D「っでさ、そこの店員がチョーウケんの!!」
女B「あははwww」

友人(・・・ってわけでもなさそう)
友人(お、おいおい、もしかして私の読み違い?)
友人(単純に、少年と少女の間に何かあったとしか、考えられないですよ、こりゃ・・・)

少女「・・・」
少年「・・・」

145創る名無しに見る名無し2011/01/16(日) 23:54:52ID:hLEPO27d
今日はここまでです、駄目だ、結局書けなかった・・・
次回投下も、また事前に予告する感じになると思います

あと、避難所のリレー小説で社会の名前出してくれた人ありがとう!!
凄く意外な所でびっくりしました、社会の人物像とか殆ど書いてない(つか決めてない)けど大丈夫かな・・・
どんどん設定作ってもらって構わないので、宜しくしてやって下さいwww

146創る名無しに見る名無し2011/01/17(月) 00:02:37ID:YDLIT8N7
投下乙
友人ちゃん仲人のおばさんみたいだなw

147創る名無しに見る名無し2011/01/30(日) 22:56:26ID:13O2ji9P
>>1です
次回火曜日の22:00から投下します

148創る名無しに見る名無し2011/01/30(日) 22:58:52ID:gIf20z+3
wktk

149創る名無しに見る名無し2011/01/31(月) 20:34:27ID:IKzhLZ5R
期待

150創る名無しに見る名無し2011/02/01(火) 22:03:44ID:Uco0vuyO
>>1です、投下します


-二条城- AM 10:11

男A「うぉぉぉ〜!!広い!!広すぎる!!」
男B「なんていうか、城に来ると京都に来たって感じするな〜!!」
女A「はい、はしゃがない!今日こそは大人しくしてもらうからね」
男A「えー?」
女A「えー、じゃない!隙があったらすぐ騒ぐんだから・・・少しは少年君を見習ったらどうなの?」
男B「少年って・・・」

少年「・・・」ムッ

男B「・・・あそこで、堀を見つめてムッツリしてろってのか?」
女A「い、いや、そういうわけではないけど・・・」
友人「まぁまぁ、せっかく来たんだから、テンション上げて楽しもうじゃないか!」
女A「あんたらはそれが青天井だから言ってるのよ」
友人「少女ー!城の中入ろうぜ、城の中!!」ガシツ
少女「へっ?う、うん」
友人「よっしゃー!!もの共付いてこいやぁー!!」ダダダッ
少女「あ、あぅぅ!?ゆ、友人ちゃん!そんな引っ張らないでー!」タタタッ
男A「お!なんだなんだ!?テンションフルマックスだなおい!」
男B「遅れるな野郎ども!!続けぇー!!」ダダダッ
女A「あ、ちょっと!!」

ダダダダッ…

女A「・・・まったく、あいつらは」
保健「ちょ、ちょっと社会先生ー!!」
女A「ん?」

社会「うぉー!!やっぱ何度来てもここはテンション上がるなー!!」
担任「わ、分かりましたから、そんな急がなくても・・・」
社会「お!見ろよアレ、あそこが二の丸御殿だぜ!!唐門の装飾は当時の宮大工の工夫がこもっててなぁ!!」
担任「はぁ、そうなんですか」
社会「なんだぁ?興味ないのかお前?」
担任「いや、ないことないですけど、そんな興奮するものでもないような・・・」
社会「んだとぉ!?それはお前がこの城の価値をだなぁ・・・!」
担任「それよりもほら、生徒の引率をしないと、学年主任?」
社会「よぉし、俺がみっちりこの城の魅力を教えてやる!ついてこい!!」ダダダッ
担任「聞いてないし!?あ、ちょっと!そっちはコースじゃないですってば!!」タタタッ
保健「も、もぉー!二人ともどこ行くんですかぁー!!」タタタッ

女A「・・・」
校長「おや、君は皆と一緒に行かないのかね?」
女A「・・・校長」
校長「ん?」
女A「この学校、これでいいんですか・・・」
校長「うむ!」
女A「そうですか・・・」トボトボ

151創る名無しに見る名無し2011/02/01(火) 22:20:10ID:Uco0vuyO
-二条城 本丸- AM 10:24

少女「・・・」
友人「おー!なんか思ってたよりもしょぼいですなぁ」
少女「・・・」
友人「少女?」
少女「・・・へ?」
友人「もぉ〜、またぼっとしてる」
少女「あ、ご、ごめん・・・」
友人「・・・昨日少年君と何かあったの?」
少女「うん、ちょっと・・・って、な、何で分かったの!?///」
友人「分かるわよそりゃ、朝からあんた達一度も会話して無いじゃない」
少女「う、うん・・・」
友人「なにか変な事言われた?」
少女「あ、いや、変な事じゃ、ないんだけど・・・」
友人「ないんだけど?」
少女「その・・・」

『俺にできる範囲で、お前を支えたい』

少女「う・・・///」
友人「う?」
少女「あ、いや、や、やっぱりなんでもないっ///」
友人「あーっ!そこまで言っときながらだんまりってのは無しだよ!」
少女「で、でも・・・」
友人「・・・少女っ!」ガシッ
少女「は、はいっ!?」ビクッ
友人「・・・」ジー
少女「・・・?」ビクビク
友人「・・・」
少女「・・・?」
友人「・・・」
少女「ゆ、友人ちゃん・・・?」
友人「・・・心配」
少女「へっ?」
友人「心配、なのよ」
少女「ぁ・・・」
友人「こっち来てから、あんたなんか様子が変だし、妙な事考える奴も居るし・・・」
少女「・・・妙な事?」
友人「あ、いや、それはこっちの話しだけど・・・ともかくっ!」
少女「はいっ!?」
友人「私、昨日の夜言ったよね、今は楽しもうって」
少女「う、うん・・・」
友人「何にそんな悩んでるのか知らないけどさ、つらいだけなら考えるのやめな」
少女「・・・」
友人「焦っても結論でないって、ね?」
少女「・・・うん」
友人「よしっ」
少女「・・・」

『お前はもっと、人に甘えるべきだ』

友人「さ、そろそろ集合時間だし、行きましょ」
少女「あ、あのっ、友人ちゃん!」
友人「ん?」
少女「その・・・ちょっと、相談があるんだけど・・・」
友人「・・・ん!」

152創る名無しに見る名無し2011/02/01(火) 22:51:12ID:Uco0vuyO
-うどん屋 『暮古都庵』- PM 12:02

男A「昨日は弁当で、今日はうどんか・・・」
女A「なに、不満なの?」
男A「いや、っうわけじゃねぇけど、京都っ!つったらもっと他にさ・・・」
女A「まぁ、仕方ないわ、先生達も苦労してるんだし、感謝しなきゃ」
男B「・・・」
女A「ど、どうしたのよ、珍しく黙りこんで、不気味ね」
男B「いや、なんかお前、母ちゃんみたいだな」
女A「誰がそうさせたの!!だ・れ・が!!!」ギュムー
男B「いやひへへへへへ!!ひ、ひっぱふはー!!」バタバタ
男A「・・・ん?ってか、友人と少女ちゃんは?」
少年「・・・あっちだ」
男A「お、ほんとだ、なんで席離れてるんだ?」
少年「確認ミス、だそうだ」
男A「確認ミス?」
保健「そ、社会先生のね・・・」
男B「うぉっ、保健ちゃん!なんでこっちに?」
保健「まぁ、色々訳があって・・・」
社会「ったく、なんで俺がこいつらと同席しなけりゃならないんだ・・・」
保健「あなたが店に連絡し忘れたからこうなってるんです!!」
社会「それは違うな、店への連絡は担任に頼んだから、やつのせいだ」
保健「ちょ!な、なに後輩に仕事押し付けてるんですか!?」
担任「あー、すいません、俺がちゃんと確認してなかったかr」
保健「あなたはいいんです!いや、よくないけど!それよりも社会先生ですよ!!」
社会「おっ、このうどん美味いな、やっぱ本場は違うってやつか」ズルズル
保健「ちょっと、聞いてるんですか!?」
男A「・・・なんか、教師も大変だな」
女A「でしょ?」
男B「まぁなんでもいいや、とりあえず食おうぜ」
男A「保健ちゃん、早く食べないと伸びちゃうよ」
保健「あぁっ、そうですね・・・って、今はそれよりも」
女A「すいません、醤油とって下さい」
保健「あ、はい、どうぞ・・・じゃなくて!だいたいアナタは社会人としての自覚が」
男B「保健ちゃーん、こっち向いてー」
保健「はい?」

パシャ

男B「激写!」
保健「あぁっ!?しゃ、写真苦手なんですから!やめてくださいよー!///」
社会「ははは、からかわれてやんの」
保健「く、う、うぅぅぅぅう〜〜〜〜!!」ギリギリ
少年(・・・うるさい)ズルズル

153創る名無しに見る名無し2011/02/01(火) 23:20:10ID:Uco0vuyO
少女「よ、よかったのかな?席代わって下さいなんて、勝手なお願い・・・」
友人「いいんじゃない?上手く言ってくれたみたいだし・・・あ、おいしいこれ」ズルズル
少女「でもなんか、凄く渋い顔してたけど」
友人「そりゃ、元々教職員が座るはずだった所を、代わってもらったんだから、そうでしょうよ」
少女「や、やっぱり元の席に・・・」
友人「いいの!それに今戻ったらあそこで騒いでる社会先生が浮かばれないわ」
少女「う・・・」
友人「せっかく皆と離れた所にしてもらったんだから、ゆっくり話しましょ」
少女「う、うん・・・」
友人「で?相談って何?」ワクワク
少女「ゆ、友人ちゃん・・・何か楽しんでない?」
友人「そりゃそうよ!だってあんた今まで一度たりとも、自分から相談して来た事なんて無かったし!」
少女「そうだっけ?」
友人「そうでした!」
少女「そ、そっか・・・」
友人「で、で?なんな訳?」ワクワク
少女「う、うん・・・その・・・」
友人「・・・」ワクワク
少女「しょ、少年君の、ことなんだけど・・・///」
友人「ほうほう??」(キター!!!)
少女「その、ね・・・」
友人「うんうん!」
少女「最近、考える事があって・・・」
友人「ほうほう!!」
少女「私にとって、少年君って・・・」
友人「ふむふむふむ!!??」

少女「・・・なんなんだろう?」

友人「・・・は?」

154創る名無しに見る名無し2011/02/01(火) 23:37:53ID:Uco0vuyO
友人「い、いや、なんなんだろうって・・・?」
少女「うん・・・その、言葉通りの意味なんだけど・・・」
友人「言葉通り・・・?」
少女「その、少年君って、頼りがいあるよね?」
友人「まぁ、そうね」
少女「細かな所に気がついてくれるし」
友人「うん」
少女「優しいし」
友人「・・・うん」
少女「背も高いし」
友人「う・・・うん」
少女「かっこいいし」
友人「ま、まてまてまてまて!」
少女「へ?」
友人「それはあれか?私に惚気たいだけなのか?」
少女「あ、の、惚気・・・?い、いや、そうじゃないけど・・・///」
友人「あぁいや、すまん、珍しくあんたの意図が読めないから、動揺してしまったよ」
少女「は、話し続けるね?///」
友人「おう、頼む」
少女「あの、だから、少年君って・・・」

女D「鈍いよね」
女C「え?」
女D「少年よ、少年」
女C「少年君?」
女B「うどんうまー!」ズルズル
女D「昨日もそうだったんだけど、さっき話しかけたって全然相手にしてくんないの」
女C「ほほぅ、アウトオブ眼中、ってやつですな?」
女D「そう、それ!」
女B「お汁粉うまー!」ズルズル
女D「普通さ、女の子が声かけたら、ちょっとは相手するじゃん?」
女C「いや、まぁそれは偏った考えかもしれないけど・・・」
女D「そうかしら?」
女C「うーん、まぁいいや、で?」
女D「で!少しでも仲良くなろうと思って声かけたわけ!」
女C「うん」
女D「そしたらさ!なんて言ったと思う?『スマンが、静かに見て回りたいんだ』よ!?」
女B「つゆ!!うどんのつゆうmっげほっ!がほっ!み、水・・・」
女C「とりあえずあんたは落ち着け!」
女B「んぐっんぐっ・・・ぷはっ!はーい」
女D「なんていうか、女の子からの電波って奴を、感じ取れてない、みたいな?」
女C「オンナノコカラノデンパwww」
女D「なによ」
女C「いやなんでも」
女B「んー、でもそれって、『鈍い』んじゃなくて、『鋭い』から、じゃないかなぁ?」
女D「は?」
女C「どういうこと?」
女B「だからぁー、つまりぃー・・・」

155創る名無しに見る名無し2011/02/01(火) 23:49:47ID:Uco0vuyO
友人「つまりぃー!少年君が自分を考えてくれているんだ、って事は分かった」
少女「うん・・・」
友人「自分も、少年君に思われていて幸せ!!」
少女「う、いや・・・う、うん・・・///」
友人「だけどっ!肝心な自分自身の気持ちがわからない!」
少女「うん・・・」
友人「・・・」
少女「・・・」
友人「・・・悩みって、それ?」
少女「・・・うん」
友人「・・・」
少女「・・・」
友人「・・・」ガックシ
少女「あ、あの・・・」
友人「あんた、それってもう答え出てるんじゃない?」
少女「へ?」
友人「今さっき、『少年君に思われていて幸せ』って言葉に、肯定したでしょ?」
少女「う、肯定っていうか・・・///」
友人「それってつまり!!そう言う事なんじゃないの?」
少女「そ、そう言う事?」
友人「いや、だから、思われていて幸せって、そんな感情一つしか無いじゃん!」
少女「え?な、なに?」
友人「だから、アレよアレ!」
少女「あれ?」
友人「あーもーじれったい!!」ガシガシ
少女「な、何の事だかさっぱりなんだけど・・・」
友人「そうかぁ、さっぱりかぁ」
少女「う、うん」
友人「うーむ・・・」
少女「あの、もしかして私、変な事言ってるかな?」
友人「うん、とても」
少女「そ、即答っ!?」
友人「でも、そうか、そうだよね・・・」

友人(この子は、極端に人付き合いが少ないからなぁ)
友人(今まで積極的に関わってきたのなんて、私以外に居なかったはず)
友人(そんな無防備な心を芯から抉られたら、分けも分かんなくなるだろうなぁ)

友人「・・・ねえ、少女」
少女「うん?」
友人「少女は、人と人の関係って、何があると思う?」
少女「人と人の関係・・・?」
友人「そ、例えば私は、あんたにとっての『友人』だよね」
少女「うん」
友人「じゃあ、女Aは?」
少女「うーん・・・『お友達』?」
友人「男Aや、男Bは?」
少女「え、えっと、それも、『お友達』・・・かな?」
友人「じゃあ、少年君も、『お友達』?」
少女「う、うん・・・」
友人「本当に?」
少女「へ?」
友人「それって、本当に全部、同じ『お友達』なの?」
少女「・・・」

156創る名無しに見る名無し2011/02/01(火) 23:59:46ID:Uco0vuyO
女C「いやぁ・・・それは考え過ぎじゃない?」
女B「そうかなぁ〜?」
女D「そうよ、だって、少年に話しかけたのなんて、数える位しか無いし?」
女C「それで女Dの本心を察したなんて、エスパーじゃないんだからさ」
女B「うーん、でも、ありえるかもよー?」
女D「何でそう言いきれるのよ」
女B「だってぇ〜、いっつもムッツリしてるし、何考えてるか分からないしぃ〜」
女C「ん〜、まぁそうだけど・・・」
女B「もしもなんだけどさぁ、ムッツリしてるのって、いつも・・・あ、私が思った事なんだけどぉ〜」
女D「分かってるから!早く言いなさい」
女B「うん〜、いつもムッツリしてるのって、周りばかり見てるからじゃないかなぁ〜、って」
女C「まわり?」
女D「ばかり?」
女B「うん〜、家のおじいちゃんがそうなんだ〜」
女D「おじいちゃんって・・・」
女C「少年君はおじいちゃんと同レベルかよ・・・」
女B「それで、どうしてなのか聞いた時にね〜、『目を凝らして良く見ると、色んな事が見えてくる』って、言ってた」
女D「いや、それはあんた、馬鹿にされてるだけじゃない?」
女B「え〜、そうかなぁ?」
女C「まぁ、っていうか普通に考えて、女Dの野郎としてる事は無理があると思うけどね」
女D「は?」
女C「だって、不思議に思っても不思議ではないじゃん」
女D「・・・え、な、なに?」
女C「だから、急に近づいて来たんだから、そりゃ怪しむでしょ、ってこと」
女D「あー・・・」
女C「自分と今まで絡んだ事の無い奴が、いきなりべたべたして来たら、嫌だと思うよ」
女D「私はそんなの気にしないし」
女C「そりゃまぁ、あんたはそうかもしれないけど」
女D「とにかく!もうここまで来たら女Aなんて関係ない!絶対、少年を落とす!」グッ
女B「おー、頑張れ〜」
女C「・・・まぁ、勝手にしな」

157創る名無しに見る名無し2011/02/02(水) 00:04:25ID:+mtboXnx
とりあえずここまでです、また少なくて申し訳ない
どうにもこうにもキャラが会話しないなぁ、無理矢理感があると言うか、なんというか・・・
まぁ、焦らず少しずつ書いていきます、いずれ復活する事を願いつつ

158創る名無しに見る名無し2011/02/02(水) 21:34:26ID:DeacbarD
投下乙!
人間関係が少しずつ動いてるなぁ…どんな転び方をするのか楽しみだ。
社会はこの後の言動にいろいろと期待してるw

159創る名無しに見る名無し2011/02/14(月) 17:01:59ID:VRwD+ba2
>>1です
今週の土、日いずれかの日に投下します

ちなみに、今日は少女の誕生日(っていう設定)でした
そのネタで何かしら投下しようと思ったんですが・・・
よくよく考えたらこの後の時系列の重要場面で使う予定なので、保留の方向でwww

160創る名無しに見る名無し2011/03/01(火) 03:04:23.84ID:SgYegElJ
>>1です
何ヶ月ぶりかにageましたが、投下ではありません

また予告を守ることができず申し訳ありません
リアルでの生活が厳しすぎてネットが止まっていた・・・というのもあるのですがwww
大きな理由として、今後の展開が上手く作れずに悩み続けているという点があります

スレを建てた当時は、とにかく話しを盛り上げようと無我夢中で書いてましたが
その時期も終わり、風呂敷をたたみ始めようとした途端に、迷走しだしてしまいまして・・・
最後の話しは大体書き終えているのですが、そこに繋げていくのがとにかく難しく、一向に筆が進まないのです

そこで、ここまで読んで下さっている方にお願いがあります
現在までのストーリーの感想、疑問点、改善点などがありましたら、ご意見賜りたいのです
些細な事でも構いません、「単純につまらない」等でも結構です
自分の書いてるもののどこが良くて、どこが駄目なのか、やはりそれを知る必要があるかなと

なるべく多くの方のご意見を聞きたいので、何ヶ月ぶりかにageます
あまり効果はないかもしれませんが・・・
少しでも参考にして、今後の展開を落ち着いて練っていきたいと思います
なので、次回投下はしばらく先になってしまうかもしれません

あぁ、なんだか言いたい事書いたら長文になってしまったwww
特に心境の変化があったとか、鬱病を患ったとかではないので、ご安心ください
皆さんの意見、お待ちしております

161創る名無しに見る名無し2011/03/01(火) 12:25:44.41ID:S6fxhtcE
内容的には、俺はこれすごい好きだから改善点って特に思い浮かばないな
筋書き全体の構成ってなるとまだ最後まで読んでないからなんとも言えないけど
形式的なことなら、台詞と台詞の間は一行空けた方が見やすいよ

詰まっちゃっても諦めずに書いてれば、そのうちきっとなんとかなるから頑張って

162創る名無しに見る名無し2011/03/06(日) 10:48:34.85ID:a1e9C3aU
>>160
うーん、詰まっちゃってるのかな。書いていると辛い時があるのは、わかる気がする


あくまで個人的な読み方なので、的外れで申し訳ないけど

ごくごく平凡、特殊な能力や体質を持つわけでもない。物語の主役になるには、あまりにも個性あるいはユニークさに欠ける人間
でもそういう人が現実には数多く存在していると思うし、そういう人たちが主役になる話もあっていいと思っていた。
この作品のコンセプトはそういうところなのかな? と(勝手に)思って、興味深く読んでいました。

で、読んでいて特に惹かれたのは二点。
ひとつは「少年」くんの、ある意味達観したような「哲学」というか、ものの考え方
多くを語らないし説教臭さも無く、訴えかけるものがあると思った。彼の「考え方」をもう少し見ていたい。

もうひとつは「少女」ちゃんの「体質(?)」の謎。
面白そうなので、ここはあまり詮索しないで先を期待するのみっす。


修学旅行(や学校生活)は、これらを描く舞台でしか無いと思っていて、
イベントとして重視しなくてもいいんじゃ……? とは思った(スマン)


出来損ないの評論気取って申し訳ない。がんばって!

