国民民主党の山尾志桜里衆院議員(46)が9月24日、次期総選挙で愛知7区から鞍替えし、比例東京ブロック単独1位で出馬することを表明した。同党の玉木雄一郎代表は、「山尾氏が東京ブロックで立つことは、党勢拡大の起爆剤になる」と発言している。
果たして、彼女はその期待に応えることができるのか。彼女の当選する確率は?
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まずは、前回(2017年)の総選挙における、比例東京ブロックの各党の得票数と獲得議席数を見てみよう。自民党は181万6184票で6議席獲得。
立憲民主党は140万5836票で4議席。
共産党は61万8332票で2議席。
つまり、東京ブロックで1議席取るには、最低でも30万票は必要ということになる。
ちなみに、昨年の参院選で国民民主党が東京選挙区で獲得した比例得票数は27万2990票だった。30万票には3万票程度足りない。
「玉木代表は、山尾議員なら3万票は上乗せできると考えているようですね」
と解説するのは、さる選挙コンサルタントである。
「ご承知のように、国民民主党の大半は立憲民主党に行ってしまいました。そのため、今や所属議員は15人に激減。
党職員も4、5人しかいません。支援する労働組合も電力総連など、旧同盟系だけです。
こうした状況下での選挙はかなり厳しいでしょう」
そもそも、山尾議員といえば、民進党の政調会長時代、週刊誌に弁護士との不倫疑惑を報じられ、大問題になった人である。説明責任も果たすことなく、前回の総選挙(2017年)を戦い、
辛うじて勝利した経緯がある。こういう曰く付きの議員にどれだけの票が集まるのかという声も……。
加えて、この選挙コンサルタントによれば、次の総選挙は自民党が主役になる可能性があるという。一体、どういうことか。
「ましてや少数野党となった国民の山尾さんがマスコミに取り上げられることもかなり少なくなるはずです」
今のところ、当選確率はかなり低いと見た。
週刊新潮WEB取材班
2020年10月1日 掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/10010600/