『マインクラフト』で「例のアイコン」のワールドに行くことはできるのか。
8か月の調査の末、AI技術と人海戦術が導き出した答え
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20200907-135971/
『マインクラフト』における、ある「有名スポット」への行き方が特定された。通称「pack.pngの場所」。
名前だけではピンとこなくとも、画像を見れば膝を打つのではないだろうか。青い海に浮かぶ岩の
小島を、ぽつりぽつりと木々が彩っている。本作のJava Editionを遊んだことのあるプレイヤーに
とってはほとんど無意識に刷り込まれた景色といえるだろう。その正体はpack.pngと名付けられた
画像だ。『マインクラフト』のゲームファイルに含まれており、ゲーム中ではデフォルトのリソース
パックのアイコンとして表示される。またサーバー選択画面でも、アイコンが設定されていない
サーバーのサムネイルとして白黒の状態で確認できる。
誰もが見たことあるものの、ほとんど気にも留められなかったpack.pngの風景。その起源に注意を
向けたのは『マインクラフト』系動画で知られる米YouTuberのSalC1氏だ。同氏は別のプロジェクトで
「タイトル画面のワールド」も調査しており、こちらは7月に特定されていた(関連記事)。同氏は
まずpack.pngに写る木々が現在のゲーム内で見られるものより明るい色をしているのに注目した。
これは最新バージョンの『マインクラフト』で撮影された景色ではない。
さかのぼってみると、pack.pngがはじめて出現したのはアルファ版バージョン1.2.2だということが
わかった。ちょうどテクスチャパックの公式サポートが始まった時期だ。2010年11月にリリース
されて以来、約10年間もひっそり掲げられていたのである。もっといえば、撮影されたのはどうやら
アルファ版バージョン1.2がリリースされる前の1か月以内だということが推測された。2010年10月に
行われたアップデートによりバイオームがはじめて実装され、木々の色も明るいものから現在と同じ
暗緑色に変更されたからだ。歴代『マインクラフト』全バージョンのクライアントファイルを調査した
ところ、128×128ピクセルのアイコン以外には同様の画像が見られないのを確認した。この小さな
サムネイルが唯一の手がかりだということだ。