岸和田市長辞職:「生まれ変わり、改めて信を問いたい」 - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20171227/k00/00m/010/070000c
大阪府岸和田市の信貴(しぎ)芳則市長(56)は26日、自らの金銭疑惑を受けて辞職した。
この日の市議会で辞職願が同意され、閉会後に記者会見した信貴氏は「ご迷惑をかけたことをおわびしたい。生まれ変わり、改めて市民の信を問いたい」と述べた。
市議会では疑惑解明に向け、地方自治法に基づく調査特別委員会(百条委員会)の設置も決まった。
百条委の委員長には中井良介市議(共産党)が選ばれた。
来年1月28日告示、2月4日投開票の出直し市長選の前にも百条委による調査が始まる可能性がある。
信貴氏を巡っては、4年前の前回選で自民党の推薦を得るために党支持者に現金200万円を渡すなどの金銭疑惑が判明。
支持者は、岸和田市を含む同党府第18選挙区支部長の神谷昇氏(現衆院議員)に現金を「渡した」と証言したが、神谷氏は否定。
信貴氏は「裏金ではなく、推薦を得るためだった」などと話している。
百条委の中井委員長は、神谷氏らを含む関係者を呼んで調査を進める意向だという。
出直し選には、信貴氏のほか、市町会連合会長で1級建築士の吉野富博氏(69)も出馬の意向を示している。
【井川加菜美】