ブレイクもTV出演増えぬ乃木坂46 優等生キャラ故のジレンマ
女性アイドルグループの中で、今やトップクラスの人気を誇る乃木坂46。
しかし、彼女たちは自らのキャラゆえ、ジレンマを抱えているという。
コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。
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◆「ビジネスに強くエンタメに弱い」スタイル
テレビ出演が増えない最大の理由は、乃木坂46のアイドルイメージそのものにあります。
清楚・清純な美少女キャラは、諸刃の剣。「穏やかで優しい」優等生のような外見や発言は、
目の前のファンを魅了することができる一方、多くの人々に顔と名前を覚えてもらうことが難しいのです。
移り変わりの早いアイドル業界でAKB48が長きに渡って活躍している理由の1つは、
キャラの濃さと多彩さ。アンチを作り、バカ扱いをされることも少なくありませんが、
だからこそAKB48のメンバーは、バラエティーのスタッフに「このように使おう」という発想を与えられるのです。
乃木坂46のメンバーたちも冠番組では、さまざまな笑いのセンスを見せていますが、
それでもグループとビジュアルの持つキャライメージは強く、「バラエティーを盛り上げ
る戦力にはなりにくい」のが現実。アイドルに限らず現在の芸能界は、「まずはキャラあ
りき」という考え方で、特にテレビのバラエティーは「キャッチーなキャラをいくつ持っ
ているか」がオファーの鍵を握っているのです。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170611-00000008-pseven-ent&p=1