163創る名無しに見る名無し2011/03/13(日) 16:54:37.80ID:pMgzHhiE
>>1です
停電やら実家が大変やらでバタバタしてましたが、落ち着いたので生存報告
と、レスをくれた方への返しをば

>>161
ありがとう、少しでも好きと言ってくれる人が居て良かった・・・
構成は正直すでにぐっちゃぐちゃになってるので、機会があれば別の形で書き直そうと思ってます
間に一行空けないのは確信犯的にやっている事なんですが、やっぱり読みにくいかなぁ・・・
ただ、一行空けると1レスの投下量が少なくなるので、ここはこのままで行きます、申し訳ない
ひねり出しながらじっくり書いて行きます、激励感謝です

>>162
つらい・・・確かにそうかも、自分が楽しめなくなってるから、余計詰まっちゃうのかな
とても詳しい感想、痛み入ります
作品コンセプトを上手く汲み取って頂いているようで、感激すると同時に凄く安心しました
少女の謎については意図的に仕掛けている事なので、そこを気にしてもらえるとこちらとしてはニヤリですwww
詮索と言うか、きっとこういう理由なんじゃないか?という予想を書いてもらえると、とても参考になる気がします

しかし、少年の考え方ですか・・・
多少、物事を俯瞰で見られる人物像で描いてはいましたが、特別彼に代弁してもらっているわけではなかったので、なんだか不思議な気分です
自分のキャラクターが、勝手に自我を持った様な・・・錯覚ですかねwww

修学旅行にこだわりすぎている部分はありますね、学生時代の一大イベントなので、面白く書かなければ!と・・・
指摘して頂いた通り、気負わずにあくまで舞台として描いて行こうと思います

お二人とも貴重なご意見有り難う御座いました
確実に何か得られた様な気がします、ご協力感謝です

164創る名無しに見る名無し2011/05/03(火) 04:15:57.44ID:574KX1vH
>>1です、ご無沙汰してます
本当に少しだけですが投下します

165創る名無しに見る名無し2011/05/03(火) 04:16:39.85ID:574KX1vH
-金閣寺- PM 13:07

男A「おぉ〜、これが金閣寺か」
男B「すっげぇ、本当に金だ!」
女A「正確に言うと、金箔だけどね」
男B「じゃあ金箔寺だな」

シーン…

男B「な、なんだよ・・・」
女A「・・・」バシッ
男B「ったぁ〜!?」
友人「はっはwww」

少女「・・・」
少年「どうした」
少女「へっ?あ、な、なにかな?」
少年「いや、ぼっとしてたから」
少女「あ、あぁ、えっと、なんでもないよ」
少年「そうか」
少女「うん・・・」
少年「・・・」ムッ
少女「えっと、わ、私、あっち見てくるね」

テトテト

少年「・・・」ムッ
友人「およ、少女は?」
少年「あっちを見てくるらしい」
友人「へ?一人で?」
少年「あぁ」
友人「そっか」
少年「・・・」ムッ
友人「もしかして、少女に何か言われた?」
少年「・・・?」ムッ
友人「何か、不服そうな顔してるからさ」
少年「いや」
友人「そ、そうかい、ならいいんだけど・・・」
少年「俺も別の所を見てくる」
友人「あぁ、はい、いってらっしゃい」

スタスタ

友人「う〜む、上手くいきませんのぅ・・・」ガシガシ

166創る名無しに見る名無し2011/05/03(火) 04:17:50.53ID:574KX1vH
スタスタ

少年「・・・」ムッ

『わ、私、少年君に、何か失礼な事、してた、かな・・・?』

少年(何故あいつは、いつもああなんだ)
少年(いや、誤解される様な態度を取っていた俺にも落ち目はあるが・・・)
少年(どうしてなんでもかんでも、自分のせいだと思うんだ?)
少年(全く訳が分からん、そんなに俺のしかめっ面は人を不安にさせるのか)
少年(というか、こっちに来てから、あいつとの距離が離れていっている気がする)
少年(もしかして、俺って嫌われてるのか?)

『わ、私に、英語を教えてもらえない、かな、って・・・思って・・・』

少年(・・・いや、それはないだろう、多分)
少年(俺だったら、あくまで俺だったらの話しだが)
少年(嫌いな奴を、家には上げないと思う・・・)

『う、ご、ごめん・・・・』

少年(・・・思う、が)
少年(あいつは、俺と接する時だけ、やたらと緊張している様な気がする)
少年(・・・まさか、俺の好意が気付かれた、とか?)

『もしかして、怒ってるのって、これのせい、かな・・・?』

少年(いやいや、自慢じゃないがこの面だ、ボケてるあいつが気付くとは思えん)
少年(それ以外で、考えられる理由としては・・・)

『あ、え、えっと、その・・・』

少年(あの時のあいつ・・・俺が自分の気持ちを少しだけ打ち明けた時)
少年(なんだか、やたらと返答に困っていた気がする)
少年(まるで、自分の本心をひた隠す様な・・・)

『えっと、わ、私、あっち見てくるね』

少年「・・・!」ムッ

少年(もしかして、あいつ・・・)

少年(あいつ、俺の事・・・)












少年(怖がってるのか?)


女D「わっ!!」ドンッ
少年「・・・」ムッ

167創る名無しに見る名無し2011/05/03(火) 04:23:43.61ID:574KX1vH
女D「ふふ、びっくりした?」
少年「・・・」ムッ
女D「もー、まーた怖い顔してる」
少年「何か用か」
女D「そんな冷たくしなくてもいーじゃん?」
少年「・・・」
女D「ねぇ、今一人なんでしょ?私と見て回ろうよ」
少年「・・・」
女D「私も班の奴とはぐれちゃってさー、群れから離れた狼同士、ってことで」
少年「・・・」
女D「な、何か喋ってよ」
少年「何故つきまとう」
女D「え?別につきまとってないけど?」
少年「昨日から、やけに話しかけてくるな」
女D「嫌だった?」
少年「正直な」
女D「あっはは、本当に正直だね」
少年「・・・」タスタス
女D「あ、ちょ、ちょっと待ってよー!」テッテッテッ

女A(・・・ん?)チラッ
男A「どうした?」
女A「あ、いや・・・」
男A「なんだよ、歯切れワリィな」
女A「・・・」
男A「・・・なぁ、そう言えばお前に」
女A「ごめん、ちょっとトイレ」
男A「え?あ、おぅ・・・」
女A「先に見て回ってて」スタスタ

男A「・・・」
男B「うっは!!こっち来てみろよー、鯉だぜ鯉ー!!」
男A「・・・」
男B「おーい?なにやってんだー?」
男A「いや、なんでもねー」

168創る名無しに見る名無し2011/05/03(火) 04:26:52.94ID:574KX1vH
少年「・・・」タスタス
女D「待ってよー、歩くの早いなー」
少年「・・・」タスタス
女D「ちょっとー!」
少年「・・・」タスタス
女D「何そんな怒ってんのー?」
少年「・・・」タスタス
女D「あ、もしかして、少女ちゃんに何か言われたんだ」
少年「・・・」タス…
女D「お、当たりかな?」
少年「お前には関係ない」
女D「ねぇ、あの子のどこがそんなに良いの?」
少年「・・・うるせぇ奴だ」
女D「お、やっと素がでたね」
少年「・・・」ムッ
女D「ねぇ、どうしてそんな人を遠ざけるわけ?」
少年「・・・」
女D「まぁ、いいや、どこ行こっか?私はねー、やっぱり」

女A「そこで何してるのかしら?」

女D「・・・」ジロッ

169創る名無しに見る名無し2011/05/03(火) 04:31:26.85ID:574KX1vH

ポツーン

少女「・・・へ?」

ワイワイガヤガヤ

少女「あ、あれ?なんか、いつの間にか皆とはぐれちゃった・・・?」
少女「う、うぅ、気まずいからって、逃げ出したのが悪かったかも」ズーン
少女「・・・」
少女「・・・でも」

『それって、本当に全部、同じ『お友達』なの?』

少女「自分の考えをまとめるのには、丁度いい、かな・・・」

     *      *      *   
    
友人「それって、本当に全部、同じ『お友達』なの?」
少女「え?」
友人「例えばさ、少女と私は小学校からの付き合いがあるよね」
少女「う、うん」
友人「だから私は、少女に対しては少なからずとも特別な感情があるわけ」
少女「特別・・・?」
友人「信用、っていっても良いかな、友達の中でも特に大切にしたいって思い」
少女「・・・」
友人「そりゃ、高校から仲良くなった子もいるよ?でも、やっぱり少女は特別」
友人「長い間一緒にいて、色んな所に行って、そうやって二人で楽しんできた思い出があるわけだしさ」
友人「そう言うのを共有している人って、凄く少ないんだよね、だから特別だし、これからもずっと一緒にいたいって思う」
少女「・・・」
友人「汚い言い方をすれば、差別してるわけさ、自分の中で線引きして、この人は駄目、あの人はオッケー、って感じにね」
少女「友人ちゃん、でもそれは・・・」
友人「あんたは、ろくに人付き合いしてこなかったから分からないと思うけど」
少女「・・・」
友人「人付き合いって、結局はそう言うもんだと、私は思ってる」
少女「・・・」
友人「あんたはさ、それに慣れてないわけだよ、正直すぎるっていうか、なんていうか・・・」
少女「で、でも、私はそれなら」
友人「そんな、怖がる事無いんじゃない?」
少女「!」

170創る名無しに見る名無し2011/05/03(火) 04:34:06.29ID:574KX1vH
友人「うーんいや、怖がるってか、戸惑ってる、かな」
少女「戸惑う・・・?」
友人「そ、多分あんたはさ、他人を自分の中でランク付けするのを戸惑ってるんだよ」
少女「・・・」
友人「今まではそんな事する必要なかった、だってそんなに知り合いが居なかったし、そもそもそんな考えなんて思い浮かばなかったもんね」
友人「でも、今は違う、学校での友達も増えてきて、皆からちょっとは認知される様になってきて」
友人「そしてなにより・・・自分の事を好意的に受けとめてくれる人が、現れた」

『俺にできる範囲で、お前を支えたい』

少女「・・・」
友人「すると少女はこう考えたわけだ、『自分はその人の事を、どう思っているのだろう?』って」
少女「・・・」
友人「そうこうしているうちに『あの人はどうだろう?』『この人の事はどうなんだろう?』とも考え始め・・・」
友人「ついには気付いてしまった、『もしかしたら――」
少女「――私は皆を平等には、見られないんじゃないか』」
友人「・・・」
少女「・・・その通り、だと思う」
少女「昨日の夜、ずっとその事を考えてたんだけど」
少女「もう、なんか、わけわかんなく、なっちゃって・・・」

少女(友人ちゃんの行っている事は、図星だ)
少女(今まで、こんなに深く人と関わる事なんて無かった)
少女(友達がいなかったわけじゃない、クラスの子と話す事だってある)
少女(でも、それはあくまで表面的な付き合いで、遊びに行ったり、お互いの思いを打ち明けあったりなんてしなかった)
少女(それで良いと思ってたし、それでも十分『付き合えてる』と思ってた)
少女(でも・・・)
少女(それだと、いつまでたっても、『知り合い』のままだ)
少女(『友達』はきっと、そこを超えた所にある・・・)

少女「・・・」
友人「・・・それで、私に相談してきたわけね」
少女「・・・」コクッ

171創る名無しに見る名無し2011/05/03(火) 04:37:38.30ID:574KX1vH
友人「ごめん、酷な言い方した」
少女「・・・」フルフル
友人「でも、残念ながら、それは私には分からない事だよ」
少女「・・・」
友人「あんたが自分で、答えを見つけなきゃ」
少女「・・・」
友人「だって、私だって、まだ・・・」ボソッ
少女「・・・え?」
友人「あ、いや、なんでもない」
少女「?」
友人「ともかくっ!私から言えるのは一つだけ!」
友人「あんたのその悩みは、すぐには解決しないから、今は悩むなっ!」
少女「え、えーっ・・・」
友人「だってそう言うもんだもん!人間関係に答えがあったら戦争なんか起こらんわっ!」
少女「そ、そうなの?」
友人「あーいや、今のは極端な例えだけどさ」
少女「あ、はは・・・」
友人「でも、これは悩んで悩んで、悩んだ末に見つけ出すもんだと思う」
友人「少年君への気持ちも、他の人への気持ちも、これからゆっくり探していこうよ」
少女「・・・」
友人「ね?」ニコッ
少女「・・・うん」
友人「よしっ!じゃあもうこの話しはおしまいっ!おじさーん!こっちおかわりー」

アイヨー

友人「ほら、少女も早く食べないと、せっかくのうどんが伸びちゃうよ!」
少女「う、うん、そうだね・・・食べよっか!」
友人「そうそう!今は食べろ!」

     *      *      *       

少女(やっぱり、友人ちゃんは凄いな)
少女(何も言わなくても、こっちの気持ちを分かってくれる)
少女(・・・)

少女(・・・ん?)

少女(何も、言わなくても・・・?)

『あーもう!仕方ないわね、ほら、これで拭きなさい』

少女「・・・あぁ、そうか」

少女(だから今までは、自分の気持ちを考える事なんて無かったんだ)
少女(それって結局、いつも誰かに甘えて過ごしてた、ってことだよね)
少女(それじゃあ、いけないんだよね・・・)

少女「はぁ・・・『友達』も、難しいなぁ・・・」

172創る名無しに見る名無し2011/05/03(火) 04:40:52.18ID:574KX1vH
以上です、ようやく続きが書けそうかな・・・
次回もゲリラ的に投下する事になると思います、申し訳ない

つか、今更だけど、「少女漫画の様な男向けの物語」を目指してたはずが
完全に「どっからどうみても稚拙で恥ずかしい少女漫画」になってしまっているwww
全部書けたら一人反省会しよ・・・

173創る名無しに見る名無し2011/05/04(水) 23:35:59.55ID:fxdjr8Jw
乙ですよー!
少しづつ動いてきている感じですね〜

生暖かく読んでいるので、ゆるりと投下していってくださいな

174創る名無しに見る名無し2011/06/15(水) 22:57:34.64ID:iqYGVJxC
モブとタイトルについてるだけにどこにでもありそうな話だな
しかし大好きですもっとやれ

175創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 21:01:31.20ID:mHlngJGb
>>1こと>>2です
ゲリラ投下開始!投下しながら書いてきますよ

176創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 21:02:28.79ID:p284c42U
待ってたぜ!

177創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 21:05:21.99ID:mHlngJGb
女A「・・・」
女D「・・・あれ〜?女Aじゃん、皆はどうしたの?」
女A「先に境内を拝観してるわ」
女D「とかいって〜、置いてかれただけなんじゃないの?」
女A「相変わらず、人の神経を逆撫でるのが上手いわね」
女D「いやぁ、それほどでも」
女A「褒めてないわよ、それにそういうあんたこそ、こんな所に一人で何やってんの?」
女D「一人じゃないよ?少年君が居るもん!今ねー、どこ見に行こうかって話しててーwww」
女A「・・・」ジロッ
少年「・・・」ムッ
女A「・・・そう」
少年「・・・」
女D「そうなの!だからごめんね、私達もう行くから」
少年「・・・」
女D「ほら!いこいこ」
少年「・・・」スタスタ
女D「え?あっ!ちょっとまっt」

ガシッ

女A「待つのはあんたでしょ」
女D「・・・なによ」
少年「・・・」スタスタ
女D「あ、あ〜ぁ・・・」

178創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 21:17:48.38ID:mHlngJGb
女D「もう、せっかくいい感じだったのに、どっか行っちゃったじゃん」
女A「とてもそうには見えなかったけど」
女D「そう?・・・ってか、久しぶりだね」
女A「え?」
女D「こうやって女Aと話すのもさ」
女A「あぁ、そうね」
女D「最近さー、女Aって男Aの方に行ってばっかりだったし、うちらともあんま遊ばなくなったもんね」
女A「そう、ね・・・そう言えば」
女D「あっさり肯定しちゃうんだ」
女A「事実だから」
女D「ふーん・・・それってさ、私達と遊ぶより、男A達と一緒にいたほうが楽しいから、って事かな?」
女A「・・・」
女D「はは、ちょっと意地悪な質問だったかな」
女A「・・・ここで、何してたの?」
女D「何って、聞いてなかった?私は少年君と」
女A「そうやって、最近やたら少年君につきまとってるみたいだけど、何でまた急にそんなことしてるわけ」
女D「やだな、女Aまでそんなこと言うの?別につきまとってないって」
女A「あんたがそう思ってるだけかもしれないでしょ」
女D「そうかなー」
女A「真面目に聞きなさいよ」
女D「聞いてるよ?」
女A「・・・」
女D「もー、そんな怖い目で見ないでよ」
女A「・・・あんた」
女D「なに?」
女A「また前みたいなのに、戻る気なの?」
女D「・・・前みたい、って、なんのことかな?」
女A「・・・」
女D「・・・」
女A「あたし、信じてるから」
女D「・・・!」
女A「それだけ言いたかったの、じゃあね・・・」スタスタ
女D「・・・」

179創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 21:34:06.01ID:mHlngJGb
少年「・・・」タスタス

『ねぇ、あの子のどこがそんなに良いの?』

少年(・・・どこが、か)
少年(やはり、気づかないもんなのか)
少年(まぁ、あいつの態度も問題ではあるが)
少年(例えば・・・)

少女『すいません、うさぎに餌をやりたいんですけど・・・』
少女『今日は話せて良かったよ』
少女『いきっているから・・・ふ、ふんんんんん〜♪』
少女『いんたー、ねっと?』
少女『少年君にも、皆にも、枯れちゃったこのお花にも、謝らなきゃと思って・・・』
少女『しょ、少年君!?』

『少年君?』

『少年君!』

少年(・・・)

「あの、少年君・・・?」

少年「!」ビクッ
少女「ひゃっ!?」
少年「・・・」ムッ
少女「あ、あ、え、えっと・・・」ビクビク
少年「・・・あぁ」
少女「へ?」
少年「いや、すまん、少し考え事をしていた」
少女「あ、そ、そっか、ごめんね」
少年「気にするな、それより・・・」
少女「?」

ヒュ~…

少年「こんな所で、何やってるんだ?」
少女「え、そ、それは、その、なんというか、ちょっと道が分からなくなったと言うか・・・」
少年「・・・迷子か」
少女「いや!けして!そのようなことは!」
少年「・・・」
少女「う・・・」
少年「・・・」
少女「・・・ま、迷子です・・・///」
少年「・・・戻るか」
少女「道、分かる?」
少年「あぁ」
少女「そっか、よかった〜・・・」ホッ
少年「・・・」ジー
少女「ごめんね、道案内おねがいしてm・・・しょ、少年君?」
少年「・・・」ジー
少女「え、な、なに、かな・・・?///」
少年「いや、なんでもない」
少女「へ?へ?///」
少年「行くか」スタスタ
少女「あ、う、うんっ!///」テトテト

少年(まぁ今は・・・俺だけで良い)

180創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 21:41:51.58ID:mHlngJGb
-バス車内- PM 14:30

男B「お前ら、揃いも揃ってどこ行ってたんだよ」
友人「いやぁ、なんか皆いなくなったから、カメラでクラスの連中を録ってたよ」
女A「私はちょっと電話があってね」
少女「わ、私は迷子に・・・///」
少年「・・・トイレ」
男A「御陰さまで俺はこいつと二人っきりで見て回ると言う、何とも気持ち悪い事をしてしまったわけだが」
男B「ひっでぇな!?『おい見ろよ!あのガイドさん可愛くね?』とかいって楽しんでたのは誰だ!」
女A「あんたら・・・重要文化財を前にして、なにしてんのよ」
男A「い、いやぁ、はは」
女A「はは、じゃないの!そんなんだから『残念だと思う男子ランキング』で2年連続ディフェンディングチャンピオンなのよ」
男A「え、なにそれ」
友人「ところで、次はどこだっけ?」
男A「いや、あの、なにそれ、え?」
男B「次は、確か色水だか塩水だか、じゃなかったけか?」
少女「き、清水寺、だね」
友人「あー、清水か!名所だね〜」
男A「え、ちょっと、なにそれ、ねぇ」
女A「少年君はまた何か調べてきてたりするの?」
少年「・・・いや、別に」
男B「お、珍しい」
少年「そうそう何でも知っているわけではない」
男B「まぁそうだよな」
友人「よっしゃー!!なんかわからんがテンション上がってきたー!!」ガタッ
男B「いざゆかん!!きよ・・・えっと、なんとか寺!!」ガタッ
男A「おい!なんだよ!なんなんだよ!!教えてくれよぉ!!」ガタッ
担任「おーい、そこ、うるさいぞー」
男A「あ・・・はい・・・・・・え?」

181創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 22:00:40.62ID:mHlngJGb
-清水寺- PM 15:03

社会「えー、いつものごとく自由行動だ、出発は17:00だから、ゆっくり見て回れよー」
球A「せんせー!二時間って絶対暇すると思うんだけどー!」
担任「まぁ、少しなら下の街に降りて買い物しても良いからな、時間とマナーを守って、自由に拝観するといい」
社会「はーい、それじゃあ、散れ散れっ!」

