https://www.jsports.co.jp/press/article/N2018051313514101.html
日本時間金曜(現地木曜)から始まったツインズとの4連戦。大谷翔平は初戦で特大の5号本塁打を放ってチームの勝利に貢献すると、第2戦では今季2度目となる4番打者での起用。
チームは敗れたものの、チャンスを広げる単打を打つなど、最低限の仕事は果たした。今後、大谷は現地日曜に投手として、シリーズ第4戦での先発が予定されている。
ツインズはこの4連戦で、今季初めて大谷と対戦することなったわけだが、
地元ミネアポリス(隣接するセントポールと併せてツインシティの呼び名で知られる)の地元紙である「ツインシティ・パイオニアプレス」の電子版には「日本のスター、ショウヘイ・オオタニは時間を無駄にせず、
大きな期待に応えている」と題した記事で、初めて間近に見た大谷の印象を報じた。
記事ではツインズの投手ホセ・ベリオスの「彼はアグレッシブな打者だ」というコメントを引用すると共に、メジャーのパークファクター補正を加えた「wRC」(打者が生み出した得点指標/数値が高いほど多くの得点をもたらしている)ランキングに着目。
記事によると(現地11日現在)、最低70打席をクリアしているメジャーの277打者中、大谷はこのスタッツで4位にランクインしており、彼を上回るのはレッドソックスのベッツ、ナショナルズのアダムス、そしてチームメイトのトラウトのみとのこと。
確かに、これは敵地の地元新聞記者を唸らせるのに十分な数字である。しかし、この記事は何よりも以下のように綴られた冒頭の序文が面白い。
「この木曜日、始まったばかりのメジャーリーグのキャリアにおけるツインズとの初対戦を前に、ショウヘイ・オオタニは彼の通訳に振り返って質問した。
『彼はミネソタがどんな場所か知りたかったのです』と述べたのは、大谷と5年来仕事をしてきた通訳のイッペイ・ミズハラだ。『彼には良い所だけど寒いと言いました』。
これは23歳の大谷が、12月の時点で国際フリーエージェントとして、ツインズに入団することをどれだけ真剣に考えていたかを示している。言い方を変えると、ツインズは最終選考に残った7球団にわずかの差で食い込めなかったのだ」。
大谷のミネソタに関する質問は、ちょっとした好奇心に過ぎなかったような気もするが、この相手球団の地元紙による大げさな論調こそ、大谷に対する注目度が全米規模でどれだけ広がっているかの証左と言えそうだ。