レバノンで反政府デモ、治安部隊と衝突 爆発で不満高まる
https://news.yahoo.co.jp/articles/752634fbd6e70a2fecb506f8fb1d6e69417bf1b7
大規模爆発で多数の死傷者が出たレバノンの首都ベイルートで6日、反政府のデモがあり、参加者らと治安部隊が衝突した。
デモは国会近くで行われていた。治安部隊は参加者らに向け催涙ガスを使用した。
4日に発生した爆発による死者は137人超、負傷者は約5000人に上っている。さらに、多数が行方不明となっている。
多くのレバノン市民は、政府の腐敗や怠慢、管理のまずさが爆発を引き起こしたと訴えている。
レバノン政府は2週間の非常事態を宣言している。
■マクロン仏大統領が視察
フランスのエマニュエル・マクロン大統領はこの日、ベイルートを訪問。レバノン指導層に「大きな変化」が必要だと述べた。
外国首脳が被災したレバノンを訪れるのは初めて。フランスはかつてレバノンを委任統治していた。
マクロン氏は、被災状況を「現在のレバノンの危機の象徴」と表現。支援を表明したが、まずレバノン指導層が改革を実行する必要があるとし、「新たな政治秩序」が求められていると述べた。
また、「隠ぺいや疑惑を防ぐため」として、爆発に関して国際的な調査を求めた。
ミシェル・アウン大統領はこれまでに、2750トンの硝酸アンモニウムが倉庫内に危険な状態で保管されていたことが爆発の原因だと述べている。
国営報道機関は、捜査の一環として、当局が16人を拘束したと伝えた。
軍事裁判所の政府代表を務めるファディ・アキキ判事は、港湾関税当局者や倉庫の保守担当従業員など18人以上に、事情を聴いていると述べた。