ザワザワ…

男A「どうする?」
男B「時間たっぷりあるし、適当に見て回ればいいんじゃね?」
女A「また無計画な・・・」
男B「じゃあ、どっか行きたいとこでもあんのかよ?」
女A「ないわ」
友人「ですよねー」
少女「あ・・・」
友人「ん?何、少女?」
少女「う、ううん、なんでもない」
男A「どっか行きたいとこでもあったか?」
少女「え、えっと、ある、にはあるんだけど・・・」
男B「おー、じゃあそこ行こうぜ」
少女「それが、結構清水寺から離れちゃうから・・・」
男A「そうなのか?」
少女「うん、花灯路、って言う所なんだ」
男B「はなとうろ?」
女A「そこも、花と関係が?」
少女「ううん、花とはあまり関係ないんだけど、綺麗な所だって聞いたから」
友人「聞いたって、誰にさ?」
少女「用務さんだよ、京都で一番好きな所だって言ってた」
女A「そうなの、じゃあそれは明日行きましょ」
男A「明日?・・・あぁ、自由行動か」
女A「えぇ、特に決めてなかったし、ぶらぶらするにはちょうどいいんじゃない?」
友人「そだね、とりあえず、今日は境内を拝観しますか!」
男A「おー!」ダッ
男B「行くぞー!」ダダッ
友人「突っ込めー!!」ダダダツ
女A「・・・」スタスタ
少年「・・・慣れたもんだな」
少女「あ、はは・・・」

182創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 22:10:13.58ID:mHlngJGb
-清水寺 西門- PM 15:15

ザワザワ

ガヤガヤ

男B「お!五重塔!!」
女A「ここは三重塔ね、五重塔は奈良でしょ」
男A「ってか、すげぇ人だな」
友人「まぁ名所だしねー、時間帯もピークだし、賑わわないわけがないでしょ」
女A「少女、はぐれないようにしっかりと付いてきなさいよ」

ドンッ

少女「あ、すいませn」

ドンッ

少女「あぅ、ご、ごめんなs」

ドンッ

少女「あ、あぅっ!」

友人「って、案の定流されてるしっ!」
男A「背、低いもんなぁ」

ザワザワ

少年「・・・」

ヒョイッ 

サッ

少年「・・・」ムッ

友人「そして華麗によけ続ける我らがランドマーク」
男A「背、高いもんなぁ」
女A「それはあまり関係ない」

183創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 22:25:36.29ID:mHlngJGb
-清水寺 本堂- PM 15:15

男A「おー、ここが噂の『清水の舞台』か」
男B「たけー!!こえー!!」
友人「うーん、まぁ想像してたけど、人多いね」
女A「ゆっくりする所でもないし、いいんじゃないかしら」
少女「た、たかい・・・」サァー…
友人「・・・」ソロ~リ
少年「・・・」ムッ
少女「あ、はは、私はもういいかn」

友人「わっ!!!」ドンッ

少女「ひぁぁぁぁぁぁ!!!!????」ビクンッ!
友人「あはははははwwwwwww」
女A「またあんたは、しょうもない事して・・・」
友人「いやぁ、やっぱ来たからにはやるしかないでしょ」
少女「う、うぅぅぅぅ・・・」グスンッ
友人「って、ありゃ、ま、マジ泣き?」
少女「こ、怖かったぁ・・・」ヒクッ
友人「ご、ごめんごめん!調子のり過ぎt」

少年「・・・」ドンッ

友人「うわはぁぁぁぁ!!???」ビクンッ!
男A「ははははははwwwwwww」
男B「うわはぁってwwwwうわはぁってwww」
友人「ちょ、ちょっと!少年君!」
少年「どうした」
友人「どうしたじゃないさ!び、びっくりしたよ!」
少年「そうか」
友人「い、いやそうかって・・・わ、私実は高いとこ駄目なんだからさぁ!」
少年「そうか」タスタス
友人「なっ!く、くそぉ、なんだこの敗北感!待てぇっ!お前も同じ目に遭わせてやるー!!」ワタワタ
女A「因果応報ってやつかしら」
男A「いや、この場合は自業自得だろう」

184創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 22:37:44.87ID:mHlngJGb
-清水寺 音羽の滝- PM 15:40

男A「お、なんかある」タッタッタッ
女A「またそうやって目先の刺激につられる・・・」
少女「おと・・・はね?の滝、って書いてある」
少年「『おとわ』だな」
少女「あ、お、『おとわ』か・・・///」
友人「えー、なになに、『日本十大名水の筆頭に数えられる、有名な水』だってさ」
男B「なんだ、ただの水か」
女A「清々しいほどに説明を聞いてないわね」
少女「あ・・・ここ、もしかして」
友人「ん?心当たりあるの?」
少女「うん、これも用務さんが『清水の三本滝には行った方が良いかもな』って言ってたんだけど、それかも?」
男A「なんか、色々書いてあるぞ?『黄金水、延命水とも呼ばれ』・・・だのなんだの」
少年「・・・音羽の滝は、それぞれにご利益があるとされている」
男B「お!きた!少年ペディア来た!」
友人「これで勝つる!・・・で、何のご利益があるんだい?」
少年「確か、向かって右から健康、美容、出世、だったと思う」
女A「相変わらず、変な事知ってるわね」
少女「それって、これを飲めばいいのかな?」
少年「あぁ」
男A「おぉ、じゃあ全部飲めばいいんじゃん」ガブガブ
男B「俺も俺も!!」ガブガブ
女A「や、やめなさいよ、みっともない・・・」
友人「あたしは健康に効くってやつだけ飲んどこー」
少女「私も、それかな」
女A「いや、少女は出世の方がいいんじゃない?」
少女「へ?」
女A「これからもっと人と話せるように、自分自身を出世させる、って意味でさ」
少女「そ、そっか、じゃあそうしようかな・・・」
友人「そしてさりげなく美容の滝へと向かう女Aであった」
女A「い、良いじゃない別に!!」

185創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 22:49:29.52ID:mHlngJGb
男A「ぷはーっ!ってか、普通に美味かったな!」
男B「あぁ!!今ならスター取ったマリオの気持ちがわかる!!」
少年「・・・ちなみに、全部飲んだ場合は効き目がないとも言われてる」
男A「え」
男B「え」
女A「はんっ!なんでもかんでもがっつくからよ」
少年「そして、本来の効能とは違うが、真ん中の滝は美容ではなく実は学業に効くとも言われている」
女A「え」
友人「ざまぁwww・・・って、あぁっ、柄杓からこぼしちゃった!」
少年「そして、柄杓からこぼした場合は効能自体が効かないとも言われている」
友人「え」
男A「それ、適当言ってないだろうな・・・」
少年「最後以外は」
友人「く、こ、こいつはぁ・・・またはめおってからに!!」
少年「なんのことだ」
友人「むきーっ!!」
少女「あ、はは・・・」
女A「ち、ちなみに、さっき言ってた裏の効能?ってのは本当なの?」
少年「いや、裏の効能と言うか、観光客に謳う用と、本来の効能と、二つあったはず」
女A「そ、それで、私が飲んだやつの本来の効能は?」
少年「俺が初めに言ったのが本来の方だ、だから、お前が飲んだのは『美容』」
女A「そ、そう、そうなの・・・」ホッ
男A「いまさらそんなん飲んでも遅いんじゃ」ボソッ
女A「 何 か 言 っ た か し ら 」ゴゴゴゴゴ…
男A「そ、そんな怒んなよー!」ダダッ
女A「こらっ!!待ちなさい!!」ダダッ
男B「ははっ、結局アイツもなんだかんだで騒いでんじゃねぇか」
少女「でも、何だか楽しそう」クスッ
友人「・・・あり?そう言えば、私や少女が飲んだやつにも、なんか違う意味のご利益があるのかい?」
少年「いや、健康は健康のままだったような気がする」
友人「なんだ・・・金運とかじゃないのか・・・」
男B「がめついなお前」
少女「わ、私が飲んだ方は?」
少年「お前が飲んだのは・・・」
少女「うん」
少年「・・・」ムッ
少女「?」
少年「・・・確か、『縁結び』だ」
少女「へ?え、縁結び・・・?///」
少年「あぁ」
少女「そ、そっか、縁結び・・・///」
少年「・・・」ムッ
少女「うっ!は、早く行かないと、はぐれちゃうから、い、いこっか!!///」テトテト
少年「・・・」スタスタ

男B「あまずっぺぇな」ニヨニヨ
友人「あまずっぱいねぇ」ニヤニヤ

186創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 22:57:34.85ID:mHlngJGb
-清水寺 北総門付近- PM 16:12

友人「んー、なんかもうまわる所ないねー」
女A「そりゃ、寺院に来て片っ端から寺をスルーしてたら、そうなるでしょ」
男B「お、ここにも鯉がいるぞ!」
男A「おまえ鯉好きだな」
男B「いや、他にリアクション取るものが無くて・・・」
友人「ハーイ少女、楽しんでますかー」ジー…
少女「ゆ、友人ちゃん、カメラ向けるのやめてよぉ!///」
少年「・・・」

女B「お?あそこにいるの、男A達じゃない?」
女C「あ、ホントだー」
女D「・・・」
女B「行かないの?」
女D「はぁ?なにが?」
女B「いや、少年、暇してそうだけど」
女D「なにあんた、ひょっとしてマジで私が狙ってると思った?」
女B「・・・え?だって昨日」
女D「んなわけないじゃん、あんな童貞、誰が狙うかっつうの」
女B「はぁ・・・?」
女B(相変わらず、変わり身の激しいやつだなぁ・・・)
女D「・・・」

友人「ほーら、少女ー、笑って笑ってー」
少女「は、恥ずかしいってば///」
男A「いえーい!!母ちゃん見てるー?」グイグイ
男B「ふ、この俺の京都にとけ込んだ姿、しっかり焼き付けといてくれよ・・・」キラーン
友人「あんたら邪魔じゃー!!」ブンブンッ
男A「うおっ!?カメラ振り回すんじゃねぇ!」
男B「くらえっ!少年バリアッ!!」サッ
少年「・・・」ムッ
友人「くっ・・・!何か良く分からないけど迂闊に手出しが出来ない・・・!!」
女A「あんたら、ノリで生きてるにも程があるでしょ・・・」
少女「あ、ははっ・・・www」クスリッ

女D「・・・」
女B「どうしたの?」
女D「・・・やっぱ、むかつくわ」
女B「え?」
女D「なんでもない、さっさとバス戻ろ」スタスタ
女C「えー、もう戻っちゃうのー?」
女B「ちょ、ちょっと、待ってって!」
女D「・・・」スタスタ

187創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 23:00:17.71ID:mHlngJGb
うぅむ、10レス・・・少なくて申し訳ない、投下以上です
この勢いを落とさずにガンガン書けると良いなぁ・・・

188創る名無しに見る名無し2011/07/03(日) 23:19:36.18ID:p284c42U
清水懐かしいなー
清水の舞台が案外高さなくて拍子抜けした思い出w

189創る名無しに見る名無し2011/07/07(木) 01:54:32.21ID:qnttdZvZ
>>1こと>>2です
なんか筆がのってきたっぽいので、久々の投下予告をば・・・
日曜日21時〜、量は10レスちょいぐらい
時間が多少前後するかもしれませんが、投下は確実にします

190創る名無しに見る名無し2011/07/08(金) 03:20:35.11ID:UfsVUZom
なんだこの安心感は

191創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 20:27:54.61ID:O6qjTTjl
>>1こと>>2です
30分早いですが投下します、約束通り10レスちょい

192創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 20:28:36.79ID:O6qjTTjl
-清水寺 仁王門前- PM 16:45

男B「お、あそこにいるの保健ちゃんじゃね?」
友人「おやほんとだ、おーい!保健ちゃ〜ん!!」タッタッタッ
少女「あ、ま、待って〜!」テトテト
少年「・・・」スタスタ
女A「しかしまぁ、よくもあれだけ騒げるわね、ちょっと感心するわ」
男A「・・・」
女A「・・・男A?」
男A「ん?あ、あぁ、なんだ?」
女A「・・・」
男A「な、なんだよ」
女A「ねぇ、私の思い違いかもしれないけどさ」
男A「ん?」
女A「なんかちょっと、元気ない?」
男A「な、何言ってんだよ、んなことねぇぞ?」
女A「ん、いや、なんか、空元気のような気がして」
男A「空元気?」
女A「別に何の根拠も無いんだけど、なんとなくそう思って・・・」
男A「・・・」

『私、退学します』

男A「・・・あの、さ」
女A「?」
友人「おーい!二人ともー、そろそろバスに戻らないかーい?」
男B「せっかくだから保健ちゃん弄りながら戻ろうぜー」
保健「せ、先生は玩具じゃありません!」プンスカ
男A「・・・いや、やっぱいい、おー!そいつは名案だ!」タッタッタッ
女A「な、なによ、あいつ・・・」

193創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 20:38:59.19ID:O6qjTTjl
-旅館『庵乃』- PM 17:31

担任「うーし、じゃあ今日も19時に夕食だからな、遅れるなよー」

ワイワイ

友人「あんたはまた写真撮りにいくのかい?」
女A「いや、流石に一日分あればいいでしょ、今日は21時からのミーティングだけよ」
少女「じゃあ、ゆっくりできるね」
男A「あ、お前ら、今日こそはこっちの部屋来いよ」
男B「おー、このままじゃせっかく持ってきた遊び道具一式が、無用の、えっと・・・なんたらになっちまうぜ」
女A「『無用の長物』ね、いいわ、お風呂から上がったらそっち行く、二人もそれで良いかしら?」
友人「ばっちこいさー!」
少女「の、のぼせなければ///」
男A「じゃあ、俺らもさっさと風呂入るか」
男B「おぅ!」

友人「あー、どうせだったら私も何か持ってくるべきだったかなー・・・」
女A「持って来たじゃない、ノートパソコン」
友人「いやいや、あれは一人用だし、皆でやるもんをさ」
少女「う、私、そう言うの全然考えてなかったかも・・・」シュン
女A「いや、あんたはそう言うのに慣れてないだけでしょ」
友人「そう言えば、少女がトランプやってる所とか見た事無いなぁ」
少女「うん、友達と一緒にやった事は、ないかも」
女A「忘れてたけど、あんたそういえばそういう子だったわね・・・」
友人「じゃあルールもよく知らないか、大貧民とか、ポーカーとか」
少女「えっと、ルールだけは一応・・・」
友人「そっか、じゃあ問題ないね!」
女A「しかし友達とやった事が無いって・・・なんか、凄く不憫だわ」
少女「うーん、今まではそれが当たり前だったから・・・」
友人「ね、念のために確認しておくけど、だれかと一緒に遊んだ事あるんだよね?」ゴクリ
少女「うん、昔はよくお父さんとかお兄ちゃんが相手になってくr」

0−^¥おp@「「;:」、。/_

_/、。」l@p;0「ー¥@^:「

少女「っ・・・!」グラッ
女A「あ、ちょっと!」ガシッ
少女「・・・ぁ」
友人「ど、どうしたいきなり!?」
少女「あ、あはは、ちょっと足がもつれて・・・」
友人「とてもそんな感じには見えなかったけど・・・」
少女「だ、大丈夫、一日中歩いたから疲れちゃったのかな」
女A「まったく気をつけなさいよ?」
少女「うん、ありがとう」

『もしこれが他の所でも起きているとすれば・・・それは、非常に危険な事だ』

少女「・・・」ゾクッ
友人「本当に大丈夫かい?なんか顔色悪いけど・・・」
少女「う、ううん!本当に何ともないから」
女A「まぁあんまり心配しすぎるのも逆効果でしょ、お風呂入ってサッパリすれば治ってるわよ」
少女「そ、そうだよね」
友人「んー、まぁ、あんたがいいって言うならいいんだけどさ・・・」
女A「それより、早く行かないと混んじゃうわよ」スタスタ
少女「う、うん、行こっか」テトテト
友人「・・・へーい」タスタス

194創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 20:51:38.27ID:O6qjTTjl
-女性用大浴場- PM 17:50

友人「女A〜、リンスとって」
女A「はいはい」ヒョイ
友人「せんきゅー」
少女「・・・」ジーッ
友人「ん?あんたも使うんだった?」
少女「あ、ううん、私はもう洗ったんだけど・・・」
友人「じゃあなんでリンスをそんなに凝視してるのさ」
少女「・・・物凄くどうでもいい事言っていい?」
友人「ん?」
少女「どうして『リンス』とか『コンディショナー』とか『トリートメン』とか、色んな種類あるんだろうね?」
女A「えっ」
友人「えっ」
少女「えっ?」
女A「あ、あんた、それマジで言ってる?」
少女「う、うん・・・変かな?」
友人「変っていうか・・・じゃあ逆に聞くけどさ、あんたはいつも髪の毛はどう洗ってるの?」
少女「え、普通にシャンプーで・・・」
友人「その後は?」
少女「それだけ・・・」
友人「はぁぁぁ!?」ズイッ
少女「ひぅっ!?」ビクッ
友人「なんだ!?あれか!?『私はあなた達と違ってシャンプーだけでさらさらキューティクルヘアーなんですプゲラwww』とでも言いたいのかぁ!?」ワシャワシャ
少女「あ、あうぅぅぅ!!』グワングワン
女A「まぁ落ち着きなさい、っていうか本当にシャンプーだけなの?」
少女「う、うん・・・」
女A「へぇ〜、羨ましいわ」
少女「正直な所、リンスとかコンディショナーとか、何がどう違うのかよく分からなくて・・・」
友人「んー、いやまぁ、その気持ちは私も分からなくもないけどさ」
女A「私達は髪の毛長いからね、手入れも大変だし、使わないと大変な事になるわね」
少女「そうなんだ・・・」
友人「ってか私もリンスとコンディショナーの違いは分からない」
女A「気持ちじゃなくて本当に分かって無いじゃない、それ」
友人「どうせどっちも一緒でしょ?」
女A「うーん、なんかリンスとコンディショナーは成分の比率が違うとか聞いたけど・・・」
友人「本当に?」
女A「分からないわ、聞いた話だし、違うかも」
友人「なんだ、あんたも分かって無いじゃん」
女A「う、うるさいわね、使う分には支障無いからいいのよ」
少女「とりーとめんと、っていうのもあるよね?」
友人「それは知ってる!たしか、リンスとかコンディショナーは艶を出すもので、トリートメントは栄養剤みたいなもの、だったよね?」
女A「確かね」
友人「あ、曖昧な返事だなぁ」
女A「私もそこまで詳しいわけじゃないからね」
友人「くぅ!こういう時に少年君がいれば・・・!」
女A「いやぁ、知っているかどうか微妙なラインでしょ」
少女「やっぱり、そういうのって使った方がいいのかな?」
友人「えー、使わないでその髪質だったらベツニイインジャナイデスカー」
少女「う、なんか友人ちゃんが冷たい・・・」
女A「醜い女の嫉妬よ、ほっときなさい」
友人「嫉妬言うな!嫉妬だけどさ!」
少女「で、でも、友人ちゃんの髪の毛もさらさらしてて綺麗だよ?」
友人「そりゃあ、こういう手入れとかで気を使ってますから!努力の賜物ってやつよ」
少女「なんか、そっちのほうが女の子っぽくていいと思うなぁ」
女A「あんたそれ、『自分は女の子っぽくないです』って言ってるようなものよ」
少女「うっ!」ガーン

195創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 20:54:06.22ID:HPnRfGdj
なんかストーリーが大きく動きそうな感じ

196創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 20:55:16.05ID:O6qjTTjl

チャプン…

友人「はー、今日は昨日以上に歩き回ったから、湯が染みるねー・・・」グテー
女A「その発言はおっさんぽいけど、ホント気持ちいいわ」
少女「家の風呂もこれくらい広かったらなー・・・」
友人「どんな豪邸に住むつもりだあんたはwww」
少女「あははwww」
女A「・・・そう言えば少女」
少女「え?」
女A「少年君とは、その後どうなの?」
少女「・・・へ?」
友人「あー、それ私も気になってた」
少女「あ、いや・・・///」
女A「あんた、今日あんまり少年君と話してなかったでしょ」
少女「そ、そんなことn」
友人「いーやっ!なんか怪しい雰囲気漂ってたね!」
少女「そ、そうかな・・・」
女A「どうせまだ怒ってるのかどうか、聞いてないんでしょ?」
少女「あ、いや、それは聞いたんだけど・・・」
友人「なにぃ!?」ガバッ
少女「ひっ!」ビクッ
友人「何故それを早く言わないんだぁ!」ガクガク
少女「あ、あうぅぅぅ」グルグル
女A「ほら、あんたもそうやってすぐ取り乱さない」
友人「だ、だってさぁ・・・今日あんな相談してくるぐらいだし、何かあったんだなって凄く気になってさぁ・・・」イジイジ
女A「相談?」
少女「あ、えっと、今日、お昼食べてた時に・・・」

197創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 21:04:47.53ID:O6qjTTjl
女A「・・・なるほど、それで二人だけ別の席だったってわけね」
友人「そゆこと」
女A「しかし社会先生も、随分と紛らわしい事するわね」
少女「しゃ、社会先生は悪くないんだよっ?私が無理矢理替わって下さいって・・・」
友人「まぁ、あれは社会先生が率先してやったみたいになってたけど」
女A「で、その時に少年君が自分にとってどういう人なのかを相談したと」
少女「う、うん・・・///」ブクブク
女A「・・・友人、ちょっと」
友人「はいはい?」
少女「?///」

