
「原発事故が不安なら日本に行かないよ!」日本産水産物の輸入禁止巡る韓国人のホンネ
向かったのはソウル市の「ノリャンジン市場」。約800の店が軒を連ねるソウル最大の水産市場だ。震災前の2010年度は日本産水産物の取扱量は約5300トン、額にして24億円だったが、輸入禁止後の2014年度は910トン、8.5億円まで減少している。こうした状況の中で、市場の関係者や客に「放射能への不安」「輸入規制が解除されたら購入するのか?」と質問をぶつけてみた。
・市場の販売人
「日本産に対して、まだ少し敏感なところはあるが、昔に比べてかなりやわらぎました。今は日本産だと話して売ってもたくさん買っていきます」
・お客さん
「原発事故が不安だったら日本に旅行に行かない。もし(輸入再開)されれば食べると思います」
・市場の販売人
「(原発事故)当初は影響があった。でも今は時間が経って日本産が多く入ってくる。放射性物質の検査をしてから入ってきていることも知っています」
・お客さん
「(原発事故)当時は何か問題があったかも知れないが、今は問題がない。時間が経ったので、何の問題もないと思います」
・お客さん
「(日本産水産物は)避けていますね。個人的に信用できませんね」
・市場の販売人
「福島産の水産物に対して否定的な反応があるが、私は今後、数年間は(輸入禁止措置は)妥当だと思います」
意外にも、多くの人が「原発事故からの時間の経過」「厳格な放射性物質検査の実施」などの理由から、輸入再開には肯定的だった。韓国人の意識が変わりつつあると肌で感じた。特に「原発事故が不安だったら日本に旅行に行かない」という意見があったが、妙に納得してしまった。昨年の訪日韓国人は「754万人」で過去最多となり、過剰に不安視するなら、わざわざ日本に来て寿司や刺身など日本食は食べないだろう。
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