インドネシアEC大手が上場 「ブリブリ」、750億円調達: 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM0836R0Y2A101C2000000/ 【ジャカルタ=柴田奈々】インドネシアの電子商取引(EC)大手「ブリブリ・ドット・コム」を運営するグローバル・デジタル・ニアガは8日、インドネシア証券取引所に上場した。ニアガは新規株式公開(IPO)を通じて約8兆ルピア(約750億円)を調達した。東南アジアのネット通販業界で競争が激しくなるなか、上場で成長資金を確保する。
株価は取引開始直後、IPO公募価格の450ルピアから4.8%上昇した。その後は落ち着き、初日の終値は公募価格まで戻った。クスモ・マルタント最高経営責任者(CEO)は上場に先立ち、10月に「EC市場の可能性は大きい」と強調していた。
ニアガはインドネシアのたばこ大手、ジャルム・グループの子会社として2010年に設立。同国ネット通販の先駆け的な企業で、日用品から家具まで幅広い商品をそろえる。足元では地場のトコペディアやブカラパックのほか、シンガポールのシーが手がける「ショッピー」などとの競合が激化している。
インドネシアではネット通販大手の上場が相次いでいる。ブカラパックは21年8月に上場。トコペディアと配車大手ゴジェックが統合したGoTo(ゴートゥー)も22年4月にインドネシア証取に上場した。