女A「なに、あれって、意識してきたって事でいいのよね?」ヒソヒソ
友人「えぇ、そのようですぜ旦那」ヒソヒソ
女A「誰が旦那だ」ビスッ
友人「てっ」ヒリヒリ
女A「で、聞いた感じどうなの?理解してるの?」
友人「いやぁ、まだ恋愛対象にはなってないみたいだね」
女A「どんだけ鈍いのあの子・・・」
友人「というか、まず友達と恋愛対象の違いとか、そこらも分かってないっぽい」
女A「どうすんのよ」
友人「まぁ焦らずでいいんじゃない?」
女A「そんな事言ってると、また女Dがちょっかい出してきて、ややこしくなるわよ」
友人「その時は私らが対処すればいいさ」
女A「まぁそうだけど・・・」
友人「心配しなくてもあんたの時だってちゃ〜んと応援してあげるからさ」ニヨニヨ
女A「ばっ!!///」ザバァッ
少女「ひゃっ!?」ビクッ
友人「おー、すまんすまん、いやぁ、青春て素晴らしいねぇ〜」ニヤニヤ
女A「ちょ、ちょっと待ちなさい!私は別にあいつの事なんて!!///」
友人「ほー?あいつー?私は一言も相手が誰かなんて言ってませんが、もうそんな人がいるんですかー?」ニヤニヤ
女A「こ、こいつぅ・・・!!///」ザバッ
友人「うわ〜はっはっは〜!命短し恋せよ乙女ってね〜!!」ザバザバ
少女「え?あれ?ふ、二人とも、もう出るの?ま、待ってよ〜!」ザバザバ

198創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 21:15:42.31ID:O6qjTTjl
-305号室 男A達の部屋- PM 18:12

ガチャッ

女A「お邪魔するわよ」
男A「おー、来たか」
男B「意外と早かったな」
友人「まぁね〜」
女A「何してたの?」
男A「ポーカー」
男B「ちなみに金はかけてないぞ」
女A「当たり前でしょ、そんなことしたら賭博罪で捕まるわよ」
男A「いや、いちいちこんなので捕まったりなんかしないだろ」
女A「実際どうであれ、法律で決まってるんだからやっちゃいけないの」
男A「相変わらず、頭固ぇなぁ」
女A「固いとか柔らかいとか言うもんじゃないでしょうが!」
友人「まぁまぁ、普通にやればいいんじゃない、普通にさ」
少年「・・・恐らく総額数千円程度のものならば問題ない」
友人「へ?」
少年「過去に賭け麻雀の訴訟があって、その中で『数千円程度の場合は賭博と認定できない』という判決があったらしい」
男A「ほら!聞いたか?俺らなんてせいぜい10円単位なんだから、問題ないだろ」
女A「だめ!そういう甘さが後々の人生で命取りになってくるのよ!」
少年「ただし、未成年者の賭博行為は禁止されている為、認定されなくとも体裁は良くない」
女A「ほら!聞いた?捕まらないからって何やってもいいって考えは大間違いなのよ!」
男A「だぁー!そう言う所が頭固ぇっていってんだよ!盛り上がれればそれでいいじゃねぇか!」
友人「はいはいはいはい、二人ともその辺にしときなさいな」
少女「・・・」ドキドキ
友人「ん?どした少女?」
少女「あ、え、えへへ、友達とトランプで遊べるなんて、夢みたいだなぁ、と思って・・・///」
男A「・・・!」ピシャーン
女A「・・・!」ゴロゴロ
友人「ほら!聞いたかい二人とも?こんなに不憫な子だっているんだから、賭け云々なんてどうでもいいじゃないか!」
男A「うっ、そ、そうだな、俺たちが悪かったよ・・・」ウルウル
女A「ごめんなさい、少女、今は全てを忘れて楽しみましょう・・・」ウルウル
少女「え、な、何か私、凄く可哀想みたいになってない・・・?」
少年「なってるな」
少女「・・・!!」ピシャーンゴロゴロ
男B「もう何でもいいから早くやろうぜ・・・」

199創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 21:24:41.06ID:O6qjTTjl
男A「よしきたフルハウス!」
男B「また豚かよ・・・」
友人「あたしもだよ・・・」
女A「ツーペア、ちっ」
少年「・・・ワンペア」
少女「あ、えっと、ぶたさんです」

-10分後-

男A「んー、ワンペア」
男B「ツーペア〜♪」
友人「あたしも〜♪」
女A「ふふ、甘いわね、スリーカード!」
少年「・・・ワンペア」
少女「えっと、またぶたさんです」

-さらに10分後-

男A「はいきたどーん!フラーッシュ!!」
男B「げぇ!まじかよ!フルハウス・・・」
女A「はいはいワンペアワンペア」
友人「あたしはストレート、相手が悪かったかぁ・・・」
少年「・・・ワンペア」
少女「ぶたさん、です」

-そのまた10分後-

男A「豚だ」
男B「俺も」
女A「私も」
友人「あたしも」
少年「俺もだ」スッ
少女「あ、ワンペア・・・!」パァッ

200創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 21:35:03.14ID:O6qjTTjl
-薫の間- PM 19:02

女A『それじゃあ、いただきます』

イタダキマース

男A「いやぁ〜、白熱した試合だった」
男B「あぁ、最後の方なんか少女ちゃんの圧勝だったな!!」
少女「な、なんか不自然だったような気g」
友人「あぁ〜!少女!一緒にサラダ取りにいこうかぁ!!」グイッスタスタスタ
少女「へ?あ、ゆ、友人ちゃんそんな引っ張らないで〜!」テトテト
女A「・・・しかし、凄い運ね、ある意味」
男A「全部豚だもんなぁ、やろうと思っても出来ないぜ」
男B「俺らも狙ってやるの大変だったしな」
男A「そしてさりげなく自分のと交換する少年、見事な職人芸だったぜ」グッ
少年「昔麻雀で鍛えた」グッ
男B「そういえば、明日の自由行動どこ行くんだ?」
女A「そうね・・・市内に出てぶらぶらするのも良いと思うけど」
男A「そうだな、出店とか見て回りたいし、正直もう寺はいいや」
女A「あら、寺は寺でそれなりに楽しかったじゃない」
男B「でもやっぱ、京都に来たからには京都らしいもん食っときたい!」
女A「抹茶とか?」
男A「鹿煎餅とか」
少年「それは奈良だ」
男A「え、そうなのか」
女A「間違ってもそんな事を外で言わないでよ・・・恥ずかしいから」
男B「ま、あとでまた俺らの部屋来て話し合っても良いな」
女A「そうね、とりあえずお腹空いたし、今は食べましょ」
男A「よっしゃ、俺らも取りにいこうぜ!」

201創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 21:40:27.42ID:O6qjTTjl
-305号室- PM 20:26

男A「それじゃあ、明日の自由行動でどこ行くかを決めたいと思います!」
男B「わー」パチパチ
女A「本当だったらすでに決まってるものなんだけどね」
友人「いいんじゃないかい?旅行先で決めるってのもまた乙なものさ」
男A「確か少女ちゃんは、どこか行きたい所あるって言ってたな」
少女「うん、花灯路ってところ」
友人「あー、それね、さっき調べたんだけど、花灯路って道の名前じゃないみたいなんだよね」
少女「え?そ、そうなの?」
友人「うん、毎年三月に行われるお祭りの事で、その時に清水から麓の寺までを行灯で照らすらしいんだ、それを『花灯路』って言うみたい」
男B「あ、あんどん?」
友人「そそ、しかもそれが夜間のみだから、どっちみち行けなかったと思う」
女A「えっと、つまり?」
友人「今そこに言った所で、ただの道があるだけで何も面白くないってこと」
少女「そ、そうなんだ・・・」シュン…
友人「ま、まぁ、他にも色々見る所あるし、その道を覗くだけでもいいかも!」
男A「そうか、じゃあとりあえずそこ行こう、清水寺に行けばいいのか?」
友人「そだね、それでその道通って東山っていう駅まで歩けばいいんじゃないかな」
女A「その後は京都まで出て、適当にぶらぶら?」
男B「お前って、真面目に見えて結構アバウトだよな」
女A「臨機応変と言って頂戴」
男A「まぁそれでいいんじゃないか、聞いた話によると京都駅周辺には結構見て回れる店があるみたいだし」
友人「食べ歩きますかwww」
少女「ふ、太っちゃうよ・・・」
男A「抹茶!抹茶飲みたい!」
女A「またそうやってイメージだけで判断する・・・」
男A「お前が言ったんじゃねぇか!」
女A「私は例に挙げただけで、行きたいとは一言も言ってないわ」
男A「くぅぅぅ・・・!この般若!」
女A「は、般若!?誰か般若よ、誰が!」
友人「はっはっはっwww相変わらず仲がよろしい事でwww」
少女「ふふっ」クスクス

男B「・・・」
少年「・・・大丈夫そうか」
男B「・・・ん、まぁ、大丈夫だろ」
少年「杞憂だったかもしれんな」
男B「ってかあいつらっていつもああだからな、正直そこまで心配はしてない」
少年「そうか」
男B「どうせいつも通りワーワー言い合って終了だろ、明日も明後日も、これからずっとさ」
少年「・・・」ムッ

202創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 21:47:55.42ID:O6qjTTjl
翌朝

-旅館ロビー- AM 8:45

社会「よーし、じゃあ準備できた班から行ってこーい」
担任「16時までには戻ってこいよー」

ワイワイ

ガヤガヤ

友人「さてと、じゃあ行きますか!」
男A「おー!」
男B「でもこっから駅って結構歩くんだよなぁ・・・」
女A「大丈夫、行った先はもっと長いから」
友人「なにしろ、4.6kmの道だからね、疲れるぞー」
男B「うげー、そりゃ鍛えられそうだ・・・」
少女「あ、あの、やっぱり別の所n」
友人「いーのっ!どうせ行く所無いんだから、ここは我が侭通しときなって」
少女「う、でも・・・」
女A「気にしなくていいのよ、というか私もちょっと興味あるしね」
男A「おう!ライトアップされて用がなかろうが、名所には変わりねぇし、問題ないぜ」
男B「そうだなぁ、まぁ、筋トレってサボるとまずいし、いい運動になるか!」
少年「それなら、朝俺と走るか」
男B「い、いやぁ、それは勘弁・・・」
友人「はははwww」
少女「・・・」
友人「ね、心配する必要なんて無かったでしょ?」
少女「・・・うんっ!」

203創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 21:48:38.32ID:O6qjTTjl
少女(本当に、友達っていいなぁ)
少女(私、今凄く幸せだ)
少女(自分を殺さずに、ここまで付き合える人達がいるのって、初めてかも)
少女(いままでだったら、どこか線を引いた付き合いをしちゃってただろうし)
少女(そう、いままでだったら・・・)


??『  ちゃーん!かーえーろーっ!』


_/。^ー「@」;。;ー^:。


少女「・・・!」

友人「ん?どした^ー¥少女?」

ー^¥p@「l;:」、。/_

少女(こ、これ・・・!?)

:ー友「ー人「@_お¥^ーい;」:しょl_@l」うじょ@_?」l

少女(そんな、昨日_@「も一昨/「」日もあった:;/」のに・・・!)

「_ち「_@¥ょ¥っ」ーと_し」ーょ@。:うじー^ょ「、^!?「_」

少女(何だ:「/」か最近/「、間」隔_@「が・・・!)


ドサッ


204創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 21:52:30.55ID:O6qjTTjl
ここまでです、次回もそう間を空けずに投下できると思います

あと、今更なんですが時間を区切ってうpスレの>>98さん、有り難う御座います
見つけた時は混乱して思わず誤爆スレに書いてしまったので、改めてこの場でお礼を言わせて下さいw
めちゃくちゃイメージ通りで感動しました、本当に感謝!

205創る名無しに見る名無し2011/07/10(日) 21:58:39.87ID:HPnRfGdj

先が楽しみ

206創る名無しに見る名無し2011/07/13(水) 21:04:56.96ID:WC2mTgAn
んー・・・

207創る名無しに見る名無し2011/07/16(土) 01:24:51.25ID:ts4C51tc
乙です!
展開してきたなぁ。不気味な文字列もいい効果。
続きも期待してます


しかし…24時表記でAMPMはいらんだろww このドジっ子め!

少年は黒シャツ。そのうちツバメがえしとかやりそうw

208創る名無しに見る名無し2011/08/27(土) 20:11:20.12ID:0fAoOdty
>>1こと>>2です
何が何でもこの日は投下したかったので、3周年日なんで3レス投下
ほ、本当は30レスのつもりが・・・(泣)

209創る名無しに見る名無し2011/08/27(土) 20:12:41.45ID:0fAoOdty
??『・・・』ジー
??『あ、あの?』
??『・・・』
??『な、何か用、かな?』
??『それ、おもしろい?』
??『え、えっと、この本・・・?』
??『・・・』コクリ
??『う、うん、おもしろいよ、  ちゃんも読んでみる?』
??『・・・』ジー
??『え、えっと・・・』
??『・・・えいっ』バッ
??『あっ!』
??『ははは〜!』ダダダッ
??『ちょ、ちょっと、待って!私の本!』タッタッタッ
??『ははは〜』
??『か、かえしてよ〜!』
??『ははは〜、な〜んだ、やっぱり走れるじゃん』
??『へ?』
??『クラスの子がね、  は本ばっかり読んでて休み時間も遊ばないって言ってたからさ』
??『え、えっと、何の話しかさっぱりなんだけど・・・』
??『つまり、私と鬼ごっこをしようってこと!』
??『え、えぇ〜?』
??『この本を取り返せたらあんたの勝ち、昼休み中逃げ切れたらあたしの勝ちね!』
??『そ、そんな勝手な・・・』
??『いくよ〜!れでぃーごー!』ダダダッ
??『あ、ま、待ってよ〜!』タッタッタッ

210創る名無しに見る名無し2011/08/27(土) 20:14:06.63ID:0fAoOdty
少女「・・・ん」パチッ

少女「・・・あれ?」

少女(ここは・・・私達の部屋だ)
少女(確か皆と一緒に旅館から出る所で、急にくらくらして・・・)
少女(・・・もしかして、また倒れたのかな)

ガチャ

保健「あ、気がついた?」
少女「は、はい」
保健「もー、びっくりしたよ、急に玄関で倒れちゃうんだもん」
少女「す、すみません、ご迷惑をおかけしました」
保健「はいこれ、一応体温計ってね」スッ
少女「あ、はい」モゾモゾ
保健「具合はどう?」
少女「えっと、大丈夫・・・だと思います」
保健「ほんとに?」
少女「はい」
保健「ん〜・・・顔色は悪くないね」
少女「・・・」
保健「ちょっと目の下見せてね」クイッ
少女「あぅ」
保健「・・・うむむ」

ピピピッピピピッ

保健「お、どれどれ・・・6度2分か、平熱かな」
少女「はい」
保健「・・・全身に脱力感があったりとかは?」
少女「い、いえ、特にないです」
保健「うむむ・・・」
少女「あ、えっと、前も似たような事あったんですけど、何ともなかったので平気でs」
保健「本当に何ともなければ倒れたりしないの!」
少女「う、そう、ですよね・・・」
保健「う〜ん、仕方ない、大事をとって、今日は旅館で待機しよっか」
少女「・・・え?」

211創る名無しに見る名無し2011/08/27(土) 20:26:06.09ID:0fAoOdty
保健「病院で精密検査受けたほうがいいかもね」
少女「せ、精密検査って・・・あのっ、本当に大した事は」
保健「ダメです、こっちに来る前にも倒れてるみたいだし、ここは大人しくしててね」
少女「そ、そんな・・・」
少女(せっかくの修学旅行なのに・・・)
保健「ご両親に連絡して、もし大事をとるなら先に戻ったほうがいいかも」
少女「・・・戻る?」
保健「そ、戻る」
少女「ど、どこへ?」
保健「どこって、家に」
少女「・・・え?だ、だって、それじゃあ旅行は」
保健「残念だけど、体調不良ってことで早退かな?」
少女「そ・・・うたい・・・」
保健「ごめんね、意地悪で言ってるわけじゃないの、分かってね」
少女「・・・」
保健「連絡先は自宅で良かったかな?ちょっと他の先生にも話してくるから少し待っててね」
少女「・・・はい」

ガチャ

バタンッ

少女「・・・はぁ」

少女(無理も無いよね・・・普通は、おかしいと思うよ)
少女(正直、私自身も分からなくて不安ではあるし、仕方ないのかも)
少女(仕方、ないんだよね・・・)

??「随分と、諦めがいいんですねぇ」

少女「え?・・・って、あ、あなたは!」

212創る名無しに見る名無し2011/08/27(土) 20:27:21.39ID:0fAoOdty
以上です、量少ないし投下迷ったんですが、記念日なので意地でもとwww
なにはともあれ、3周年おめでとう!

213創る名無しに見る名無し2011/08/27(土) 20:33:12.69ID:IQEFH7kY
投下乙なんだぜ

214 ◆JDhsVOOkg6 2011/09/29(木) 09:54:40.86ID:8LYSiVEs
                       _ノ  //  ノ    , イ /   /    !/       \
                      /ィ  // /| /    /イ,.-''"/     "    i!    ヾ\
                      ‖ "| /  / //"´ !/ レ' /   ,,,ィ ,    〉,ィ   ヽ"
                      /   " /_///    /_,.-‐一''/,ィ  !r //ト、 !  ト、
                      | /   //'  "      ̄      ̄ !/| | |   | i i\ ハ
                      | /:: :: ::i |/                  .W |/|  |/ ヾ! !
                     ‖|‖/ ||‖   ̄`゙''ー、_              ! !!  !!  !/|/
                      |!!|/!‖!/   _   \              》  〉 i!
                      !/‖/   <て~)`ヽ、 `     r--‐‐--、  〈/ /|r、|
                       | r、!   ` `゙''ー‐-      ,  ___     / ∨//`
                       !| ゝ(        /    /  く_>`ヽ,`  《 ,,, !/〉
                       \ ヽ             `ヽ   `ヽ´  / /‖
                        !ヽ. !.            !         /,ノ/,ノ
                        Y!ヽ!                    ./‖/
                        "!!∧        、_  ,ィ        /,,,/
                         )'  `     __         /‖
                         _|   、  <―  `゙''ー、    //,.'
                       //    \   ̄`゙''ー‐-"   ///∨
                    _,.-''/ 〈    ! \   ̄    /::::::∧
             __,.-‐一''"/   !  \   ヽ `ヽ、____,.-''":::::::::::| !\
       _,.-‐一''"´      /   .|    \           :::::::::::/ ヽ ヽ、
   _,.-‐''"´            /    |     `ヽ        ::::::::::::ノ   |   ヽ`゙''ー‐-、
_,.-''"               !     i!       \     :::::::::/    |    ヽ    `゙''ー‐-、_
                  .!     ト、     〃 |    ::::::/     |     ',         `゙''ー‐
                  |      ! ヽ    /.   !  :::::::::::|⌒\.   .|     !
                  |      | `!  ∧   \::::::::::::,ノ   〉   |      ',
                  |      ヽ |_,ノ\\   |::::::/   / 〉、  .|       ',
                  |      \    \\ | /  \// \|       ',

215創る名無しに見る名無し2011/09/29(木) 10:37:35.82ID:kT/8utSU
イケメン来たwwwww

216創る名無しに見る名無し2011/11/07(月) 15:33:52.16ID:OFii37DU
>>1こと>>2です
長い間放置してて申し訳ありません・・・
単純にこっから先の展開が詰まってて、中々先へと進めない状況です
このスレを見て下さっている数少ない方には本当に申し訳ないのですが、ゆっくりと書いていこうと思っているのでもう少々お待ちを・・・

217創る名無しに見る名無し2011/11/07(月) 15:43:26.27ID:IvUeIe3L
ええのんよ

218創る名無しに見る名無し2012/01/11(水) 02:59:39.52ID:r0sKy5RE
今更ですが明けましておめでとうございます、>>1です、あれ、なんかデジャヴ
もう無理矢理にでも進めないと駄目だと判断したので、久しぶりに投下予告します
今週土曜の13時から、レス量は未定です

ってか気づいたら今年の9月で3周年迎えるのか、や、やばい、終わらせないと・・・
実は一番やりたい事はこの作品書き終わってからだったりするんですが、到底そこまで追いつかないwww
作品を書き続けるって、本当に難しいですね・・・

219創る名無しに見る名無し2012/01/14(土) 13:12:37.03ID:qlOxKWCn
む、むわぁ〜!やはり13時は間に合わなかった・・・
ころころ変わって申し訳ないですが、夜までに書き溜めときます

220創る名無しに見る名無し2012/01/14(土) 22:35:05.39ID:9o0GcK3j
神様「どうも、お久しぶりですねぇ」
少女「お、お久しぶりですけど・・・どうしてここに?」
神様「いやぁ、急に京都観光がしたくなって」
少女「そうなんですか?」
神様「冗談です」
少女「・・・」ジトーッ
神様「い、いやだなぁ、ちょっとしたコミュニケーションですよ」
少女「なにしにきたんですか?」
神様「まぁまぁ、そう邪険に扱わず」
少女「はぁ・・・」
神様「それよりも、あなたこそどうしたんですか?こんな所で一人寂しく寝てるなんて」
少女「う、いや、まぁ、それには深い事情が・・・」
神様「ほうほう、深い事情?」キラキラ
少女「え、えぇ、実は(なんでこんな楽しそうなんだろう)・・・」

221創る名無しに見る名無し2012/01/14(土) 22:38:36.36ID:9o0GcK3j
神様「にゃ〜るほど、つまりせっかくの修学旅行が無くなってしまうかもしれないと」
少女「は、はい・・・」
神様「困りますね〜、これでは青春満喫モードにしてあげた意味がありません」
少女「いやそれは、私としても本意じゃないと言うか・・・」
神様「ふむ・・・よぅし、分かりました、この私がなんとかしてあげましょう」
少女「なんとかって・・・そんな簡単に」
神様「簡単ですよ」
少女「え?」
神様「要するに、あなたがここから出られればいいんですよね?」
少女「え、えぇ、まぁ・・・」
神様「ならば、いっちょ男Aさん達の元へテレポートを!」
少女「そ、そんなことできるんですか?」
神様「多少しんどいですが、不可能ではありません」
少女「で、でも、いきなり私がここから消えたら、保健先生がびっくりするかも・・・」
神様「そうですか?う〜ん、ならば・・・」

ガチャ

保健「お待たせ、少女ちゃん」

少女「あっ!?」ビクッ

神様「?」

少女(ど、どうしよう、まだ神様が居るのに!)

