遺伝子研究で「才能ありで生まれるよりも金持ちに生まれる方がいい結果を生む」という結果が発表される
最新の遺伝子をベースにした測定法で調査が行われたところ、遺伝的な「才能」は低所得の家族と高所得の家族で等しく見られたとのこと。
しかし、高所得の家族の元に生まれた「才能ない子ども」は、低所得の家族の元に生まれた「才能ある子ども」よりも高い割合で大学を卒業していることが判明しました。
新たに行われた研究では学業成績に関係する遺伝子指標に基づき、子どもを上から順に4つのグループに分けました。
その結果、「遺伝子スコア」の上位25%、つまり高い才能の潜在的可能性を持ちながら、低所得の父親の元に生まれた子どもが大学を卒業した割合は24%だったのに対し、
同様の遺伝子スコアを持ち高所得の父親のもとに生まれた子どもが大学を卒業した割合は63%にも上ったとのこと。
一方で、遺伝子スコアが下位25%でありながら、高所得の父親の元に生まれて大学を卒業した人は27%でした。
27%という数字は、
「才能を持ちながら父親が低所得」という人とほぼ同じ割合になります。この結果は「貧しい人と裕福な人では遺伝子が異なる」
という都市伝説に反するものではあるものの、「才能ある貧しい子どもは困難に直面することとなる」という厳しい現実を示すものとなっています。
ニューヨーク大学の経済学者であるKevin Thom氏と、ジョンズホプキンズ大学の経済学者である
Nicholas Papageorge氏は2018年7月にNature Geneticsの研究チームが発表した大規模なゲノム研究の結果を用いて分析を行うことで、この事実を明らかにしました。
Nature Geneticsの研究チームは、113万1881人の塩基対をスキャンし、遺伝子と学歴の関係を調査しました。
そして、研究結果を使って遺伝的な要素から学業成績を予測できる指標を作り出したとのこと。
以下ソース
https://gigazine.net/news/20181103-born-rich-or-gifted/