影響力が増している
幸福の科学に出家後、教団の所属タレントとして芸能活動を再開した清水富美加改め千眼美子(22)。
知られざる彼女の教団での最新情報を、宗教学者の島田裕巳氏がキャッチした。
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8月12日、浴衣を着て阿波おどりに参加する千眼の写真が徳島新聞に掲載された。
実は徳島県は大川隆法・幸福の科学総裁の故郷であり、この阿波おどりに「幸福の科学連」として参加することは教団の“恒例行事”になっている。
釈量子・幸福実現党党首ら幹部が揃って参加するなか、先頭に立って踊る様子を地元紙が報じたことで、彼女が新たな広告塔として機能していることが分かる。
彼女はすでにそれに見合う肩書きを手にしていた。教団の広報宣伝と芸能活動の中心を担う「メディア文化事業局部長」に就任していたことが判明したのである。
教団関係者が明かした。
「千眼さんは芸能部門トップとして、教団が運営する芸能プロダクションの一女優にとどまらず、映画等の制作や企画にも今後携わっていきます」
教団内での彼女の発言力が増していることは、大川総裁との対談本『公開対談 千眼美子のいまとこれから。』(幸福の科学出版)でのやり取りでも窺える。
〈あなたの秘密を教えてくれれば、うちの本の売上は、たちまち五倍、十倍になります〉
〈政党(幸福実現党)の候補者が当選するためには、何をやったら人気が出るでしょうか〉
などと大川氏が訊ね、千眼が答えているのである。
さらに千眼は今後、“芸能界の働き方改革”を実施しようとしているという。
彼女は出家した理由の一つが芸能界での仕事をめぐるトラブルであり、教団発行の雑誌『リバティ』(8月号)の巻頭インタビューでは、「働く理由」について〈今は多くの人を助けることを目的にしている〉と語っている。
教団に入信しなくても、事務所との雇用形態でトラブルを抱えている芸能人を、今後教団の芸能プロに取り込んで救っていくことは大いに考えられる。
教団に問い合わせると、代わりに件の芸能プロが対応したが、「個別の事柄に関してはお答えできません」というのみだった。
千眼の活躍によって、幸福の科学の動向から目が離せなくなってきた。
http://www.news-postseven.com/archives/20170903_609459.html