222創る名無しに見る名無し2012/01/14(土) 23:05:37.10ID:9o0GcK3j
保健「今ご両親とお電話してきたんだけどね・・・」
                        神様「おぉ、この方が例の『保健ちゃん』ですか」
少女「は、はい・・・」カチコチ
                        神様「なるほど、確かに幼い!小さいと言うか、幼い!」
保健「やっぱり、ご両親も心配してるし、今回は残念だけど・・・」
                        神様「顔立ちも丸いですし、本当に小学生みたいですね」
少女「はい・・・」カチコチ
                        神様「これがいわゆる合法ロリってやつですか、実にけしからん!もっとやれ!」
保健「しょ、少女ちゃん?」
                        神様「さて、それはさておき・・・どうしましょうかね」
少女「は、はいっ!?」ビクッ
                        神様「ふぅむ・・・」
保健「えっと、話し聞いてる?」
                        神様「・・・」
少女「はいっ!・・・って、え?」

223創る名無しに見る名無し2012/01/14(土) 23:07:22.35ID:9o0GcK3j
保健「もー、ちゃんと聞いててよー!」
                        神様「少女さんを、あくまで自然に、違和感無く・・・」
少女「あ、あの、先生?」
                        神様「うーん、思いつきませんねぇ・・・」
保健「ん、なに?」
                        神様「ふぅむ・・・」
少女「この人については、何も無いんですか・・・?」クイッ
                        神様「失礼ですね、指を差さないで下さいよ」
保健「えっと・・・この人って?」
                        神様「あ、そのことでしたら大丈夫ですよ」
少女「え?」
                        神様「私の姿は、あなたにしか見えませんから」
保健「もしかして、まだ寝ぼけてるかな?」
                        神様「勿論、声もですがね」
少女「え・・・?」
                        神様「ん?まてよ・・・そうか!」
保健「まぁいいや、話しを元に戻すね、それでこれからなんだけど・・・」
                        神様「こうして頭の上に手を置いて・・・えいっ!」

                ポンッ
保健「!」

少女「わっ!」

224創る名無しに見る名無し2012/01/14(土) 23:08:31.73ID:9o0GcK3j
言い忘れました、>>1です
一日捻ってこれか・・・まずいなぁ・・・
近いうち(今月中)にまた投下する予定です

225創る名無しに見る名無し2012/01/24(火) 23:43:45.85ID:hUulEoJn
>>1です、ゲリラ投下

226創る名無しに見る名無し2012/01/24(火) 23:44:10.27ID:hUulEoJn
少女(神様が保健先生の頭に手を置いたら、そこから煙が・・・!?)
保健「・・・」ボーッ
少女「あ、あの、先生?」
保健「・・・」ボーッ
少女「先生?な、何か目がうつろですよ!?」
保健「・・・」ボーッ
少女(ど、どうなってるの・・・?)
少女「先生!何か返事して下さい!先生!」
保健「少女ちゃん」
少女「うぇぁっ!は、はいっ!?」
保健「もう大丈夫だから、皆の所に戻っていいよ」
少女「・・・へ?」
神様「あぁ、良かった、成功したみたいです」
少女「あ、あの、先生の様子が変なんですけど・・・」
神様「えぇ、彼女にはちょっとだけ『勘違い』してもらいます」
少女「か、勘違い・・・?」
神様「そうです、あなたの体調不良は、何ら問題の無いただの立ち眩みだと」
少女「い、言っている意味がよく・・・」
保健「少女ちゃん、もう大丈夫だから、皆の所に戻っていいよ」
少女「うっ、あっ、はい・・・あ、あの、先生?大丈夫ですか?」
保健「少女ちゃん、もう大丈夫だから、皆の所に戻っていいよ」
少女「え・・・?」
保健「少女ちゃん、もう大丈夫だから、皆の所に戻っていいよ」
少女「・・・!」
少女(ずっと同じ事を言ってる・・・?)

227創る名無しに見る名無し2012/01/24(火) 23:45:26.38ID:hUulEoJn
神様「この人には、あなたがこの部屋から出るまで、この言葉しか話せないようにしました」
少女「は、話せないように・・・?」
神様「正確には『それしか考えられないように』ですけどね」
少女「それしか考えられないって・・・」
神様「心配せずとも、あなたが部屋を出れば『直り』ますよ」
少女「・・・」ゾクッ
保健「少女ちゃん、もう大丈夫だから、皆の所に戻っていいよ」
少女「せ、先生、先生!しっかりして下さい!」
保健「少女ちゃん、もう大丈夫だから、皆の所に戻っていいよ」
少女「そ、そんな、こんなのって・・・」
神様「どうしました?これであなたは何も問題なく、修学旅行を続ける事ができるんですよ?」
少女「だからって!こんな、洗脳まがいな事をしなくても・・・!」
神様「おやおや、あなたが望んだ事ですよ?」
少女「私はこんなの、望んでなんか・・・!」
神様「そ、そこまで怒る事ですか?」アセアセ
少女「というか、さっきから良く、状況が・・・」
神様「まぁまぁ、落ち着いて」
少女「お、落ち着いてなんか居られるわけ無いじゃないですか!」
神様「ですから、あなたが困ってる〜、私が神様パワーでなんとかする〜、皆幸せ〜、そう言う事です」
少女「ふざけないで下さいっ!」
神様「駄目でしたか?この方法?」
少女「当たり前ですよ!」
神様「何故です?一番スマートだと思ったんですが・・・?」
少女「だって、この人にだって意思はあって、気持ちがあるんですよ!?」
神様「・・・あぁ、なるほど」
少女「な、なるほどって、そんな悠長な!」

神様「ありませんよ、そんなもの」

少女「ありっ・・・・・・え?」

228創る名無しに見る名無し2012/01/24(火) 23:46:59.47ID:hUulEoJn
神様「ただのモブキャラに、意思も感情もへったくれもないです」
神様「彼女は『ただそこに居るだけ』、それだけの為に、ここにいるんです」
少女「ど、どう、いう・・・?」
神様「そこにある椅子や机と同じです、その世界を作る1つの『環境』にしかなりません」
神様「まぁ、今まではちょっと事情があって、そこら辺も曖昧にしてたんですが、それを元に戻しただけの事」
神様「言ってしまえば、これが彼女の本来の姿なんです」
少女「・・・」
神様「あれ、話し聞いてます?」
少女「そ、んな、はずない、です・・・」
神様「ほぅ?」
少女「だ、だって、保健先生ですよ?可愛らしくて、生徒から人気で、いつも優しくて・・・」
神様「という『設定』ですね」
少女「体調が悪いときとか心配してくれて、薬を出そうと思っても手が届かなくて、頑張って背伸びして・・・」
神様「それも『設定』です」
少女「・・・」
神様「信じられませんか?」
少女「信じられる、わけないじゃないですか・・・」
少女(だって、それを認めてしまったら、まるで・・・)
神様「まぁ、そうでしょうね、いきなりこんな事言われても中々ねぇ」
少女「・・・」
神様「いいでしょう、どうしても、信じられないと言うのなら・・・」

神様「あなたも同じにしてさしあげましょうか?」

少女「っ・・・!」ゾクッ

ガタンッ

ガラガラッ

バタバタ…

229創る名無しに見る名無し2012/01/24(火) 23:49:34.33ID:hUulEoJn
タッタッタッタッタッ…

少女「はぁっ、はぁっ・・・」

『ただのモブキャラに、意思も感情もへったくれもないです』

少女(怖い・・・)

『言ってしまえば、これが彼女の本来の姿なんです』

少女(怖い・・・怖い・・・!)

『いいでしょう、どうしても、信じられないと言うのなら・・・』

少女(嫌だ!怖い!こわいこわいこわいこわいこわい!!)

少女「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」

少女(どうして、何でなの・・・?)
少女(私は、ついさっきまで、楽しい修学旅行の中にいたはずなのに)
少女(気がついたら、こんな、こんな・・・)

少女「・・・」

少女「・・・」

少女「・・・」

少女「・・・会いたい」

少女(早く、皆に会いたい)

230創る名無しに見る名無し2012/01/24(火) 23:50:07.05ID:hUulEoJn
少女「・・・」ガサゴソ
少女「・・・あれ?携帯・・・?」
少女「あ、あれ?どこいったんだろ・・・」
少女「・・・まさか、忘れてきた?」
少女「と、取りに戻るの・・・?」
少女(あそこに・・・?)

『あなたも同じようにしてs』

少女「・・・」ゾクッ
少女(う、ううん、それだけは嫌だ・・・!)
少女(確か、予定通りなら、皆は今頃は京都駅にいるはず・・・)
少女(お金はあるし、途中で公衆電話を探して、電話をかけるしか無い)
少女(幸い、電話番号なら生徒手帳にメモしてあるし、大丈夫)
少女(携帯電話を持つ前の名残が、まさかここに来て役立つなんて・・・)
少女「・・・」

少女(なんか、私、何してるんだろう)

少女(だんだん、自分がどうしてここにいるのか、分からなくなってきちゃった・・・)

少女「っ・・・」フルフル
少女(だ、駄目だ、そんな弱気じゃ・・・!)
少女「と、とにかく、皆に追いつこう・・・!」

231創る名無しに見る名無し2012/01/24(火) 23:50:25.98ID:hUulEoJn
ー京都駅ー PM 1:12

ワイワイ

ガヤガヤ

少女(駅に着いたはいいけど、公衆電話が中々見当たらないなぁ・・・)
少女(うぅ、やっぱり取りに戻った方が良かったかな・・・)
少女(う、ううん、あそこには戻りたくない、あそこに戻るなら帰った方がましだよ!)
少女(・・・それにしても)
少女「人、多いなぁ・・・」キョロキョロ

女D「・・・」スタスタ
女D(はぁ〜、タイクツ)
女D(神社巡りなんかして何が楽しいんだっつうの)
女D(やっぱトイレのふりして抜けてきたのは、正解だったわ)
女D(せっかくの自由時間なんだから、もっと遊ばなきゃね〜)
女D(・・・っつっても、行く場所なんて無いけど)
女D「・・・ん?」

少女「・・・」キョロキョロ

女D(・・・あれって、少女だよね?)
女D(あんな所で何してるわけ?何か探してるみたいだけど・・・)
女D(もしかして、迷子とか?うは、マジでっ!?)
女D(ちょっとちょっと、面白いもん見つけちゃったんじゃないの!?)
女D(・・・あ)ピカンッ
女D(やっば、すっごいいい事思いついちゃった)
女D(もしかしたら、今日一日これでつぶせるかも・・・)ニヤリ

232創る名無しに見る名無し2012/01/24(火) 23:51:49.63ID:hUulEoJn
ここまでです、そして最後は久しぶりに自分からage
今月中にもう少し書けたらいいなぁ

233創る名無しに見る名無し2012/01/27(金) 20:43:06.79ID:RioL2NZc
神様こえーよ神様

234創る名無しに見る名無し2012/01/30(月) 18:47:26.92ID:7x4WkU/G
なんとなく世界が見えてきた気がするよage

235創る名無しに見る名無し2012/05/15(火) 05:36:59.71ID:B/Z8iC2v
見えてきたね

236創る名無しに見る名無し2012/07/04(水) 11:50:39.43ID:n+3Wnw1H
age

237創る名無しに見る名無し2012/07/06(金) 22:25:23.65ID:GqPV1GL6
ご無沙汰しております、>>1こと>>2です
長々とお待たせしてしまって申し訳・・・って何回目だこの挨拶www
ちょうど区切りのいい所まで書けたので投下したかったのですが、現在規制にひっかかっておりまして書き込めません
そこで、また避難所の「個人スレ」をお借りして、続きを書き込もうかと思っています
てなわけで久しぶりの投下予告!
急ですが明日(7/7)の21時〜、レス数はだいたい20位です(ちょっと増えるかも)
修学旅行編の山場まで、いけるといいなぁ・・・

238創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 15:45:06.25ID:tLmBZoCT
書けるかな?

239創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 15:47:46.84ID:tLmBZoCT
うおぉ書けた!唐突ですが>>1こと>>2です
普段とは回線環境が違う所に居るので、今のうちに避難所投下分を(微修正しつつ)移しときます
やっぱり規制解除を待つか書ける所から投下する方が良いですね、ちと反省・・・

240創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 15:50:29.11ID:tLmBZoCT
ー京都駅ー PM 1:05

友人「・・・」ソワソワ
女A「あんたねぇ、少しは落ち着きなさいよ」
友人「う、だって・・・」
女A「心配なのは分かるけど、気にしたって仕方ないでしょ」
友人「そうは言うけどさぁ・・・やっぱ心配だもん」ソワソワ
女A「大丈夫よ」
友人「そうかなぁ・・・」
男B「お?何の話しだ?」
女A「少女の事よ」
男B「あー、派手にぶっ倒れたもんなぁ」
女A「まぁ、元々頑丈そうには見えなかったけど」
男B「にしたって、あそこまで病弱だとは・・・」
友人「いやぁ、昔はそうでもなかった、はずなんだけど・・・」
少年「・・・」ムッ
女A「まぁ軽い貧血だっていってたから、大した事は無いでしょ」
友人「で、でも、この間もそんな事言って、ずっと眠ってたじゃんかぁ・・・」
女A「たまたまでしょ」
友人「そ、そんな都合良くは考えられないんだけど」
女A「あーもう!さっきからうじうじと男らしくないわね!」
友人「いや私女だし」
女A「ともかく、今の私達ができることなんて何も無いでしょ」
男B「まぁせいぜい土産話を作っておく位だな」
友人「う、うん・・・」
女A「ったく、あんたがそんなんじゃ調子狂うじゃない」
友人「ご、ごめん」
女A「いやだから」
男A「おーい、わかったぞー」タッタッタッ
女A「っと、おかえり」
男A「どうも今来てる3番のバスに乗ればいいっぽいな」
女A「そ、じゃあいきましょ」

女D「あっれ〜、男Aじゃ〜ん?」

男A「ん?」
女A「・・・!」

241創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 15:51:27.51ID:tLmBZoCT
男A「おー、女Dか」
男B「よっすー」
女D「よっすー、何してんの?」
男A「これからバス乗って移動する所だ」
女D「そうなの?どれどれ?」
男A「あそこの3番のやつ、終点までな」
女D「へー、そうなんだ〜、ねぇ、それ私も一緒に」
女A「駄目よ」
女D「っと、いたんだ」
女A「・・・」
女D「やだー、何そんな怖い顔してるの?」
女A「よく言うわ、昨日あんだけ気味悪い事しといて」
女D「何の事?」
女A「あんたねぇ・・・」
少年「他の奴はどうした」
女D「あ、少年く〜ん!今一人なんだよね〜」
男B「ん?班で行動しなきゃいけないんじゃなかったっけか?」
女D「なんかぁ、はぐれちゃってさぁ」
女A(絶対嘘だこいつ)
女D(まぁ嘘だけど)
男B「おいおい迷子か?」
女D「あー、そうかもねー」
男A「大丈夫なのか?」
女D「大丈夫だよ、そんな子供じゃあるまいしwww」
男A「ん、まぁそっか、連絡すりゃいい話しだもんな」
女D「そそ、ねぇ、それより私もあんた達についていってm」
女A「駄目って言ったでしょ、班と合流して観光しなさい」
女D「え〜、いいじゃん別に」
女A「駄目よ」
女D「ぶ〜、けち、まぁいいや」
男A「バス探してるんなら、あそこの窓口行けば案内してくれるぜ」
女D「はいは〜い」

242創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 15:52:16.50ID:tLmBZoCT
女A「それじゃそういうことで、行きましょ」グイッ
男A「あ、お、おい、引っ張んなよ!」ズルズル
女A「うるさい馬鹿っ!」グイグイ
男A「なんだそりゃあ!?」ズルズル
女A「ほら、友人達も早く!」
友人「え、あぁ、うん」タタタッ
男B「ちょ、待てよ!」タタタッ
女D「はいはーい、いってらっしゃーい」
少年「・・・」
女D「あれ?ってか少女ちゃんは?」
少年「具合が悪くて、今は旅館にいる」
女D「へぇ、そうなんだ・・・」
少年「・・・」
女D「じゃあさ、今少年君って、『空いてる』って事だよね?」
少年「・・・」ムッ
女D「ねぇ、普通に回っても面白くないし、よかったらこれから二人で」
女A「少年君っ!」
少年「・・・すまんな」スタスタ
女D「あ〜あ・・・」
女D「・・・ま、いっか」
女D(正直、もうそんなに興味ないし)

243創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 15:53:03.59ID:tLmBZoCT
女A(あいつ、絶対なんか企んでる)
女A(少女に対してか、少年君に対してか)
女A(それとも、別の何かに対してか・・・)
女A(とにかく、あいつにはあまり関わらないでおこう)
友人「・・・」
女A「・・・ちょっと、あんたがそんなんで、どうすんのよ」
友人「え?」
女A「あいつが怪しいって言ってきたのはあんたなのよ」
女A「その本人が参っちゃっててどうするの、ってこと」
友人「・・・はは、そだね」
女A「しっかりしなさい」
友人「・・・うん、ごめん、今は考えるのはやめにする」
女A「それでよし!」
男A「・・・あ」
男B「ん?どした?」
男A「3番じゃなくて、2番だった」
女A「はぁ?もー!あんたもしっかりしろー!」バシーン
男A「いったぁ!?」
友人「・・・」
友人(そうだ、今あたしがあれこれ考えてたって、仕方ない)
友人(少女の分まで、ちゃんと楽しんであげなくちゃ・・・)

244創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 15:53:53.62ID:tLmBZoCT
ー京都駅ー PM 1:12

ワイワイ

ガヤガヤ

少女(駅に着いたはいいけど、公衆電話が中々見当たらないなぁ・・・)
少女(うぅ、やっぱり取りに戻った方が良かったかな・・・)
少女(う、ううん、あそこには戻りたくない、あそこに戻るなら帰った方がましだよ!)
少女(・・・それにしても)
少女「人、多いなぁ・・・」キョロキョロ

女D「・・・」スタスタ
女D(はぁ〜、タイクツ)
女D(男A達もすぐ行っちゃったし、行くとこも特にないし)
女D(班の奴らからトイレのふりして抜けてきたのは、後悔してないけどさ)
女D(せっかくの自由時間なんだから、もっと遊ばなきゃね〜)
女D「・・・ん?」

少女「・・・」キョロキョロ

女D(・・・あれって、少女だよね?)
女D(あんな所で何してるわけ?何か探してるみたいだけど・・・)
女D(つか今旅館にいるんじゃないの?具合が何たらはどうしたのよ)
女D(・・・暇だし、からっかってみようかな)

245創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 15:54:59.91ID:tLmBZoCT
少女「・・・」キョロキョロ
女D「なにしてるの?少女ちゃん」
少女「へ・・・?」クルッ
女D「こんにちわ」
少女「あっ・・・」ビクッ
女D「具合が悪いって聞いたけど、もう大丈夫なの?」
少女「あ、えっと・・・」オドオド
女D「もしかして・・・あいつら探してるとか?」
少女「ぇっ!?ど、どうして?」
女D「いや、ちょうど旅館から開放されてきた所かなって」
少女「あ、う、うん・・・」
女D「あと、明らかに挙動不審だし」
少女「あ、あぅ・・・」
女D「まぁ、なんでもいいけどさ、こんな所に一人でいるのは危ないと思うな」
少女「う・・・」シュン
女D「・・・」
女D(あれ、こんなにびくびくしてる子だっけ)
女D(昨日話してた時は、まぁ多少キョドってたけど、普通だったよね)
少女「あ、あの」
女D「ん?」
少女「男Aくん達が今どこにいるか、知ってたりしない、かな・・・?」
女D「・・・」
女D(さて、どうしようかな)
女D(わざと違うバスに案内してあげるのも、面白いよね)
女D(うん、それ面白そう)
女D「・・・知ってるよ」ニヤリ
少女「え?」

