経験人数延べ9,000人、出演本数10,000本以上、下は18歳から上は69歳まで、性別の垣根を越えてさまざまなエッチを経験するAV男優・森林原人さんが、性にまつわるあれこれについて語ります。電子書籍『セックスお悩み相談室 #1 私イケないんです編』も発売中です。
AVのマネをすると、セックスで失敗するという話をよく聞きます。だけどこれはAV云々の話ではなかったりします。
そもそも論として、男性と女性で、セックスをする際に抱く感情のゼロ地点というのがずれていることをまず知ってほしいんです。
セックスに対する気持ちとして、「したくない」「こわいな、不安だな」「してもいいかな」「したい」「もっとしたい」と5段階あるとしましょう。ポイントは、「こわいな、不安だな」という気持ちがあるってことです。
たとえば、男女が行為を持ってデートをしているとします。男性は「したい」と思うことが多く、それに女性がどう応えるかを気にしますが、セックスで自分が傷つくこわさや不安は少ないです。
一方、女性はすることになる想像をした時に、「したい」や「してもいいかな」となるわけではなく、「こわいな、不安だな」となっています。相手への好意があったり、関係性にトキメキがあると、女性自身が、自分のセックス感情のスタート地点が、「こわいな、不安だな」から始まっていることに気がづいていない場合も多いんです。相手への感情と、セックスという行為そのものに対する感情を切り分けることが難しいからです。
別例で考えると、この切り分けがしやすいかもしれません。エレベーターで男性と女性が2人きりになったとして、男性が後ろに立ったとする。女性の方が恐怖を感じますよね。男性も「痴漢された」などと騒がれたらどうしよう…とか考えるかもしれないけど、「この女の人に襲われたらどうしよう」とはあまり思わないです。身体的傷つきに対する恐怖や不安に男女差があるのです。
これは、女性の方が物理的に体が小さくて力が弱いのと、妊娠をするリスクがある。また、生理、妊娠、出産といったお股に関わる現象のほとんどに痛みが伴うので、性というものに対して怖いとか不安という気持ちを抱かざる負えないのです。これは同時に、痛みや違和感に対して諦めを抱きやすくもなります。
男性の場合はそれがない。子供の頃から性に対してまっすぐに興味を持ち、周囲からも、肉体的にも受け入れられやすいという環境です。快楽の扉を開けやすくなります。
体の構造も関係してきます。男性器は外に出ているけど、女性器は内側にあって繊細。さらに、女性はホルモンバランスなどの影響も大きく受けます。
そうなると、最初から性に対してワクワク期待を膨らませられるのか、面倒なことって思ってしまうのか男女差が生まれるのも当然です。
また、子供の頃から教育で「相手の立場になって考えなさい」と教え込まれてきました。セックスにおいて、相手の立場のことを考える場合「自分だったらどうかな?」という視点で相手の気持ちを考えてもよくわからない。だから男性は、自分がセックスをしたいと思っているんだから、相手もしたいだろう。自分が興奮しているんだから相手も当然興奮しているんだろう、気持ちいいんだろうって無意識に思うわけです。
男性がセックスに抱く不安は、行為を上手に完遂出来るかで、それは、勃起、挿入、射精の男性サイドの3条件と、女性をイカせられるか、他の男より上手いと思わせられるかといったことです。だから、勃起薬の広告が男性誌の至る所にあり、クリをこう触る、潮を吹かせる…などのテクニックが求められます。
実際のところ、そういったニーズに応えるビジネスをしている僕が言うのもなんですが、重要なのはそこじゃない。不安や怖いという気持ちでいる女性の気持ちが「してもいいかな」というステップに上がってきてくれるのを、待つことが最大級に大切なんです。
続く
以下ソース
https://joshi-spa.jp/1202805
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