<河川敷16歳殺人>すぐ暴力の少年と思いやる少年…逮捕の少年5人
東松山市下唐子の都幾川河川敷で吉見町中曽根の井上翼さん(16)の遺体が発見された事件は計5人の少年が逮捕された。
友人や知人は少年たちを「恐れられていた」「けんかが強かった」と明かし、少年たちが住む近隣からは不安な声が漏れた。
少年たちの知人らによると、東松山市の少年(17)ら3人は地元の不良グループ「パズル」に所属していたという。
グループは地元の祭りなどに赤いつなぎ服を着てたむろしていたり、同年代を狙って暴行するなどしていたとされる。
井上さんはグループに所属しておらず、共通の友人を通じて知り合っていた。
逮捕された少年の友人(18)は22日午後8時45分ごろ、17歳の少年と約1分間の電話をした。友人が「後で遊ぼう」と伝えると、
少年は「また連絡する」と言ったきり連絡が来なかったという。
「面白くて好かれるタイプ。誰かがけがをすると、心配をするような思いやりがあるやつだった」と振り返った。
「けんかが強く、何をするかわからない」「俺さま的な存在ですぐに暴力を振るう」。友人らは逮捕された5人のうち、一部の少年たちの様子を語る。
一方、5人の中には、「仲間の後ろについているだけ」「手を出すところは見たことがない」という少年もおり、
「逆らうことを恐れていたのかもしれない」と話す友人もいた。
逮捕された少年たちの中には、中学生も含まれており、同級生らには衝撃が広がった。
東松山市の少年2人と同級生という3年生の男子生徒(14)によると、15歳の少年は2年生のころから学校にほとんど来なくなったという。
「学校に来ても、暴れないようにと先生が付きっきりで、恐れている友人もいた。キレたらやばい性格だった」と話した。
同級生の息子がいる女性は、息子が15歳の少年から胸ぐらをつかまれるなどされたという。
「自分より弱い子を見下す感じだったよう。もう関わってほしくない」。
東松山市の17歳少年の自宅には深夜にかけて、2〜6人の若者がバイクで集まり騒いでいたという。
近所の50代女性は「身近で痛ましい事件が起き、同世代の子どもを持つ親としてショック」と不安な表情を浮かべた。
http://www.saitama-np.co.jp/news/2016/08/27/04.html