246創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 15:56:09.46ID:tLmBZoCT
女D「つっても、正確にじゃないけど」
少女「ほ、ほんとに!?」
女D「はぁ、つかマジで迷子なわけ」
少女「は、恥ずかしながら///」
女D「ふ〜ん」
少女「・・・」モジモジ
女D(ちょっと、大丈夫なのこの子)
女D(具合が悪いって、頭の具合とかじゃないの)
女D「あれ」
少女「へ?」
女D「あのバスに乗ってったみたいだよ」
少女「あのバスって・・・2番のところ?」
女D「うん、実はあいつらに会ってさ」
少女「え!?」
女D「ついさっきだから、今からなら追いつけるんじゃない?」
少女「わ、わかった、行ってみるね!」テッテッテッ
女D「はいはい、気をつけて」ヒラヒラ
少女「あ・・・」ピタッ
女D「ん?」
少女「・・・」テッテッテッ
女D「・・・?」
少女「あ、あの、その・・・」
女D「なに?」
少女「ご、ごめんなさいっ!」ペコリッ
女D「・・・はぁ?」

247創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 16:54:03.13ID:tLmBZoCT
少女「あの、私、勝手に勘違いしてて・・・」
女D「いや、なにを?」
少女「女Dちゃんって、凄く自信満々だし、堂々としてて・・・」
少女「ちょ、ちょっと、怖いな、って思っちゃってて・・・」
女D「・・・」
少女「で、でも、そうじゃなかった」
少女「ほんとは、こんなに優しいんだね」
女D「いや、これぐらいでそんな評価爆アゲされても」
少女「ありがとう」ニコッ
女D「・・・」
少女「あ、え、えっとそれじゃあっ!///」テッテッテッ
女D「・・・」
女D「なにあいつ、意味分かんない」
女D「・・・」
女D「ちょっと!」タッタッタッ
少女「へ?」クルッ
女D「そっちじゃなくて、あっち」
少女「あっちって・・・3番のとこ?」
女D「そ、さっき言ったじゃん」
少女「あ、ご、ごめん、そうだっけ・・・」
女D「それにあんた、降りる駅とか分かるわけ?」
少女「・・・あ、そういえば、そうだね」
女D「終点まで行くって言ってたから、今から行けば追いつくんじゃないの」
少女「そ、そっか」
女D「早く行けば」
少女「う、うん、何から何までありがとう!」テッテッテッ
女D「・・・」
女D「・・・」ポリポリ

248創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 16:57:35.47ID:tLmBZoCT
少女「えっと、3番・・・あった!」
少女「○○行き・・・これで最後まで乗っていけばいいんだよね」
少女(・・・それにしても)
少女(女Dちゃんって、あんなに優しい人だったんだ)

『・・・わるいね、ありがとっ!』

『じゃあ私が好きになってもいいってことだよね?』

『行動あるのみ!どうなるか分からないっ!』

『できたら席交換して欲しいんだ・・・』

少女(思い返せば、女Dちゃんは何も悪くないよね・・・)
少女(一人で勝手に怖がって、恥ずかしいなぁ・・・)
少女(こんなんだから、少年君だって・・・)
少女(・・・あれ?)
少女(そもそも、どうして女Dちゃんの事を考える時は)
少女(少年君も一緒に、考えちゃうんだろ)
少女(全然、関係ないはずなんだけどな・・・)
少女「うーん・・・」

《えー、次はー、○○ー、○○ー、っです》

249創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 17:07:57.90ID:tLmBZoCT

ブロロロロロ…

《えー、次はー、□□ー、□□ー、っです》

少女「・・・」

プシュー…

《えー、次はー、△△ー、△△ー、っです》

少女「あ、あの、どうぞ」スクッ

ガタガタ…

《えー、次はー、××ー、××ー、っです》

少女「・・・」ボーッ

少女(・・・もしも)
少女(もしも、神様の話しが本当なら)
少女(今、私が見ているこの景色も)
少女(このバスに乗っている色んな人たちも)
少女(他のものも、男A君に関係ないもの、全部・・・)

『この世界を形作る、パズルのピースでしかありません』

少女(・・・)
少女(やっぱりそんなの・・・)
少女「信じ、られない・・・」ウトウト
少女「・・・」
少女「・・・」スーッ

プシュー…

ブロロロロロ…

エー、ツギハー…

250創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 17:14:49.27ID:tLmBZoCT
??『じゅけん?』
??『うん』
??『  受験するの?』
??『うん』
??『どうして?』
??『えっと、お母さんがそうしなさい、って』
??『ふーん』
??『  ちゃんは?』
??『あたしは、ふつうに・・・』
??『うん』
??『・・・でもさ』
??「うん?」
??『  が受験するってことは』
??『うん』
??『一緒の中学には、行けないって事だよね?』
??『え?』
??『だって、そうでしょ?』
??『・・・そ、そっか』
??『もー、ちゃんと考えてるの?』
??『う、ごめん』
??『またすぐ謝るー』
??『ご、ごめん』
??『ほらー』
??『あ、う・・・///』
??『・・・』
??『・・・』
??『決めたっ!』
??『へ?』
??『私も受験する!』
??『え、えぇ?そんな簡単に・・・』
??『できるよ!あたしだもん!』
??『う、うーん・・・』
??『確かに、勉強はあまり好きじゃないけどさ』
??『な、なら・・・』
??『でも、あんたと同じ学校に行けない事の方が嫌!』
??『・・・  ちゃん・・・』
??『ね、あたしも頑張るからさ、一緒の所受けようよ!』
??『・・・大丈夫?』
??『まかせないさいっ!』
??『・・・』
??『・・・』
??『・・・くすっ』
??『へへっ』
??『うん、うんっ!』
??『よーし!そうと決まれば早速勉強だー!』
??『へ?』
??『あたしんち来てよ、んで勉強教えて!』
??『え、えぇ?私が?』
??『ほらほら早く!』
??『あ、ちょ、ちょっと、引っ張らないで〜!』

251創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 17:20:37.05ID:tLmBZoCT
少女「・・・!」ハッ

プシュー…

ブロロロロロ…

少女「・・・」
少女「また、昔の夢・・・」

少女(ぼやけた視界の奥に見える、いつかの記憶)
少女(ここ最近、こういう夢を見る事が多くなった)
少女(考えすぎてるだけ、かもしれないけれど・・・)
少女(これも、神様の仕業、とかなのかな・・・)

少女「・・・あ」
少女(というか、今どこなんだろう?)
少女(そんなに眠ってはいないはず・・・)

《えー、次はー、◇◇ー、◇◇ー、終点っです》

少女「・・・へ?」

少女(しゅ、終点!?)
少女(そんな眠ってたんだ・・・い、今何時だろう?)
少女(って、携帯がないから分からない・・・)
少女(でも、そんなには時間経ってないはず・・・だよね)
少女(とりあえず降りたら、皆を捜そう)

252創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 17:24:07.67ID:tLmBZoCT
-見知らぬ寺 境内-

シーン…

少女(やっぱり、人気がない)
少女(観光客の一人でもいるかと、思ったんだけどなぁ・・・)
少女(よ、よし、ここは勇気を出して・・・)

少女「あ、あのー?」ビクビク

シーン…

少女「す、すみませーん」

シーン…

少女「ど、どなたか、いらっしゃいません・・・かぁ・・・」

シーン…

少女「・・・うぅ」

少女(も、もういやだ、怖い・・・)
少女(どうして携帯置いてきちゃったんだろう・・・)
少女(し、仕方ない、諦めて山を下りよう)

テトテト…

少女(・・・あれ?)
少女(なんだろう、これ、石碑?)
少女(こ、こんなの、入口にあったっけ・・・?)
少女「・・・」ゾワゾワ

253創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 17:28:05.40ID:tLmBZoCT
少女(い、いや、あったんだよ、そう、きっと最初から、うん、うん)
少女(へ、へんに怖がるから、いけないんだよ)
少女(どうせ、このお寺の説明とかそんな感じのが書かれて)

【慰霊碑】

少女「・・・」ゾワゾワ

少女「・・・」

少女「・・・」グスッ

少女(も、もうやだ・・・)
少女(ど、どうしてこんな物がこんな所に・・・)

阿久津長介
加藤貞治
井上洋子
 :
 :

少女(戦争か何かで、無くなった人達の名前、かな・・・)
少女(・・・)
少女(・・・随分と、多くの人が、亡くなったんだ)

斉藤信介
吉岡凛
立花恵
 :
 :

少女(・・・)
少女(あれ?)
少女(なにか、おかしいような・・・)
少女(・・・?)
少女(なんだろう、凄く・・・)
少女(凄く、懐かしい感じが・・・)

_;」/:。、@「ー^

少女「っ・・・!?」フラッ

254創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 17:35:12.38ID:tLmBZoCT
少女(ま、またこれ!?)

少女「くぅ・・・」ジンジン

少女(だ、大丈夫、今回はそんなに強くない・・・)
少女(なんだろう、今、石碑に触れようとしたら、おこったような・・・)

少女「・・・」
少女「・・・」ソーッ
/:。、@
少女「っ!」バッ
少女(や、やっぱり・・・!)
少女(なにか、関係あるのかな・・・)
少女(もしかして、何に反応しているかが分かれば)
少女(この正体不明の症状も、少しは改善される、のかな・・・?)
少女(・・・)
少女(だ、だめだ、その為にわざわざ手を伸ばす気に派なれないや)
少女(それに、どちらにしろこの石碑には、あまり近づかない方が良さそう)
少女(そうなると、門に近づかない方が良いって事だから・・・)

少女「・・・あれ、もしかして、出られない?」

少女「・・・」

少女「い、いや、ここで待つのも、一つの手だよね、うん」

少女「・・・」

少女「・・・はぁ」ガックシ

少女(なんだか、本格的にめげてきたなー・・・)
少女(賽銭箱前の階段で、少し休んでいよう・・・)

255創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 17:39:06.16ID:tLmBZoCT
-喫茶店 音の集-

男A「はぁー、疲れた・・・」
男B「もう、歩けん・・・」
女A「だっらしないわね」
男A「いや、さすがに五キロはしんどいぜ」
友人「でも、綺麗な町並みだったね」
女A「そうね、正直期待してなかったけど、ゆっくりと散歩するには丁度良かったわね」
少年「・・・」ムッ
男B「はぁ〜、しかし少年は流石だな」
少年「ん?」
男B「この残暑の中、長距離歩いたってのに、汗一つ掻いてないぜ」
少年「あぁ・・・まぁ、慣れてるからな」
男B「んー、俺も朝走ろうかなぁ」
男A「どうせ続かないんだ、やめとけ」
男B「し、失礼な!これでも決めた事はやり通す主義なんだぜ」
男A「お前そう言ってこの間もダンベル始めたとか言ってたじゃねぇか」
男B「あ、あぁ〜、そうだっけか?」
友人「して、そのダンベルは今どこに?」
男B「あ、はは、えっと」
女A「あたしの所よ」
男A「ほら見ろ」
男B「やや、違うんだって!それはこいつが『使わないんなら頂戴』とか言うから貸してるだけであって」
男A「つまり使ってねぇんじゃねぇか」
男B「ま、まぁ、そうともいうな」
男A「しん○すけかお前は」
友人「・・・ん?なんでまた女Aがダンベルなんか欲しがるんだい?」
女A「う」ギクッ
友人「・・・ははぁん」
女A「な、なによ・・・いいでしょ別に」
友人「大丈夫、大丈夫、まだまだ引き締まってる方だって」ポンポン
女A「う、うるさいわね!そんなんじゃないわよ!///」
友人「あんたに比べたら、あたしなんかぽっちゃりん子ちゃんだからさ、気にするな」
女A「べ、別にスタイル気にしてダイエットとかじゃないわよ!」
男A「ふ〜ん、お前も一応そう言う事気にするんだな」
女A「い、一応って何よ!ってだからそういうのじゃ」
男A「別にそんな太ってるようには見えn」
女A「ふんっ」ゴッ
男A「ごはっ!?」バタリ
女A「あんた、これ以上言ったら殴るわよ」ゴゴゴゴ…
男B「な、殴ってから言うなよ・・・」
友人「はははwww」ゲラゲラ

256創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 17:43:48.10ID:tLmBZoCT
友人「んでそれがさー!また面白くってwww」
男B「へぇ〜?今度見てみっかな」
友人「まじおすすめだって!その日一日の活動に支障をきたす位笑うよwww」
男B「え、じゃあやめよ」
友人「なんでさー!?」
男A「ははっwww」
女A「・・・」
女A(どうやら、元の調子に戻ったみたいね)
女A(だからって弄られるのは簡便だけど・・・)
女A(まぁ、ずっと俯いていられるよりはマシか)

テュルルル、テュルルル

友人「ん?ちょい失礼」カチャ
友人「ってあれ、社会からだ」
男B「あ?まだ集合時間じゃねぇよな?」
友人「んー、とりあえず出てみる」ピッ
友人「はいはーい、友人ちゃんですよー」
電話『――――!』
友人「なにさ、そんな慌てて」
電話『――――?』
友人「ん?いや、いないけど?」
友人「つうか、まだ旅館じゃないの?」
電話『――――』
友人「どしたのさ、何かあった?」
電話『……――』
友人「え?う、うん・・・」

電話『――――』

友人「・・・え?」

257創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 17:47:45.39ID:tLmBZoCT
電話『――――』
友人「ちょ、どういうこと・・・?」ワナワナ
男A「なんだなんだ?」
女A「さ、さぁ?」
少年「・・・」ムッ
電話『――――』
友人「だ、だってあの子、携帯持ってるはずじゃ・・・」
電話『――――』
友人「い、いやいや、保健先生に預けたあとは、何も知らなくて・・・」
電話『――――』
友人「わ、分かった、とりあえずこっちでも探してみる」
電話『――――』
友人「そっちも何か分かったらすぐ連絡してよ、この電話で良いからさ」
電話『――――』
友人「ん、それじゃあ・・・」ピッ
男A「なんだったんだ?」
男B「やけに切迫してるような感じだったな?」
友人「・・・」
女A「どうしたのよ、何かトラブル?」
友人「・・・」
女A「ちょっと、何か言」
友人「まって、落ち着かせて・・・」ガタガタ
女A「ちょ、あ、あんた・・・」
少年「あいつに何かあったのか」
友人「!」
少年「・・・あったんだな」ムッ
男A「お、おいおい、何なんだよ?」
女A「あいつ?」
女A(少年くんがあいつって呼ぶのって・・・)
女A「・・・まさか」
友人「・・・」

友人「少女が、行方不明、だって・・・」

男A「!」
男B「お前はまたまたそんな、今時はやらねぇよwww」
友人「・・・」
男B「ははは・・・」
友人「・・・」
男B「・・・え?」

258創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 17:53:15.74ID:tLmBZoCT
男A「じゃあ、俺は京都駅から順番に回ってみる」
女A「あたしも行くわ、あんただけじゃ不安だし」
男A「お前、いくら俺でもこんな時にふざけたりは」
女A「分かってるわよ、でも極力まとまって行動した方が良い」
男A「・・・」
女A「それに、少年くんはともかく、あたしらを一人にする気?」
男B「だな、こんな夕暮れ時に女子が一人でいるのは危険すぎる」
男A「分かった、それじゃあ女Aは俺と一緒に、男Bと友人は旅館に戻って現状把握、少年はここら一帯だな」
友人「あ、あたしは大丈夫、一人で別の所探す」
男B「駄目だ」
友人「な、なんでさ!」
男B「聞いてなかったのかお前、俺たちまで迷子になったらどうする」
友人「それなら、私は少年君t」
男B「いいからこい」ガシッ
友人「あ、ちょ、ちょっと!」ズリズリ
女A「頼んだわよー!」
男B「おーう!」

女A「・・・強がっちゃって」
男A「友人があんなに取り乱してる所、初めて見たぜ」
女A「その前からずっと心配してたからね、気が気じゃないでしょ」
少年「・・・急ごう、日が暮れる」
男A「そうだな、見つけたらまずは社会に電話、そのあと俺らな」
少年「分かった」タスタス
女A「私達も行きましょう」
男A「おう」

女A(・・・)

『ど、どうしよう、どうしよう、あの子に、な、何かあったら・・・』

女A(何が、元の調子に、よ)
女A(・・・ばか)

259創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 18:29:57.08ID:tLmBZoCT
少女「・・・」ポツーン

カァーカァー

ザワザワ

少女「・・・」

少女(どれぐらい、時間経ったのかな)
少女(持ってない時は特に感じてなかったけど)
少女(携帯電話がないと、不便なんだなぁ・・・)

少女(すっかり、薄暗くなってきちゃった)
少女(降りようかな、どうしようかな・・・)
少女(でも、迷子になった時はその場所を動いちゃ駄目だって、言うよね)
少女(それに、あの石碑にはなるべく近づかないって決めたし・・・)
少女(うぅ、入ってくる時は平気だったのに、なんで門の前なんかにあるんだろう・・・)
少女(けど、ここにいたって、誰も来ないだろうし・・・)

少女(・・・)
少女(私、なんて馬鹿なんだろう)
少女(きっと皆、心配してるよね)
少女(迷惑、かけてるよね)
少女(・・・それとも)

少女(誰も、気に留めてないかな・・・)
少女(だって、私は『その他大勢』だし)
少女(単なる、パズルのピースだし)
少女(このまま、きっと・・・)

少女(・・・忘れ、られる?)
少女(あの、遊園地の人みたいに)
少女(保健先生みたいに)
少女(そこに建つ、慰霊碑の人達みたいに・・・)

少女「いやだ、なぁ・・・」

260創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 18:34:10.45ID:tLmBZoCT
カァーカァー

バサバサ

少女「・・・」

少女(ここを出よう)
少女(じっとしていたって、仕方ない)
少女(石碑も至近距離まで近づかなければ、フラフラしないだろうし)
少女(外に出たらもっと迷子になるかもしれないけれど、人に会えれば大丈夫)
少女(携帯でも借りて、学校に連絡するしかない)

少女「・・・よしっ」スクッ

トテトテ

トテトテ

ゴツンッ

少女「あぅっ!?」ドサッ
少女「いったた・・・な、なに?」
少女(なんか、壁みたいなものに、あたったような・・・)

少女「・・・ははっ」

少女(ま、まさか、そんな、ね・・・)
少女(見えない壁があるわけでもないし)スクッ

スタスタ

ゴツンッ

少女「っ!」
少女「・・・え?」

ペタペタ

少女「そ、そのまさか・・・?」
少女(門の所に見えない壁が・・・?)
少女(そ、そんな、そんな、さっきまでは無かったのに・・・!)

コンコン

少女「・・・」
少女(こ、こんなのって、あり・・・?)

261創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 18:36:02.77ID:tLmBZoCT
少女(な、なんで?どうして?)
少女(漫画でもあるまいし、そんな不思議な事があるわけ・・・)

『彼女にはちょっとだけ『勘違い』してもらいます』

少女「・・・」
少女(いや、ありえる)
少女(私は知っているじゃない、その最たるモノを・・・)
少女(神様が居て、人が簡単に忘れ去られて、記憶も改ざんされる)
少女(そんな世界に、何が起こっても・・・)

サラサラ…

少女「・・・?」
少女(あれ?音が・・・)
少女(何の音だろう、後ろから聞こえているような・・・)クルッ

サラサラ……

少女「!!」
少女(じ、神社が、砂になっていく・・・?)
少女(い、いや、神社だけじゃない、周りの木々や、地面、空気まで)
少女(『そこにあるもの』が、消されていっている・・・!)
少女(まるで、消しゴムで絵を消していくような、そんな感じで・・・)

サラサラサラ……

少女「・・・」
少女(それに、なんだか・・・)

サラサラサラサラ……

少女(なんだか・・・)

サラサラサラサラサラ……

少女(どんどん、こっちに近づいてきている、ような)

ザラザラサラザラサラ……

少女「っ・・・!」ゾッ
少女「だ、誰かっ!誰かいませんか!?」ゴンゴンッ
少女「お願いっ!誰かっ・・・!誰かぁっ!!」ゴンゴンッ

262創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 18:38:34.70ID:tLmBZoCT
少年「・・・」ムッ

少年(ひとまず俺たちの回った所には居なかった)
少年(行き違いかもしれないが、あいつは考えも無しに、ふらふらとする様な奴とは思えない)
少年(ましてや携帯電話も持たず、誰にも行き先を言わず、勝手に居なくなるなんて)
少年(そもそもがおかしい・・・いや、今はそんなことどうでもいい)
少年(ともかく、あいつの興味がうつりそうな所を回ってみるしか・・・)

??「そこの少年、少し宜しいでしょうか?」

少年「・・・」ムッ

??「あぁ、そんな睨まないで下さい、怪しい者ではありません」
少年「・・・いや、十分怪しいんですが」
??「えぇ!?どこらへんがでしょうか?」
少年(ジャージにサングラス姿の男を、怪しむなと言う方が無理な話だ)
少年「なにか、俺に用ですか」
??「えぇ、ちょっとお困りのあなたに人生のアドバイスを」
少年「間に合ってます、それでは」スタスタ
??「あぁ!うそうそうそ!ちょっと待って下さい!」ダバダバ
少年「すみません、急いでいるので」スタスタ
??「そんな事言わずに、お時間取らせませんからっ!」ダバダバ
少年「いえ、すみません」スタスタ

??「しょ、少女さんの居場所を知ってると言ってもですか!」

少年「・・・!」ピタツ
??「おっと、やっと止まってくれましたか・・・」

263創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 18:43:29.47ID:tLmBZoCT
少年「・・・お前、何者だ」
??「うぉぉ、その台詞を吐かれたのは流石に初めてです、いいですねぇ、実にいい!」
少年「・・・」ムッ
??「あぁもう冗談ですよ冗談、まったく、ユーモアに欠ける所はあっちもこっちも変わりませんね・・・」
少年「・・・」ムッ
??「いえいえ、私が少女さんを誘拐した犯人だとか、そう言うわけではないです」
少年「・・・」ムッ
??「はは、やだなぁ、そんな褒めないで下さいよ」
少年「・・・」ムッ
??「まぁ今は私が何者かなんでどうでも良いでしょう、ね?」
少年「・・・」ムッ
??「少女さんは今、○○寺という所に居ますよ」
少年「・・・」
??「ここからですと、少し先を右に曲がった所にある停留所から行けます」
??「って、あぁもう日も暮れてしまいますね、彼女もだいぶ怯えていることでしょう」
少年「・・・」ムッ
??「大丈夫、彼女は無事ですよ、ってだから誘拐犯じゃありませんってば」
少年「・・・」
??「ともかく、なるべく早く向かってあげて下さい、頼みましたよ?」
少年「・・・」
??「ではでは、お急ぎの処を失礼致しm」
少年「まて」
??「は、はい?」
少年「・・・助かった、恩に着る」
??「え?あ、あぁ、いえ、気にしないで下さい」
少年「じゃあな」スタスタ
??「・・・」
??「うむむ、流石ですね」
??「さて、これでどうなることやら」

264創る名無しに見る名無し2012/07/15(日) 18:59:30.08ID:tLmBZoCT
とりあえず、転載分はここまでにしておきます、若干修正したいので・・・
規制解除までは本スレに書き込めない状況が続くと思います
それまでにがっつり書き溜めて、一気にラストまで突っ切れたらいいなぁ

265創る名無しに見る名無し2012/08/27(月) 20:11:23.22ID:3qjTjK5S
>>1こと>>2です、規制中ですが例のごとく別環境から
4周年ってことで無理矢理にでも投下するよ!

