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人工心肺使わず心臓弁回復に成功
大阪大が国内初、リスク減
2019年12月16日 午後5時33分
大阪大の澤芳樹教授(心臓血管外科)らのチームが16日、記者会見し、人工心肺を使わずに心臓を動かしたまま、心臓内の弁の機能を回復させる手術に
国内で初めて成功したと発表。
心停止による一時的な心機能低下を避けて患者の負担が小さくできるほか、人工心肺使用に伴って形成される血の塊(血栓)が脳に到達して血管を詰まらせる
脳梗塞のリスクも下げられるとしている。
対象は、心臓の僧帽弁の開閉を調整する腱索というひも状の組織が切れるなどして弁が閉じなくなり、血液が心臓内で逆流する僧帽弁閉鎖不全症。
大阪府の60代と70代の男性の重症患者が今月上旬に手術を受け、経過は良好という。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/994098