https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191224-00000070-mai-life 首都大東京の大学院入試漏えい 健康福祉学部の教授解雇
12/24(火) 20:23配信
首都大学東京(東京都八王子市)は24日、大学院の入試問題を親しい受験生に漏らすなど
したとして、健康福祉学部の竹井仁教授(53)を懲戒解雇とした。
理学療法士の竹井氏は、2016年参院選の比例代表で日本理学療法士協会副会長として
初当選した小川克巳氏(自民)に投票するよう、学生らに呼びかけていたという。
首都大によると、竹井氏は17年5月、大学院人間健康科学研究科の国際徒手理学療法学
コースを受験する知人男性と宴会で同席した際、翌日の入試の英語や小論文の出題が類推
できる情報を伝えた。
男性からの依頼や金品の授受はなく、竹井氏は「受かってほしかった」と話している。
同コースの入試問題は竹井氏が作り、漏らした情報は250点満点中計115点分。
男性は合格したが自責の念で大学院を中退し、漏えいがあったと昨年申し出ていた。
また、竹井氏は16年7月の参院選の期間中、指導する学生2人に小川氏への投票を依頼
するメッセージを無料通信アプリ「LINE」で送り、健康福祉学部理学療法学科の学生(約160人)に
拡散するよう頼んだ。授業中にも投票を呼びかけたという学生の証言もある。
首都大は公職選挙法が禁じる教育上の地位を利用した選挙運動に当たる可能性があると判断した。
入試問題が漏えいしていた受験生を除き合否判定をやり直した結果、不合格の受験生1人が
合格ラインに達しており追加合格とする。
記者会見した上野淳学長は「入試や教育という大学の根幹に関わる問題で深刻に受け止めている」と謝罪した。【大久保昂】