266創る名無しに見る名無し2012/08/27(月) 20:17:25.92ID:3qjTjK5S
ザラザラザラザラ…

少女「うぅっ・・・」グスッ
少女(もう、目と鼻の先まで、消えちゃってる・・・)
少女(でも前には見えない壁があっていけないし・・・)
少女(一体何が起こってるの?こんなの、現実にあり得るの?)

ザラザラザラザラ…

少女(と、とにかく、何もしないのが一番意味がない!)
少女(落ち着いて、こういう時こそ、現状を把握しなきゃ)
少女「・・・」クルッ

ザラザラザラザラ…

少女(あの『消しゴム』は、問答無用で『そこにあるもの』を消していくみたい)
少女(もうお寺の影も見当たらない、そして、消えた後には真っ白な空間が残るだけ)
少女(どういうわけか空まで消えてるし、飲み込まれたらきっと私も消されてしまう)
少女(いままでの速度から考えて、大体・・・2分後には、ここに到達しているかも)

少女「・・・」コンコン

少女(そして、目の前の『見えない壁』)
少女(まるで門の扉が閉まっているかのように、このお寺から出る事が出来ない)
少女(いっその事、塀を乗り越えてみる・・・?いや、私の運動能力じゃ届きそうにないなぁ)
少女(神様みたく、ワープでも出来ればいいのに・・・)
少女(・・・あれ?)

少女「神様?」

少女(そ、そうだ、そうだよ!神様に助けてもらえれば!)
少女(あれだけ私の目の前に現れるんだもん、今だってきっとどこかで見てるに違いない!)
少女「神様!いますか!神様っ!」

267創る名無しに見る名無し2012/08/27(月) 20:22:23.35ID:3qjTjK5S
ザラザラザザラザラ…

少女「お願いします!助けて下さい!神様!!」

ザラザラザザラザラ…

少女「うぅ・・・」
少女(返事がない・・・もしかして、今はここに居ないの?)
少女(そしたら、そうしたら、もう、たすかるみちは)

ザラザラザラザラザラ…

少女「っ・・・!」
少女(あ、諦めちゃ駄目!何か、何か方法があるはず!)
少女(落ち着いて、状況を整理して、考えて・・・!)
少女(『空間が消える現象』、『見えない壁』、そして『神様の不在』)
少女(全てが偶然起こっている事とは考えられない、何か必ず、共通点があるはず・・・)

ザラザラザラザラザラ…

少女(あるはず、だけど)
少女(そ、そんなの、悠長に考えられる状況でもないよぉ!)

ザラザラザラザラザラ…

少女「うぅ、も、もうやだ・・・」ブルブル

268創る名無しに見る名無し2012/08/27(月) 20:24:21.45ID:3qjTjK5S
もはや怯えた声も擦れ、憔悴しきった体を支える事もかなわず、少女はその場にへたり込んだ。
空間の消滅は刻一刻と迫り、もはや少女の足先まで迫ろうという所にまで至っていた。
誰に見られるわけでもなく、誰に記憶されるわけでもなく、ただただその存在を、無へと返すときがやって来たのだ。

??「・・・」カタカタ

誰に見られるわけでもなく、誰に|

誰に見られるわけでもなく、誰に記憶されるわけでもなく、ただただそ|

誰に見られるわ|

誰に見られるわけでもなく、誰に記憶される|

??「・・・っ」カタカタ

誰に見られるわけでもなく、誰に記憶されるわけでもなく、ただただその存在を、無へと返す|

誰に見られるわけでもなく、誰に記憶されるわけでもなく、ただただその存在を、無へと返すときがやって来たのだ。
ついに少女は考える事を止め、華奢な体を震わせ|

??「追いつかない、か・・・」カタカタ

??「・・・なら!」カタカタ

誰に見られるわけでもなく、誰に記憶されるわけでもなく、ただただその存在を、無へと返すときがやって来たのだ。
ついに少女は考える事を止め、華奢な体を震わせることしか
と、その時、耳を劈くような音がし、目の前の壁が消えさったではないか。
それに気づいた少女は生き残る意思がわき上がるのを感じた!
全ては上手くいったのだ!
歓喜の声を上げ、少女は外へとその身を|

??「消させるもんか!僕のキャラクターを、消させたりなんかするもんか!」カタカタ

269創る名無しに見る名無し2012/08/27(月) 20:24:54.60ID:3qjTjK5S

    ピシッ


   パリーン!

少女「ひゃっ!?」ビクッ
少女「な、なに?今の音・・・」
少女「・・・!」
少女「あ、あれ?」
少女「・・・」スカッスカッ
少女「消えて、る・・・?」

少女(目の前にあった見えない壁が、無くなってる?)
少女「や、やった・・・?」
少女(出られる、の?)
少女「・・・」

ザラザラザラザラザラ…

少女「!」
少女(何がとかどうしてとか色々疑問だけど、とりあえずどうでもいい!)
少女(は、早く逃げないとっ!)

グイッ

少女「うわっ!?」

ドサッ

少女「っつ・・・」ジンジン
少女(こ、転んでる場合じゃない、は、早く立ち上がって・・・)

グイッ

少女「あれ?」

グイッ

少女「な、なんで?」
少女(脚が・・・何かに引っかかって・・・)チラッ

ザラザラザラザラザラザラザラザラ

少女「ひっ・・・!」

少女(ち、ちがう、引っかかってるんじゃない)
少女(私の、わたしの脚が・・・)

少女「消えてる・・・!」

270創る名無しに見る名無し2012/08/27(月) 20:26:42.94ID:3qjTjK5S
少女(そんなっ・・・足首から先が、消えている、何も無い!?)

ザラザラザラザラザラザラザラザラ

少女(ど、どんどん、向かってきてる・・・!)
少女(こ、このままじゃ、このままじゃ)
少女(私自身が、消されてしまう・・・!)

少女「い、やっ・・・」ズルッ

少女(な、なんでっ!?脚に、力が入らない・・・!)
少女(あ、諦めちゃ駄目だ、這ってでも、『これ』から逃げないと!)

少女「くっ・・・!」ズルッ

ザラザラザラザラザラザラザラザラ

少女「・・・」クタッ

少女(あ・・・)

少女(・・・あれっ)

少女(あれっ・・・)

少女(ちから、はいらな)

ザラザラザラザラザラザラザラザラ

少女「あ・・・」

少女(いしき、ぼーっと、あれ・・・)

少女「ぅ・・・ぁ・・・」

少女(わたし、きえ、このまま、だれも、しらない)

少女(そんな、いや、でも、きもち、いい)

少女(このまま、このまま、いやだ、わたし)

少女(このまま、だれも、しらない、きもち、このまま)

少女「・・・」

少女「・・・しょ、うねん、くん・・・」








ガシッ!

271創る名無しに見る名無し2012/08/27(月) 20:28:16.37ID:3qjTjK5S
少女「・・・へ?」

グイッ

少女(誰かが、手を・・・)

ドサッ


シーン…


少女「・・・ぅ」

少女(・・・誰?)

少女「・・・」


少年「大丈夫か」


少女「・・・あ」
少女(少年君・・・)

少年「おい、しっかりしろ」
少女「・・・」
少年「聞いているのか、おいっ!」
少女「・・・ぅ」
少年「!」
少女「しょ、うねん、くん・・・?」ジワッ
少年「あぁ、どうした?」
少女「少年君・・・少年君っ!!」ガバッ
少年「っ、お、おいっ」
少女「こ、こわっ、こわかっ・・・」ポロポロ
少年「・・・」ムッ
少女「うぅ、ひっく、あり、ありがとう・・・」ポロポロ
少年「・・・」
少女「うっ、くっ、うぅっ・・・」ポロポロ

272創る名無しに見る名無し2012/08/27(月) 20:30:02.27ID:3qjTjK5S
少女「・・・」グスッ
少年「落ち着いたか?」
少女「う、うん・・・」
少年「そうか」
少女「・・・」
少女(暖かい・・・)
少女(凄く、安心する・・・)
少女「・・・」
少年「・・・あの、だな」
少女「う、うん?」
少年「そしたら、そろそろ・・・」
少女「・・・?」
少年「いや、すまんが、離れてもらえると・・・」
少女「・・・??」チラッ
少女「・・・」ダキツキー
少女「・・・」
少女「・・・!」バッ
少年「・・・」ムッ
少女「あっ、あぅっそそそその、ご、ごご、ごめんっ!///」
少年「いや・・・」
少女「うぅ・・・///」

少女(うぁぁぁぁあぁぁぁああぁぁ!!な、何やってるんだろう!何やってるんだろう!)

少年「・・・」

少女「・・・///」

少女(き、気まずくなっちゃった・・・)

少女「あ、え、えっと、ありがとう、助けてくれて・・・///」
少年「いや、気にするな」
少女「そ、そんな、気にするよ」
少年「大丈夫だ」
少女「そ、そう?でも、ありがとうね」
少年「あぁ・・・」
少女「・・・///」
少年「ひとつ、聞いても良いか?」
少女「へ?あ、う、うん」
少年「どうして、あんな所で倒れていたんだ?」
少女「え?そ、それは、その・・・」
少女「・・・って、あれ?み、見てなかったの?」
少年「何をだ?」
少女「いや、その、ざざざー!って言うやつ・・・」
少年「・・・?」
少女「え、あれ?それから、引っ張って助けてくれたんだよね?」
少年「いや、俺は・・・ここに来たらお前が倒れていて」
少年「発作が起こったのかと思って、慌てて起こしただけなんだが」
少女「そ、そうなの?」
少年「あぁ」
少女「そ、そっか、そうなんだ・・・」
少年「・・・なにか、あったのか」ムッ
少女「あ、い、いや、見てないならいいんだ!」アワアワ
少年「・・・」ムッ

少女(少年君には、『アレ』が見えてなかった・・・?)
少女(・・・ますます、訳が分からない)

273創る名無しに見る名無し2012/08/27(月) 20:31:52.91ID:3qjTjK5S
少年「なんでもいいが、そろそろ帰ろう」
少女「へ?あ、そうだね・・・今何時なのかな?」
少年「7時過ぎだ」
少女「し、しちじすぎっ!?」
少年「とりあえず、旅館に連絡するぞ」
少女「う、うん・・・」
少女(そ、そんなに時間経ってたんだ・・・)

プルルルル

ガチャ

電話『――――』
少年「あぁ、俺だ、見つけた」
電話『――――!?』
少年「大丈夫そうだ、多少疲れているっぽいが」
電話『――――!!』
少年「○○寺だ、今からだと・・・1時間ぐらいか」
電話『――――』
少年「分かった、切るぞ」
電話『――――!』

ガチャ

少年「行こう」
少女「う、うん」
少女「・・・」
少女「あの、もしかしてなんだけど・・・」
少年「ん?」
少女「結構、大事になってる?」
少年「それは、もう」
少女「うぅぅ・・・」ガックシ

274創る名無しに見る名無し2012/08/27(月) 20:33:39.70ID:3qjTjK5S
-旅館ロビー- PM 8:52

友人「・・・」ソワソワ
女A「・・・」
友人「・・・」ウロウロ
男B「お、おいおい、ちょっとは落ち着けって」
友人「わ、わかってるさ・・・」ソワソワ
男A「とても分かっているようには見えないんだが」
友人「し、仕方ないじゃないか、心配なんだから・・・」
女A「少年君も一緒なんだし、大丈夫よ」
友人「う、うん・・・」

社会「あー、おせぇな・・・」イライラ
担任「少年の連絡通りなら、そろそろだと思いますよ」
社会「わーってるよぉ」
保健「・・・」シュン
社会「しっかし、お前も阿呆な事するなぁ」
保健「・・・」
社会「『あの時は確かに大丈夫だと思った』なんて、仮にも免許持ってる奴が言う台詞かよ」
保健「う、そ、それについてはさっきも・・・」
社会「あぁ?」
保健「・・・すみません」シュン
社会「確かに俺もあるけどよ、後になって冷静に考えてみたら、どうしてそうしたか分からない、なんて事はな」
保健「・・・」シュン
社会「まぁ、帰ってきたらちゃんと礼だけは言っとけよ」
保健「はい・・・」シュン

友人「うー・・・遅い・・・まさか途中で事故とか・・・」ウロウロ
女A「あーもう落ち着けっつうの!」バシッ
友人「ぐえっ!?」ヨロッ
女A「どうせそんな事言っている間に帰って――」

ガラガラ

女A「――きたわね」
友人「!」バッ
少年「・・・」ムッ
男A「おう!お帰り!」
男B「・・・ってあら?少女ちゃんは?」

少年「・・・」クルッ
少年「・・・おい」ムッ
少女「・・・た、ただいま・・・」ソーッ…

友人「しょ、しょうじょぉ〜!!」ダダダダッ!
少女「う、うわぁぁ!!」ビクッ

275創る名無しに見る名無し2013/10/13(日) 02:25:51.40ID:eBI0YMQl
n

276創る名無しに見る名無し2013/11/09(土) 20:46:02.11ID:t4exUjFI
キモヲタロリコン発達障害キモ眼鏡プレイヤー村井淳が全身殴打されて両手両足潰されてケツに鉄パイプ突っ込まれてグチャグチャに掻き回されてそのまま内臓ごと引きずり出されて全身にフッ化水素浴びせられて死んで死後も永遠と苦しみ続けますようにナァ〜〜〜ムゥ〜(-人-)

277創る名無しに見る名無し2014/07/27(日) 21:13:32.49ID:B4tK/3dA
まだ書けないのかな・・・
書き込めるなら近日更新

278創る名無しに見る名無し2014/07/28(月) 18:26:39.91ID:jcGjVtdr
お待ちしておりましたああああああああああああああ!

279創る名無しに見る名無し2014/08/13(水) 22:01:55.52ID:0u2SI2mN
>>1こと>>2です、いけるみたいっすね
明日の21時から投下していきます

280創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 21:00:24.31ID:yyUJwICZ
友人「ひ〜ん、少女ぉ、よかったよぉ・・・」スリスリ
少女「あ、あうぅぅ!」ジタバタ
男B「案の定だな」
女A「ま、しばらくそっとしときましょ」
社会「って、わけにもいかねぇんだな」スタスタ
男A「あ、お、おい!」

社会「ほら、どいたどいた、担任そいつ抑えてろ」ペイッ
担任「はいはい・・・」
友人「あー!ちょ、ちょっとぉ!」ジタバタ
社会「よぅ」
少女「あ、しゃ、社会先生・・・」
社会「どっか怪我とかしてないか?」
少女「は、はい、大丈夫です」
社会「何か変なやつに捕まったとか、財布盗られたとか」
少女「い、いえ、そういうのではなく、あの、単純に迷子と言うか・・・」
社会「そうか、じゃあ遠慮はいらんな」
少女「へ?」

パコーン!

少女「あつっ!」ヒリヒリ
男A「!」
女A「ちょ!」
男B「おいおい!」
保健「しゃ、社会先生っ!?」
友人「な、な・・・」ワナワナ
友人「なにさらしとんねんわれぇ〜!!」ジタバタ
担任「うぉおい暴れるなぁ、どうどう・・・」

281創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 21:05:44.20ID:BJ7CFdAf
少女ちゃんもスレ主さんもおかえりなさい

282創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 21:07:16.04ID:yyUJwICZ
社会「事情は聞いた、保健から許可を貰って合流しにいったそうだな」
少女「は、はい・・・」ヒリヒリ
社会「その時に連れ添っていかなかった俺らにも責任はある・・・が、問題はそこじゃない」
社会「わざとじゃないとはいえ、お前の考え不足な行動のせいで集団に迷惑をかけた、それは分かるな」
少女「・・・はい」
社会「その歳になれば自己管理位できて当然だ、唯一の連絡手段を忘れてうろうろしていたのは頂けない」
社会「俺らがどれだけ心配してたか、分からないお前じゃないだろう」
少女「・・・」
社会「あー、まぁ・・・」ポリポリ
少女「・・・?」
社会「無事で何よりだ、一人で心細かったろうに」ポンポン
少女「!」
社会「おかえり」ナデナデ
少女「・・・」
社会「・・・」ナデナデ
少女「・・・っ、うぅ、す、すみ・・・」グスッ
社会「・・・」ナデナデ
少女「す、すみま、せんっ・・・」グスッ
社会「・・・ん」ナデナデ
少女「うっ、うぅ・・・」ダキッ
社会「うぉっと・・・」ヨロッ
少女「あ、ありがとう、ございます・・・」ヒック
社会「お、おう・・・」
少女「・・・」ヒック
社会「・・・」

-5分後-

少女「・・・」ヒック
社会「・・・」ナデナデ

社会「な、なぁ、そろそろ、これ、どうにかならんか・・・?」オロオロ
男A「自分でまいた種だろ」
女A「よかったわね」
友人「てめぇこら何少女泣かせとんじゃこりゃぶっとばしてやる!」バタバタ
男B「おー、どうどう、お前は落ち着け、な?」

283創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 21:15:36.40ID:yyUJwICZ
-さらに5分後-

少女「す、すみません、つい・・・///」
社会「い、いやぁ、俺もついな、すまん」
少女「そんなっ、私がいけないんですから、当然です」
社会「き、嫌わない?」オドオド
少女「はい」
社会「ほ、ホントに?痛くなかった?」オドオド
少女「大丈夫ですよ・・・それに実はちょっと、良かったって思ってるんです」
社会「え?」
少女「ここに来る間、どうやって謝ろうって、ずっと考えてたんですけど」
少女「沢山迷惑かけたし、どうしよう、上手く言えるかなって、自信無くって・・・」
少女「だけど、社会先生が叱ってくれたので、すっきりと言えました」
少女「あの、改めて、大変ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」ペコリ
社会「あ、あぁ、いや、分かってくれたなら、それで、うん」
少女「はい、有り難う御座います」
保健「少女ちゃん」
少女「あっ!」
少女(そ、そうだ、保健先生!)
少女(あんな事になってたけど、だ、大丈夫だったのかな・・・?)
保健「私もね、謝らなきゃと思って」
少女「え?」
保健「本当なら、一人で行かせるようなつもりは、なかったんだけど・・・」
保健「どうかしてたみたい、なんだかボーッとしてて、結局こんなことに・・・」
少女「そ、そんな、保健先生は何も」
保健「ううん、それでも謝らせて、本当、ごめんなさい」ペコリ
少女「そ、そんな、えっと・・・もう大丈夫なんですか?」
保健「え?なにが?」
少女「あ、いえ・・・なんでもありません」
保健「?」
少女(やっぱり、覚えてないのかな)
少女(いや、きっと自覚が無いだけで覚えてはいるんだ)
少女(・・・ともかく、いつも通りの保健先生で良かった)

社会「さて、と、詳しく話を聞きたい所だが・・・」
社会「もう夜も遅い、それはまた時間がある時にでも聞かせてもらおう」
社会「風呂でも入って、ゆっくり疲れでも取ってくれ」
少女「は、はい、分かりました」
社会「んじゃ、俺らは戻るか、あとよろしくな女A」
女A「はい」
友人「あたしらも、お風呂行こ」
男A「俺らは部屋に戻るか」
男B「だな」
少年「・・・」タスタス
少女「あ、あのっ、少年君っ!」
少年「・・・」ムッ
少女「今日は、本当にありがとう」
少年「・・・あぁ」タスタス
友人「あいっかわらず無愛想だねー」
女A「そういうあんたは、すっかり調子乗ってるわね」
友人「な、なにがさ」ギクッ
女A「さっきまであーんなに、『ど、どうしよう!どうしよう!』って」
友人「わ、わぁー!さぁ暖かいお風呂が待ってるぞー!!」ワタワタ
少女「・・・ふふっ」クスリ

284創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 21:23:41.38ID:yyUJwICZ
-202号室- PM9:49

友人「ふわぁ〜・・・さすがに疲れたなぁ」
女A「そりゃ、一日中歩き回ったんだからそうでしょうよ」
少女「ご、ごめんね・・・」
友人「いやいや、さっきもお風呂で言ったじゃん、気にする必要ないって」
少女「う、うん」
女A「まぁでも、今日はもう寝ましょ、明日も早いんだし」
友人「そうだねー、電気消すよ?」
少女「うん、おやすみ」
女A「おやすみ」
友人「はいはーい、明日も頑張ろー!」カチッ


少女(はぁ・・・今日は本当に色々あったな)
少女(神様が来て、保健先生がおかしくなって)
少女(迷子になって、変な石碑があって)
少女(分けも分からず消えそうになって、少年君が来てくれて・・・)
少女(・・・)
少女(あの時の少年君、かっこよかった、な)
少女(・・・)
少女(・・・?)
少女(あれ、なんだろう、この・・・)
少女(凄く、安心すると言うか、焦っていると言うか・・・)
少女(・・・)
少女(まぁいいや、今日はもう寝ちゃおう)
少女(明日こそは、何も起こりませんように・・・)

285創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 21:32:21.48ID:yyUJwICZ
翌朝 -食堂- AM 7:02

友人「さぁ、メシだメシ!」
女A「朝っぱらから元気なやつね」
少女「女Aちゃんは眠そうだね」
女A「自慢じゃないけど、朝は弱いのよ・・・」
友人「低血圧そうだもんねー」
女A「別にそう言うわけじゃないけれど、なんかテンションが上がらないと言うか」
友人「あ〜、わかる」
女A「疑わしいわね」
友人「なにおぅ!これでも私だって朝は弱い方なんだぜ!」
女A「ごめん、全然説得力無いわ」
友人「そんなっ!ひどいっ!こんなか弱い乙女を捕まえて!」ウルウル
女A「はい少女、トレーとお皿」
少女「わ、ありがとう」
友人「無視すんなー!つか私の分は?」
女A「ごめんなさい、私の腕は2つまでしかないのよ」
友人「ちぇ、いいさいいさ自分でとりにいくさ」ブツブツ
女A「これで少しはテンション下がったかしら」
少女「ど、どうだろう・・・」

男A「おぅ、おはよう」
女A「おはよう」
少女「あ、おはよう」
友人「おりょ〜?あとの二人は?」
男A「男Bはまだ寝てる、少年は朝でかけたまま戻ってきてないよ」
女A「また走ってるのかしら」
男A「多分そうだろうな」
少女「・・・」
友人「ん?どした少女?」
少女「へ?な、なに?」ビクッ
友人「いや、なんか俯いてたから」
少女「い、いや、別に、なんとも・・・」ドキドキ
友人「・・・そう?」
少女「う、うん・・・」ドキドキ
友人「・・・」
少女「・・・」ドキドキ
友人「あ!少年君!」
少女「!」ビクゥッ
友人「じゃなかったわー」
少女「・・・」ホッ
友人「あんた、やっぱり昨日何かあったわね」
少女「う、うぇっ!?そ、そ、そんなこと」
女A「怪しいわね」
男A「怪しいな」
少女「な、なにもないって!」
友人「今更そんな言い訳は通用しないねぇ!さぁ今のうちに全部吐いちまいな!」
少女「う、うぅ・・・」

社会「お、いたいた、少女ちゃ〜ん」

少女「あ、はいっ!」
社会「食事中すまんな、昨日の事でちょっと話があるから、食い終わったら俺らの部屋まで気てくれ」
少女「も、もう食べ終わってるので、今行きます!」
社会「そうか?まだ時間あるし、急がなくても」
少女「い、いいえ!いきましょう!」ガタッ
友人「まてぇ!逃げるな!」
少女「よ、呼び出しならしょうがないよね〜」テッテッテッ
友人「く、くそぅ!後でじっくり話してもらうからなー!!」

286創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 21:37:14.24ID:yyUJwICZ
社会「なんか、取り込み中だったか?」
少女「いえ、助かりました・・・!」
社会「そ、そうか、何か良く分からんが、役に立てたなら何よりだ!」
少女「は、はは・・・///」
少女(私って、本当に顔に出やすいんだなぁ・・・気を付けなきゃ///)
社会「んじゃ、俺らの部屋で話すか、保健と担任もいるから」
少女「はい」
社会「あー、言っとくが、叱る為じゃねぇぞ」
少女「え?」
社会「少女ちゃんなら昨日のアレで分かっていると思うし、それよりもお前の体調に付いて保健がな」
少女「そ、そうですか、わかりました」

女D「ん?」
女B「お、どうしたの?」
女D「・・・いや、なんでも」
女D(今の、確かに少女と社会だったわね)
女D(昨日、あいつが迷子になったとか言う話を聞いたけど・・・)
女D(私のせいに、なるのかしら)
女D(・・・めんどくさ)
女B「そういえば、女D?」
女D「あ?」
女B「結局さぁ、少年君の事はどうするの?」
女D「いや、昨日も言ったじゃん、もう止めだって」
女C「ほらね、言わんこっちゃない」
女D「なによ」
女C「修学旅行だからって、変に意地張らなくても良いって話し」
女D「別にそんなんじゃないわよ」
女C「どうだか」
女D「なに、やけにつっかかるわね」
女C「私はさぁ、あんたにはいい所あると思ってるから、ツルんでるけどさ・・・」
女C「もうちょっと、その衝動的な部分を直した方が良いと思うよ」
女D「・・・余計なお世話よ」
女C「はいはい」
女D「・・・」

287創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 21:42:30.65ID:yyUJwICZ
-PM 9:00 旅館ロビー-

社会「ほい、それじゃあ今日から奈良に移動しての観光になるぞー」
社会「午前中は奈良公園に行って、午後から東大寺と正倉院を回るからな」
社会「明日一日は自由行動だし、まぁ今日位は大人しく付いてこい、以上!」

ハーイ

社会「うし、じゃあ旅館の方に挨拶して、バスに乗り込め〜」


友人「で、社会達とは何を話してたの?」
少女「大した事じゃないよ、体調には気をつけてって話しだけ」
友人「ほんとに?」
少女「うん、初日から崩してたから、無理はしないようにって、釘さされちゃった」
女A「そうね、辛かったらすぐに言うのよ、昨日先生から何種類か薬貰ってきてるから」
少女「あ、うん、ありがとう」
男B「おぉ、さすが優等生、抜かり無いぜ」
男A「じゃあうちの班は体調崩したら女Aに報告するってことで!」
女A「はいはい、なんでもいいから、とっととバスに乗りなさい」
男B「ちぇー、乗りワリィなぁ・・・」
女A「朝っぱらから元気なあんた達の方がおかしいのよ」
友人「ところで少年君は?」
男A「あー、なんか従業員の人から話しがあるって」
友人「へ?なんでまた?」
男A「さぁ?」
少年「・・・またせた」スタスタ
男B「おー、何の話しだったんだ?」
少年「大した事ではない」
友人「なんだいなんだい、少女も少年ももったいぶっちゃって!」
少年「・・・」チラッ
少女「・・・!」ピクッ
少年「・・・」ムッ
少女「あ、え、えーっと、皆揃ったし、乗ろう!」アセアセ
友人「お、おー?」
少女(う、なんだか、少年君と目を合わせられない!)
少女(昨日助けてもらったんだし、失礼なのは分かってるんだけど・・・)
少女「・・・」チラッ
少年「・・・」ムッ
少女「っ・・・///」パタパタ
少女(な、なんか、今日の私、変だ!)

288創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 21:45:20.67ID:yyUJwICZ
-PM11:56 奈良公園-

友人「おー、ここが噂に名高い奈良公園か!」
男A「見ろ!鹿だ鹿!」
男B「おぉ、意外と小さいんだな」
女A「かわいい・・・」
男A「え?」
女A「な、なによ」
男A「いや、お前がそんな事言うなんて、珍しいなと思って」
女A「い、いいじゃない、別に」
友人「動物好きなの?」
女A「好きと言うか、まぁ、普通に可愛いとは思うけど」
友人「へぇ、意外だねぇ」
女A「なんでよ」
友人「いや、てっきり『あんなのただのほ乳類じゃない』とでも言うのかと」
女A「そんなドライな心は持ち合わせてないわよ・・・」
男A「普段の行いが悪いから、そう言われるんだ、うんうん」
女A「あんたにだけは言われたくないわ!」
男B「そんなことより鹿煎餅買いに行こうぜ!」
男A「おー、鹿煎餅!やっぱりここに来たからには買わなきゃな!」
友人「ほらほら、少女も行こう!」
少女「あ、うん、少年君も・・・」
少年「ん?」
少女「あぅ、いや、い、行こうか!///」タッタッタッ
少年「・・・」ムッ

289創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 23:05:35.60ID:yyUJwICZ
友人「ほーれほれほれ、これが欲しいんだろ〜」ヒラヒラ
シカ「・・・」ドスドス
友人「お、おぉ、小さいかと思ったが、こうして餌をやってみると意外と威圧感が・・・」
シカ「・・・」ワラワラ
友人「ってちょ!あ、集まり過ぎ!順番順番!」
シカ「・・・」ワラワラワラワラ
友人「うぉぉぉ!モテモテなのは嬉しいけど!身動き取れん!」
男B「あいつ、シカにまで嘗められてないか」
女A「『こいつならちょろい』とでも思われてそうね」
少女「こっち全然来ないね・・・」
男A「おーい友人、独り占めしないでこっちにも少しくれよ〜」
友人「んな事言ったってぇ!あ、こら!スカートに鼻突っ込むんじゃない!」
シカ「・・・」ペロペロ
友人「ひゃっ!う、うひゃひゃ!も、もも舐めるな!た、助けてー!犯されるー!」
男B「とうとう物理的にも舐められ始めたぞ」
女A「『こいつなら食える』とでも思われてそうね」
友人「お、おまえらー!見てないで助けろー!」
男A「さて、俺らはあっちに座ってゆっくりと食べようぜ」
少女「え?これって食べられるの?」
少年「食べても害はない」
少女「そうなんだ」
女A「どんな味がするのかしら」
男B「シカの味じゃね?」
女A「・・・どんな味がするのかしら」
友人「くそっ!お前達!後で覚えてろよ〜!わ、わひゃひゃ!」

290創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 23:18:26.36ID:yyUJwICZ
友人「はぁ、ひどいめにあった・・・」
少女「友人ちゃん、はい、ハンカチ」
友人「おぉ、ありがとう!っつても臭いとか残りそうだし、お手洗いで洗ってくるわ」
少女「あ、私も一緒に行くよ」
友人「いやいや、大丈夫」
少女「え、でも、ここ広いよ?迷子になっちゃったら・・・」
友人「あっはは!少なくともあんたに心配されるほどではないさ」
少女「む、どういう意味〜」プクー
友人「それにほら、いざと言う時には携帯が・・・あ」
少女「?」
友人「そういえば、昨日慌てて寝たもんだから、充電してなかった・・・」
少女「ほら!やっぱり私も一緒に行くよ」
友人「いや、ほんと、大丈夫だからさ」
友人(今の少女はいつ倒れるか分かんないし・・・)
友人(そうなったら、私一人じゃ対処できないしね)
少女「でも・・・」
男B「お、じゃあ俺が付いてっていいか」
友人「へ?」
男B「ちょうど催しちゃってよ、ついでだから」
友人「い、いやぁ、そんなに心配しなくっても大丈夫だって」
男B「ほら行こうぜ!確かあっちだったな」スタスタ
友人「あ、ちょ、ちょっとぉ!」タッタッタッ

少年「行ったな」
少女「う、うん、大丈夫かな友人ちゃん・・・」
男A「・・・」
女A「・・・」
少女「あれ、どうしたの、二人とも?そんなに考え込んじゃって・・・」
男A「ん?あぁ、いや・・・」
女A「修学旅行って、やっぱり何か魔力があるなぁ、と思って」
少女「???」

291創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 23:26:31.69ID:yyUJwICZ
男A「さって、じゃああいつらが来るまで適当に待ってるか」
女A「あそこのベンチにでも座りましょ、ちょっと疲れちゃった」
男A「おー、そうだな」

スタスタ

ポスン

男A「・・・」
女A「・・・」
少女「・・・」
少年「・・・」
男A「・・・なんか、あいつらがいないと静かだな」
女A「えぇ、久しく感じてなかったから、逆に違和感があるわね」
少女「友人ちゃんも男B君も、その、元気だからね」
少年「無理に言い換えなくていいぞ」
少女「あぅ、はい・・・」
男A「明日の自由時間、どうする?」
女A「んー、一応プランが無いわけではないけど」
男A「ないけど?」
女A「せっかくだし、それぞれが行きたい所に行くのも良いかもしれないわね」
少女「行きたい所?」
女A「そう、例えば、この班をさらに二つに分けて、町をぶらぶらするの」
男A「ほう?」
女A「昨日行動して思ったんだけど、この人数で色々な所に行くのって、結構大変じゃない」
男A「あー、まぁ確かに、混んでると移動するのも一苦労だしな」
少年「店に入っても、迷惑になりやすい」
女A「そ、だから少人数で気楽に回った方がいいんじゃないかと思って」
男A「いいなそれ、俺は賛成」
少女「うん、良いと思うな」
少年「悪くない」
女A「ほんと?じゃあチーム分けは単純に男と女で良いかしら」
男A「えー、それじゃあつまらんだろ」
女A「なんでよ」
男A「どうせだからよ、一緒に行動した事無い面子とがいいな」
女A「例えば?」
男A「例えば・・・俺と、少女ちゃんと、少年とか」
女A「あんたそれ、私にあの二人のお守りを押し付けようとしてるでしょ・・・」
男A「あ、ばれた?じゃあ、俺とお前と少年」
少女「・・・頑張ります」
少年「いや、無理だと思う」
女A「二人に振り回される少女の姿が、容易に想像できるわね」
男A「えー!じゃあ・・・お!」
女A「なに?」
男A「いや、ふふふ、いい事思いついたぜ」
少女「ほんと?」
女A(絶対ろくでもない事だ)
少年(絶対ろくでもない事だな)
男A「まぁそれは明日までのお楽しみってことで、なんか喉乾いちまった」
女A「脈絡無いわねー、あんたは・・・」
少女「あ、じゃあ私買ってこようか?」
少年「俺も行こう」
少女「へっ!?」
男A「そうだな、スマン頼んだ、コーラかファンタで」チャリン
女A「あたしはお茶ね」チャリン
少年「わかった、行こう」
少女「う、うん」

292創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 23:38:55.82ID:yyUJwICZ
少女「・・・」テトテト
少年「・・・」スタスタ

少女(な、なんかやっぱり、落ち着かない・・・)
少女(どうしたんだろう、少年君と一緒にいると、ざわざわして・・・)

少年「あそこに自販機あるな」
少女「あ、う、うん!早く持って行ってあげよう!」パタパタ
少年「・・・」ムッ

少女(うぅ、絶対変だと思われてるよね・・・)
少女(でも、私自身、どうしてなのか分からないし・・・)
少女(とりあえず、平常心、平常心・・・)

少女「え、えっと、男A君はコーラだったよね」チャリンチャリン
少年「あぁ」ポチッガシュヒョイッ
少女「女Aちゃんが、お茶で」チャリンチャリン
少年「あぁ」ポチッガシュヒョイッ
少女「しょ、少年君は・・・?」
少年「ん」ポチッガシュヒョイッ
少女「あ、紅茶か、じゃあ私もそれで・・・」チャリンチャリン
少年「あぁ」ポチッガシュヒョイッ
少女「友人ちゃんと男B君はどうしよう?」
少年「適当でいいんじゃないか」
少女「んー、じゃあ、コーヒーと・・・」チャリンチャリン
少年「あぁ」ポチッガシュヒョイッ
少女「お茶、でいいかな?」チャリンチャリン
少年「あぁ」ポチッガシュヒョイッ
少女「って、ご、ごめん少年君!私も少し持つね」
少年「いや、大丈夫だ」
少女「で、でも・・・」
少年「・・・なら、この二つを頼む」ヒョイッ
少女「あ、わわっ」ワタワタ
少年「戻るか」スタスタ
少女「う、うん」テトテト

少女(少年君は、いつも通りだな・・・)
少女(・・・なんだろう)
少女(なんというか、少し・・・) 

女D「ねぇ」

少女「へ?」クルッ
少年「・・・」ムッ

293創る名無しに見る名無し2014/08/14(木) 23:49:37.56ID:yyUJwICZ
女D「今、大丈夫かな」
少女「う、うん?」
女D「ちょっと、話さない?」
少女「え?い、いいけど・・・」
少年「・・・何の用だ」ムッ
女D「別に、すこし言いたい事があるだけ」
少年「・・・」ムッ
女D「そんな警戒しなくても良いよ、なんならここで話しても良い」
少年「・・・」ムッ
少女「あ、あの、少年君?」
少年「・・・」
少女「私も、女Dちゃんとお話したい、かな・・・?」
少年「・・・」
少年「・・・あっちで待っている」スタスタ
少女「あ、ありがとう」
女D「・・・」
少女「ご、ごめんね、なにかな?」
女D「・・・」
少女「女Dちゃん?」
女D「あっち、座れるから」スタスタ
少女「う、うん」テトテト

少女(なんだろう・・・?)

294創る名無しに見る名無し2014/08/15(金) 00:07:32.04ID:echvzvHy
少女「・・・」
女D「・・・」
少女「・・・」
女D「・・・」
少女(こっちもこっちで、きまずい・・・)
女D「昨日」
少女「え?」
女D「迷子になったんだって?」
少女「あ、えぇと、うん」
女D「ふーん」
少女「あの、誰から・・・」
女D「誰からも何も、昨日の夕方やけに慌ただしかったし、見てたら分かるでしょ」
少女「そ、そうなんだ」
少女(もしかして、皆知ってるのかな?)
少女(うっ、何か凄く、申し訳ない気分になってきた・・・)
少女「え、えっと、ごめんね?」
女D「はぁ?」
少女「その、色々と心配かけちゃったみたいで・・・」
女D「心配?心配なんてしてないけど」
少女「え?あ、そ、そうだよね・・・」
女D「・・・」ゴクゴク
少女「・・・」コクコク
女D「・・・」
少女「・・・」
女D「まぁ、心配はしてなかったけど」
少女「う、うん」
女D「私のせいかも知んないし、それは悪かったと思ってる」
少女「・・・へ?」

295創る名無しに見る名無し2014/08/15(金) 00:19:42.96ID:echvzvHy
女D「私がバスを間違えて教えなければ、あんな大事にはならなかったでしょ」
少女「う、ううん!そんな、そんなことないよ」
女D「るっさいわね、私が謝ってるんだから素直に受け取りなさいよ」
少女「あ、ええと、ご、ごめん・・・?」
女D「だーから、なんであんたが謝るのよ!謝るのは私でしょ!」
少女「うっ、そ、そうだね、あれ?そうなの?」
女D「っこの、あー、ほんとあんたイライラする」ガシガシ
少女「ご、ごm・・・あ、いや、えっと・・・」
女D「・・・」
少女「・・・」
女D「あー、もー、どうしてこうなるかな・・・」
女D「つまり、その、わ、悪かったわよ」
少女「う、うん」
女D「それだけ言いたかったの、じゃあね」スクッ
少女「あ、え、えっと、待って!」
女D「なに?」
少女「そ、その、ありがとう」
女D「・・・ふんっ」スタスタ
少女「・・・えへへ」
少女(やっぱり、悪い人じゃ無さそうだな)
女D「・・・」クルッ
少女「?」
女D「・・・」スタスタ
少女「・・・??」
女D「あと、あたし諦めたから」
少女「え?」
女D「少年君」
少女「あ・・・」
女D「それだけ」スタスタ
少女「・・・」ボーゼン
少女「・・・」
少女「・・・?」
少女(あれ?)
少女(どうして私、こんな・・・)

少女「・・・」フルフル
少女「・・・戻ろう」スクッ

296創る名無しに見る名無し2014/08/15(金) 00:32:00.90ID:echvzvHy
ひとまずはここまで
まだ見て下さっている方がいて、なんだか申し訳なさと嬉しさと半々です
今後は定期的(週一ペース)で更新していきます

297創る名無しに見る名無し2014/08/15(金) 02:08:12.03ID:dZE+KhSv
投下乙!続きも楽しみにしています
スレ主さんのペースでいいので無理はしないでくださいねー

298創る名無しに見る名無し2016/07/21(木) 15:40:49.31ID:Mg3NjyEf
大阪府三島郡島本町は暴力とイジメの
暴力とイジメのブラックタウンなの?

299創る名無しに見る名無し2017/12/27(水) 12:05:39.50ID:C1Z7QFDy
家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。

グーグル検索⇒『武藤のムロイエウレ』"

FCLO0BCKSO

300創る名無しに見る名無し2018/05/21(月) 07:17:23.44ID:tRZnwP6O
知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』

6DQWX

301創る名無しに見る名無し2018/07/03(火) 20:36:04.53ID:f1dClnnX
13B

302創る名無しに見る名無し2018/10/17(水) 17:00:35.45ID:ZU7x6aHX
中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね

65Q


lud20200701132839
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